浦河町議会 令和2年第6回定例会 2020年9月15日
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への発電機の助成を
2020年9月15日、浦河町議会の一般質問で、中山康子議員が「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への発電機の助成を」について質問し、保健福祉課長 駒澤勲、副町長 松田有宏、町長 池田拓が答弁しました。
- 質問者
- 中山康子 議員
- 答弁者
- 保健福祉課長 駒澤勲、副町長 松田有宏、町長 池田拓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 中山康子
それでは、通告書に従いまして質問1件をします。筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への発電機の助成を。胆振東部地震からちょうど2年たった9月6日、夫と、あの地震は朝だったのか夜だったのかと思い出せずにいて、結局インターネットで調べてみると、午前3時7分でした。どうでもいいことは忘れないけれども、忘れてはいけないことはあっさり忘れてしまう愚かさ、地震発生後、厚真火力発電所が緊急停止し、道内全域が停電になる、いわゆるブラックアウトが起こり、死者、負傷者、住宅被害、産業被害と様々な被害をもたらし、コンビニや食料品店ではカップ麺や電池が売り切れ、冷蔵、冷凍食品の廃棄、流通もストップし、連絡手段の携帯電話の充電を心配した記憶がよみがえりました。幸い、私の居住する東町地区は病院があるため、いち早く電気が復旧し、改めて電気のない生活がどんなに不便か痛感したところです。ふだん当たり前のように蛇口をひねれば水が出る、ガスを使い、電気を使い、日常を営むことの大切さと、防災の備えを2年前の出来事が風化しないように、防災グッズのかばんを確認したところです。先日、町内在住の方から相談の電話がありました。家族が指定難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患い、在宅看護をしています。人工呼吸器やたん吸引機、電動ベッドの電源が万が一の災害時に停電になった場合、非常に不安で、発電機があればよいのですが、訪問看護師さんからは、浦河は発電機の助成がないようですと教えられました。すぐさま相談者の自宅を訪問し、患者さんの様子、機具の確認をし、相談者の不安を目の当たりにし、何かできないものかと。指定難病は、令和2年4月現在333疾病あり、医療助成の対象となっております。内容については、1、対象医療の範囲、指定難病及びその指定難病に付随して発症する疾病に関する医療。2、支給対象となる医療の内容、診察や薬剤、医学処置、居宅における治療や看護などです。3、支給対象となる介護の内容、訪問看護や訪問リハビリ、居宅療養管理指導などで家族や患者に寄り添う手厚い制度で大変ありがたいものですが、この中には発電機の助成の助成がありません。少し病気の説明をします。筋萎縮性側索硬化症、俗にALSと言うのですけれども、この病気は手足、喉、舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだん痩せて、力がなくなっていく病気で、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経、運動ニューロンだけが障害を受け、その結果、脳から手足を動かせという命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉が痩せていきます。その一方で、体の感覚や視力、聴力、内臓機能などは全て保たれることが普通だそうです。男女比では男性患者が女性患者に比べ多く、最もかかりやすい年齢層は60から70歳代で、まれに若年層での発症もあるそうです。相談者の患者さんも70歳でした。原因は不明ですが、神経の老化と関係があると言われております。昨年の春から体調が優れなく、幾つもの病院を受診し、人づてに教えてもらった十勝圏の病院で判明したそうです。初めのうちは歩ける状態でしたが、徐々に歩行困難になり、入退院を繰り返し、今はベッドに寝たきりになってしまい、胃ろうで栄養を取っています。そんな在宅療養から1年ほど経過し、ふと胆振東部地震のブラックアウトがよぎり、今回の相談の経緯に至りました。また、浦河保健所のほうにも難病に関する事項をお聞きしたところ、病名のことは個人情報もあるので教えられないが、日高管内では190名ほどの指定難病の方がいるとのことでした。昨年、国会議員に選出された議員もこの病気であることもご存じかと思います。テレビやドラマでしか周知していませんでしたので、実際に患者さんや家族の様子を見て、聞いて、万が一の災害時の停電は命の危険もあり、非常用電源の確保が重要と認識しました。特に人工呼吸器やたん吸引機は患者にとっての生命線です。患者の命、家族の不安、在宅療養者への心理的、経済的負担が大きく、停電リスクの回避の方法として、これらの機器を非常時に使用できる発電機の助成制度をつくってはどうでしょうか。
答弁 保健福祉課長 駒澤勲(保健福祉課長は2025年3月まで)
私のほうから、議員ご質問の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への発電機の助成をについて答弁させていただきます。議員ご指摘のように、筋萎縮性側索硬化症患者をはじめ、人工呼吸器や電気式たん吸引機などを必要として在宅生活をされている方にとって電気は不可欠なものとなっているところでございます。そのような中、平成30年9月に発生した北海道胆振東部地震では、全道で電力供給が止まる、いわゆるブラックアウトが生じ、在宅患者の方やその家族の方々が在宅で使用している人工呼吸器などの電力確保の対応に当たっていた状況も聞くところでございます。そういった災害時などの状況を踏まえ、必要とする難病患者の方などへの発電機購入費の助成を実施している自治体もあるところでございます。町といたしましても、電気式の医療機器を使用する在宅の難病患者の方などに対し、発電機は災害による長期の停電時などにおいて日常生活を継続する上で必要となる生活用具として認識するところであり、先進自治体の助成内容などを参考としながら、どのような環境づくりができるのか、検討させていただきたいと思います。以上でございます。
質問 2番 中山康子
前向きな意見と取っていいのかなと今自分の中で感じたのですけれども、今回、私も初めて本当に見て、すごくよく知っている人だったので、まさかそういう病気になっているとは思わなかったので、すごくショックを受けました。いろいろ今回この件に関して調べたら、厚労省、難病の関係の制度は、すごくどちらかと言ったら手厚い制度だったのですけれども、いろいろなホームページから自治体を調べたら、割といち早く札幌市がやっていて、札幌市もなぜこの制度をやり始めたのかと言ったら、やはりおととしの胆振東部地震からのブラックアウトで、患者さんたちからの要望が多くてこういうふうな形になったというのを見ました。ALSだけではなくても、ほかにも何かあるのかなと思って保健所に聞いたのですけれども、そこは教えられないと言ったのです。でも、指定難病に関しては、程度もすごくあるので、この辺の程度もあれば、この辺の程度もあるし、やっぱり実際に機械を見て、つながっているのを目の当たりにしたら、何とか浦河独自でそういうのをやってもらいたいのかな、やってもらえればなと思ったのです。本当に。実態としては、指定難病に関しては町があまり把握できないですものね、どちらかというと。ただ、これからこういうふうに町でもし助成がある場合も、ある程度縦の連携だったり横の連携だったり、取ってもいいかなと思うのですけれども、それに関しては保健所のほうには踏み込めないというか、話とかというのができないのでしょうか。病気に関することとか、患者さんがこうしてほしいこととか、指定難病に関することに関して、町の介入というか、そこをもうちょっとその壁を私は取り除けられて、もしくは浦河独自の制度もできればいいのかなと思ったのですけれども、その辺はどうなのでしょうか。ちょっと難しいかな。
答弁 副町長 松田有宏
ご質問の趣旨にある難病などの方に対する支援制度、それについては、いろいろな形、いろいろな角度から検討はさせていただきたいなというふうに思っております。と言いますのは、今先行しているのは、障害者の方に対する支援というのは一定程度進んでいるのかなというふうに思っておりますので、そういった部分で難病の方について、そういった電気をどう確保するか、そういった不安があるということは、前回のブラックアウトのときに、町としてもそこはそういう課題があるなということは認識をしているところでございます。それと、そういった病気になられている方とのコンタクトと言うのですか、その部分については、現状では町だからといって例えば北海道などから情報を一方的にもらうということは、それはできません。ただ、今難病の方でも、国が指定している難病、多分恐らく数的には100を超えるぐらい指定されていると思うのですけれども、そういった部分があれば、その方々が使える支援サービス、そういったものがあって、そことつながってくれば、そこは町としても積極的に関わっていける部分だと思っておりますので。そういった機会を捉えながら、声を聞いていく、どういったことが必要か、求めているのか、そういったやり取りはできると思いますけれども、当事者の、もしくはご家族の許可なしに一方的な情報だけやり取りということは、それはできないといったところは町としてもちょっと歯がゆいところであるのですけれども、そういったところはご理解いただければなというふうに思います。
質問 2番 中山康子
分かりました。本当に意外とプライバシーに関わる部分があって、相談者は全然言っていいよとは言うのですけれども、でも、こっちが聞いていても、それが尾ひれはひれついたりとか、こんなになっちゃったらかわいそうかなとは思ったのですけれども、実際に本当にドラマで見るような感じだったので、こんなに去年元気だったのがこういうふうになるのかなって、改めて、自分も去年病気したけれども、その比 が あ ま り に も 違 い 過 ぎ て い て 、 す ご くショックを受けたのですけれども。難病は本当にどちらかと言ったら完治が難しいかなというふうに私の中ではあるので、何と言うのかな、医学の技術とか薬の開発って日進月歩で進んでいるのだけれども、でも、その反面、こういう難しい病気に関しては、根治の見通しというか、もしかしたら長期戦になったり、意外と命限られている部分とかという話も聞いたので、ぜひ患者さん、寝たままになっているのですけれども、見守る家族がすごく心苦しく感じたので。先ほど副町長からも言ったのですけれども、その方もすごく勉強してくれていて、こういう病気ではなくても、先天性のものがあるとか、障害があるとかもあるので、もしそういう助成があったら、そういう人たちにも、助けられるのではないのかなと、逆に私も背中を押された部分もあったので、今何か私的にはすごく勉強してくれるのかなと思うので、多分今日議会のあれを聞いていると思うので、本人も喜んでいると思います。いろいろ、何か励ましようもないのですけれども、一緒に戦っている患者さんと介護をする人たちに頑張れと言いたいのです。すみません、感情的になって。何とかいい方向で検討してくれればいいかなという願いの一心なのですけれども、よろしくお願いします。
答弁 町長 池田拓
今、駒澤、あるいは副町長のほうからお話をさせていただきました。町が制度化するとなれば、一つの病気にこれだからこう、これだからこうというのは、なかなか難しい。やはり国の難病に指定された中でもって、様々なサポートが必要な人たちにどのように公平に平等にサポートできるかというところが制度設計していかなければならないので、特定の病気でここだけにピンポイントでもって、これをするよ、あれをするよというのは、なかなか難しいのかなというふうに思いますので、そこのところは先進的に取り組んでいる自治体でどういったような方法で取り組んでいるのか、あるいはどういったような仕組みでもって補助しているのか、そういったような部分も含めて、よく検討をさせていただきたいと思います。