浦臼町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
ぼたんそばの産地維持と振興について
2025年12月9日、浦臼町議会の一般質問で、柴田典男議員が「ぼたんそばの産地維持と振興について」質問し、町長 川畑智昭が答弁しました。
- 質問者
- 柴田典男 議員
- 答弁者
- 町長 川畑智昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 7番 柴田典男
第4回定例会において、私は今回町長に1点質問をしたいと思います。ぼたんそばの産地維持と振興についてという質問でございます。本町でぼたんそばの栽培が始まって20年以上が経過しました。絶滅しかかっていたぼたんそばの原種を無くしてはいけないという当時の皆さんが、どのような方法で保存と振興を続けていくのか知恵を出し、原種を守り続け、現在の作付につなげてきた努力には大変な苦労があったことと推察いたします。多くのぼたんそば愛好家が集った本町のそば祭りは、2024年を最後に終わりましたが、今でも惜しむ声が寄せられているところであります。近年は猛暑の影響により収穫量が激減しています。それに伴って生産者も減っているのが現状であります。本町における作付面積は、令和3年から1600アール減の1万426アール、新十津川町では4000アール減の2万2938アールです。作付け農家戸数は、これは令和3年からの比較でありますが、本町は8戸減の27戸、新十津川町は15戸減の36戸。令和4年の収穫量、ここに反収を入れたいと思います。収穫反収量は46.8キログラムありましたが、本年は21.6キログラムでした。一方の収支については、直接支払交付金1万3000円、産地交付金2万円、品代概算金が本年収穫量を掛け算した場合、概算金を掛けた場合で4536円、10アール当たり合計3万7536円という計算になります。経費については種子代が、これはキロ数7キロを掛けた場合です、2656円。肥料代、これはそばに使う肥料、推奨している肥料を2袋入れた場合の計算です、5180円。ナブ乳剤、これはいわゆる除草剤ですが、やってない方もいらっしゃいますが本来やったほうがいいという除草剤になります、944円。これを足し算した場合、合計8780円。秋作業を委託した場合、これは刈取料・乾燥料・運搬料を、いわゆる指標が出ているやつでキロ数を掛けました。今年度の収穫量を掛け算した場合に出した数字でありまして、7636円。差し引きすると経費合計が1万6416円という計算になります。差し引きした場合、10アール当たり2万1120円の収入額となります。ここには春作業、耕起したりドリルでまいたりする経費は含んでいません。産地交付金があることで成り立っています。また、JAピンネでは原原種保存に尽力していて、他町から種子を購入したいという依頼があっても断っているのが現状であります。このような状況でありますが、令和8年度からの産地交付金はどのような政策になるのでしょうか。また今後、幻のぼたんそばの唯一の産地として、JAピンネとの連携協議も重要になりますが、町としてどのような取り組みを考えているのか伺います。
答弁 町長 川畑智昭
柴田議員ご質問の、ぼたんそばの産地維持と振興についてお答えいたします。本町における本年度のそば作付面積は9566アール、単収につきましては1俵にも満たない、10アール当たり20.86キログラムとなっております。そばの作付に係る交付金につきましては、畑作物の直接支払交付金、ゲタ対策に係る面積払いで1万3000円、数量払、地域の基準単収以上の場合に45キロ以上で1万5070円から1万8010円、産地交付金のそば作付助成で2万円、そば収量向上加算で5600円となっております。各交付金に要件がありますが、以上がそば作付に係る交付金となります。令和8年度からの政策についてのご質問ですが、令和8年度の経営所得安定対策交付金につきましては、農林水産省より正式な発表がありませんが、本年と同様に継続される見込みです。また、産地交付金につきましても、本年と同様となる見込みです。ただし、令和9年度より水田活用の直接支払交付金が見直されることになっており、報道等で情報が出ているものの、農林水産省からの正式な情報がないのが現状となっています。町としての取り組みにつきましては、単収が極端に低いことから、収穫量向上対策として、本年営農対策協議会において空知農業改良普及センター中空知支所とヤンマー浦臼支店と共同で、そば生産における透排水対策の実証試験を行ったところでございます。正式な結果はまだ出ておりませんが、坪刈りによる比較試算では対策を行った場所の単収は約141キログラム、未対策の場所は50キログラムと約3倍の結果が出ております。次年度につきましても同様に収量向上となる実証試験に取り組んでまいります。ぼたんそばは農業者の方々が古くから守ってきた希少種であり、本町はその産地として一定の評価を得ています。しかし、地球規模での温暖化の影響から様々な作物の収穫時期が早まり、重複することによって円滑な作業に支障が出てきている現状です。ピンネ農協や普及センターと連携し対応策を検討してまいりますが、次年度におきましては播種時期の変更により収穫期を調整することができないか検証をしてまいりたいと思っております。以上です。
質問 7番 柴田典男
ありがとうございました。私、今回ぼたんそばの質問をするにあたって、農協に実は今回ぼたんそばのことでちょっと調査したいんだけどと言ったらわざわざ説明に来ていただいて、そばの担当の方が一覧表を作って全部出してきてくれた数字があるのでそれを今回質問に載せたのですけど、答弁のキロ数と面積が全然違うんだよね。それについては後で相談したいなと思うのですが。どうしてこのぼたんそばに触れたかといいますと、テレビを見ていた時に札幌白石のそば屋さんなのですけど、新そばの時期にそば屋に入って取材班がそばを食べた。うちのそばは浦臼のぼたんそばを使ってるのですと。新そばまでかな、普段は使わないけど新そばは浦臼のぼたんそばを使ってるのですよと、報道の方でおっしゃっていた。実際どうなのかな、これだけテレビで出てるのに、では一体うちの町はどれだけぼたんそばに力入れてるのかなとちょっと調査させていただきました。いわゆる検索の中でやったのですけど、ぼたんそばを検索した場合、新得町、浦臼町、青森の黒石市が出てきます。さらに詳しく見ていこうとすると、新得町はいわゆる法人、若原農場というところがぼたんそばを作っていまして、食堂もやっているのかな、乾麺も販売している。ネーミングをちょっと工夫してね。黒石市もそば屋さんが自分でぼたんそばの畑を作って、そして乾麺も販売している。3つしかないのかなと思ったのですけど、さらに検索を進めていくと、あと富良野市も出てきます、倶知安町も出てきます。ほかはもう出てきませんでした。これ、浦臼町以外で町が推しているところはどこにもありません。いわゆる自分個人のお店でぼたんそばを作りながら販売し、それで乾麺にして売っているというのがほかの新得、富良野、倶知安、黒石の特徴です。どこの町にもそばの乾麺があるのですね。それで、確かにうちの町にはぼたんそばがあるよというのはわかる。ただ、今は結局そば祭りもなくなって、いわゆるコマーシャルの場が減ってきて、それで今の生産量はどうなのかなと思って農協に問い合わせをしたのが現状です。参考までになのだけど、どのように種を守っているか、これご存じですか。こういう機会なので、普段こういう数字聞かないと思うので具体的に教えたいなと思って調べました。原原種をJAピンネの実験農場で30アール作っています。次に原種、これは本町で1人、それで新十津川町で1人、合わせて812アールで作っています。次に一般種になるのですけど、この一般種は新十津川の3戸で、4821アール。これが次の年の作付の種に回って、各農家に配られるのです。それだけピンネは頑張っているということが、今回調査してわかったのです。次に問題なのは、先ほど7戸、十数戸と減ってきましたよといった中で今、米がこれだけバブルで値上がりしてるものですから、来年度に向けては更にそばの作付面積が減ると思うのですよ、新十津川も減ると思うのです。町として何か、産地としての対策を打っていくのかというのを聞きたかったのですよね、いわゆる販売に向けての対策です。ちょっと思ったのは、例えば先ほど言った札幌白石のそば屋さんの方なのですけど、例えばそこに浦臼ぼたんそばののぼりをプレゼントする。買ってもらっているそば屋さんに対するありがとうという礼も含めて、それを町としてあげたりする。それで、昔西川製麺がぼたんそばを作って、やっていてもらったんですけど西川製麺がやめたものですから今は乾麺もなくなって、あの頃はうどんと混ぜたそば何かもやるほど力を入れていた気もするのですけど、今はそういうものがない。ふるさと納税でぼたんそばを調べると、そば粉は売っている。でも乾麺はない。でも、先ほど言ったほかの町は、ふるさと納税まではまだ見てないですけど多分産地として作っていると思うのです。だから、町がうちにはぼたんそばがあるよ、これだけやっているのだよというものを、今後どうやって力を入れていくのかなという質問です。新十津川の面積を載せましたけど、うちの倍なのですよね。それだと将来、新十津川がうちの方が作ってるのだからと言われたら浦臼は負けるので。そうなる前に、やっぱりうちはこれだけ力を入れているのだということを何かアピールして欲しいなというのが質問です、どうでしょうか。
答弁 町長 川畑智昭
ぼたんそばにつきましては、かつての農協職員の方が道から譲り受けて始まったという、昭和50年代に始まったと聞いておりますので、もう50年近くの歴史があるかと思います。今おっしゃるとおり浦臼町が発祥といいますか、1度途切れたものを再開したという意味では本当に発祥の地というようなところもありまして、町内の方にも新十津川町にも広がったわけですけれど、今でも合わせて300ヘクタールでぼたんそばが作付されているということで、本当に道内においても一つの産地にはなっているかとは思っております。当然、ぼたんそばは希少種でもありますし、一定のブランド化もされておりますので、守っていくべき品種だとは考えております。ただ一つちょっと気になるのが、単収が20キロ台ということで、本当にわずかの量しか取れていないというのが現状であります。今面積の話をされましたけれど、やはり面積もそうですが、当然単収も上げる努力をしていかなければならないかと思っております。補助金等につきましては経営所得安定対策等で一定の補助金がそばには出ているかとは思っておりますけれど、単収が低いとその分減額されるというのも事実でございます。その辺りはやはり、一定以上の収量を上げていただくそれぞれの農家の方の努力も必要だと考えております。今、守っていくためにどのような対策を取れるかというところですけれど、今この場で作付に対して補助を出すというようなことは申し上げられませんが、本当に今後ともそばを守っていくという意味では農協さんとも協力をしながら、まずはいいものを作っていただく方向に持っていけるような働きかけをしていきたいと思っています。以上です。
質問 7番 柴田典男
収入の関係については、答弁書で1万5070円から1万8010円、確かこれは45キロとって初めての精算なので、今年の収穫量みたいに21キロだと概算金が9450円掛ける21キロの金額なので、本当にもう赤字と言っていいのですよね。あと、このそば収量向上加算の5600円も多分、一般的には当たらないはずですから、本当に2万円かすかすの収入というところなので。それともう1点は、結局受託する方がいないので、今日中川議員もいますけどグリーン未来がほとんど浦臼のそばの収穫を担っている。新十津川では2件刈り取りを請け負っている。それで、これからもう、うちはやめたというところも出てきていますし、元村も、これだけ米の収穫が早まっているものですから受け入れができない。結局そこら辺もあるものですから農協としても痛しかゆしというところもあって、今後どうしたらいいのだろうというところもあるのです。だから今後、農協とも連携をやっぱり相談していって、例えば最低量は維持したいと思うのです。だから単に交付金の単価を上げるのも、それは手っ取り早いことなのですけど、先ほど言ったように、例えば観光協会が乾麺を作ってその収益分は生産者に返すとか、需要を確立するためにのぼりの配布といった、ちょっと簡単な提案をしてみたのですけど、もっと工夫すれば、知恵が寄せ集まればもっといいことも出てくるかもしれない。そういうことで今後検討してもらいたいなと、農協とも連携しながら、やはり産地を維持してほしいなと思っていますのでよろしくお願いします。
答弁 町長 川畑智昭
担当者が農協と話をさせていただいて、私たちも多分同じことを話されています。当然いいものを作るというのが大前提ですけれど、作るためには刈り取っていただく方と乾燥する施設と全部そろって初めて可能だということになるのは重々わかっておりますが、なかなかすぐに施設を建てます、トラクターを組織しますというのがそう簡単ではないというのは農協さんとの話し合いの中でも出てきているところです。ただ、そば自体はなくしたくないという思いは同じですので、本当に何が可能なのか、今後とも農協さんとは話をさせていただきたいと思います。