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網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月25日

エキノコックス症対策について

2024年6月25日、網走市議会の一般質問で、深津晴江議員が「エキノコックス症対策について」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子、市民環境部長 田邊雄三が答弁しました。

質問者
深津晴江 議員
答弁者
健康福祉部参事監 永森浩子、市民環境部長 田邊雄三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 深津晴江

次に、エキノコックス症対策についてです。この数年間は、新型コロナウイルス感染症に行政も市民も翻弄されました。コロナ感染症は消滅したわけではありませんが、それ以上に他人事のように忘れかけられている感染症があります。その一つにエキノコックス症があります。まず、エキノコックス症について、どのような認識をお持ちか確認させてください。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

エキノコックス症への認識についてでありますが、エキノコックス症は、寄生虫の一種であるエキノコックスが、犬、猫、キツネなどの感染動物に触れた手指や飲食物などを介して、体内に卵で入り、人の体内で幼虫となり、肝臓などに寄生し、自覚症状が現れるまで数年から十数年かかるため、気づかずに放置すると命にも関わる病気と認識しております。参考に、患者発生の動向につきましては、2019年から2023年の5年間で、全国では128件、そのうち北海道は120件、網走保健所管内は1件となっております。

質問 深津晴江

それでは、エキノコックス症の検査について、現在の検査の状況と認識についてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

エキノコックス症検診等の現状と認識についてでありますが、エキノコックス症検診は、小学3年生以上の市民を対象とした血液検査で、ミニドック検診に合わせ年3回、計14日間実施しております。受診者数は、令和3年度は189人、令和4年度は209人、令和5年度は137人となっており、陽性者はいませんでした。市ではホームページで生活の注意点などを周知しておりますが、感染症に対する理解を深めていただくことや、早期発見のためにも、症状がなくても定期的に検診を受けていただくことが大切であると認識しております。

質問 深津晴江

検診も行っていて、ただ受検数については137人という状況がわかりました。それでは、現在はエキノコックス症の媒体となるキツネが増加し、農地はもちろんなのですが、市外地にも頻回に出没している状況であると認識しております。媒介動物対策、飲料水対策、調査研究等のエキノコックス症対策の現状についてお伺いいたします。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

エキノコックス症対策についてですが、媒介動物対策では、キツネ等の虫体保有率等の調査を北海道がモニタリングで行っており、市がキツネ等の媒介動物の検体を提供し、疫学調査に協力をしているところです。直近では、今年2月にキツネ2体を網走保健所に提供しており、現在、結果待ちとなっております。今後も北海道の当該調査に協力し、キツネの虫体保有状況の確認をしてまいります。次に、飲料水対策ですが、エキノコックスの水質検査は実施しておりませんが、市で井戸水などの飲用に対する衛生対応として行っている飲料水対策事業を始めた平成12年以降に導入している浄水器は、エキノコックス対策済みとなっております。水質検査により、浄水器の交換が必要となった場合は、対策済浄水器への費用補助を行っているところであります。

質問 深津晴江

いろいろな対策をされていたり、北海道の検査に協力しているということはわかりました。それでは、北海道並びに近隣町が実施しているエキノコックス症対策についての認識をお伺いいたします。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

北海道では、北海道エキノコックス症対策実施要領において、衛生教育、健康診断のほか、感染予防対策として、キツネを人の生活環境に近づけないために、畜産業や水産業などから排出される動物性廃棄物の適正処理の徹底を図るとともに、効果的な生ごみ対策を推進しているところであります。そのほか、近隣の町では、大空町や小清水町において、エキノコックス対策事業として、エキノコックス駆虫薬を入れたキツネ用のエサ、ベイトの配布、キツネの糞便検査による感染率の検査実施などの取組を行っていると認識しているところです。

質問 深津晴江

なぜ、私がこのエキノコックス対策を行う必要があると考えたかと言いますと、詳細については控えますが、許可を得ておりますのでお伝えします。オホーツク管内では、エキノコックス症で亡くなられた方の遺族からの訴えがありました。肝臓がんが見つかった高齢の親御さんだったのですが、治療しても効果がなく、どうも変だということを気づいた医者がいろいろと調べ、エキノコックスを検査したところ、陽性だったということが判明しました。もちろん、外科手術は適用にならず、結果的にはとても残念ですが、お亡くなりになりました。感染しても発症まで経過が長く、病症は進みますので、治療方法がないエキノコックス症の診断は、すなわち死の宣告となります。山菜などを食する機会や、家庭菜園が増えている状況ですが、市民への周知の影響なのか、受検者数、私としましては少ないなというふうに捉えております。やはり市民の安心のためにも、安心、安全のためにも、網走市におけるエキノコックス症対策として、駆虫剤、ベイトの散布を実施するべきだと考えております。このベイトの散布に関しましては、私も現場主義ですので、小清水町にお伺いして、実際に散布に参加し、いろいろと勉強してまいりました。確かに若干の労力はかかります。もちろんお金もかかりますが、さほどのすごく労力が必要なわけではない状況です。ベイト散布実施の見通しについてお伺いいたします。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

駆虫剤、ベイト散布は、エキノコックス症対策の一つと認識はしておりますが、併せて行われているキツネを住宅に寄せつけない対策として、餌付けをしない、生ごみの適正な排出処理なども推進しており、保健センターで行っているエキノコックス検診においても、過去5年間市内においては陽性者がいないことから、現状の取組、啓発を現在では続けていきたいと考えております。

質問 深津晴江

地図を思い出していただきたいのですが、網走市があります。東側には小清水町があります。南側には女満別と東藻琴の大空町が位置しています。北側はオホーツク海。私が調べた範囲では、キツネが海を渡ったという記述は見当たりませんでした。両サイドの町がベイト散布をして効果を上げている、それは、大空町ではしっかりと広報で伝えて、町民にも周知をしているところですが、網走市が行っていないのは問題と感じませんか。キツネにとって境界線はありません。網走市のキツネが小清水町に行っているかもしれません。当然、両町ともベイト散布、網走市もぜひ行ってほしいなという要望もあります。決して人の命、費用対効果では、私は考えられないのではないかなというふうに思います。予防できることであれば、少しでも予防していく対策を取っていく必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

先ほどの御答弁と同じになりますが、対策として認識はしておりますが、現状当市が行っている取組を、現在は進めていきたいと考えております。

質問 深津晴江

キツネも増えている状況です。様々な餌を置かないとか、そういうところの周知をさらに強化していく必要は、確かにそこもあるかと思いますが、予防できるものは、予防していただければと思います。私は何事も予防が大事という考えの下でありますので、ぜひその駆虫剤に関しても、ぜひ前向きに考えていただければというふうに思います。それでは、以上で私の質問を終わらせていただきます。

出典:網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月25日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる