網走市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日
通級指導教室について
2023年6月20日、網走市議会の一般質問で、深津晴江議員が「通級指導教室について」質問し、学校教育部長 北村幸彦が答弁しました。
- 質問者
- 深津晴江 議員
- 答弁者
- 学校教育部長 北村幸彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 深津晴江
次に、通級指導教室についてです。小学校では通級指導教室という場で、その子供に合った特別な支援や教育を行っています。通級指導教室については、学校教育法第140条で「通級による指導とは、小学校または中学校の通常の学級に在籍している軽度の障がいのある児童生徒に対して、主として各教科などの指導を通常の学級で行いながら、障がいに応じた特別の指導を特別の指導の場で行う指導形態である」と定められています。軽度の障がいがありながらも、普通学級でほかの児童生徒と一緒に勉強などを行いつつも、障がいの特性に合った指導が必要な場合だけ、通級指導教室へ行き適切な指導、支援や教育を行っていくということです。通級指導教室は学校教育法で設置することが定められていますが、軽度の障がいということで、入学する地域の小学校や中学校に障がいに適した通級指導教室がない場合もあります。そういった場合には、他校の通級指導教室に通うこともあります。全ての小中校でどのような軽度な障がいがある人も、全員が通う、通級指導教室に通うことができないのが現状です。通級指導教室は、平成5年に制度化され平成18年には学習障害や注意欠陥多動性障害も含まれ、指導内容についても弾力化されました。通級指導教室では、個人差が大きい障がいに合わせて学習や生活上で困難なことを改善していくための指導を細かく行っています。そこで、網走市の小学校の通級指導教室の現状、どこでいつ行われていて、教員の人数、審査を必要とした人数と通級指導教室に通っている人数、また開設当初からの推移についてお伺いいたします。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
通級指導教室の現状についてでありますが、当市においては、平成11年7月に「ことばの教室」から通級指導教室に移行した中央小学校と、今年度開設された潮見小学校の2校に通級指導教室が設置されております。中央小学校においては、指導を受けられる児童は教室がある中央小学校に在籍する児童以外にも、市内のほかの小学校に在籍し支援が必要な児童も指導対象としており、専任の担当教員4名体制により個別の教育支援計画や指導計画を作成し、きめ細やかな指導を行っているところでございます。潮見小学校では、中央小学校の通級指導教室が主に言語に係る指導を行う「ことばの教室」にあることに対し、現在のところ同校在籍の児童を対象に多種多様な障がい種別の児童に対して必要な支援と指導を行う「まなびの教室」として専任者1名の教員配置となっております。次に、年度当初における通級指導対象となり得る児童の審査についてでありますが、網走市教育支援委員会において、保護者からの教育相談希望を基に委員が個別相談を行い審査を行っておりますが、通級指導教室への通級のほかに、特別支援学級への入級や特別支援学校への入学の要否なども含めまして、一括して審査を行っております。令和5年度当初の就学児童また在籍児童における審査の結果でございますが、相談希望児童数が37名、そのうち特別支援学校への入学や特別支援学級への在籍が必要と認められた児童が14名、通級指導教室への通級が必要と認められた児童が15名、通常学級に在籍し経過観察をすることが望ましいと判断された児童が8名となっております。現在、通級指導教室に通う児童数ですが、中央小学校が49名、潮見小学校が16名、合わせて65名が通級指導を受けている状況でございます。通級指導教室に通う児童数の推移でございますが、通級指導教室として開設した当時の平成11年では23名でありましたが、その後通級児童数は増加し、年度によってばらつきはございますが、ここ5年間では平成31年度、令和2年度では54名、令和3年、4年度では51名、今年度は65名という状況でございます。
質問 深津晴江
丁寧な御説明ありがとうございました。通級指導教室を必要としている児童の数はやはり増えているという認識をしたいと思います。次になのですが、小学校の通級指導教室に在籍する児童と保護者の状況、各学年の人数、どのような障がいか、指導の効果、児童生徒及び保護者の感想などについてお伺いいたします。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
現在、通級指導を受けている児童の学年別の数字でございますが、1年生が17名、2年生が11名、3年生が7名、4年生が17名、5年生が6名、6年生が7名となっております。また、障がい種別による内訳では、自閉症の児童の割合が最も多く全体の約5割となっております。次いで、言語障害が約3割、残りの2割が情緒障害、難聴を持つ児童となっております。通級指導による効果や児童及び保護者の感想という点につきましては、通級指導を受けている65名の児童また保護者それぞれがおりますので、一概に言葉で表現することは大変難しいのでございますが、対象となる児童の障がいの程度や成長、発達に合わせた適切な指導を通じまして、児童及び保護者が安心して学校生活を送ることができるように取り組んでいる状況でございます。
質問 深津晴江
今の御答弁から大変御苦労なさいながら指導に当たってくださっているのだなというふうに考えます。その通級指導教室に関わる教員の皆様の研修についてお伺いしたいと思います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
通級指導に関わる教員についてでございますが、現在網走市内に設置している二つの通級指導教室では、それぞれ各学校の障がい児教育担当の教員が専任で通級指導に当たっております。当該教員らは各学校における特別支援教育コーディネーターとしても明確にその役割を位置づけられておりまして、通級指導教室では指導はもとより学校内における特別支援教育体制の中心的な役割を担い、学校内関係者や保護者との連携のための連絡調整、学校外の教育機関や医療、福祉機関との連携協力の推進役として日々の職務に当たられており、その職務に必要となる研修も受講されております。北海道教育委員会におきましては、教員の特別支援に関する資質能力の一層の向上を図るため、北海道立特別支援教育センターを通じて基礎的、専門的な研修を実施しており、教員のスキルアップに努めているところでございます。
質問 深津晴江
ありがとうございました。しっかり職務に必要なスキルアップと研修をされているということが理解できました。次にですが、中学校における、今現在網走市にはございませんが、中学校における通級指導教室の必要性について、また、必要と感じている児童生徒及び保護者の把握のためのアンケート実施についてはいかがかお伺いしたいと思います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
中学校における通級指導教室の必要性についてでありますが、小学校在籍時における児童への通級指導、また子供の成長過程によりその子供が抱える障がいが改善傾向となる事案がある一方で、やはり中学校入学後も継続した通級指導を求められるケースもございまして、当市においても中学校への通級指導教室開設要望の声があることは承知しているところでございます。なお、児童生徒及び保護者のニーズ把握のためのアンケートの実施というお話でございますが、網走市教育支援委員会では支援が必要な児童生徒に対する教育相談を毎年実施しているほか、学校においては担当教諭による対象児童の日常的な経過観察、また保護者との情報共有や意見交換などを常に行っておりますので、こうした中で中学校における通級指導教室の必要性の把握に努めていくとともに、アンケートの実施についても学校と協議してまいりたいと考えております。
質問 深津晴江
ありがとうございます。今後、学校とアンケート、必要性がどうかというところは検討していただけるということなのですが、中学校における通級指導教室設置に向けた課題の把握について、お伺いしたいと思います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
中学校における通級指導教室の開設に係る課題でございますが、設置する中学校をどこにするのか、通級指導対象となる生徒の状況や人数、指導担当教諭の確保や環境整備など様々な条件を精査する必要があると考えております。一方で、全国的な傾向といたしまして、小中学校とも通級指導教室の設置数は毎年増加しているものの小学校に比べると中学校の通級指導教室の設置数、また実際に通級指導を受けている生徒数は少ないのが実態でございます。この要因として考えられますのは、中学校では小学校と異なり教科担任ごとにそれぞれ授業指導が行われているため、通級指導を受けるためとはいえ、生徒自身が授業を抜けることに対しての抵抗感が生まれること、中学生となり生徒自身が直接担任や学校内外での教育相談室、スクールカウンセラーに対して自分の心身状況を自らの言葉で伝えられるようになること、友人関係の広がりや部活動など心身の成長により集団生活での適応が進み、次第に本人や保護者の通級指導ニーズが下がっていくことなどが挙げられると考えております。
質問 深津晴江
今、様々な課題と、また小学校とは違う中学校のニーズの違いというところについては把握、理解させていただきました。それで、今様々な課題はあるということでしたので、その課題解決に向けた取組の状況についてお伺いいたします。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
課題解決に向けた取組ということでございますが、まず通級指導教室は専任の教員の配置基準は13名以上の生徒で教員1名が配置されることとなります。中学校においても継続して通級指導を必要とされる生徒の人数が当市においてどれぐらいいるのか、その情報把握のために、小学校在籍時より通級指導を実施している児童の継続した経過観察や保護者の意向などの把握が必要であると考えております。
質問 深津晴江
ありがとうございます。それでは、中学校における通級指導教室設置についての見通しをお伺いいたします。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
中学校における通級指導教室の開設の見通しについてでございますが、先ほども申し上げましたとおり、中学校での通級指導教室開設を望まれる声もございますので、様々な課題はありますが、学校と連携を図りながら開設に向けて検討してまいりたいと考えております。
質問 深津晴江
ありがとうございます。検討していただけるという大変力強い御答弁頂いたと受け止めております。中学校に通級指導教室を必要と考えている保護者の生のお声、少々お伝えさせていただきたいと思います。「中学校にも通級指導教室が必要だと思います。現在小学校でことばの教室に通っていますが、中学校にもあるなら利用したいと思います。支援級までは必要ないが、勉強面、生活面で支援が必要な部分があるため第三者に関わってほしいです。また、もし通級が中学校にもあって必要な支援がなされていたら、今の子供の現状がもっと生きやすくなっていたと感じます。勉強だけではないソーシャルスキル等で生きていくために必要なことを学べる場が必要だったと感じています。うちのようにつらい日々を過ごす親子が少しでも減るように中学校にも通級設置を願います」ほかの方は、「情緒面のケア、後れを取る学習のサポートを早い段階に受けることができていたらと悔やまれます。うちの子のような状態の子供が少しでも気持ちが楽になるよう、通級という場があればと感じています」「小学校の情緒面でことばに通っています。中学校に上がり同じような支援がなくなっていいのか不安に感じます。中学校にも同じような支援の場があるべきだと思います」最後ですが、「支援級に行くほどの状態ではないと感じます。通級がないために支援級に通わせなければならない現状、親としては悲しく感じます」などの生の御意見頂いております。これらのことからも、中学校において必要としている生徒、保護者のためにも通級指導教室の設置と、また生徒の悩みや困り事を解決に向かえるようカウンセリングの充実を求めます。また、学校教職員の皆様は大変疲弊している状況であると認識しておりますので、ぜひ市の教育委員会の全面的なバックアップを今後ともお願いしたいというふうに考えております。以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。