網走市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日
教育長の教育行政執行方針及び市政全般について
2020年3月10日、網走市議会の一般質問で、村椿敏章議員が「教育長の教育行政執行方針及び市政全般について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 三島正昭が答弁しました。
- 質問者
- 村椿敏章 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、教育長 三島正昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 村椿敏章
-登壇- 日本共産党議員団を代表して、質問を行います。質問に先立ちまして、明日3月11日は東日本大震災から丸9年となります。亡くなられた犠牲者の皆様には改めて御冥福をお祈りいたします。また、復興を続けられている被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。では、令和2年度各会計予算案、市長の市政執行方針、教育長の教育行政執行方針及び市政全般について質問いたします。既に他会派から質問が行われていますから、重複する質問がありましたら御容赦くださいますようお願いいたします。1項目めは、2020年度令和2年度政府予算案についてであります。2020年度政府予算案についてでありますが、前年度は予算規模が初めて100兆円を超えたことが話題になりましたが、政府は臨時特別の措置を除いた通常分では100兆円以下だと説明してきました。今回は通常分だけでも100兆円を超えています。2019年度予算では、臨時特別の措置については歳出だけでなく歳入も別枠とされ、税収は使わず預金保険機構の剰余金などのその他収入を財源にするとされていましたが、それは消費税増税の批判をかわすためでありました。2020年度予算では、臨時特別の措置の財源を明示することをやめてしまいました。この結果、臨時特別と言いながら、実際には通常財源によって実施することになってしまいました。この臨時特別の措置には、ポイント還元、マイナポイントなどのばらまき的な予算が含まれています。財政が大変だからといって国民には消費税増税を押しつけながら、一方で、ばらまき予算を計上するという構図が鮮明になっています。さらに、政府は歳出追加額5兆2,000億円に上る大型の2019年度補正予算を提出しています。この中には、災害対策など国民にとって必要なことも含まれていますが、一方で、軍事費を4,000億円以上も追加していることは重大です。2020年度予算の最大の問題は、消費税増税であります。消費税増税によって深刻化している国民の暮らしや経済の実態を直視せず、この苦境を打開する方策を何も盛り込んでいないことです。安倍首相が、通常国会冒頭の1月20日に衆参両院の本会議で行った施政方針演説は、オリンピックの聖火ランナーの話から始まって外国人観光客の増加、紅はるか、神戸牛、ゆめぴりかなどの農産物輸出、地方移住による各地栽培の成功例など、国民に明るい希望を語るだけの脳天気な内容に終始しました。安倍首相が幾ら現実から目をそらそうとも、昨年10月の消費税率10%増税の影響は、深刻な広がりを見せています。総務庁の家計調査によれば、増税直後 の 10 月 の 実 質 家 計 消 費は 前 年 同 月 比 マ イ ナ ス5.1%と、前回の2014年4月の増税時を上回る落ち込みとなりました。とりわけ、乗用車の販売台数やデパートの売上高などは、数カ月たっても前回以上の落ち込みが続いています。今回の増税は、税率引き上げ幅が2%と前回の3%より少ない上に、食料品などの軽減税率やポイント還元など様々な対策を講じました。それにもかかわらず前回並み、または前回以上の売上げ減少が生じています。10月以降、購入の場合に自動車税を減税する措置を講じたにもかかわらず、販売台数が大きく減っている自動車業界などは典型的です。安倍首相は施政方針演説で、新年度予算の税収は過去最高となりましたと誇ってみせました。税収の過去最高は予算ベースでは1992年度予算の62.5兆円、決算ベースならば2018年度の60.4兆円ですが、税目別に比較すると、どちらも最高時と比べても所得税や法人税は減っています。税収が過去最高となったのは、消費税が増えたからにほかなりません。国民に消費税の大増税を押しつけておいて、税収が増えたと自慢するなどとんでもない話です。消費税が創設された1989年以降、2020年度までの32年間の消費税収は424兆円になります。ほぼ同じ時期に、法人3税はピーク時に比べた累計額で306兆円、所得税住民税は280兆円も減ってしまう計算になります。これは、消費税増税の影響を含めた景気悪化と大企業、富裕層への減税の結果です。アベノミクスのもとで大企業は空前の利益を上げ、安倍政権のもとで、資本金10億円以上の大企業の内部留保は130兆円も超えて、合計450兆円にもなりました。この巨額の内部留保が、有効に活用されるようにすることが必要だということは、政府も認めざるを得ませんでした。ところが、政府はそのための方策として出してきたのは、大企業にさらに減税するということでした。大企業がベンチャー企業の株式を取得した場合に、オープンイノベーション減税や高度情報通信システム5Gの普及のための減税制度、親子企業間の損益通算によって減収を受けられる連結納税制度を大企業にとって一層使いやすいものにすることなどです。オープンイノベーション減税について、政府は、大企業が内部留保をベンチャー企業への出資に活用しやすくするためだと言いますが、内部留保を賃上げなどに使うのとは違って、ベンチャー企業に投資しても内部留保は減りません。ただ、存在形態が現金預金などから出資金に変わるだけです。むしろ減税によって、さらに内部留保が増えることになります。防衛費という軍事費を見ると、軍事費は8年連続で増額され5兆3,133億円、2015年度以降6年連続で過去最高を更新しました。社会保障関係費を除けば、他の予算が軒並み伸びを抑えられている中で、まさに突出と言えます。しかも、毎年度の補正予算でも軍事費は上積みされています。2019年度は当初予算では5兆2,574億円でしたが、補正予算での追加が4,287億円もあり、補正減額分113億円を差し引いても当初予算より4,174億円も増加しました。この結果、補正後の予算は5兆6,000億円と名目GDPの1%を超える水準となり、極めて問題があると言わざるを得ません。本来、補正予算は当初予算の段階で予測できなかった事態、災害などや義務的経費の増加、賃上げなどに対応するためのものです。ところが、今回の補正追加額の9割近くは、既に長期間契約で購入を決めている兵器などの2020年度の支払いを前倒しする支出であり、本来の補正予算の趣旨を全く逸脱しています。この間、安倍政権はトランプアメリカ政権の枠外要求に応えて兵器購入を増やしてきましたが、これまでは5年以内だった後年度予算、兵器ローンの期間を最長10年に延ばし、後年度負担額を増やしてきました。ところが、このローンを予定どおりに返済すると、当初予算額が大きくなり過ぎてしまうため、一部を前年度の補正予算に前倒しする手法で、当初予算額を少なく見せる粉飾を行っているもので問題があります。米軍への思いやり予算や辺野古新基地建設を含む米軍再編経費は、2020年度も4,000億円に近い額になりました。思いやり予算が始まった1978年度以降の累計は約9兆9,200億円となり、10兆円に迫る勢いです。ところが、トランプアメリカ大統領は、日本は米軍経費負担を4倍にすべきだなどと暴言を繰り返しています。思いやり予算は、安保条約上ももともと日本に負担義務がなかったものです。増やすどころか、廃止するのが筋というものです。このように、安倍政権の新年度予算は消費税の増税で深刻化する国民の暮らし、経済への対策がありません。国民の痛みに背を向け、大企業奉仕と軍拡を進めているのが特徴であると考えます。このような安倍政権の予算について、市長はどのような、評価をしているのか見解を伺います。2項目めは、市財政の現状と今後の行政運営についてであります。市の財政は、過去に身の丈を超えた行財政運営により財政は逼迫し、これまで多くの市民と市職員に多大な負担を強いる行政改革によって、財政危機を乗り切ってきたと考えます。一般会計については、基金を繰入れしながら運営し、債務残高は比較的順調に減っています。しかし、総体的に過去の借金返済に縛られる厳しい状況が続いています。2018年度末に一般会計債務残高は332億円あり、長期にわたる事実上の借金である債務負担行為額などの56億円を加えると、388億円になります。これに取崩し可能な基金26億円を差し引いても、362億円の実質債務残高となり、決して楽な財政運営とは言えません。特別会計の実質赤字は13億円、上水道の起債残高51億円、下水道の74億円の借金は合計で139億円となり、全体の借金は合わせて501億円となります。市民1人当たり142万円となります。今後、人口が減少し続けると、借金を返しても市民1人当たりの負担は余り変わらないということになり、苦しい状況は続くと言わざるを得ません。また、新年度は国の大型の補正予算と一体となった予算編成などで、自主財源を余り使わずに予算を組めるなどで、財源確保などがなされているのではないでしょうか。このような状況を踏まえて伺います。1点目に、ここ数年の人口減少の推移を見ながら、2018年度決算を認識して現在の財政規模を見ると、人口減少の推移が財政指標に与える影響は大きいものと思います。将来負担比率をはじめ、類似市との比較や今後の見通しなどをお示しください。2点目に、第4次行政改革計画は2021年度で終了しますが、第5次の計画の策定を考えているのか伺います。3点目に、身の丈に合った予算が組まれるようになりましたが、人口減少社会に対応するための進むべき道は高齢化社会に対する暮らし、福祉のきめ細やかな対応、若者が住みつくような雇用対策とインフラ整備、未来を担う子供たちが躍動し夢を持つことができる施策の推進など、住民一人一人の命と暮らしに視点を置いた地域づくりが求められていると思いますが、市長の見解を伺います。4点目に、一昨年、市長は特別職の給与の月額について、平成11年7月から削減していたものを元に戻し市長給与を月額19万円、年にして約300万円の増額となりました。この条例は、網走市の500億円を超える多額の借金が財政を圧迫していたことから、当時の大場市長が財政健全化のために減額してきたものです。平成26年の市長選挙後の第4回臨時会において、特別職の給与に関する条例の特例に関する条例を改正し、健全化を進めてきたものです。しかし、平成30年の市長選挙後には、条例の改正をしませんでした。市長は、なぜこの条例を改正しなかったのですか。この間、この給与の増額については、新聞報道もあり多くの市民から厳しい批判の声が届いております。網走市の財政状況は、経常収支比率が平成30年度決算で97%と、前年度より2ポイント上がっています。財政運営は依然厳しい状況であることは、平成30年度予算時に市長自ら述べていることであります。明確な答弁を求めます。5点目は、会計年度任用職員制度についてです。今年度から改正地方公務員法・自治法が施行され、会計年度任用職員制度が始まります。一般会計の性質別使途内訳表では、人件費が5億4,200億円の増、物件費が下がっています。対象となった職員数と処遇改善に対応した予算額は幾らなのか伺います。国は処遇改善における国の財政措置をすると言っています。歳入では幾らなのか伺います。また、期末手当の支給基準の線引きというものがあるのか伺います。6点目は、技術職員の拡充についてです。近年、多発する自然災害への対応や公共施設の老朽化を踏まえた適正管理が求められている中で、小規模市町村の技術職員の不足が深刻化しており、網走市も同様です。さらに、大規模災害時において、技術職員の派遣を求める声が強いものの恒常的に不足している状況です。国は、市町村間連携として他市町村の支援業務のために技術職員を配置する職員数に係る人件費について、普通交付税措置をすると言っております。網走市は支援も考えて対応すべきと考えますが、見解を伺います。3項目めは、防災・減災についてです。1点目は、防災・減災について、新年度予算には防災諸費の中で、土砂災害ハザードマップ作成事業として170万円を予算として組んでいます。世界的にも、国内的にも温暖化の影響と言える気候の変動が、近年は想像を超える想定外の大雨、豪雨などによる災害が多発しています。市が今作成しようとしている土砂災害ハザードマップ作成事業では、どのような災害を想定して作業に当たるのか、基本的な考えをお示しください。2点目に、タイムラインの導入についてです。昨年、日本に上陸した台風19号による豪雨で、関東・甲信越から東北を中心に甚大な被害が発生しました。全国各地で被害を減らすため、あらかじめとるべき行動を時系列に定めた水害タイムライン(防災行動計画)が注目を集めています。滝川市は、今年度から道内で初めて多機関連携型タイムラインを市防災計画に盛り込み、本格運用を始めると聞きます。国の災害対策基本法に基づき市町村は地域防災計画をつくっていますが、東北大学大学院の松尾一郎客員教授によると、この法律には予防の考えはあっても情報収集や避難所開設準備など、災害発生を予測して直前に行うべき事前行動の考えがほとんどないと指摘しています。法改正が必要だが、それができないのであれば、タイムラインを使って事前に行動できるようにすべきだと強調しております。水害時に大変有効な水害タイムラインについて、市はどのような評価をしているのか、導入する考えはないのか伺います。3点目は、新庁舎建設についてです。市は、新庁舎建設に当たって、市有地である現庁舎敷地、金市舘ビル跡地周辺敷地、除雪センター敷地、市営住宅潮見団地整備余剰地、市営桂町球技場敷地の市内5カ所を候補地として挙げました。検討するに当たって、比較検討項目として、A関連計画と周辺環境、B利便性と交通体系、C防災拠点としての安全性と機能性、D経済性と現実性を検討した結果、市としては金市舘ビル跡地周辺敷地が適地と判断しました。現在は、新庁舎建設基本構想策定検討委員会を有識者と市民公募の市民を含め、25名で検討中とのことであります。6月下旬から7月にかけて答申があり、基本構想を決定して、第3回定例会に提案する予定と聞いています。庁舎建て替えについては、老朽化もありますが、根本には阪神・淡路大震災、そして記憶に新しい東日本大震災、熊本地震を受けて、老朽化した庁舎については、震度7に耐えることができるか、津波などの災害に対応できるのかといったことが基本にあると考えます。市庁舎は、災害時に市民の命や財産を守るために拠点となる施設であります。市民から、「なぜ現在地より海抜が低く敷地も狭い、国道など幹線と言われる道路に面していないなど、条件が悪いところに建設を予定するのか」、「防災を考えるなら高台にするのが基本だろう」との声を聞きます。市長はさきの消防議会で、今後、道東沖で巨大な地震が起きる可能性について言及していましたが、まさに日本列島のどこで巨大地震が起きても不思議でない状況にあります。そうであれば、市庁舎建設は、防災と減災を第一に考えるべきと思いますが、市長の見解を伺います。4点目は、防災ラジオについてです。FMあばしりと連携して、緊急時に市民へ防災ラジオを通じて緊急情報を届けるというものですが、幾つかの地域で電波が届きにくいことがわかってきました。昨年から取り組んでいる事業ですが、当初7,000台を設置目標としていました。現在の設置状況についてどのように評価しているのか、また、不具合の発生状況についてもどの程度出ているのか伺います。4項目めは、中小企業対策についてです。1点目は消費税増税についてでありますが、多くの国民が反対する中、安倍政権は昨年10月からの消費税の10%への増税を強行しました。今回増税は、国内外ともに景気が後退局面に差しかかってきている局面で増税となったことです。前回の増税以来、家計消費は低迷を続け、今回の増税直前の駆け込み消費が発生した9月を除いては、ただの一度も前回増税前の2013年平均を回復したことはありませんでした。平均すれば、年額換算で20万円以上も落ち込んでいたのです。今回の増税は、それにさらに追い打ちをかけることになりました。そこで、消費税増税によって市民の負担が増えていると思いますが、負担がどの程度出ていると見ているのか伺います。また、中小・小規模事業者への影響について、市としてどのように把握しているのか伺います。2点目に、増税によって工事費などの高騰や水道などの事業会計における経費の増など、結果として市財政を圧迫する状況が出てくると思いますが、どのような影響が出ると見ているのか伺います。3点目に、インボイス制度の導入についてであります。消費税増税に伴い複数税率やインボイス制度によって、約120万の簡易課税利用事業所、約500万の免税事業所が、課税事業所になるか廃業するかが迫られている事態が想定されています。政府は2023年10月からインボイス制度について実施する予定ですが、網走市内の中小・小規模事業者は十分に制度に対して理解されていないとも聞いています。市として今後、インボイス制度を中小・小規模事業者に対して、どのように周知する考えなのか伺います。4点目に、資金繰りについてです。アベノミクスという言葉は躍っても、地方の中小・小規模事業者にはプラスの影響はなく、それどころか景気は悪化するばかりでマイナスの影響が大きいというのが実感ではないでしょうか。このような状況の中、安倍政権は消費税の10%増税を強行し、消費不況は深まるばかりで資金繰りが大変になっていると聞いています。消費税の10%に加えてキャッシュレス決済の優遇策を設けたことで、これまでの現金収入が減り、当座の支払い資金に困る中小企業・小規模事業者が出てきています。この状況について、どのように把握しているのか伺います。また、市の制度資金も含めて、金融機関との連携で資金繰りについて事業者の状況を踏まえた対応をする必要があると思いますが、見解を伺います。5項目めは、社会保障についてであります。2010年度予算案の社会保障関係費は35兆8,608億円で、2019年度比1兆7,302億円増ですが、その大部分は高齢化などに伴う自然増や低所得者ほど負担が重い消費税10%への増税による充実です。全世代が安心できる社会保障をと言いながら、実際は社会保障給付費の削減路線を突き進んでいます。社会保障費の自然増は、現行サービスの維持に必要です。しかし、安倍政権は概算要求時の5,300億円から1,200億円も圧縮しました。内訳は、保健・医療に関わる診療報酬の総額引き下げや中小企業の従業員が加入する協会けんぽへの国庫補助削減によるものです。診療報酬の総額引下げは、4年連続で地域医療の疲弊に拍車をかけています。安 倍 政 権 の 自 然 増 削 減は 、 こ の 8 年 間 で 1 兆8,300億円に達します。消費税増税と引換えの充実分を大きく見せるため、4月から新設する大学などの低所得者世帯向け就学支援制度は、社会保障関係費に計上しています。しかし、全学生の9割が対象外の上、中間所得世帯まで対象にした現行の国立大学授業料の減免制度は、段階的に廃止する方針です。多くの国民が、低年金によって生活苦を強いられているのにもかかわらず、安倍政権は2020年度の年金支給額を実質0.3%引き下げると決めました。年金支給水準を自動削減するマクロ経済スライドを2年連続で発動するためです。この自動削減の仕掛けは、現在、37歳から38歳の現役世代が年金を受け取り始めるまで続ける計画ですが、到底認めることができません。そこで、何点か質問します。1点目は、後期高齢者の医療費の窓口負担についてであります。安倍政権はまたもや医療費の患者負担増を狙っています。75歳以上の後期高齢者が支払う、原則1割の窓口負担に2割負担を導入し、負担を倍増させる法案を秋の臨時国会に提出する構えです。国民の批判を抑えるため、一定以上の所得者を2割負担にすると言いますが、今後、段階的に負担増を進めていく突破口にするのは確実です。国は少子高齢化を背景に現役世代との負担の公平性と称して、世代間対立をあおり、後期高齢者の窓口負担を正当化しています。しかし、本当に公平なのか。窓口負担が3割の現役世代に対して、後期高齢者は原則1割に抑えられています。それは年齢を重ねれば病気にかかりやすくなるためです。厚労省の資料によると、後期高齢者の9割弱が高血圧症や糖尿病など慢性疾患のいずれかを治療しています。100人当たりの年間入院日件数は75歳未満の6.2倍になります。高負担の一方で、国は年金削減を続けています。全国の平均的な無職の高齢者夫婦は月額20万9,000円で、老後に2,000万円足りなくなるとした昨年の金融庁審議会の報告書は、年金だけでは暮らせない実態を認めました。年金の低さは深刻です。国民の7人に1人の後期高齢者約1,800万人のうち、半数の910万人の公的年金は年100万円未満です。内閣府の昨年6月の世論調査で、国民が感じる悩みや不安のトップが、老後の生活設計について56.7%でありました。窓口負担を引き上げれば、家計が苦しいため受診を我慢する受診抑制をさらに広げることになります。このようなことから、後期高齢者の窓口2割負担は中止すべきです。市民の福祉のためにも、国に中止を求めるべきと思いますが、市長の考えをお示しください。2点目に、公立・公的病院の再編・統合についてであります。2019年9月にスタートした全世代型社会保障改革会議で、議長である安倍首相は社会保障全般にわたる持続可能な改革をさらに検討すると発言し、医療・介護・年金など、国民負担増を検討対象としました。さらに、厚労省の地域医療構想に関するワーキンググループでは、民間医療機関で担えないものに、重点化するよう担うべき役割や機能別病床数の再検証や要請する公立・公的病院の25%に当たる424病院の名称を公表しました。ベッド数や診療機能の縮小なども含む再編を地域で検討させ、2020年9月までに対応策を決めるよう求めています。北海道医療計画では、人口減少や高齢化が進行する中、誰もが安心して暮らすことができる活力ある地域社会づくりを進めるには、地域医療の確保が最優先の課題です。北海道は広大な面積、多雪、寒冷といった地理的・気象的特性があります。オホーツク管内では、6つの公立・公的病院が名指しされています。網走は名指しされていませんが、近隣では小清水日赤病院、斜里国保病院、常呂厚生病院があり、残りは遠紋地域となっています。網走の名前がないからといって他人ごとではありません。市場原理主義の考えで、何でも採算・効率性だけで判断するのは間違いです。人の命はお金では代えられません。厚労省の地域の実情を無視した一方的な病院の再編統合について、断固として反対の意思を示すべきと考えますが、市長の見解を伺います。次に、医療を守るための医師の働き方改革についてです。政府の方針では、地域医療に携わる医師・研修医について、過労死ライン、残業を月80時間の2倍に当たる年1,860時間、月換算で155時間まで認められています。前の勤務から次の勤務までの間、休息を義務づけるインターバルを導入するといいますが、休息は9時間でよいとされています。しかも実施できない場合は、後で代償休暇を与えるのでもよいとされています。この国の方針は、「かえって過労死を助長する」、「改革の名に値しない」などの批判が出ています。結局、厚労省のいう三位一体改革とは、医療費削減路線の枠内で医師の大幅な増員や長時間過密労働の抜本的改革には背を向けたまま、偏在の調整と病床のダウンサイジングによって矛盾を曖昧にする政策にすぎません。勤務医の労働条件の抜本的改善を図り、地域医療の基盤を維持・存続させていくには、医師の抜本的増員、診療報酬の引き上げと地域医療を底上げする公的支援が不可欠です。日本の医師数は、OECD加盟国の平均より10万人以上も少ない水準です。他の先進国で勤務医の過労死、医師のワーク・ライフ・バランスの喪失、出産を機にした女性医師の退職などが社会問題化していないことからしても、日本の医師数の絶対的不足が矛盾の大もとにあることは明瞭です。新年度予算の中に開業医誘致推進事業として1億35万円計上されていて、2つの診療所ができることは地域住民にとって心強いものです。だからこそ、不足している医師については、増やす必要があります。国に対して、医師を増員するため要請する必要があると思いますが、見解を伺います。3点目は、国民健康保険についてです。国は、国保の都道府県化による国民健康保険料値上げ押しつけの動きも強化されようとしています。厚労省は、国保料軽減のため一般会計から国保会計に公費独自の繰入れ、法定外繰入れを行う市町村に対し国からの予算を削減していく、新たなペナルティーの仕組みを2020年度から導入することを決めました。安倍政権は、2018年の国保の都道府県化に際し、自治体の国保行政を国が採点し、成績がよい自治体に予算を重点的に配分する保険者努力支援制度という仕組みを導入しました。都道府県に500億円、市町村には300億円から400億円を投入し、予算増というあめを配ることで、繰入れ解消、収納率向上、医療費削減などに自治体を駆り立てる、この仕組みの危険性はかねてから問題になっていました。安倍政権は、都道府県化がスタートした2018年度や19年度には露骨な自治体への締めつけはできず、法定外繰入れについては繰入れ解消を指導する都道府県に加点をするだけで、個々の市町村の繰入れを直接採点の対象としない形で制度を運用しています。ところが、厚労省はこの点数のつけ方を2020年度から改変し、法定外繰入れをやめた自治体には加点をし、繰入れを続ける市町村は減点して予算を削減していくというあからさまペナルティーの仕掛けを導入することにしました。この制度改変の震源地も財界と官邸です。昨年5月31日の経済財政諮問会議で、民間議員が、病床再編の推進と併せて要求したのが国保の法定外繰入れの解消に向けた取組強化でした。歴代政権は、法定外繰入れを好ましくないとしながらも、それに制度上のペナルティーを課すことはできませんでした。この制度改変によって、2020年度以降、法定外繰入れによって国保料を軽減している自治体は兵糧攻めにさらされ、繰入れ解消イコール国保料値上げの実行を強力に迫られることになります。今でも高過ぎる国保料のさらなる値上げは、低所得者層を中心とする加入者の暮らしと健康を壊し命をも危険にさらすもので、到底認められません。この制度改変に対する市長の見解を求めます。次に、国民健康保険の抜本的改革、公費の負担増についてです。国による制度改変によって、結果として国保料の引き上げにつながる状況を憂い、国保制度の抜本的改革を求める声が大きく広がっています。全国知事会は、国保制度を真に持続可能にするためには公費負担増による国保料の抜本的軽減が必要だとして、一つに定率国庫負担割合の引き上げ、二つに子供の均等割保険料の軽減、三つに自治体の負担軽減の努力に対する国のペナルティーの全面中止、四つに国による子供医療費無料化などを要求しています。高過ぎる国保料を引き下げるには、国の公費負担を増やす方法が何より優先しなければなりません。そのことによって、協会けんぽ並の国保料が実現可能となりますが、市長の見解を伺います。4点目に、介護保険についてであります。安倍政権は、全世代型社会保障の一番の眼目は、医療・介護の自己負担増であります。介護サービスの利用料についても、財政審は原則1割を2割へと引き上げることを念頭に、段階的な負担増を行うよう提案しています。ケアプラン作成の有料化、介護施設の食費・居住費の軽減措置(補足給付)の対象の絞り込みなど、利用者への負担増も要求しています。また、要支援1、2に続いて、要介護1、2の生活援助(ホームヘルプ)を保険給付から外して、地域支援事業に移行することも強く求めています。こうした負担増と給付抑制の推進は、所得の格差による治療格差、健康格差をさらに深刻化させるだけです。負担増による受診抑制やサービスの利用控えは、病気の早期発見を妨げて重症化させ、要介護状態の悪化にもつながるなど、かえって給付費増大を招きかねないことになります。今年は第8期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定作業に入ることになりますが、このような国の動きについて、市長はどのように受け止め、介護保険事業計画の中で、高齢者が安心して介護保険を利用できるようにするための基本的な考えを伺います。次に、安倍政権が進める全世代型の負担増は大変なもので、年金月額10万円から12万9,000円の施設入所者の食費負担を月額2万2,000円も引き上げられて、高齢者の不安を大きくしていますが、このようなことは行わないよう国に求めるべきと思いますが、市長の見解を伺います。5点目に、幼児教育・保育の無償化についてです。国は、令和2年度における新しい経済政策パッケージについて、社会保障の充実と財政健全化のバランスをとりつつ、安定財源として消費税10%への引き上げによる財源を活用する。令和元年度における幼児教育・保育の無償化に係る地方負担については、子ども・子育て支援臨時交付金を創設し、全額国費による対応をしているようであります。令和2年度の地方財政計画において、幼児教育・保育の無償化に係る地方負担額5,448億円を全額計上した上で、地方の安定的な財政運営に必要となる一般財源総額について、前年度を7,000億円上回りました。国の幼児教育・保育の無償化によって、当市の財政上において一定程度のプラス効果があると考えますが、影響額についてお示しください。6点目に、生活保護についてです。安倍首相は、総体的貧困率が低下したので貧困が改善されたと言っていますが、それは違います。総体的貧困率は下がっていますが、物価の変動を考慮に入れた貧困ラインの実質値は下がり続けています。そのもとで、総体的貧困率、すなわち貧困ラインに届いていない人の割合が減っても、貧困が改善したとは到底言えません。安倍首相は、貧困率改善の根拠にしている総務省の全国消費実態調査に基づいて、所得が最も少ない10%の層の実質所得の上限値、いわゆる貧困ラインの推移を見ると、1992年には162万円だったのが、2014年には134万円と、安倍政権のもとで下がり続けています。同、今の調査より低所得者のサンプル数が多い厚労省の国民生活基礎調査で見ても、貧困ラインの実質値は、1997年の130万円から2012年の111万円、さらに2015年には106万円と、同様に大きく下がり続けています。それは国民の所得分布が低いほうに集まってきているからです。生活保護基準に満たない所得の人がこれだけ多くいる中で、安倍政権は実質所得の落ち込みが一番激しい下位10%層の消費水準に合わせて生活保護基準を引き下げると言っていますが、余りにもむちゃな話です。そこで、政府は生活保護利用世帯の7割が食費や光熱費など、日常生活に充てる生活扶助費を最大5%削減することを2018年10月から2020年10月まで、3年連続で減額しています。2013年には最大で10%という過去最大の生活扶助基準の引下げを行っていて、それに続く大改悪を推し進めています。昨年4月から、日用品の値上げが連続して行われ、10月からの消費税10%増税は生活保護世帯にとって厳しい暮らしに追い込まれていると考えます。市長の生活保護世帯に対する認識と福祉灯油の実施も含めた今後の対応について伺います。6項目めは、観光についてです。1点目に、新型コロナウイルスへの対策についてです。新型コロナウイルスは1月中旬に日本人の感染が発見され、真剣に感染防止の対策を立てるべきところを十分な議論がされず感染拡大を招き、政府の初動の悪さがあると多くの人々が指摘しております。2月末に鈴木直道北海道知事は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐとして全道の小中学校、特別支援学校を休校する措置をとり、翌日、安倍首相は全国一律の小中高の休校を発表し、全国で混乱が生じています。そして、先週は韓国、中国からの入国制限を行うと発表し、さらに影響が拡大しています。網走市の影響について伺います。また、関係する業者への支援が必要と考えますが、市長の見解を求めます。2点目は、オホーツク流氷館の建て替えがされ、5年が経過します。昨年リニューアルに向けて委託調査費用を計上していましたが、内容について精査するため、本年度に繰り越しとなりました。入り込み数は減少してきており、展望台から写真を撮るだけでなく、流氷の果たす役割などを学芸員の説明や様々な体験を通して集客していく必要があると思います。今後、天都山エリア全体の活性化する戦略の中で、市はどのような方向で検討していく考えなのか伺います。7項目めは、農業、林業、水産業についてです。国の2020年度農林水産予算は、当初予算で総額2兆3,109億円、前年度比1億円増です。このほか、臨時特別の措置として1,008億円計上しています。農業関係予算が1兆8,149億円、林野関係予算は3,006億円、水産関係予算は1,954億円となっています。1点目は、農業についてです。1月に発効した日米貿易協定や環太平洋経済連携協定TPPなどの国内対策として、総合的なTPP等関連政策大綱関連予算に3,250億円を計上しています。TPP対策予算はまともな検証もされず、毎年度3,000億円台もの予算が積み上げられてきており、2015年度から2019年度補正予算を含めると1兆6,385億円も投入されたことになります。農水省は、TPP11や日米貿易協定導入の影響試算で、関税削減の影響で価格低下による生産額の減少が生じるものの、体質強化対策や経営安定対策などの国内対策により、引き続き生産や農家所得が確保され、国内生産量は維持されると繰り返し説明してきましたが、この間の牛肉の輸入量の急増を見れば、生産現場への打撃となることは明らかです。安倍首相は通常国会の施政方針演説において、農産物輸出に触れ、「おいしくて安全な日本の農林水産物の世界への挑戦を力強く後押しいたします」、「生産基盤の強化とともに販路開拓など、海外への売り込みを支援します」と述べ、輸出促進に向けたさらなる支援を表明しました。しかし、食料自給率には言及せず、政府が中長期的に取り組む方針を定める食料農業農村基本計画を改定する年であるにもかかわらず、全く触れませんでした。2020年度予算は、自由化によって国内農業は一層厳しい状況に置かれ、農業生産基盤の弱体化や食料自給率が過去最低の37%になるという事態がもたらされたことを直視せず、輸出で困難を乗り切ろうとする自由化対応に偏重した予算となっています。市長は、TPP11や日米貿易協定導入によって、当市での農家への影響について、どのように想定しているのか伺います。また、政府の対策について、どのように評価しているのか見解を伺います。次に、関連事業として、「強い農業・担い手づくりの総合支援交付金」や「食料産業・6次産業化交付金」、「水産基盤整備事業」、「浜の活力再生・成長促進交付金」で、優先採択などの優遇措置を実施するとしています。輸出戦略の強化には多額の予算をつける一方、食育を推進するため地域で行う食育活動への支援や、農林・漁業体験機会の提供などを行うほか、食消費拡大国民運動推進事業では、学校給食などで地産地消を進めるコーディネーターの育成・派遣を支援する食育の推進と、国産農産物消費拡大事業では6億2,600億円から5億300万円へと減額しています。生産者、消費者が一体となって取り組む食育や、安心・安全の国産農産物の地産地消の推進こそが最も求められていますが、市長の見解を伺います。2点目は、林業についてです。地球温暖化防止や防災・減災のためにも、森林の適正な管理運営は欠かせません。新年度は、森林整備補助金、市有林整備事業とも拡充されており、引き続き森林整備を進めていっていただきたいと思います。国は人材育成対策として、「緑の人づくり」総合支援対策のうち、新規就業者への就業ガイダンス、研修などを行う緑の雇用事業に42億3,000万円を計上しています。緑の雇用事業では既に1万8,000人が新規就業し、若年者率は向上傾向にあります。しかし、伐木造材従事者が増加する一方で、育林従事者は大幅に減少しており、育林従事者の育成が課題です。林業への就業に必要な知識・技術習得に1人当たり年最大150万円、最長2年の給付金を支給する「緑の青年就業準備給付金事業」も増額されております。市も人材育成事業を活用すべきと考えますが、見解を伺います。3点目は、漁業、水産業についてです。近年、サケ・マス、シジミ、ホッカイシマエビなどの漁獲量が減っており、漁業関係者は先行きの不安を抱えて仕事をしています。原因究明、解決方法の探求を進めていると思いますが、進捗状況や対策をどうするのか伺います。島根県松江市に面した宍道湖では、海水と淡水が混じり合う汽水湖で、シジミをはじめウナギやワカサギがとれますが、近年激減し問題となっていました。産業技術総合研究所の山室真澄教授と東京大学、島根県保健環境科学研究所、名古屋市環境科学調査センター、千葉工業大学の研究で、水田などで使われるネオニコチノイド系の農薬の影響で、魚の餌となる生物、オオユスリカが激減したためである可能性があることが明らかになりました。網走湖や能取湖、藻琴湖、濤沸湖について、農薬の影響がないか調査すべきと考えますが、見解を伺います。8項目めは、環境問題についてです。2019年12月、COP25がスペインマドリードで開催されました。COP25はパリ協定が今年2020年から本格始動するのを前に、各国に対し削減目標を引き上げるよう明確なシグナルを発信することが最大の課題でした。また、2018年のCOP24で合意できず、COP25へ先送りになっていたパリ協定の一部の運用ルールに合意することや、東欧諸国など途上国が強く求めていた損失と損害についての新規かつ追加的な資金メカニズムなどが具体的な課題でした。しかし、COP25の結果は、各国が削減目標を引き上げるよう促すシグナルは極めて弱く、また、パリ協定の一部の運用ルールについては合意できずに、イギリスのグラスゴーでのCOP26に先送りされました。損失と損害についての新規かつ追加的な資金メカニズムについての十分な言及はなく、資金をスケールアップすることを呼びかけるにとどまっています。COP25にはグレタ・トゥーンベリさんをはじめ0、これまでになく多くの若者が参加し、気候危機への対策の強化を訴えました。COP25は若者のCOPと言ってもよいものでしたが、COP25は若者の声に応えられませんでした。1点目は、気候変動対策についてであります。現在の各国の削減目標では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が1.5度C特別報告書で提出した工業科(1850年ころ)以前から、平均気温の上昇を1.5度C未満に抑制することはもちろん、パリ協定の目的である平均気温上昇を2度C未満に維持することにも遠く及ばない、1.5度Cはもちろん2度C未満に抑えるために、各国の削減目標を引き上げることは喫緊の課題となっています。とりわけ、世界の排出の60%近くを占める中国、アメリカ、インド、ロシア、日本の排出削減目標の引き上げは必須の課題です。今年2020年は、各国の削減目標が再提出されることになっており、各国に対して削減目標の提出に際し、目標を引き上げるよう明確なシグナルを発することができるかどうかがCOP25の最大の課題であります。しかしながら、安倍政権は石炭火力発電の稼働をやめようとしません。このような日本政府の態度に対して、昨年12月のCOP25で、地球温暖化対策に前向きと言えない国に対して送る化石賞を日本は2度も受賞するという不名誉な事態となりました。2050年までに実質ゼロを目指して、その実現のために削減目標を引き上げる戦略の策定と石炭火力発電所の輸出を中止する政策転換とともに、国内においても、国連環境計画が勧告する二酸化炭素を出し続ける石炭火力発電所の建設中止、既存の石炭火力発電を停止する日程表の作成に取り組むべきです。網走市長として、政府に対して環境破壊につながる火力発電や原子力発電の稼働中止と再生可能エネルギーの推進を求めるべきと考えますが、見解を伺います。2点目に、気候非常事態宣言についてです。長野県、神奈川県の2県、また、長崎県壱岐市、神奈川県鎌倉市、長野県白馬村、福岡県大木町などの13市町村は気候非常事態宣言を出し、温暖化対策など自治体としてできることを進めつつ、住民や他の自治体にも行動を呼びかける動きが広がっています。流氷のまち網走市も率先して宣言すべきと考えますが、見解を伺います。3点目に、市としての環境保全と気候変動対策についてであります。政府も、近年の大雨、豪雨など想定を上回る災害が頻発している状況に対して、緊急自然災害防止対策事業として、防災・減災国土強靱化のための3カ年緊急対策があります。地方単独事業として実施する防災インフラの整備を促進するため、新たに緊急自然災害防止対策事業を創設しました。対象事業は、災害の発生予防・拡大防止を目的として、緊急自然災害防止対策事業計画に基づき、地方単独で実施する防災インフラの整備事業となっています。充当率100%となっておりますが、当市としての取組はどのようになっているのか伺います。4点目に、緊急浚渫推進事業の創設に関わって伺います。昨年の台風19号による河川の氾濫などの大規模な浸水被害が相次ぐ中、被災後の復旧費用を考慮しても維持管理のための河川などに堆積した土砂の除去、いわゆるしゅんせつが重要です。このため、政府は地方自治体が単独事業として緊急的に河川などのしゅんせつを実施できるよう、新たに緊急浚渫推進事業を地方財政計画に計上するとともに、緊急的な河川などのしゅんせつ経費について、地方債の発行を可能にするための特例措置を創設しました。事業年度は令和2年から6年度の5年間ですが、地方財政措置として充当率100%で、元利償還金に対する交付税措置率は70%となっています。対象事業は、各分野の個別計画に緊急に実施する必要がある箇所について位置づけたしゅんせつが対象であり、分野としては河川、ダム、砂防、治山となっています。この国の事業は、地方にとって有利な条件の事業でありますが、当市の取組について伺います。9項目めは、教育についてです。1点目は、学校給食の一部民間委託についてです。2月5日に文教民生委員会による学校給食調理業務の民間委託について調査を行いました。この間、教育委員会は、学校関係者、保護者への説明をしてきましたが、それまでは議会への説明はありませんでした。教育委員会は議会を軽視していると言わざるを得ません。議会は市の政策決定の承認機関ではありません。市民が疑問に思っていることを問いただす責任があります。新年度予算に改修費を計上しないことにしましたが、そもそも今回の進め方に問題があったのではないですか。計画の見直しを求めるものです。民間委託をするに至った理由として、給食調理員の 不 足 を 挙 げ て い ま す 。網 走 市 は こ の 間 、 時 給1,000円以上で募集してきたかと思います。委託会社の募集は900円に満たない状況です。網走市は時給幾らで募集していますか。民間委託を採用している自治体では幾らなのか、お答えください。次に、民間委託しても、安心・安全な給食は今までどおり作るといいます。しかし、企業は営利団体ですから、もうけを出さなくてはなりません。給食だからもうけなくてもいいという企業はないです。食材は教育委員会が指定するでは、企業はどこでも受けようとするのか。人件費となります。今でさえ決められた時間までに給食を出すため、給食調理員は汗だくになりながら必死に仕事をしています。民間委託で人員削減となったら、働く人は今までのように網走の食材を使った手間のかかる給食は少なくなるでしょう。安全な給食にするために、冷凍食品やレトルト食品、カット野菜に変わっていくことが考えられます。そこまで想定していますか。自校給食が親子給食になり、調理場が減るから調理する人員は増えるのですか。お答えください。次に、現在の給食調理室には道の栄養教諭が入っていますが、民間委託になった場合も栄養教諭は配置されますか。委託会社のリーダーが作業を指示することになると思いますが、そこに道の栄養教諭が入って指示を出すことはできますか。作業手順はチェックすることはできますか。必死に作業をしている様子を見て、作業手順どおりでない場合に、栄養教諭や管理栄養士側が妥協してしまうのではないかと心配されます。それで、安心・安全な給食は守られるのか伺います。次に、民間委託された調理場に勤めていた方は、委託すると給食調理室の備品が壊れるといいます。なぜかというと忙しいからです。食器が欠けたり、食洗器が壊れたりするといいます。そのようなことも想定されていますか。伺います。2点目は、変形型労働時間制についてです。公立学校に1年単位の変形労働時間制を導入する法律、公立学校教員給与特別措置法改定が昨年12月4日成立しました。改定法は、繁忙期の労働時間を1日10時間を限度に延長する一方、閑散期の労働時間を短くして、年平均で見かけ上時間内に収めるというものです。しかし、教員の現場の状況は夏休みも保護者面接や地域の行事への参加、繁忙期にできない教員研修、さらには部活指導など、実態として閑散期はありません。今回のような1年単位の変形労働制を導入すれば、学校現場での気になる生徒の話をじっくり聞きたいとか、今日は家庭訪問をしたいなど、多忙な時間の中で努力が厳しくなり、子供の教育へのしわ寄せに拍車をかけることになります。教員の働き方改革に背を向けることになります。北海道が条例を制定して導入することになれば、直接関わってくる内容です。1年間単位の変形労働時間制導入についての見解を求めます。また、市内小中学校の教員の労働実態についても見解を求めます。3点目に、いじめについてです。学校における子供のいじめは、全国的にもなくならない状況です。全国で起きているいじめの中で最大の問題は、子供や保護者が学校にいじめについて訴えても、学校側がそのことを受け止めないことです。このことは、いじめを深刻な状況に追い込むことにつながりますが、教育委員会は、網走市の小中学校におけるいじめの状況について、どのように把握しているのか、状況について伺います。以上で質問を終わります。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 日本共産党議員団、村椿議員の御質問にお答えをいたします。最初に、令和2年度の政府予算案に対する評価についてでありますが、国は新年度予算案は消費税増税に伴う幼児教育・保育の無償化や、医療・介護など社会保障の充実により、過去最大の予算規模となったことに加え、自然災害への対応や経済への対策を図る今年度の補正予算と一体的なものとして、いわゆる15カ月予算として編成されたものと理解をしております。また、国の財政につきましては、第2次安倍内閣で取り組んできた一連の経済政策アベノミクスの一定の成果に加え、消費税率の引上げなどにより税収は増加し、新規国債発行が抑制され、基礎的財政収支の改善など、財政健全化の指標に一定の改善は見られました。一方で、社会保障費の増大に伴い、8年連続で過去最高を更新する予算となっている中、公債依存度も改善傾向にはあるものの31.7%と、まだ高い水準にあることから、国家財政も厳しい状況であると理解をしております。国の予算や国政に関する諸問題につきましては、国会における議論を見守りつつ、私ども地方の意見は地方6団体を通して国に伝えていかなければならないものと考えております。市といたしましては、このたびの補正予算を活用し、地域産業の振興や安心・安全な町であり続けるため、農水産物の施設整備や道路などのインフラ施設の維持改修に積極的に取り組み、新年度の地方交付税の算定においても、地方に対し一定の配慮がなされたものと理解をしております。次に、財政指標の今後についてでありますが、類似市との比較とのお尋ねですが、道内35市のうち22市が施設整備やソフト事業の実施に対し、有利な財政措置である過疎債を発行できる過疎団体として指定を受けているほか、合併した団体には、こちらも有利な財政措置のある合併特例債の発行が認められているなど、当市の環境とは異なる状況にございますので、各種財政指標を単純に比較し、財政状況を判断することは適当ではないと感じております。また近年、大きな事業に取り組んでおりますが、外部から財源を調達することを意識して取り組んでおり、第3次行政改革推進計画で見込んでいなかったふるさと納税制度により、この5年間で約47億円の寄附を頂戴し、加えて、平成24年度には国から約24億円の地域の元気臨時交付金の交付を受けるなど、財政状況の改善を図りながら、政策を進めてきているところであります。今後の財政指標の推移についてでありますが、経常収支比率、実質公債費比率や将来負担比率など、財政指標の多くの分母は経常的な一般財源の額であり、人口減少や公債費に対する交付税の減により小さくなる傾向にあることから、財政の硬直化を指摘する声もありますが、実態として財源は外部調達を含め確保させていただいておりますので、財政状況は改善しつつも、当面は数値は横ばいで推移するものと見込んでおります。次に、第5次行政改革推進計画の策定についてでありますが、行政の組織と機能の在り方は、時代の潮流を読み解き、常に見直されるものであり、時代が求める様々な市民ニーズへの対応や施策を実施するためには、行政運営の効率化を図るための改革を継続的に取り組む必要があると考えております。第4次計画は令和2年度に計画期間が終了となります。令和3年度に取組内容や効果などを検証した上、網走市の人口動態を見据えた上で、市民満足などをはじめ、取り組むべき課題について推進をしてまいります。次に、住民の命と暮らしに視点を置いた地域づくりについてでありますが、人口減少や人口構造の変化による地域経済、社会への影響を緩和し、市民の住みよい環境を持続的確保するために、市の総合計画の5カ年版の戦略版として、網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、様々な取組を推進してまいりました。これからも、誰もが安全で安心して健康で暮らすことのできるまちづくりを推進し、総合計画で掲げた将来像、「豊かな自然にひと・もの・まちが輝く健康都市網走」の実現を目指してまいります。次に、市長の給与についてでありますが、市長の給与は、平成23年1月に網走市常勤の特別職に属する職員の給与に関する条例の特例に関する条例を制定し、第3次行政改革推進計画を策定するに先立ち、あらかじめ期間を定め、常勤の特別職で市長20%、副市長10%、教育長8%の減額を実施してまいりましたが、平成30年11月までを減額とする条例の議決された減額の期間が終了したことから、本来条例で規定されている額が支給されたものです。また、平成24年度から実施していた一般職員の給料減額の措置については、あらかじめ定めた第3次行政改革期間の終了に合わせて、平成27年度末に本来条例で規定されている額に戻したところであります。第4次行政改革期間中においても、常勤の特別職とともに一般職員も役職加算支給の一部凍結を継続しているほか、働き方改革における時間外勤務の抑制、退職者による新陳代謝分など、副次的に総人件費の抑制につながっているものと考えております。財政についてのお尋ねでございますが、一般会計では534億円をピークとする市債残高が課題でありましたが、30年度末には333億円まで大きく減少させることができました。このように、平成前期に行った大型事業により、多額の公債費負担が続いてきましたが、順次償還を終えていく段階に入りつつありますので、今後、公債費負担は少なくなっていくものと見込んでおります。また、長年の懸案であった3つの特別会計では、最大91億円あった累積赤字を、30年度末には13億円まで圧縮をしてきたところであります。平成28年度から第4次行政改革期間中は、歳入において、これまでと同様に国の交付金や起債メニューの活用により、財源の確保に努めてまいりましたが、加えて、市有財産の貸付け、売却により債務の解消に努め、財政の健全化を進めたほか、市民生活の向上と産業振興につながる取組に必要な財源をふるさと寄附金など外部から調達することが可能になるなど、多様な歳入の確保に努めており、引き続き持続可能で健全な財政運営に努めてまいります。なお、お尋ねの条例の取り扱いにつきましては、関係する機関と網走市特別職報酬審議会について、よく相談してまいりたいと存じます。次に、令和2年度より導入をされます会計年度任用職員制度についてでありますが、従前より嘱託職員や臨時パート職員として任用していた職員200名程度を、新たに会計年度任用職員として任用することとしております。この制度導入に伴い、新たに期末手当が支給されることなどにより、1,800万円ほど予算額が増加をしているところであります。また、制度改正に伴う所要額については、国から交付税措置がされることとなっておりますが、性質上、会計年度任用職員分について明確に区分した額をお示しすることは困難です。なお、期末手当の支給については、任用期間や勤務時間により支給要件を定めております。次に、技術職員の拡充についてでありますが、国は平成30年3月に応援職員を派遣するための被災市町村応援職員確保システムを構築したところですが、被災自治体では、技術職員を中心に中長期の派遣職員が恒常的に不足している状況にあると伺っております。自然災害はいつどこで発生するか分からず、網走市にとっても他人ごとではありませんが、技術職をはじめ、専門職の採用環境は大変厳しい状況にあることから、まずは市の事業遂行に必要な職員数の確保を優先したいと考えております。次に、防災・減災の防災・減災計画についてでありますが、土砂災害ハザードマップは土砂災害防止法の規定に基づくものであり、都道府県が指定した土砂災害警戒区域等をもとに市町村が策定するもので、大雨や地震などが引き金になって山や崖が崩れたり、水と混じり合った土や石が川から流れ出したりすることが原因となって、貴い生命や財産が脅かされる土砂災害を想定し、警戒区域における住民等の円滑な避難の確保に資するものであります。次に、水害タイムラインの導入についてでありますが、水害タイムラインは、国が管理する大規模河川流域において、国土交通省の呼びかけに応じて全国各地で策定する動きが増えつつあり、近隣では網走市の常呂自治区で、国、地方公共団体、企業、住民組織など、多くの関係機関が参加・連携し、平成30年からタイムラインの策定が進められています。水害タイムラインは、とるべき具体的な行動を時系列で明確にしておくことで、速やかな避難情報が出せるため、早目に市民の避難準備を促せる利点があると評価しております。水害タイムラインの導入には、河川や水害の特性を踏まえ、防災上の有効性を考えた上で進めることが重要とされておりますので、国などの複数の関係機関と十分な協議の上、検討をしてまいります。次に、新庁舎建設についてでありますが、市役所本庁舎・西庁舎を含む5施設の耐震診断を実施し、いずれの施設も耐震基準数値を満たしていない建物であり、震度6強から震度7の地震が発生した場合、倒壊や崩壊する危険性が高い建物であります。このことから、建物の残された耐用年数、施設の主な機能、代替施設の有無、この3つの視点から総合的に判断し、市庁舎の建て替えを最優先に考え、新庁舎建設に向けた取組を進めております。新庁舎建設に関する防災と減災の考え方についてでありますが、新庁舎の建設場所については、まちづくりの方向性を示す各種計画との整合性や交通体系の利便性、国の財政支援策の期限など、あらゆる観点から総合的に判断して、建設候補地を金市舘ビル跡地周辺を適地としたところであります。新庁舎は、大地震が発生した場合にも、防災拠点施設として機能が十分発揮できる耐震性、安全性を有する施設として、想定外の津波・洪水などにも考慮しながら、災害対策本部機能を維持し、行政機能の継続性を確保できる体制を整えていきたいと考えております。次に、緊急告知防災ラジオについてでありますが、昨年12月の貸与開始から本年1月までの2カ月の間で、全対象者の47%の世帯へ貸与しており、さきに取り組まれた稚内市との比較でもほぼ同水準となっておりますので、おおむね順調に貸与が進んでいるものと判断しておりますが、今後も戸別訪問による貸与を進めてまいります。また、電波が受信できないなどの不具合は、さきの山田議員の御質問にもお答えしたとおり、一部の地域では建物構造や地形、立地的要因によるFMあばしりの放送が聞けない、あるいは聞きづらい世帯があることは承知しており、そのような世帯には職員が訪問し、ラジオの設置場所や附属アンテナの扱い方、屋外アンテナ設置の説明を行っております。いずれにいたしましても、このラジオは万能なものではなく、幾つかある情報伝達手段の中の一つとして考えており、聞くことが困難な場合にはお知らせメール@あばしりなど、ほかの情報収集手段を丁寧にお伝えをしてまいります。次に、消費税増税による市民負担の状況についてですが、総務省統計局の家計調査報告の令和元年10月から12月の四半期結果では、消費支出は対前年比較において3カ月連続の実質減少となっております。減少している中で、保健医療サービス関係については2カ月連続の実質増加となっておりますが、消費税の負担割合は収入が少ない世帯ほど負担率が高くなる逆進性があることから、消費税増税による負担感は生じているものと考えております。一方で、消費税引き上げの対策としてのプレミアム商品券の発行、キャッシュレス決済をした消費者のポイント還元なども動いている状況であり、増税による総体的な消費者負担感については、施策の効果も注視する必要があるものと考えております。アンケート結果によりますと、消費税導入前の駆け込み需要は約7割近くが「特になかった」と回答され、また、消費税導入後の消費の反動減については、「大きくあった」、「それなりにあった」という回答が約2割になっておりますことから、現在のところ余り大きな影響が見られておりません。しかしながら、今回の消費税10%導入ではキャッシュレス対応と同時にポイント還元なども行われており、消費者にとってお得感があることから、現在のところは影響が少ないことも考えられますので、本優遇制度が終了する本年6月末以降、どのような消費状況となるか注視する必要があると考えております。次に、消費税増税による市財政の圧迫についてでありますが、水道事業会計など企業会計は独立採算制で運営されていますので、それらを除く一般会計や特別会計について、消費税が課せられている支出については税率改定の影響を直接受けることとなります。市全体といたしましては、消費税率の改定に伴う経費の増分につきましては、全国ベースで地方財政計画に計上されており、論理的には地方交付税などにより措置されているものと認識をしております。また、個別の影響額を算出することは難しいと考えております。次に、消費税の申告に係るインボイス制度の周知についてですが、同制度は昨年10月からの消費税軽減税率適用に伴い、2023年10月1日以降に段階的に導入されるものですが、網走商工会議所では、昨年の軽減税率適用に係る説明と併せて、本制度についても周知に努めてきております。本制度は、取扱金額の少ない中小・小規模事業者等消費税免税事業者にとって、取引における消費税額を正確に把握するための制度であることから、今後、市も商工会議所と連携を図り、市広報等を活用し周知に努めてまいりたいと考えております。次に、中小・小規模事業者の資金繰りについてでありますが、網走商工会議所のアンケート結果によりますと、事業者におけるキャッシュレス導入は、今後対応する予定も含めますと約7割が対応しているという結果になっております。また、キャッシュレス決済について、一部の事業者から現金化の遅れ、手数料の負担が増えたなどの声もありますが、会議所によりますと、今回の制度導入に際し、会議所をはじめ関係団体が導入に係る資金の流れ等について十分に説明したことにより、現在のところ、資金繰りに関わる混乱はないとのことであります。今後も会議所や金融機関と連携を図り、状況を注視してまいりたいと考えております。次に、後期高齢者の医療費の窓口負担についてでありますが、本年1月に社会保障審議会・医療保険部会において、一定以上の所得がある方の窓口負担の見直しの審議が開始されたところであり、本年6月をめどに改革案がまとまる予定となっております。窓口負担の見直しは、被保険者にとって大きな問題であると認識をしておりますが、後期高齢者の医療費が今後も拡大することが見込まれる中で、現役世代の負担も考慮する必要があることから、今後の審議の推移を注視してまいりたいと考えております。次に、公立・公的病院の再編・統合についてでありますが、医療機関を受診する患者の動きにつきましては、自治体の枠にとどまらず診療科目や病状等により、地域を越えた受診が必要な現状があります。網走市におきましては、網走厚生病院が地域センター病院に位置づけられ、斜網地域の2次医療を支えるため、斜里町や小清水町の医療体制の変化に伴い影響を及ぼすことが考えられます。北海道では、地域医療構想に関しましては、国が公表したデータは絶対的な分析結果ではないこと、また、圏域ごとに重点課題を設定することで集中的に議論を進める方針に変更はないとしているため、これまでと同様、北網圏域地域医療構想調整会議におきまして、地域特性や実情に応じた課題等の議論が進められていると考えております。引き続き、地域住民が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、関係自治体や医療機関と連携を図り、限られた医療資源の有効活用、さらには効率的で質の高い地域医療の維持・充実に努めてまいります。次に、医師の働き方改革についてでありますが、医師の増員及び確保につきましては、医師・看護師等の不足の解消や地域ごと、診療科ごとの医師偏在の是正を図るために、地域が必要とする医師等の養成や医師臨床研修制度の導入による影響を踏まえた医師の派遣制度や、医師不足地域での一定期間の勤務の義務づけなど、地域医療の確保につながる制度の改善を北海道市長会やオホーツク圏活性化期成会を通じて国に継続要望をしております。また北海道におきましては、国の緊急医師確保対策等に基づき、修学資金の貸付地域枠制度を設定するなど、医育大学の定員増に対応してきたところであり、平成20年度から22年度にかけまして、医学部の定員が44名増員されております。この制度を利用し、平成28年度から卒業した地域枠医師が順次勤務をしておりますが、医師の地域偏在が続いているため、道内医学部の暫定措置による定員増が引き続き措置されるよう国に要望しております。現在、北海道医療計画の一部といたしまして、北海道医師確保計画が策定されておりますが、引き続き、北海道や関係団体等の連携により、医師の確保に努めてまいります。次に、国民健康保険についてですが、当市において、赤字補填目的の法定外繰入れは平成30年度から行っておりません。国民健康保険の都道府県化に伴い、国が3,400億円の財政支援を行っておりますが、全道市町村の公平な負担や今後の保険料水準の統一化に向けて、赤字補填目的の一般会計からの法定外繰入れは解消すべきものと考えております。次に、国民健康保険への国の公費負担の増加についてですが、国民健康保険の恒久的かつ安定的な運営のためにも、国のさらなる財政支援は不可欠なものと考えます。そのため、国庫負担割合の引上げなど、国保財政基盤の充実強化を図り、国の責任と負担において、実効ある措置を講じるよう全国市長会を通し、今後も要請を行ってまいります。次に、介護保険についてでありますが、第8期介護保険事業計画の期間となる令和3年から3カ年の介護保険制度の改正につきましては、現在、厚生労働省の社会保障審議会等で議論されております。具体的な改正点につきましては、現時点で明らかにされていないため、今後国の動向を注視してまいります。なお、計画策定に当たりましては、保健医療・福祉の関係団体、学識経験者、さらには市民公募の被保険者団体で構成する計画策定委員会を設置し、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、制度の改正点及び課題整理を含め、議論をしてまいります。次に、安倍政権が求める全世代型負担増の取組についてでありますが、介護保険の施設利用者における居住費等・食費が軽減される補足給付の在り方が議論され、保険料の所得段階との整合性や能力に応じた負担とする観点から、利用者負担段階の細分化により、食費部分の負担が見直される見通しであります。最終的な改正内容につきましては、現時点で明らかにされていないため、今後、国の動向を注視してまいります。また、改正後に生じる影響等を検証し、必要に応じ北海道市長会を通し要請してまいりたいと考えております。次に、幼児教育と保育の無償化についてでありますが、国は令和元年10月から実施することといたしましたが、初年度は消費税率引上げに伴う地方の増収が僅かであることから、地方の負担分については、子ども・子育て支援臨時交付金として交付することとし、令和2年度から地方交付税で措置することとされているものでございます。国からは、令和2年度普通交付税の算定方法の改正についてとして通知があり、幼児教育・保育の無償化に係る地方負担については全額を基準財政需要額に算入するとしており、全国ベースでは全額が地財計画に計上され、財政措置されていると理解をしております。網走市としての影響につきましては、算定式などの詳細が示されていないことから不明でありますが、示されている算定の考え方で推計した概算額は当初予算で見込んだものと同程度になると認識をしております。次に、生活保護についてですが、保護費につきましては、世帯全員の収入が国の基準で計算された世帯の最低生活費を下回る場合、その不足額を支給するものであります。国は一般低所得世帯の消費実態との均衡を図るため、平成30年10月から令和2年10月までの3年間、3段階で生活保護基準を改定し、多くの世帯の生活扶助費が引き下げとなりましたが、一方で、児童養育加算の支給対象が拡大されるとともに、クラブ活動費の実費支給化や入学準備金の増額などの拡大策も実施されております。また、消費税増税への対策でありますが、国は昨年10月の基準額改定におきまして、消費税の引き上げ率の1.9%に、一般世帯の生活扶助相当支出に占める軽減税率の対象品目の支出割合を加味し、生活扶助費に1.4%分を賦課しているとしているところであります。次に、福祉灯油の実施ですが、これまで灯油価格が高騰した場合、低所得者世帯を対象に暖房用灯油の購入に伴う一部助成措置を講じる灯油価格高騰緊急対策事業を実施しております。当該事業の実施に当たりましては、厳冬期に灯油価格が1リットル100円を超える高値の状態が長期間にわたり続く、あるいはその傾向が継続していくのかなど、灯油価格の動向を見据えながら判断しております。なお、生活保護世帯につきましては、10月から翌年4月までの7カ月間、世帯人数に応じた冬季の増加支出に対する扶助として、冬季加算額が支給をされております。次に、新型コロナウイルスの影響と支援についてでありますが、網走市内の宿泊施設、観光施設に対する聞き取りでは、中華圏の正月である春節に御旅行を予定されていた方や、国内客においても出控えと思われるキャンセルなどが発生をしております。先ほど山田議員の御質問にもお答えをしたとおり、観光消費影響額としては、宿泊のキャンセル件数が2月28日時点で1万7,000件となっておりますので、観光消費額から推定いたしますと、約3億7,000万円と見込んでおります。市といたしましては、今後の収束時期が不透明な状況ではありますが、関係機関と連携を密にし状況を注視するとともに、事態が収束した際には中国を初めとした各国から網走へ訪れていただけるよう、観光関連団体や旅行会社などとよく相談をさせていただき、対策を講じていきたいと考えております。現状の取組では、中小企業者に対しては経営安定資金の貸付要件を緩和するとともに、マル経融資を利用する小規模事業者に対しては、網走商工会議所と市が共同で利子補給する制度に取り組んだところです。さらに、国、道へ経済対策の要望も行ってまいりたいと考えておりますし、今後も正しい情報収集に努め、適正な対応を進めてまいります。次に、天都山展望台・オホーツク流氷館についてでありますが、今回の展示改修には滞在時間の延長、新規顧客の獲得、来館者の満足度向上などを狙いとしておりますが、このことは流氷館だけで完結するものではなく、天都山エリアや網走市全体、他の地域も含めた周遊観光なども視野に入れ、流氷館の来館をフックに網走への誘客を促進し、流氷館自身は無論のこと、エリアとしての滞在時間の増加や観光消費額の増加を図る取組が必要であると考えております。リニューアルにつきましては、展示内容の具体性やメッセージ性を明確にし、精度を高めることで集客にもつなげることができるものと考えておりますので、流氷の世界観、ストーリー性などについてもコンセプトとして検討してまいりたいと考えております。今後も網走、天都山エリアを代表する観光施設の一つとして、観光客入込みの維持拡大に資する施設であり続けるため、リニューアルにより新たな客層の創出やリピーターの獲得、市民の皆様にも来館を促せる施設となるよう進めていきたいと考えております。次に、TPP11や日米貿易協定の影響について、北海道は日米貿易協定とTPP11による農畜産物の影響について、約334億円から約496億円のマイナスと公表しておりますが、中でも畜産・酪農への影響は大きいものと見込まれております。市といたしましては、農業者の不安を払拭することが重要であると考えており、将来にわたり持続可能な農業を推進することで、農業者が希望を持って営農できることが肝要であると考えております。次に、安心・安全な国産農産物の地産地消と食育の推進についてですが、食育は健康、産業、環境、文化といった多様な分野、また生活の多様な場面に広く関わり、世代間にわたる継続的な取組が必要となるものであります。網走市の主要農産品である畑作三品は、主に加工原料用となっていることもあり、なかなか地産地消には直接つながらないのが現状でありますが、学校給食におけるパンは全てオホーツク網走産の小麦を使用したものを提供しております。また、生産者や農協・漁協の協力によるクジラ給食、野菜の日給食、行者菜給食、オホーツク網走和牛給食のほか、ワカサギの給食への提供など、地域の農水産物を地域の子供たちに食べてもらい、知ってもらう取組を実施しているところであります。今後も、地域への地元農水産物の普及を目指した地産地消の取組を進めてまいりたいと考えております。次に、育林従事者の育成についてでありますが、近年、林業従事者の中でも育林従事者については大きく減少しており、林業を支える労働者の確保対策として、育林従事者の育成が課題となっております。「緑の青年就業準備給付金」については、林業大学校等において、専門性の高い知識、技術の習得を促進し、将来的に林業経営も担い得る有望な人材に給付されているものでありますが、北海道では給付対象の研修機関として、北の森づくり専門学院が令和2年4月に開校予定となっております。この北の森カレッジについては、技術・経営だけでなく地域課題の解決に向けた学習も行うこととされており、山のスペシャリストの育成を目指す目的で開校されることとなっております。市としても、森林保全を図る上で林業従事者の育成は必要であると認識をしており、当市も構成員として参画しているオホーツク地域林業担い手確保推進部会において、林業の担い手育成に協力していきたいと考えております。次に、サケ・マス、シジミ、ホッカイシマエビの漁獲量減少対策についてでありますが、近年、サケ・マスの来遊不振や網走湖のシジミの産卵不振、能取湖のホッカイエビの資源の減少による禁漁など、漁業は厳しい局面を迎えております。サケ・マスにつきましては、全国に先立ち、網走では平成14年より稚魚放流時の沿岸環境モニタリング調査を開始するとともに、研究機関及び漁業者、そしてサケ・マス増協が一体となり、資源安定化に向けた調査研究に取り組んでおります。網走湖のシジミ資源減少対策につきましては、有識者を交えた検討会を設置し、原因と対策について検討を行うとともに、西網走漁協と調査経費を負担し、シジミの初期生態の解明や人工種苗による資源増大に関する調査・検討を行っております。またホッカイエビにつきましても、今までの資源管理手法を踏襲するとともに、種苗生産技術の開発や種苗放流による資源増大の可能性について検討を行っているところであり、それぞれの資源の回復、安定化に向けた取組を今後も続けてまいりたいと考えております。次に、市内4湖の農薬調査についてでありますが、宍道湖のネオニコチノイド系農薬による漁業資源の減少につきましては、昨年11月1日に米国のサイエンス誌に記事として投稿されておりますが、あくまで投稿記事の段階であり、学術的な論文ではありません。また、宍道湖周辺と網走市内4湖周辺における営農形態や気象状況等も大きく異なっているため、現段階で市内4湖の農薬調査を実施する考えはありません。次に、火力発電と原子力発電の稼働についてでありますが、当市を含む道内の電力の大半は火力発電によって賄われているという状況にありますが、発電の際に発生する二酸化炭素の排出が課題となっていることから、現在は発電効率を高め温室効果ガスを抑制するという技術開発も進められているところであります。電力は市民生活と事業活動にとって必要不可欠なエネルギーであることから、再生可能エネルギーによる電力供給技術が進展しない限り、現在の電源構成を変えることは難しい状況であると考えております。当市における再生可能エネルギーの推進についてでありますが、自然エネルギーや再生エネルギーを活用した太陽光発電とバイオマス発電が立地し、また風力発電についても立地計画が進められております。環境負荷の少ない再生可能エネルギーの利活用につきましては、温室効果ガス抑制につながることから、引き続き情報収集するとともに実現に向けた取組を進めてまいりたいと存じます。次に、気候非常事態宣言でありますが、極端な気候変動の現状に危機感を示し、世界的に広がってきた動きでございますが、昨年は国内において台風災害が相次いだことから、国内でも非常事態宣言をする自治体が増えております。当市もこれまで、地球温暖化防止を啓発するために、家庭や事業所でもできる10の取組のリーフレットを配布する、また、国が実施するクールチョイスにも賛同して施策、啓発を進めてきたところです。当市は災害の少ないところでありますが、宣言をした自治体の取組の状況について研究をしてまいりたいと考えております。次に、気候変動に伴う防災インフラ整備についてでありますが、昨年、自治体が単独として行う防災インフラの整備対象とした緊急自然災害防止対策事業債が創設されました。このことから、氾濫による人家への影響が生じるおそれのある河川や土砂堆積が多い河川など、対策の優先度の高い箇所を河川維持管理計画に位置づけ、その計画に基づき護岸改修や河道しゅんせつに取り組むこととしたところであります。国における防災・減災・国土強靱化のための緊急対策は、時限的なことから積極的に取り組み、市民の命と暮らしを守る安全・安心なまちづくりを進めてまいります。次に、緊急浚渫推進事業の活用についてでありますが、当市が維持管理しております河川のうち、卯原内川水系、藻琴川水系を中心に、堆積土砂の度合い、地域からの要望及び過去に被害のあった河川の選定を行い、令和2年度から令和6年度までの年次計画に基づき、緊急度・優先度の高い河川のしゅんせつを行い、浸水被害の軽減に努めてまいります。
答弁 教育長 三島正昭(教育長は2021年3月まで)
-登壇- 教育委員会の関係についてお答えいたします。学校給食の一部民間委託についてでありますが、網走市の給食調理員の時給は現在1,140円でありますが、本年4月からは会計年度任用職員制度になり、経験年数等も考慮した賃金となります。既に民間委託を実施している自治体における時給単価の把握はしておりませんが、給食調理員の雇用の継続性については最大限努力することと、民間委託後においては現行の賃金水準を維持していただくよう求めてまいりたいと考えているところであります。民間委託後の給食提供と人員の確保についてでありますが、食材につきましては、献立の作成と食材発注はこれまでどおり直営で行い、調理についても作業工程書により調理の指示を出すため、心配されているようなことは起こらないというふうに考えております。また、人員につきましては、適正な人員を配置するよう、現在精査を進めているところであります。民間委託後の調理体制と備品の管理についてでありますが、共同調理場には栄養教諭が配置され、調理上における調理・衛生面などについてのチェックをしていくことになります。委託後につきましては、毎月開催される献立会議に調理員の責任者にも出席をしてもらい、調理手順、作業工程などについて確認し進めていくことで考えております。調理員への指示は責任者から行うこととなりますが、打ち合わせ以外の案件については、市からの指示書により行うこととなります。教育委員会といたしましては、子供たちへの安全・安心な給食の提供を行っていくことは第一であると考えておりまして、このことは栄養教諭も同じであります。また、給食調理場における備品の取扱につきましては、直営・民間にかかわらず大切に扱っていただかなければなりません。民間に委託したからといって壊れるものではないというふうに考えております。次に、変形型労働時間制についてでありますが、学校における働き方改革につきましては、教師のこれまでの働き方を見直し、教師がこれまで培ってきた学校教育の成果を生かしながら、自らの授業を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの人間性や創造性を高め、子供たちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになることが目的であるというふうに考えております。その目的の実現に向け、働き方改革を推進していく上で、昨年12月に改正となりました公立の義務教育小学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法、いわゆる給特法の改正に示されている取組をその一環として捉え、1年単位の変形労働時間制の選択的導入につきましても、その一つの手法であると考えております。しかしながら、取組を進めるためには一つの手法だけではなく、業務の適正化や学校における教職員定数の改善、改善サイクルの確立など、総合的に取り組んでいく必要があると考えております。今後も、中央教育審議会におけるさらなる検討がなされること及び北海道教育委員会の動向に注視してまいりたいと思います。市内小中学校の教員の労働実態につきましては、国で実施した平成28年度の教員勤務実態調査の分析結果では、平成18年度と比べて教員の勤務時間が増加している傾向が示されております。網走市としては、教員の勤務時間把握のため、本年4月から各学校で公務支援システムを活用し、実態を把握していくこととしております。今後も学校における働き方改革を推進し、学校の業務・勤務管理の適正化に努めてまいります。次に、いじめ問題についてでありますが、いじめの問題への対応につきましては、いじめが疑われる事案が発生した際には教職員間で内容を確認するとともに、学校いじめ対策組織を中心とした教職員の役割分担の中で対応することとしております。教育委員会では、年2回のいじめに関するアンケート調査や年3回のいじめの問題への対応状況調査により状況把握をしておりますが、これらの調査によらず、いじめと認知する事案が発生した場合には、随時報告をするよう引き続き指導をしてまいります。今後もいじめの防止・早期発見に努めるとともに、いじめを正確に認知し適切に対応していくよう指導助言してまいります。