網走市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月25日
プレコンセプションケアについて
2024年6月25日、網走市議会の一般質問で、深津晴江議員が「プレコンセプションケアについて」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子が答弁しました。
- 質問者
- 深津晴江 議員
- 答弁者
- 健康福祉部参事監 永森浩子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 深津晴江
次に、プレコンセプションケアについてです。まず、男女を問わず、性や妊娠に関する正しい知識の普及を図り、健康管理を促すことを目的とする、令和3年2月9日に閣議決定されました、成育基本方針に含まれたプレコンセプションケアについて、網走市はどのような認識をお持ちなのかお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
プレコンセプションケアへの認識についてでありますが、プレコンセプションケアは議員お示しの令和3年2月に閣議決定された、成育医療等基本方針において、女性やカップルを対象として将来の妊娠のための健康管理を促す取組であると定義されており、この基本方針においては、男女を問わず相談支援や検診等を通じ、将来の妊娠のための健康管理に関する情報提供を推進するなど、プレコンセプションケアに関する体制整備を図るとされています。また、プレコンセプションケアは妊娠のためばかりではなく、若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうことや、若い世代の男女が将来より健康になることを目的としており、これにより、より健やかな妊娠出産のチャンスを増やし、次世代の子供たちをより健康にするための取組でもあると認識しております。
質問 深津晴江
私が医学を学び始めた約40年前には、10組に1組の割合が不妊症であるとされていました。そのあとは6組に1組、近年は5.5組に1組という統計が出ております。網走市における不妊状態にある方、不妊治療された方、不妊治療をされている方、不育症の現状とその推移についてお示しください。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
網走市における不妊治療されている方などの現状と推移についてでありますが、不妊の現状については、具体的な調査はしておりませんが、市が行う不妊治療費の助成の過去5年の申請件数では、令和元年度が21件、令和2年度が14件、令和3年度が28件、令和4年度が34件、令和5年度が33件となっています。また、不育症の現状につきましても、具体的な調査は行っていないため、現状等について把握はできておりませんが、市が令和元年度から実施している不育症治療費の助成の申請者は、現在まで実績はございません。
質問 深津晴江
確かに不妊治療をしている方の把握って難しくて、やはり治療の助成費の申請で数が把握できているのだなと思いますが、おおむね若干、やはり上昇傾向にあるかなというふうに考えます。また、若い女性の「やせ」が多い、低出生体重児の増加などの報告が様々あります。網走市における児童生徒と若年層、30歳代までの体重・栄養状態、20歳以上の飲酒・喫煙率、月経痛の有無など、健康状態と健康に対する意識の現状についてお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
当市の児童生徒の体格や栄養状態につきまして、令和4年度の結果では、平均身長や体重は、各年齢別で若干ばらつきはありますが、全国平均、全道平均の数値と比べると、身長はやや低めで、体重は若干多めという状況にあります。20代、30代の体格や栄養状態に関しては、令和2年8月に実施した市民アンケートの結果や、過去5年間に妊娠届をされた女性のBMIから、10%ほどの方がやせ、やせ気味、25%前後の方が肥満、肥満気味の状況にあります。また、令和元年度より実施しております30代ファスト検診の5年間の結果では、要指導、要医療の判定となる方が6割ほど見られております。20代、30代の飲酒・喫煙に関しては、同じく市民アンケートの結果、17.8%が週に3回以上飲酒し、全体の割合に比べると低く、21.1%が喫煙し、全体の割合に比べ高い傾向が見られます。さらに、健康に対する意識については、同じく市民アンケートの結果になりますが、自らの栄養状態のバランスが悪いと考えている方が、20代、30代では38.9%となっており、全体の割合と比較して高くなっています。加えて、欠食をする、インスタント食品をよく食べる、食事の代わりにお菓子を食べる割合も、他の年代よりも高い傾向となっております。月経痛の有無に関しましては、児童生徒、20代、30代ともに把握はしておりません。
質問 深津晴江
今、様々お示しくださいました。やはり今の網走市でも、若い世代の体格も含めたり、あとは喫煙率が高いことなどがすごく課題かなと思います。その現在の喫煙が、その後の生活にどう影響するか、これは別に男性も含めてだと思っています。女性だけではなく男女とも、あるいは年齢問わず、改善できることかなというふうに思います。次に、それらの現状についての網走市の見解をお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
若年層の健康状態、健康に対する意識の現状に対する見解についてでございますが、体格に関しては、やせ、やせ気味や肥満、肥満気味が一定数見られるものの、おおむね適正体重にあるものと考えております。また、やせ、やせ気味の妊婦さんも見られますが、医療機関のサポート等により、適正な体重増加で健康的な妊娠生活を送り、安心安全な出産を迎える方が多いと考えております。アンケートの喫煙率や食生活に関する調査結果から、20代、30代は健康に対する意識はあるものの、他の年代と比較して具体的な行動に至らない状況が伺えます。これらのことから、若年層は、検診での指摘事項がある方が多い、また、望ましくない生活習慣もある一方で、そうしたことはアンケートで自ら回答していることからも、御自身の健康に関心を持ち、生活習慣を客観的に見ることができているとも言えますので、引き続き、若年層も含め、全世代での健康に関する啓発、検診の受診勧奨などを通じ、市民の健康に関する意識を高めていきたいと考えております。
質問 深津晴江
それでは、網走市におけるプレコンセプションケアの実施の現状についてお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
プレコンセプションケアの現状についてでありますが、網走市では、プレコンセプションケアと称して実施している具体的な取組はございませんが、子宮がんや乳がん検診、子宮頸がんワクチン接種、胃がんリスク検診や30代ファスト検診、風診抗体検査の助成などにより、若い世代の健康増進の取組を実施しております。あわせて、赤ちゃんふれあい体験授業では、中学生が子育て中の親やその赤ちゃんと触れ合うことにより、自らの健康管理の意識も含め、将来の子育てに対する意識醸成を図っています。また、適正体重の維持、禁煙、バランスの良い食事、歯のケアなどについては、様々な保健事業を通して日常的に取組を行っております。学校教育では、学習指導要領に基づき、児童生徒の発達段階に応じた性に関する指導を行っております。
質問 深津晴江
個別には、やっていることはわかりました。現在、私自身も様々な状況の方と出会っております。例えば、不妊治療をして子供を授かった方、授からなかった方、あるいは、不妊治療をしてタイミング法のみで妊娠した方、タイミング法はちょっとした知識があれば可能なことですので、不妊治療をしなければいけない状況を回避できる状況ではなかったのかなというふうに私自身は少し残念に思いました。また、1人目不妊症で治療し、2人目の妊娠を考えている方、あるいは35歳以上になると、妊孕率、妊娠する力が下がることを知らずに35歳を過ぎ、不妊の状態で治療なさっている方、もし35歳、年齢が上がると妊孕率が下がるのであれば教えてほしかったというような声もあります。あるいは、月経痛は我慢するもの、これ若い方も本当に多いです。高校生も薬を飲んで我慢すればいいのだというふうに考えている方、あるいは、友人の不妊治療が大変そうでなんとかならなかったかという方、あるいは、不妊の原因が、女性が大多数だろうと思っていた男性の方にも出会うことがあります。現在は、不妊の原因は男女ともほぼ同数というふうに言われております。そういう知識がない方にも出会っております。網走市のプレコンセプションケアの必要性及び重要性の認識について、どのように備えているかお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
プレコンセプションケアの必要性及び重要性の認識についてでありますが、プレコンセプションケアは、将来の妊娠のための健康管理を促す取組であると同時に、妊娠ばかりでなく若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現するという目的もあり、市としては、若年層の健康管理や次世代の子供たちをより健康にする取組の一つであると考えております。
質問 深津晴江
今お示ししたとおり、やはり重要なことだと私も認識しております。プレコンセプションケアには、将来子供を持つか持たないかに関わらず、人々の生涯にわたる健康にとって大変重要なことです。実際に妊娠を考えるその前の世代から、日々の生活の中で指導、相談、教育が行われるための場所と機会を提供することが行政に強く求められております。網走市において、プレコンセプションケアの啓発、学校教育における取組、プレコンセプションケアのチェックシートもありますので、その活用、検査費用の助成等、実施に向けた見通しについてお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
プレコンセプションケアの啓発や実施に向けた見通しについてでありますが、プレコンセプションケアの啓発については、ホームページや各種保険事業等を通じて行っていきたいと考えております。また、チェックシートにつきましては、活用の場面や方法につきまして、先進自治体の例などを今後研究してまいります。その他、現在行っている若年層の健康増進に係る各種取組の充実を図る中で、プレコンセプションケアの目的の実現を図ってまいりたいと考えております。また、学校教育における取組といたしましては、子供基本法に基づいて示された国の子供大綱や学習指導要領に基づき、児童生徒の発達段階に応じた性に関する指導を引き続き実施してまいります。
質問 深津晴江
はい、画期的に網走市のホームページで啓発していただけるという理解でよろしいでしょうか。はい、よろしくお願いいたします。こども家庭庁の令和6年度、母子保健対策関係予算案の概要にも、プレコンセプションケアという名称が出ております。を含む、性や妊娠に関する正しい知識の普及や性と健康の相談支援として、不妊に悩む夫婦、将来子供を持ちたいカップル、身体的・精神的な悩みを有する女性等への相談指導や不妊治療、妊娠、出産、女性の健康に関する医学的・科学的知見の普及啓発等を実施する項目が盛り込まれております。東京では、若い世代がプレコンセプションケアに興味関心を持ち、取り組むきっかけとなるよう、「TOKYOプレコンゼミ」として講座が開催され、検査を受けた場合の助成制度もあります。ただ、残念なことに、北海道では、単発ではやっているところはあるのですが、プレコンセプションケアとして一連の活動として、北海道としては市町村から実施報告は受けていないと、先日、道庁担当部署に確認してまいりました。北海道での先進事例として、健康都市網走を実現すべく、プレコンセプションケアを推し進めることを要求いたします。推し進めていただければというふうに考えます。いかがでしょうか。すみません。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
先に述べたとおり、網走市では、プレコンセプションケアと称する取組は行っておりませんが、その目的に沿った取組は行っております。市といたしましては、現時点で新たな取組を行う考えはありませんが、こうした取組を継続するとともに、各種検診等の受診率向上を図るなどにより、若年層の健康増進、それにより健やかな妊娠、出産のチャンスを増やし、次世代の子供たちをより健康にするというプレコンセプションケアの目的の実現を図ってまいりたいと考えております。
質問 深津晴江
ぜひよろしくお願いいたします。