浦河町議会 令和3年第2回定例会 2021年3月17日
SDGsのことについて
2021年3月17日、浦河町議会の一般質問で、辻芳明議員が「SDGsのことについて」質問し、企画課長 伊藤雅教、教育長 浅野浩嗣が答弁しました。
- 質問者
- 辻芳明 議員
- 答弁者
- 企画課長 伊藤雅教、教育長 浅野浩嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 辻芳明
今日質問ないのかなと思って、いきなり今指名されて、ちょっとどきどきしております。さて、日本においてコロナが発生してから1年と2か月を過ぎました。この中で私が一番驚いたのは、マスク、またサージカルマスク、防護服等々は全く不足し、今は落ち着いているとはいえ、当初は全くもって不足し、そのほとんどのものが中国からの輸入品であったという、このサプライチェーンの在り方が、また一方では注目された1年でもありました。日本は、ものづくり技術国として世界から注目を浴びていた国でありましたが、どんどんそれらのことが衰退してきていることにまた一方で気づかされ、コロナによっていろいろな課題が浮き彫りになった1年であったと思っております。まだまだコロナは、ワクチンを含め予断は許されない状況ではありますが、いずれ終息とまではいかなくても、見通しが立つときが来ると思います。アフターコロナに向け特徴あるまちづくりが問われることになると思っております。さて、今回も、昨年12月の一般質問に引き続き、SDGsのことについて質問させてもらいます。さきに述べたように、12月にSDGsについて質問させてもらいましたが、私自身もSDGsについてはまだまだ深くというよりも、ほとんど理解を深めているわけではございませんが、そこで、今日そこに置いてきたのですけれども、自分で勉強したいと思い、図書館で「こどもSDGs」、「まちづくりのためのSDGs」という本を買ってみました。そのさなかに、この3月定例会に来ましたら、毎月来る「地方議会人」の2月号がありました。その中に「市町村議員のためのSDGs入門」というものがありました。これをじっくりとまた読ませてもらいました。それと図書館にも行って、果てしてSDGsに関するものは幾つぐらいあるのかなということもちょっと調べてきましたけれども、15冊のSDGsの本がありました。非常に分かりやすい本から、なかなか難しい本もありました。ただ、図書館に行って大変だったのは、図書館に行ってSDGsに関する本がばらばらにあったわけですね。大変でした、それを探すのに。その辺のことも一つの課題かなとも思っております。さて、SDGsのさらなる推進をということで質問させてもらいます。本年度、第7次総合計画後期基本計画、第3次地方創生総合戦略を策定し、SDGsを掲げられるよう取り組んでいくと執行方針で述べているが、国は、SDGs未来都市に関して、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略を5か年で210の都市を選定するとしているが、浦河町はこのことについてどのように考え、どう行動していくのかをお尋ねしたいと思います。上記のことをより実のあるものにするには、広く町民の理解、協力が必要と考えておりますが、町としてはどのように町民との取組を考えているのかをお尋ねしたいと思います。3、このことをより高めるために、姉妹都市との連携によりお互いの町民が、また町民とは限らず、行政、高校生、それぞれ切磋琢磨することが何よりも大事と思いますので、またこういうことにおいてよりよいものが生まれると私は考えておりますけれども、町はどのような考えを持っておりますか、お聞きします。4点目、このSDGsは、全世界共通の認識で取り組んでいくもので、今、浦河町にはインドの方がたくさん来られておりますけれども、例えば外国とのコラボレーション等は考えられないか、お尋ねしたいと思います。5番目、このSDGsは2030年までに世界の人々が達成しなければならない17の目標であるが、このことは何よりも子供たちが大事と考えるが、小中高校生たちの教材はどのようになっているのか、またそれを教える先生方のマニュアル的なものはあるのか、お聞きしたいと思います。また、子供たちがよりSDGsを深めるために、先ほどと同じようなことですけれども、姉妹都市の連携を考えてはいかがかと私は思っていますけれども、町の考え方をお聞かせください。さて、2問目の質問であります。ウポポイが開設され、この4月で1年を迎えます。菅内閣の肝煎りの政策の一つでもあろうかと思います。ウポポイは一言で言い表せるものではありませんが、自然を崇拝するアイヌ文化を広く日本の方々に知ってもらうということが一番の目的と私は思っております。近年、新聞、テレビ等々でアイヌ文化のことが紹介されることが多くなってきております。そのさなか、3月13日の道新の、日テレ、アイヌ民族差別、番組で不適切表現、謝罪と大きく取り上げられておりました。びっくりしました。唖然ともしました。怒りにも似た感情が湧き、悲しくも悔しくもなりました。これから世界が、日本が、企業が、個々が、世界中の人々が共通認識として取り組んでいかなければならないSDGsに、数万年続いてきたと言われるアイヌ文化にたくさんのヒントが隠されております。ますますSDGsの取組は大切と痛感しております。このようなことがあったからということではありませんが、奇しくもアイヌ政策についての質問をさせてもらいます。このアイヌ政策推進交付金については、前回、昨年の3月にも質問させてもらいましたけれども、ウポポイができて、メディア等々の取扱い方も非常に変わってきております。その中で、町長の執行方針の中に、アイヌの方々の誇りが尊敬される社会の実現のため、アイヌ政策推進交付金を活用した各事業を進めてまいりますとうたわれておりますので、具体的なことを教えていただきたいと思います。以上2点をよろしくお願い申し上げます。
答弁 企画課長 伊藤雅教(企画課長は2023年3月まで)
私のほうからは、辻議員の1点目、2点目についてお答えさせていただきます。まず1点目であります。SDGsのさらなる前進をということであります。一つ目、国では、SDGsの理念に沿った基本的、総合的取組を推進しようとする地域を2024年(令和6年)までに210都市を目標としているところであります。現在の状況ですけれども、3年間で全国で93都市、道内では4か所、北海道、札幌市、ニセコ町、下川町が選定されているところであります。町としましては、現行の総合戦略を見てみますと、既にSDGsに沿った目標に向かっている事業もあります。ですけれども、今後もこのような状況を踏まえて、今以上の取組が必要と認識しているところであります。2点目であります。広く町民にというところであります。新年度は、執行方針のほうにも書いてありましたけれども、総合計画や総合戦略の策定があります。その策定委員には当然町民の方にもなっていただき進めてまいりますので、その中で一緒に理解を深めていき、またほかの町民の方にも、広報紙などを活用しながら多くの皆さんに理解を深めてまいりたいと思っております。三つ目です。姉妹都市、具体的に言えば天草市との交流を今浦河のほうで進めていますので、当然天草市との連携は重要なものと思っております。SDGs的にいえば17の目標がありますけれども、その中からお互いが同じ方向に向かいながら連携していくことは可能だと思いますので、今後、天草市との協議にもなりますけれども、そのような視点からも取り組んでいけるものは取り組んでまいりたいと思っております。四つ目です。国連加盟国の全会一致で採択されたSDGsについてなのですけれども、今すぐにどのような切り口で取り組んでいくのか、すぐ判断できない状況でありますけれども、例えば人材不足の解消や人材のスキルの向上などについては、そういうのもSDGsの取組の一つになるのかなと思っていますので、ちょっと申し訳ないですけれども、今、こういうものだというのはなかなか言えないですけれども、そういう形で今後の課題とさせていただきたいと思っております。続きまして、2点目のアイヌ政策推進交付金についてであります。新年度の具体的な内容ということでご質問いただきました。新年度の事業としては大きく四つあります。一つ目として、アイヌ文化の伝承活動が継続的に行われるために、アイヌ文化の資料や写真を電子データ保存する事業が一つ目。二つ目として、アイヌの伝統的衣装や伝統工芸品を作る材料確保として、オヒョウやシナの育苗やガマを植栽し、自然素材の育成を行う事業。三つ目として、アイヌの人々の公共交通の利便性を確保するために、上野深、富里、絵笛などから市街地、堺町とか文化会館、日赤へ走るデマンドバス運行の事業。最後の四つ目として、アイヌ協会の会員のコミュニティー活動の拡大を図ることを目的に今年東町生活館で実施しました事業を、今年は入船町生活館の改修を実施する予定となっております。新年度といたしましては、合計、今の事業で4,322万5,000円となります。8割がこの交付金の対象となりますので、町の持出しとしては864万5,000円となるところであります。今の現在、町としてこの交付金事業の計画を国に出しているのは、令和2年度から令和6年度までの期間の事業を計画として国のほうに上げているところであります。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
私のほうからは、SDGsの5番目と6番目についてお答えいたします。まず、教材はどんなものがあるか、あとそのマニュアルということなのですけれども、12月のときにもご案内はしたところなのですけれども、SDGs、2030年までの17の目標と169のターゲットということで、国連のほうで定めたところでありますけれども、学習指導要領、今年度小学校全面実施、来年度から中学校で全面実施ということで、教科書が新しくなっています。この中でSDGsについての部分も、そんなにたくさんではありませんけれども記述されているところであります。SDGsは17の目標なのですけれども、何となく環境問題だけかなと思うと、そうでなくて幅広い内容で、ジェンダー平等とか、質の高い教育とか、保健医療、平和で公正といった幅広い分野だと思います。そういったことから、先ほど議員のお話があったような図書館で探しにくいなというのも、いろいろな書架にあったのかなと思います。例えば小学校の理科の6年生の中では、ここでははっきり私たちにもできるSDGs、世界中のみんなとつくる未来でということで、その17の目標を示しています。きれいなこんな色がついたものですね。また6年生では、SDGs、これは英語になりますので、持続可能な開発目標ということに置き換えて、SDGsという言葉を使わないで、持続可能な開発目標がということでの持続可能な社会を目指すために、国連の総会で持続可能な開発目標が採択されましたということで、2015年のことだと思うのですけれども、そういった記述があります。そのほか、家庭科とか生活科、道徳、そういった中でも取り上げられているところです。また中学校のほうでも、理科、社会、技術・家庭、道徳の中でも取り上げられ、このマニュアルということなのですけれども、教科書でありますので、教科書は学校の一番の教材になります。それには教師用指導書というのがありまして、それがマニュアルになるのですけれども、そういった中でこういう具合にということでは書かれておりますけれども、そんなに細かくということにはなりません。そのほかの教材ということでは、いろいろなものがあります。国で、外務省で出しているものとか、教材といいますか資料ですけれども、ユネスコ、ユニセフ、これは国連の機関でありますけれども、そういった公的機関、団体、そのほか民間からもパンフレットとか、ホームページにもいっぱい載っています。DVDを出しているところもあります。そういったものが活用できるかなと思っています。また、我々の住んでいるこの浦河の町にも身近な17の目標、169のターゲットに関わりのあるいろいろな教材となり得るものとか、人とか、そういったものがいっぱいあるかなと思っています。あと学校では、そういった教科以外に総合的な学習の時間という授業もありまして、それは特に教科書はなくて教科横断的なもので、あの教科、この教科に関わるという部分では、先生方が苦労しながら、そういったものを使いながら行っているかなと思っています。あと、これも12月のときにお話ししたと思うのですけれども、浦河高校では平成28年度から、2年生が総合的な学習の時間の中でSDGsを課題研究ということで取り上げていまして、大体12月頃に一般の方も発表を聞きにいけるような形での発表会、そういったものを行っております。そういったこともありますので、今、小学校、中学校、高校のお話もいたしました。年に何回か小中高連携協議会というものを行っておりまして、そういった中で、浦河高校が一番積極的に行っておりますので、そういった事例も小学校、中学校に紹介しながら、教科書や教科書として使えるようないろいろな教材についても、やり方についても、意見交換といいますか、情報共有してまいりたいと思っております。次に、6番目の友好交流都市とのということなのですけれども、天草と2015年、町制100周年のときに、河浦が平成18年には、その先にしていたのですけれども、一回ご破算になりまして、改めて友好提携都市となったところでございますけれども、天草と浦河で、こういった場所が違ったところでも、地球の上、日本国ということで同じ共通の課題もあると思います。場所が違うので、ひょっとしたら同じものに対するアプローチでも異なった視点もあるかと思います。そういったことで、浦河と天草で学校、子供たちがSDGsについて学ぶということは、大変貴重な学びの学習機会かなと思っております。今、直接行かなくてもオンラインも活用できますので、友好都市の関係を活用しながら、向こうの学校のほうとも調整しながら、できることは進めていきたい。あと3年度につきましては、河浦からこちらに来ることにもなっておりますので、コロナのことがちょっと心配ですけれども、そういった折にまたそのような打合せ等もできればと思っています。いずれにしましても、地球規模で考えながら、また地域に根差した活動、またそれを地球規模に戻していく、そういったことがこれから必要かなと思いますので、天草と連携を取りながら進めていきたいと思っております。以上です。◎ 散会宣言