みんなの議会

浦河町議会 令和2年第6回定例会 2020年9月16日

「昨日の答弁に対しての再質問をさせていただきます」

2020年9月16日、浦河町議会の一般質問で、木下浩一議員が質問し、町長 池田拓、総務課長 小野多圓が答弁しました。

質問者
木下浩一 議員
答弁者
町長 池田拓、総務課長 小野多圓

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 木下浩一

昨日の答弁に対しての再質問をさせていただきます。池田町長は、昨日の答弁で、町長就任時に比べて起債が4分の3に減り、積立金の残高は1.5倍になったという発言をされました。この発言をそのまま受けますと、町長はしっかりとした財政運営で借金を減らし、基金を増やしたという評価につながるというふうに思いますが、これはうがった見方かもしれませんけれども、見方を変えれば、どんな事業したのか、目に見える事業が見えてこないという側面も私はあるのではないかというふうに思います。前町長が行ったアエルの建設や大通の拡幅に伴う総合文化会館の建設など、その賛否は別として、現在も多くの町民が利用している公共施設というのがあります。これには、大きな期待をし、基金を取り崩しているということから実現できたのではないかという側面も考えられます。ファミリースポーツセンターも以前から老朽化が指摘されており、ようやく重い腰を上げて取り組み始めているという状況です。他町の中には、公共施設の建設のために基金を積み立てているところもあるというふうに聞いています。そういう点から見れば、もっと早くから財政のやりくりをしていれば、基金を積み立て、もうもしかしたら完成しているのではないかというふうに私も考えるのですが、こういう考え方について町長はどのようにお考えですか。

答弁 町長 池田拓

あるランキングで、地方自治体の基準財政需要額とあるのですけれども、それと、いわゆる財政調整基金、それの比率を表したランキングがあります。それが全て正しいとか正しくないとかということではなくて、その中では、残念ながら浦河町は全国の下から97番目に位置されています。それくらい浦河町の財政は、皆さんが思っている以上に厳しい状況にある。そういう中でもって、公共施設を整備する基金だとか、そういったような基金は積み増しはしてきていますけれども、なかなか木下議員がおっしゃるように、もっと早くどんどんやればいいのではないか、そういったようなことというのはなかなか難しい。やはり今ある健全な財政を保ちつつ、なおかつ、起債で無理な財政を健全化する。それを目指しながら仕事をしていくというのは、なかなかそこでのさじ加減というのは難しいものがあります。あれもやらなければ駄目だ、これもやらなければ駄目だというのは、私、皆さんの質問の中でも承っていますし、あるいは既に昨日のご質問にもありましたけれども、ファミリーだとか給食センターだとか、あるいは、ようやく手をかけていますけれども衛生センターだとか、老朽化しているのは、例えば橋梁を含めてたくさんあります。やらなければならない仕事、これは全国的な課題でありますけれども、社会資本の老朽化というのは、いわゆる日本が高度成長期にやってきた柱とか道路を含めて、一斉に老朽化しています。これは浦河町だけの問題ではないのです。そういった中でもって、大きな仕事をするときには、やはり体力をきちっと蓄えて、それから取り組まなければならない。それなりに後の世代に全部、次の世代に頼むでは、俺たちは取りあえずって、そういう考え方には私は残念ながら立たない。そういう意味では、そこのご質問の趣旨は十分生かしながら、そこは酌み取って、これからも行政を進めてまいりますけれども、やはり健全な入りと出と、そこのバランスを見ながらこれからも進めていきたいなと、そのように考えておりますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。

質問 7番 木下浩一

町長の考え方はよく分かります。もしこれで赤字団体になったら大変なことになりますので、それはもちろん出と入りをしっかりしながら。でも、やらなければならないことの優先順位と、いつもご質問すると、優先順位とか順序がありますみたいなことになるのですけれども、優先順位があるのであれば、そこを重点的にいく、例えばもうちょっと町民の皆さんご不便かけるかもしれないけれども、もうちょっと持ってくださいという事業も私もあると思いますし、やっぱりそういう順序をきちっとしているのであれば、できるところからやっていく。それはもちろんバランスを見ながらかもしれません、財政的な。そのバランスがなければ、ただ造ってやったけれども失敗しましたということにはならないと思いますので。ですから、そういう裏づけはあってからこその事業だと思いますし、何かやるためには、どこかで我慢してもらわなければならない部分というのはやっぱり出てくると思うのです。全町民に等しく、全てを満たすようなことというのはなかなかこれは今の状況ではできないと思いますし、だったらやっぱり多くの町民が求めているもの、そういうものから順番に進めていかなければならない。できれば早く。そういうふうな観点から見て、ただお金を貯めて積めばいいということでは私もないと思いますし、使うときには思いっ切り使う。そういうようなことも、それが、昨日、町長おっしゃっていましたけれども、めり張りをつけた財政運営。それがやっぱりもちろん必要だと思いますし、ぜひ、やっぱりファミリーや給食センターというのは、もう待ったなしの状況にあることは全ての町民の方が理解していると思います。そ の た め に 、 も し か し た ら 公 営 住 宅 をちょっと我慢してくださいと。1年先延ばし、2年先延ばしになるかもしれませんというようなこともきちっと言えば理解していただけるのではないかなというふうに私も考えております。全ての町民が、本当に全ての施設に満足するということはなかなか難しいとは思いますけれども、その中でやはりきちっとした、これをやるために今ちょっとこれを我慢してくださいというようなことも、私は町民に投げかけて訴えかけてもいいのではないかというふうに思っております。これについては、私もまだまだ勉強不足で、財政について全てを理解しているわけではありませんけれども、町民目線からいって、やはり、やってほしいことはきちっとやってほしい。造ってもらいたいものは造ってもらいたい。そういうやっぱり思いを持っている町民の方もたくさん私はいらっしゃると思いますので、ここで発言させていただきました。続いて、昨日の答弁の中で、平成30年度の決算で、まだ令和元年度の決算が11月議会でということで出ておりませんので、30年度の決算で、収支の処分で1億9,000万円を基金積立てというふうに決定しております。これについての、この基金の内訳は分かりますか、平成30年度決算の、基金の。

答弁 総務課長 小野多圓(総務課長は2022年3月まで)

平成30年度の決算における剰余金の積立てについてご答弁申し上げます。財政調整基金に1億2,000万円、減債基金に7,000万円、合計1億9,000万一般会計に積み立てております。

質問 7番 木下浩一

分かりました。この1億9,000万円の剰余金については、きちっとした積立てをされているということが分かりましたので、有効に活用していただきたいというふうに思います。続いて、2番目の過疎債の話ですけれども、昨日の答弁で、過疎債が増えていることはいいというようなこともおっしゃっておられましたけれども、今年度の事業の中で、予算書を見ますと、過疎対策債に8億8,400万円ということになっています。今年度の事業の中で、この過疎債に適用される事業はどういうものですか。

答弁 総務課長 小野多圓(総務課長は2022年3月まで)

過疎債といいますのは、ハード整備もあればソフト整備、ソフト事業に対しての起債ということもあるのですけれども、私のほうからは特に箱物といいますかハード整備について限定してご答弁申し上げます。まずクリーンプラザについて2億円、それから木質バイオマスボイラーに関して2億円。以上です。

質問 7番 木下浩一

グリーンプラザと木質バイオマスボイラーに過疎債が使われるということで、それは理解いたしました。昨日、町長は過疎債が増えていることは評価してほしいという発言をされまして、交付税の算入が多いということだそうですけれども、この過疎債が増えていることというのは、単に交付税の対象の算入が多いからということだけなのですか。ほかに要因はあるのですか。

答弁 町長 池田拓

過疎債を利用してやりますと、国のほうから7割、後から戻ってくるというのが一番大きな理由であります。今、ハードでもって総務課長のほうからお話しさせてもらいましたけれども、例えばソフト事業も浦河町では目いっぱい使えるものは使って、もちろん過疎債のほうの国のほうの枠がありますし、日本全体が人口減少なので、過疎に該当する市町村が年々増えている。そういう中で過疎債総体の枠があまり変わっていないので、そういう中でもっていかに浦河町が過疎債の枠をどうやって持ってくるか、そこのところは職員が知恵を絞って年々過疎債の率を高めている。そこのところは、木下議員、もう少し、ぜひ職員を褒めてやってほしいなというふうに思うのですけれども。そういう中で、例えば、ソフトの一例でいいますと、これは社会福祉協議会に委託しておりますけれども、若者就労支援事業ですとか、シニアパスポート事業、あるいは農業担い手支援事業、漁業担い手支援事業、イベント開催の補助の事業債、あるいは優駿の里公園の施設の整備ですとか、住宅リフォームの支援の補助事業ですとか、そういう細かな、本来は町が単独でもって持たなければいけなかった部分についても、フルに、できるだけ1円でも多く国のほうのお金を使えるような、そういったような取組をしているというのもご理解いただきたいと思います。本来的には、やはり国のほうでもって権限を移譲するのであれば財源も移譲してほしいのです。こうやって、一々国のほうの枠を気にしながら仕事をするのでなくて、権限移譲と財源移譲というのはセットでないとなかなかこの地方への分権というのは進まないのかなというふうに私自身は思っています。ですけれども、今ある国の仕組みの中でもって浦河町がどのように安定して財政運営していけるのか、そこのところにやはり気を配ってやっていきたいなと思います。それから、先ほどのご質問の中でありましたけれども、集中してやってもらう、あるいは例えばよくここでも議論になりますし、私もそうですし、議員の皆さんの多くもそうですけれども、道の駅、それ一つとってもぜひともやりたいなとは思っています。思っていますけれども、なかなかそこに踏み込めない。なぜ踏み込めないかというと、建てるまで、建設だけではないですね、その後のランニングコスト、メンテナンスコスト、そこを全部考えてやっていかなければならない。恐らくはランニングコストにしても運営するにしてはここの通過客等勘案すると、そう簡単に黒字にならない。そういったような施設を建てるときに、やはり新たな町民の負担を考えると、なかなか二の足を踏む、そういったような思いもあります。やはり、あまねく町民から税金という形でご負担をいただいてるわけですから、例えば、今回は結果的にはそうなるのですけれども、今回はここの地域のこれだけやるから、お前ら我慢せえ。なかなかそうもならないのです。やはり、その地域でだとか、それぞれの、例えば高齢者の皆さん、子育ての世帯の皆さん、それぞれの部分に広くあまねく目配りをしつつ、なおかつ、めり張りをつけていかなければならない。そういったような苦悩といいますか、難しさもあるということもご理解をいただきたいと思います。

質問 7番 木下浩一

分かります。非常に分かるのですが、でも、やはり、全ての町民にあまねくやっていくということは、確かにそうですけれども、その中でも大多数の大部分のある程度多くの町民が求めているものと、先ほど町長が道の駅のことを出されましたけれども、これは何年も前からそう言われていますよね。道の駅を造ってほしい。そういうところをやってほしい。議会でも、一般質問で何人もの議員の方が質問されています。でも、それがなかなかそういうふうに踏み込めない。それは、やっぱり後は町長の決断一つだと思いますし、その裏づけ、ランニングコストにしても、いろいろなやり方があるわけで、何とか、何とかという言い方はどうか分かりませんけれども、やっていける部分は、それこそ知恵を出せばやっていけるのではないかというふうに思いますし、やっぱりそういうものを中心に町民の期待に応えていく、ぜひ財政運営もしていただきたいというふうに思います。あと、三つ目の一般会計補正予算の件ですけれども、昨日の一般会計補正予算第8号で、財政調整基金に2,200万円が戻入されたということが可決されました。私が昨日質問しました9,000万円よりは減ってきました。昨日、総務課長の答弁で、執行残もあるだろうし、コロナ禍で執行できない事業もあるので、それで補塡できるという答弁でした。町民の生活を守り、町内経済を回復するためには、昨日、保育士さん等の助成もされましたけれども、町独自の取組はまだ私はあるのではないかというふうに考えますし、余ったから戻すということではなくて、それをまた有効利用するという、そういうような考え方はないんでしょうか。

答弁 町長 池田拓

最初、質問をお受けしたとき、もう少しがっちり財政に重きを置けという、そういう質問の趣旨かなと思っていたのですけれども、こうやって議論やり取りしていると、もっと使えやというご意見なのだなと思って。なかなか、最初のご質問の中にありましたように、9,000万円をどうやって戻すのだというのが質問の趣旨だと思いますから、今年の事業の中で、昨日、総務課長のほうからも答弁ありましたけれども、例えば一例を挙げますと、港湾の整備、予算でもって毎年多くを見て、これだけの予算を見ていますから港湾整備に国のほうでもって力を注いでくださいというお願いをしていますけれども、結果的になかなか地方港湾のほうにはお金が回ってこない。そういうのは年度末に最後に調整するのです。それでもって、基金とかそういったような最後の執行残の調整でもって基金のほうに戻す。それは新年度予算でもってまた予算足りない分を使う。そういう形でやっているということご理解をいただきたいと思います。もし、戻さないでその執行残全部何とか今年中に使ってしまえとやったら、来年使う財政調整基金が減るわけですから、そこのところがまたいずくなるということも併せてご理解をいただきたいなというふうに思います。

質問 7番 木下浩一

私は、ためろと言ったり、使えと言ったり、両方言っているようには思うのですけれども、それが財政です。思ったときに使わなければ、これは貯めておくお金です、これは使うお金ですとちゃんとこう、それがめり張りだと私は思うのです。ですから、きちっと必要なお金は絶対使っていく。でも、ちょっと我慢いただく部分は貯めておくと、そういうようなこともやはりしていかなければならない状況に来ているのではないかというふうに思います。昨日、私も質問で述べましたけれども、人口が6,000人とか8,000人とかと言われる時代が遠からず来るわけです。そのときに、町の財政はどうなっているのか、物すごく、大丈夫だと、展望を持ってやっていきますという見通しがなければ町民は安心して暮らしていくことができない。この町に住んでいこうという気持ちにならないと思っておりますので、ですから、やはり、そういう意味では、こういう大型の施設改修だとか新築等々もこれからどんどん進んでいくというふうに思いますが、やはり将来に、子供たち、若者に、展望を持った財政運営ができているのだという決意をいただかなければ、安心して町民の皆さんが納得いただけないだろうなというふうに思いますので、この将来に向けての展望をもう一度、明るいものが、100%晴天ではないかもしれませんけれども、そういう展望を持っているのだという決意をお願いしたいと思います。

答弁 町長 池田拓

非常に幅広いご質問、やることはすぐやれ、未来の財政は大丈夫なのかという幅広いご質問なので、うまくお答えできるかどうか分かりませんけれども、少なくとも今の日本の財政制度、行政の財政制度あるいは税制度の中でもって、浦河町が安定してここ何年かやっていけるそういう財政運営をしている。そういう意味でのご心配はないような財政運営を心がけておりますし、数字としてもそれは残っている。そのことは断言できると思います。ただ、今のコロナの経済下のように何が起きるか分からない時代、来年は恐らく税収も減るでしょうし、そういったような意味では、何が起きるか分からない時代に、さあ30年、40年のことまで胸張って、胸たたいて大丈夫だって言えというまでは、私は、何と言うか、胸たたけない。正直そう思います。ただ、ここ数年、少なくとも私があずかる、あるいは、この後の数年間の間の財政的な部分については心配のない財政運営をしている。中期的にです。長期的な部分は別に、中期的には安定して安心して運営できる。そこのところは断言してよろしいかなというふうに思います。ただ、そのためには、財政が安定できるのかというためには、町民の皆さんのご質問にあったように、めり張りつけて、あれもやれ、ファミリーだってもうできただろう、あれもできただろう、それと財政運営は大丈夫なのかってのは、結構二律背反するようなご質問でしたので、そこのところはなかなか難しいのですけれども、そこのところを見ながら受けていきたいなと思います。私自身も、木下議員、あれもやりたい、これもやりたいかといったらやりたいのです。うそ偽りなく。例えば文化センターを建てました、ファミリーも新築でばんと建てました、それは自分自身としてはやりたい。これは正直なところです。ですけれども、財政、今、ご質問にあった、これから人口減っていけば地方交付税だって減るだろうと、地方交付税が減るだろうというのは、今、図らずも寿都とか神恵内で議論になっていますけれども、どこの自治体もそこのところを懸念して財政運営しているのです。ですから、なかなか思い切ったことやらないって批判はあろうかと思いますけれども、そこのところも見据えながら、結局、一回ファミリーならファミリー新築して起債を借りれば、それが20年、30年払うのにかかるわけです。30年といったら私間違いなく向こうです。そういう、やはりそこのところを踏まえながら財政運営している。ですから、この5年、10年については、天変地異が起こらない限り浦河は安心してもらいたいと思いますけれども、20年、30年後には、国の制度含めてどういうふうになっているか分かりませんので、そこまでは胸をたたけない。そういうこともご理解をいただきたいなというふうに思います。

質問 7番 木下浩一

町長の決意というか、私は、20年、30年先、30年、40年先がどうなっているか私も分かりません。実際のところ。でも、やはりここにずっと浦河に住んでいく町民の方が必ずいらっしゃるはずです。その方々に、本当にご迷惑をかけないというか、きちっと生活を安定して、いい町だねと言われるようなまちづくりをやはりしていかなければならない。それは行政であっても我々議員であっても同じ思いだというふうに思っております。ですから、本当に町職員の皆さんには、昨日も言いましたけれども、限られた予算の中で知恵を絞り、汗をかきながら財政運営をされている、予算執行をやっておられる、それは称賛をするということで、昨日お話ししました。ですから、あとは、それを将来へ向けても、ぜひそういった財政運営をしっかりしながら、未来に向けた挑戦をぜひしていただきたいというふうに思いますので、これからもよろしくお願いいたします。以上で終わります。

出典:浦河町議会 令和2年第6回定例会 2020年9月16日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる