浦河町議会 令和3年第4回定例会 2021年6月15日
(1)当町の脱炭素化の取組について/(2)当町のヤングケアラー問題について
2021年6月15日、浦河町議会の一般質問で、古江政昭議員が「当町の脱炭素化の取組について」「当町のヤングケアラー問題について」について質問し、町長 池田拓、産業課参事 伊藤圭悟、町民課長 室田桂範、教育長 浅野浩嗣が答弁しました。
- 質問者
- 古江政昭 議員
- 答弁者
- 町長 池田拓、産業課参事 伊藤圭悟、町民課長 室田桂範、教育長 浅野浩嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 4番 古江政昭
それでは、2点について質問いたします。1点目でございます。当町の脱炭素化の取組について。昨年の6月定例会で環境対策に向けたアイドリングストップについて一般質問してから、この1年間において地球環境問題に対する大きな動きがありました。その一つは、超大国のリーダーが代わり、地球環境問題を大きく捉え、世界のリーダーによるサミットで地球環境問題解決に向けた大きなうねりができつつあること。その二つには、我が国のリーダーも温室効果ガスの排出を2050年までにゼロにするための政策として、2030年までに46%削減という野心的なアドバルーンを上げたこと。三つ目には、2050年までの実質ゼロの目標を明記した改正地球温暖化対策推進法が今国会で成立したことであります。この2030年度46%、2050年度ゼロなどの数値目標を法律にした意味は大きく、全国自治体の23%に当たる400を超える自治体が50年度までに実質ゼロを表明しました。呼応するように脱炭素経営に取り組む企業も増え、政府や自治体、企業は、これを機にさらに温暖化を考慮した政策や事業に注力することが望まれております。環境省の試算によると、国内の再生可能エネルギー発電の潜在力は今の年間電力供給量の最大2倍あるとしていて、くだんの改正推進法には、市町村は再エネ事業の促進区域を定める努力目標も盛り込まれました。地球温暖化の最右翼である化石燃料の石油については、さきの大戦前後には「石油の一滴は血の一滴、産業の血液」と言われていたが、今やその血流は地球という体に不調をもたらしていると言われています。石油メジャーに対する世界の株主や消費者のまなざしは厳しさを増す一方で、欧州の裁判所では石油大手メジャーに対して二酸化炭素の削減を強めるよう求めたと報じられるなど、大きな変化を予感させるニュースが続々とマスメディアをにぎわせております。このような内外の地球環境問題への高まりは、本町の基幹産業である漁業への環境悪化による影響を考えたとき、身近な問題として捉えなければなりません。その意味において、本町が9年前から取り組んでいるカーボンオフセット事業について、その先見性に対して改めて敬意を表するとともに、昨秋に開業した木炭バイオマスボイラー設備の取組は、気象変動に対する具体的な対策として、環境にやさしいまちづくりを進める本町の取組として評価されるのではないでしょうか。今後の当町の脱炭素化へのさらなる取組が待たれるところでございます。以上から、当町の脱炭素化の取組について、次の4点について質問いたします。一つ、基幹産業である漁業を擁する当町として、脱炭素の大波現象をどう捉えているか。二つ目、当町のカーボンオフセット等の実績と現状はどのようになっているか。三つ目、当町の脱炭素化の将来展望をどう描いているか。四つ目、北海道が表明しているゼロカーボン北海道への当町としての対応策をどう考えているか。以上です。二つ目の質問です。当町のヤングケアラー問題について。我が国では、核家族化、少子化、非婚・晩婚化等の社会問題に直面して久しい中で、家族の介護や世話を日常的に担うヤングケアラーと呼ばれる子供たちへの関心が高まっております。病気の親に代わって家事をする、兄弟姉妹の世話をする、認知症の祖父母の見守りをするなど、家庭の事情で家族が助け合うことはあると思います。介護などの経験が子供たちにとって学びになる面もあろうかと思われます。しかしながら、学校の勉強に支障を来したり、進路の選択肢を狭めたりするほどの負担となることなどが懸念され、周囲が気づかず孤立することも心配されます。子供の権利や学ぶ機会の保障を最優先に、社会全体の問題と捉え、必要な支援を考えなければならないのではないでしょうか。高齢化でケアを必要とする人が増える一方、共働きや独り親世帯の増加、核家族化や長時間労働などで家族の中の人手は減り、世話を日常的に担う子供は増える傾向にあると言われています。悩みを抱える子供たちを早期に把握し、手を差し伸べるためにも、さらなる実態把握に努め、学校と行政の福祉部門などの連携強化が待たれます。まずは、利用できる介護保険や福祉サービスにしっかりとつなげる必要があると思います。ケアする側を社会としてどう支えるか、子供たちへの支援を契機に考えなければなりません。以上から、当町におけるヤングケアラー問題について、次の5点について質問します。一つ、この問題について国による全国調査が行われたと報じられましたが、当町における現状はいかがか。二つ目、首都圏近隣ではケアラー支援条例を昨年春に制定したが、その内容を把握しているか。三つ目、この問題に対する学校での確認が難しいと見られているが、状況把握をどうしているか。四つ目、都市部と異なりローカルゆえの状況把握に当たっては、家庭訪問、民生委員、自治会等を介した状況把握を考えられないか。五つ目、この問題に対する状況把握に至った場合、どのような支援策を講じているか。以上です。
答弁 町長 池田拓
古江議員の2点のご質問にお答えをしたいというふうに思います。もう四半世紀前になろうかと思いますけれども、浦河町の爽やかな環境を守り育む条例、その当時の担当課長として思いを込めてあの条例をつくらせてもらいました。あの当時から比べると地球環境はかなり悪く厳しくなっているなと、そういう強い思い、危機感を感じているところであります。そういう中で、環境の言葉で言いますと「地球規模でものを考えて、できることから始めよう」という有名な環境の言葉がありますけれども、それにのっとって浦河町でできることについては着実に進めてきたと、そういうふうに自負をしているところであります。一例で申し上げますと、ご質問の中にもありましたけれども、他町に先駆けて防犯灯・街路灯についてはLED化、これについては実行させてもらいましたし、今年から順調に稼働しておりますけれども、化石燃料から地元の林業資源を使った木質バイオマスボイラーについても順調に稼働をしているところであります。また、ご質問の中にありましたように、カーボンオフセット等についても始めておりまして、特に浦河町のふるさと納税は全てカーボンオフセット、これをつけておりますので、浦河町から送られるお礼の品についてはゼロカーボン、そういったような形になっております。また、先日初めて1点あったのですけれども、お礼の品の中にカーボンオフセットを、浦河町に寄附してくれるとあなたもカーボンオフセットができますよと、お礼の品はカーボンオフセットですよと、それについても始めて1点あって、手応えを感じているところであります。環境というのは非常にこういう一次産業の町にとっては、漁業に限らず、農業を含めて、何としても成し遂げていかなければならない重要な課題だというふうに考えておりますので、これからも他町に先んじて環境については力を入れてまいりたい、このように考えているところであります。2点目のヤングケアラーの関係でありますけれども、ヤングケアラーに限らずなのですけれども、栗山町で今年の4月1日から道内では初めてケアラー条例が制定されました。私もすぐ担当課のほうに指示をして、浦河町でもできれば6月、9月に制定できるようにということで号令をかけているところなのですけれども、ご案内のように、担当課のほうがコロナワクチンに忙殺されておりまして、なかなかそちらのほうが進んでおりませんけれども、何とか9月か12月には議会のほうと相談できるような、そういったような手続を進めてまいりたい。ただし、ケアラー条例につきましても、最初はどうしてもエールというか精神条例みたいな形になって、そこに具体を盛り込むのは時間をかけて盛り込んでいかなければいけないのかなというふうにも考えておりますので、当面は議会の皆さんとよく相談して、浦河町に合ったケアラー条例はどういったようなものがいいか、それについて協議を進めてまいりたいと、このように考えておりますので、今の福祉のほうのこの状況もぜひともご配慮いただいて、いましばらく時間をいただきたいなと、このように考えておりますが、いずれにしてもヤングケアラーの問題を含めて、今まで目が行き届かなかったそういったような部分だというふうに思っておりますので、そこについて一人ではないのだというエールを送れるようなそういう形にしていければいいなと、このように考えておりますので、ご理解をいただきたいなと思います。詳細については、担当課あるいは教育委員会のほうからお答えをさせていただきます。
答弁 産業課参事 伊藤圭悟(産業課参事は2022年3月まで)
私のほうからは、古江議員ご質問の当町の脱炭素化の取組についての1点目と2点目についてご答弁させていただきます。まず、脱炭素の大波により海洋環境の変化がもたらす当町の漁業の状況について、ご答弁させていただきます。近年の当町の水産物の状況につきましては、サケやスルメイカの漁獲減少、ウニの漁獲増加などが挙げられます。直近の状況を申し上げますと、約10年前の平成23年と令和2年の比較になりますが、サケにつきましては917トンから723トン、194トンの減少、スルメイカにつきましては1,705トンから255トン、1,450トンの減少、ウニにつきましては69トンから278トン、209トンの増加となっております。浦河沖の状況も海洋環境の変化だけが要因とは断定できませんが、少なからず影響が及んでいるものと考えられます。また、日本近海における海面水温については、気象庁の推計によりますと2020年までのおおよそ100年間で平均約1.16度上昇しており、世界全体の海面水温では0.56度ほど上昇していると公表されております。こうしたことからも、当町の漁業を取り巻く環境に影響を与えると推察しており、脱炭素に向けた取組の必要性について重要な問題であると捉えております。続きまして、2点目のカーボンオフセットの実績についてですが、平成25年度より実施をしております。また、それ以前の間伐を実施した約60ヘクタール分の二酸化炭素の吸収量1,766トンを対象に行っております。直近3か年の実績につきましては、平成30年度販売数量40トン、販売金額で18万5,760円。令和元年度、販売数量63トン、販売金額36万9,600円。令和2年度、販売数量51トン、販売金額27万6,100円となっております。この間の平均販売数量につきましては、約51トンという形で推移している状況となっております。現状につきましては、先ほど町長も述べられておりましたが、令和2年度よりふるさと納税の返礼品として販売促進に努めているところであります。
答弁 町民課長 室田桂範(町民課長は2025年3月まで)
古江議員からご質問の当町の脱炭素化の取組についての2点目から4点目についてご答弁申し上げます。2点目のご質問は木質バイオマスボイラーの関係ですけれども、町長からの答弁もありましたが、昨年度、木質バイオマスエネルギーセンターが完成しまして、同年10月より供用が開始されております。供用開始当初は役場庁舎と消防庁舎への供給でしたが、4月からは町民プールへの共有も開始されました。供用開始からまだ半年程度であり、実際の効果の検証はこれからになりますが、計画段階では、二酸化炭素削減効果は330トンから20トンに減少し6.1%になると試算しており、効果が期待されているところであります。続きまして、3問目の質問ですが、当町の脱炭素の将来展望ということで、令和2年10月に総理大臣は2050年までに脱炭素化社会の実現を目指すと宣言されており、都道府県、市町村は脱炭素社会への取組を進めているところです。浦河町では平成27年に浦河町地球温暖化対策実行計画を策定し、その計画に基づき対策を実施しているところです。特に脱炭素化は重要課題であり、取り組む必要性があると認識しているところであります。平成29年に策定した第7次浦河町総合計画においても、環境保全に関する様々な施策を展開していくこととしております。当町におきましては、これまでに役場庁舎や図書館、町長からの答弁にもありましたけれども、街路灯などのLED化、木質バイオマスボイラーの導入、電気自動車を公用車へ導入するなど、施策を進めてきているところであります。今後につきましても、今回、国や北海道の温暖化対策や削減目標等が新たに示され、策定済みの浦河町地球温暖化対策実行計画については、策定時と比較して社会情勢も大きく変化していることから、今後、見直し等を進めるものとし、取組を進めていくところであります。4番目でございますが、北海道が表明しているゼロカーボン北海道への対応策、気候変動問題に長期的な視点で取り組むため、2020年3月に北海道は2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指すことを表明し、再生可能エネルギーと森林などの吸収源の最大限の活用により、脱炭素化と経済の活性化や持続可能な地域づくりを同時に進めるものとしております。先ほどのご答弁と重複してしまいますが、当町におきましては、役場庁舎、街路灯などのLED化、木質バイオマスボイラーの導入など既に独自の取組をしているところであり、北海道地球温暖化対策推進計画で示されている対策、施策のうち既に実施しているものもあります。ゼロカーボン北海道への対応としましては、国や北海道の推進計画や浦河町地球温暖化対策実行計画に基づき対応するものとし、また、北海道地球温暖化対策推進計画では重点的に進める取組、対策について示されているので、具体的な対応策については調査・研究してまいります。以上でございます。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
私のほうからは、古江議員の大きな質問の2番目になります当町のヤングケアラー問題について、これについてお答え申し上げます。ヤングケアラーができた社会的背景、また定義、問題点については、先ほど議員のほうからお話があったようなことかなと思っております。その中で議員ご指摘の調査でありますけれども、昨年、厚生労働省と文部科学省が連携して行いました「ヤングケアラーの実態に関する調査」、こういったものがありました。これは、中学校、高校、そしてそこに通っています2年生を対象に初めて全国で行った調査であります。全国規模の調査であります。この調査は、国勢調査のように悉皆といいますか全部にやるのではなくて、標本で全国の公立中学・高校の約1割を抽出し、そこの学校とそこの学校に通っています中学2年生、そして高校3年生を対象に行ったものであります。この調査につきましては、町内の3中学校、あと高校一つありますけれども、こちらのほうは抽出されておりませんでした。この調査では、世話をしている家族がいる、そのように回 答してい る 中 学 2年生 は 5 .7%、また高校生、全日制ですけれども、高校2年生、これは4.1%ということでありました。世話をする家族としては兄弟、これが最も多くて、中学生で「いる」と答えた中の答えですけれども61.8%、高校生では44.3%ということになっております。今回、町内の学校が抽出されていなかったので直接学校のほうに聞いてみました。ヤングケアラーと認識している生徒はいないかということで聞いてみたのですけれども、学校のほうではいないと思うという答えでありました。学校は子供と接する時間が長く、子供たちの変化にも気づきやすいという具合に考えられるのですけれども、生徒の家庭の家族構成、そういったものは調書といいますかそういったもので把握はしているのですけれども、こういったケアという家庭内のデリケートな問題ですので、なかなか把握するのが難しいのが現実かなと思っております。また、この調査では中高生にヤングケアラーという言葉自体を知っているかという問いもあったのですけれども、そうしましたら8割以上が知らないという答えでありました。あと、学校のほうに対してもその中学校と高校に聞いてみたところ、中学校で25.7%、4分の1ですね、これが知らないと。高校でも21.3%が知らないということで、まだまだかなり認識度がこのヤングケアラーについては低いなという現状があるなと思います。子供自身、または周りの大人も家庭内の世話を当たり前だなと思っていたり、あと、そういったことで家庭内の負担が過度になって子供の日常生活とか学校生活、何か遅刻が多いなとか宿題を忘れるなとか、そういったことにもなかなか気づかずにいるのが現実かなと。ですから、潜在的なヤングケアラーはもっといるのかなという具合には考えているところであります。当教育委員会としましても、このヤングケアラーは新しい概念でありまして、手探りではありますけれども、これまで実施していますスクールソーシャルワーカーによる定期的な学校訪問、これによりまして生徒との面談をしたりとか、あと学校から情報を聞いたり、あと不登校の児童・生徒への学校でのケース会議というものも行っております。また、さらには、もっと虐待とか深刻な場合には、要保護児童対策地域協議会、要対協ですけれども、こちらのケース会議、そういったものにもうちのスクールソーシャルワーカーが参加しております。そういった中で、問題のある家庭、問題のある子供、そういった状況について情報を共有することができますので、そういった中でヤングケアラーといいますか、発見できるかなとも考えております。まずは、早期発見を把握するために学校を含めて関係者がヤングケアラーについての理解、認識、まだまだ先ほどの調査でもありましたように認識が低いということが分かりました。これを深めることが大切だなと。そして、関係者だけでなく社会全体、社会的な認知度も高めて、地域全体でヤングケアラーを支援する環境の醸成、そういった雰囲気を、環境づくりを進めることが必要かなと考えております。1番目と3番目、併せて今答えさせてもらいました。2番目のケアラー支援条例、首都圏でというお話なのですけれども、埼玉県が全国初のケアラー支援条例、埼玉県ケアラー支援条例、これは昨年の3月31日に公布、併せて施行をしているところです。この条例は、ケアラーの支援に関し基本的理念を定め、県の責任並びに県民、事業者及び関係機関の役割を明らかにするとともに、支援に関する施策の基本となる軸を定めることによって施策を総合的かつ計画的に推進し、そうしたことによって全てのケアラーが健康で文化的な生活を営むことができる社会の実現を目的としているものであります。この条例の中で、ヤングケアラーということに触れております。ケアラーのうち18歳未満をヤングケアラーと定義して、適切な教育の機会を確保し、心身の健やかな成長を図ること、そういったことなどが条例の中で示されているところであります。北海道では、先ほど町長のほうからお話がありましたように栗山のほうで昨年、ヤングということで、ケアラー支援条例ですけれども、制定されております。また、情報によりますと三重県の名張市、ここでは6月、今月、今の議会に「名張市ケアラー支援の推進に関する条例」を提案する予定ということで情報も得ております。この中でヤングケアラーについて、適切な教育確保、心身の健やかな成長や発達が図れるようにしなければならないと、そういったことも触れているということで聞いております。次に、4点目のご質問ですけれども、都市部と異なりローカルでということで、家庭訪問、民生委員、自治会等を介した状況把握についてですけれども、学校に限らず、先ほども述べましたけれども、ケアラーの把握は難しいという具合に思っております。ご質問にありますように、都会にはない浦河、地域のつながり、これを活用した把握も重要かなと思っております。広く町民の皆さんへのヤングケアラーについての周知を図る一方で、民生児童委員や自治会関係者の皆さんなどを対象にした研修会を行いまして、ヤングケアラーについての理解を深めてもらい、そして早期発見、把握を含め、ヤングケアラー支援に協力いただくことも必要であると考えております。最後のご質問ですけれども、この問題に対する状況把握に至った場合、どのような支援策を講じているかということであります。ヤングケアラー支援につきましてはなかなか把握もできていない、ちょっと認知度もまだ低いという状況でありまして、当町では具体的な今事例がなく、これからの対応にはなりますけれども、先ほどご紹介しました埼玉県、条例制定しましたけれども、こちらのほうではケアラー支援の流れとしまして三つのステップで考えています。まず、ケアラーを早期に発見し顕在化させると。その次に、ケアラーの抱えている課題を聞き取り支援制度などにつなげると。そして、関係分野で連携し、よりよい具体的支援を行うこと。こういった大きな流れの中でケアラー支援をということで、埼玉県では言っております。これはケアラーということなのですけれども、ヤングケアラーについてもこの流れが必要かなと。ただし、ヤングということでありますので18歳未満ということで、この流れの中に年齢に応じた教育的支援、また時期になりましたら就労支援、そういったことなども加味しながら、福祉、医療だけでなく教育行政、また学校が関わる中で進めていくべきだなということで考えております。いずれにしましても、ヤングケアラーにつきましては、先ほど町長からもありましたけれども、今まで目が届かなかった内容かなということで思っております。子供に関わる大きな問題でありますので、社会的認知度ということで国のほうのいろいろな施策にも期待するところでありますけれども、町、そして教育委員会としましてはヤングケアラー支援、これは必要なことだということで認識しております。国の動向もありますけれども、既に対応している先進事例等も参考にしながらヤングケアラーの認知度を高める、そして早期に発見し支援する体制づくり、これを関係課、関係機関などと連携し推進してまいりたいと思っておりますので、どうぞご理解ください。以上です。
質問 4番 古江政昭
最初の脱炭素化のところでございますけれども、いろいろと町長のご答弁、あるいは担当課長の答弁でよく分かったところでございますけれども、カーボンオフセットのことなのですけれども、これは、現在、浦河町が抱えている資源というか、これというのは限られたものですよね。無限ではない。要するにだんだん減ってくると思います。そうしますと、このカーボンオフセットもいつか使ってしまうのだなという、要するに現在ストックしているそのカーボンオフセットは何年か後にはなくなってしまうであろうというふうに想像するわけですね。その後についてどのような対策、どう考えているか、お願いします。
答弁 産業課参事 伊藤圭悟(産業課参事は2022年3月まで)
吸収量につきましては、議員おっしゃられるとおり限りがあります。ですので、今現在につきましては残数でいきますと1,434トンほど保有数が残っております。先ほどもご答弁したときに平均につきましては約51トンということでありますので、これを単純計算しますと約28年ほどまだもつのかなというふうに考えております。ただ、仮にそういう状況になった場合につきましては、その時々の社会状況を見ながら、現段階でそのカーボンオフセットの状況がいいのか、またゼロカーボンというお話もありますので、排出量を抑制するということもありますので、そちらの方向に向かうのかという部分もあるかと思いますので、情勢を見ながら検討していきたいと思っております。
質問 4番 古江政昭
約30年ぐらいもつということですから、またそのときの新しい時代に即した考え方だとか、あるいは新しい国の動きだとか、そんなところになっていくのだろうというふうに思います。それともう一つ、バイオマスボイラーのことですけれども、当町が取り組んだ中で大変このご時世に合った政策だというふうに思います。それで、当町の場合、火力発電があるわけでありませんし、このカーボンオフセットとバイオマスボイラーというのが大きな柱であろうというふうに思います。それとLED化もありますけれども。このバイオマスボイラーの件ですけれども、当町にはまだまだ空き地もたくさんありますし、第二、第三のボイラーの設置だとかというのは考えられないのでしょうか。
答弁 町長 池田拓
条件さえ合致すれば、例えばアエルですとかファミリースポーツセンターとか、多分今かなり立派な数字を挙げていますので、政府としてはさらにそれを進めるべく政策を打ってくるというふうに思っていますので、そこのところを見ながらこちらのほうとしても検討を進めていきたいなというふうに思いますし、バイオマスボイラーのいいところは、何よりも地場の林業の活性化にもつながる、そういうところでありますので、そこのところは進めていきたいなと。それが一つと、それから最近新しい取組、政府のほうで進める取組として、これは多少大量に電気を使うところなのですけれども、敷地を提供してそこに太陽光のパネルを設置してそこから電気を買うことによって、20年なら20年、一定の年数が経たらその設備についてはいただける、そういったような仕組みのところも業態としては出始めておりますので、そういったようなことも組み合わせて、トータルとして浦河町の化石燃料の減少、それについては進めていきたい。というのは、それが今、町だけではなくて、例えば町内でも広大な土地を持って電気を定量的に使っている事業者もいらっしゃるわけですので、そこのところは町としては、例えばSDGs推進の町とかという一つ大きな目標を掲げて、そういう町内の事業所にも働きかけを強めていって浦河町全体でそこを下げていく、そういったような仕組みについてもやはり庁舎内でこれからしっかり検討して、町独自にお金を使ってやることには極めて限定的な仕事になりますので、そういったような民間の活力も利用できるようなことについてもしっかりと検討を進めていきたいなと、こういうように考えております。
質問 4番 古江政昭
分かりました。去年取り上げたアイドリングストップも含めて、2050年までに実質二酸化炭素ゼロというふうに我が国のリーダーはぶち上げましたので、これは多分もう言い訳なしに国全体でやっていかなければならないというふうになると思うのですね。そうしたときに、我が町のように1万人そこそこの人口もあれば、また札幌のような大都会もありますけれども、その地方に対してどんなものになっていくかというのが、これは大いに注目しなければならないと思っております。いずれにしましても町単独でやれる事業というのは限られるわけですし、そうした日本の国挙げての実質ゼロというとんでもない目標を立てましたので、これは相当自治体に対してもいろいろな方面からの、国からですけれども、いろいろな形での取組だとか要請だとかがあろうかと思いますので、ひとつ果敢に取り組んでいただきたいというふうに思います。それと、ヤングケアラーの問題ですけれども、教育長のご答弁で、当町は深刻なものはないということで大変安心したところでございまして、また、条例も検討しているということでございます。当町はその面では大変落ち着いた町なのだろうなというふうに納得はしています。ただ、しかし社会のありようだとかがいろいろ変わってきているところから見れば、当然のことながらこういった18歳未満のケアをする人の社会問題というのはこれからいろいろな形で出てくるだろうというふうに想像するわけです。そんなことで、ひとつ町の教育行政においてもその辺を注視して対応していくべきではなかろうかというふうに思います。以上です。終わります。