浦河町議会 令和元年第4回定例会 2019年6月20日
萎黄病の被害について
2019年6月20日、浦河町議会の一般質問で、岡崎明弘議員が「萎黄病の被害について」質問し、産業課長 長崎哲之が答弁しました。
- 質問者
- 岡崎明弘 議員
- 答弁者
- 産業課長 長崎哲之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 岡崎明弘
それでは、最後の質問をさせていただきます。何か昼前に終わったほうがいいような顔をしている人ばかりいるので、なるべく短目な質問をしていきたいと思います。平成15年より、いちごの高設栽培が始まっております。もう早いもので15年たちました。順調にいってるようでございます。また新聞紙上では、ことしは4億7,000万を売り上げるというような規模をもってやっておられますが、私が近場にいちごのハウスがあるものですから、しょっちゅう行っていちごの観察をさせてもらいます。その中においては、なかなか大変なところもあり、またそこそこのやっているところもあるのですが、昨年よりいちごの病気がちょっと発生いたしまして、これは僕もはっきりわからないのですけれども、萎黄病という病気が発生しているわけなのです。それで、昨年度はそれほど問題にならなかったのですが、ことしは萎黄病で大変駆除をしている生産者がいるわけでございます。それでいろいろ、生産者も農協やら、浦河町に働きかけて、これはどういうことでどうなるのですかと、そういうことで働きかけているのですが、今のところ余り明快な答えが来ていないということでございますので、この病気に対しての補償なりそういうものをどのようにやるのかなということを質問させていただきたいと思います。ひだか東農協も平成15年からグリーンサポートという会社をつくってやっていたわけなのですが、今現実的に、グリーンサポートも何かないように聞いておりますが、今本当に今これに携わっているのは浦河町が一本みたいな形になっています。その中において大変苦労はされていると思いますが、そういう面を含めまして質問させてもらいます。萎黄病の被害について、ことしの4月中旬、数件の農家のハウスで萎黄病が発生し、ほかの株にも感染して拡大する事態になりました。被害に至った生産者は、これまで萎黄病が発生したこともなく、新しいハウスで発症が見られました。これは明らかに苗が原因ではないかという問題が今起きております。それで生産者の方にいろいろお話を聞きますと、このことは役場としても今回の災害の状況をどのように把握しているか。またこのいちごというのは、一株一本の苗でいちごは20個から30個とれます。それが植えつけして、苗が痛んでしまって、また苗植えをするということに対しての損害が莫大なものでございます。その損害をどのように、また、誰が損害を補償してくれるのかということが1点でございます。2点目は、浦河町として、いちごの研究室について、もうやって2年半ぐらいたちますが、町としていちごの研究室を立ち上げて数年がたちますが、これまでどのようなことを研究されたのか、また、どのような成果を上げているのか、お聞きしたいと思います。以上でございます。
答弁 産業課長 長崎哲之(産業課長は2023年3月まで)
ご質問いただきましたすずあかねの萎黄病の被害についてお答えいたします。議員よりのご心配いただいております、ことしすずあかねの苗の生育不良につきましては町としても把握しているところでございまして、JAひだか東と詳細の確認や対応なども協議しているところです。JAのほうでは3月11日に、上旬から生産者の方から連絡を受けまして、3月11日に苗の提供事業者との現地確認を実施、その後、各生産者の生育不良の状況を集約し、4月1日に苗の提供事業者に対し意見・要望書を提出しております。その後4月19日に苗の提供事業者がJAひだか東に説明と回答に訪れております。町でもこの回答書の情報提供を受けておりまして、その内容としましては、4月の苗の生育不良の原因については主に3点あり、一つ目として、苗の出荷前の保管冷蔵庫の温度設定がちょっとよくなかったと。2番目に、苗輸送中の低温による凍結障害が発生した。三つ目に、出荷した苗に一部規格外品が混入したとの回答でした。また、これに対する生産者に対しての対応については、一つ目として生育不良苗の植えかえにかかわる苗の無償提供、二つ目として定植後の実取り、ランナーという、ふやすものですけれども、それを使用した苗養成の承諾。それから植えかえにかかわる作業費。それから資材費等の経費の負担もしますと。四つ目として、生育促進、今後、おくれが出ているので生育促進のための肥料の無償提供などの回答がありました。この回答を受け、4月26日に回答内容の各生産者への情報提供などがJAひだか東から行われているところです。議員ご指摘の萎黄病につきましては、生育不良があった農家の一部の方から苗が原因ではないかという議員ご指摘のとおりの声もありましたので、いちご農家の巡回指導を行っている専門指導員や農業改良普及センターなどの関係機関からも助言をいただきながら確認を行っているところです。いちごの病気につきましてはさまざまなものがありますが、萎黄病はフザリウムという菌によって引き起こされる土壌障害で、全国的にもいちごの産地で多く発生する一般的な病気となっています。苗が感染すると、土壌感染を起こすため、感染が確認された苗は土壌とともに除却処分し、栽培槽の消毒などを行い、感染拡大を予防する必要があります。5月7日に浦河町と様似町の一部のハウスで土壌調査を行ったところ、JAひだか東農協管内で2件、浦河町1件、様似町1件で萎黄病の原因菌が確認されました。そのほか、萎黄病以外の病気のいちごの発生が1件様似町で確認されております。昨年度も浦河町で2件土壌調査により原因菌が確認されておりますが、昨年度発生したハウスについても苗や土の除却、消毒などを実施しており、多数の生産者に感染が拡大するといったところまでには至っておりません。このほかにも検査を行っていない生産者で病気を心配する声があれば、随時専門指導員や農業改良普及センターなどに相談をいただき、その都度、防疫や防除などの指導を行っているところです。それで、4月に発生した苗の生育不良は、町としても大変心配しており、議員ご指摘の萎黄病がもしその原因となれば、代替で供給された苗も含め、供給を受けた全ての生産者で萎黄病の症状が発生する危険性はあります。しかしながら、現在のところ多数の生産者に拡大した発生は確認されておりませんし、関係機関からもそうした報告は受けておりません。こうした土壌の菌による病気の発生は、生産者の日ごろのほ場の管理ですとか防除作業によるものも大きく影響します。そのため、現時点では専門指導員や関係機関からの助言も受けた上で、苗が全ての原因であるとは断定しにくいと考えております。ただ、そうした苗の供給に対する生産者の皆さんの不安の声は十分理解するところですので、引き続きJAひだか東や関係機関とも緊密に連携を図りながら、萎黄病やそれ以外の病害虫の予防に努めるとともに、苗の提供事業者に対しても生産者の切実な声を伝え、万が一苗に原因があるとなればその改善策を、また今回のような苗の生育不良が二度と発生しないようJAひだか東を通じて要望してまいります。現在把握しております生育不良に関する被害の状況は、JAひだか東管内で14件あり、そのうち浦河町は9件となっております。植えかえとなった苗は全体で1万6,900株、このうち浦河町は3,440株となっております。これは、浦河町全体で今年度定植した19万4,400株のうち約1.76%となっております。被害の補償につきましては、現時点では先ほど提供事業者からの回答内容でご説明したとおりであり、現在もひだか東農協によって協議をしております。で、内容が明らかになり次第、各生産者に随時説明が行われる予定となっております。二つ目のいちごの試験室、研究室、試験ハウスについてお答え申し上げます。こちらの試験ハウスについてですが、この試験用ハウスは平成28年度に向別地区にハウス団地を整備した際に町の試験用として2棟を含めて整備したもので、整備の目的としましては、現在栽培を行っているすずあかねの後継となる浦河町に合う新たな品種を模索するための実験栽培、それから、すずあかねには白ろう化という白くなる現象が起きるのですけれども、そちらを軽減するための対策実験、三つ目に栽培環境の向上や作業の省力化検討を行うものです。これまでの試験の内容としましては、平成29年度は、すずあかねを含む既存品種3種と新しい品種、新品種4種の栽培試験を実施、平成30年度につきましては、29年度に行った新品種のうち3種類をさらに肥料の濃度とかを数パターン変えながら比較試験栽培を行っているところです。結果としましては、収量では既存のすずあかねを超えた品種も一部ありましたが、手間ですとかそういった観点も総合的に勘案したときに、すぐれた品種とまではまだ至っておりません。ですので、すぐに後継品種と言えるまでには現在はまだ至っておりません。白ろう化の軽減対策実験、栽培環境の向上等につきましても、2年間さまざまな取り組みを行っており、まだ正直試行錯誤の段階ですが、こうした実験と検討を積み重ねることにより、品質向上ですとか作業の省力化に効果的な手法が構築されていくものと期待をしているところです。いずれにしましても、農産品の品種改良は全国各地で日々進んでおりまして、現在、夏いちごのスタンダードとなっているすずあかねよりすぐれた品種が今後開発されることも予測されますので、苗の開発事業者とも協議し、浦河町に最適な新品種を今後も模索していくことが全国的に夏いちごのシェアの優位を保つことになります。そして、生産者の所得向上につながるものと考えますので、今後も試験ハウスにつきましては、長期的な展望を持って研究を進めてまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 8番 岡崎明弘
萎黄病については、まだ補償がどうのこうのということはまだ決まっていないみたいなのだけれども、やっぱり生産者にすると大変な思いでいると思うのです。だから、例えば3月末に植える苗が萎黄病にかかって1カ月おくれたと、そうすると出荷するときも大変おくれますよね。やっぱりそういうものもみんな懸念しているわけです。これがまだ1カ所だからいいのだけれども、そういうものが各箇所に起きたら大変なことになると思うのさ。だから僕が言いたいのは、生産者の人方も、なかなかこういうふうになっても、まあ仕方ないのではないかという思いで、なかなか行政やら農協に言う人がいないのさ。だからそういうものをやはり一番先に取り上げてやるのは、やっぱり浦河町があそこに試験場をつくっているのだから、そこの職員さん方もそれに絡んだ形の中で相談を受けたりそういうものをしてやるのが、あそこに試験のハウスを、それは目的が違うけれども、だけれどもせっかく職員がいるのだから、それにお話をできるような体制をつくってやってほしい。なかなか今の、僕らもそうですけれども、軽種馬産業をやっているときに軽種馬に行ってわあわあなんて、そんなことなんか罰が当たっても言えないのですから、だからやっぱりそういう体制をつくってやらないと、やっぱりいろいろな苦情があるわけなのですが、そういうものが耳に入ってこないということであれば最終的に生産者が大変苦労するような形になると思うのだよ。だから、僕はこれは本当に補助金制度を使いながらやっているところもよくわかっておりますけれども、だからやっぱりそういうものからきちんとしていかないと、補助金がいつまでもあるわけではないのだから、だからそうなったときに自分で自立しなければだめだというものも必ず出てくると思うのです。だからそういう営農指導もやっぱりちゃんとしてやらないと、これは本来は農協の仕事だと思うのだけれども、だけれども、もうグリーンサポートもないようですから、なかなかそこまでいかないと思うのだけれども、やはり町がやっぱりこれだけ拡大して、やっぱり年間4億7,000万円も売り上げできるという、そういうものの発想力を持っていますので、そういうものから、そこにいる人にやっぱり素直に何でも相談できる、また、職員がハウスをずっと一日中見て歩いてあげるぐらいの考慮があってもいいと思うのですよ。その面についてはどのように思いますか。
答弁 産業課長 長崎哲之(産業課長は2023年3月まで)
まず、萎黄病と確定されたわけではございませんので、萎黄病の疑いも含めて、生育不良に関しては今ご答弁申し上げたとおりの対応をさせていただきたいと思いますし、こういった病気も含めて、議員ご指摘のとおり、農家の方が不安に思っている、どうしたらいいのだろうといったときにすぐに相談できる体制が、ご指摘のとおりだと思いますので、うちの職員、ハウスも含めて、課のスタッフを含めて、できるだけ農家の方に近い立場でそういった話を聞けばすぐに動けるような体制を心がけてまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 8番 岡崎明弘
それは職員の人もあそこに行って今一生懸命やられているのですけれども、これは役場のことだから人事異動もたくさんありますから、それ一本にかかっていくというわけにはなかなかいかないと思うのだけれども、だけれどもやっぱりこれだけハウスもふえて、やっぱりそういう人材も確保してやっていかないと、農協さんが悪いとは言いませんよ。農協の指導がなっていないとは言わないけれども、だけれどもやっぱりそういうものも確立してやっぱりきちっとやっていかないと、だからやっぱりそういう小さな病気でも何でもそういうものが発生したときに、やはりそういう浦河町のそういう試験ハウスがあるのだから、そこの職員に素直に何でも言えるような形をやっぱりつくってやらないと、なかなかそういうものが耳に入ってこないと思うのです。それは、なかなか専門家になるまでといったら3年も5年もかかりますけれども、だけれども、やっぱりそういうものをいち早く設けてやらないと、今これだけ戸数がふえてくると、いろいろなそういうものが出てくると思うので、そういうものも強力に支援してやることが僕は非常に大事だと思うのです。だから、やっぱりことしは聞くところによるといちごの値段も上って、それからハネ品の値段も上ってということでいい方向に向かっていますので、だからこういう萎黄病ではまだありませんよといっているけれども、そういうものが入ってこないような形もできるような形をしておかないと、せっかくこれまで15年もかけてつくったものがそういう病気一つでだめになってしまうことがありますので、そういうところもぜひ、行政もそういうところに気配りをしてやっていただきたいと思います。以上です。