浦幌町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日
浦幌学園義務教育学校
2026年3月9日、浦幌町議会の一般質問で、高橋匠議員が「浦幌学園義務教育学校」について質問し、教育長 上田、町長 井上が答弁しました。
- 質問者
- 高橋匠 議員
- 答弁者
- 教育長 上田、町長 井上
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 高橋匠
通告に従い、一般質問させていただきます。浦幌学園義務教育学校について伺います。令和8年4月より上浦幌学園の義務教育学校がスタートし、浦幌小学校と中学校、いわゆる浦幌学園の義務教育学校についても本年度予算にて基本設計を行う予定であり、令和11年度の開校に向けて準備を進めていく旨を伺っています。これまで令和5年の浦幌小学校暖房給排水衛生設備更新調査設計、令和6年の浦幌小学校トイレ改修工事実施設計、学童保育所改修工事実施設計等により浦幌小学校の長寿命化を前提とした小学校の給排水設備更新と学童を小学校内に移設する計画を進めてきましたが、建築費の高騰により計画変更した経緯は承知しています。小学校の長寿命化を前提とした計画では莫大なコストになることから、中学校を増築した義務教育学校にかじを切ることに関して異論はありませんが、未就学児や小学生を持つ町民に経緯や義務教育学校化により子どもたちにどんなメリットがあるのかをご理解いただくことは必要なことだと考えています。そこで、浦幌学園の義務教育学校のビジョンや子どもたちにとってのメリットについて伺います。
答弁 教育長 上田
高橋匠議員のご質問にお答えします。浦幌町の教育では、子どもたちが生きていくための根っこを育みながら、自ら学び、挑戦する力をつけていくことを大切にしたいと考えております。これまでもうらほろスタイル教育や小中一貫コミュニティ・スクールを進めてまいりましたが、施設一体型の義務教育学校に移行することで、日頃の学習指導や生活指導など学校教育活動全体において義務教育9年間の切れ目ない学びと育ちの実現を目指します。小中学校の教職員が一つのチームになり、9年間の見通しを持って学習指導や生活指導に当たることなどにより、子どもたちには次のメリットがあると考えております。学習指導では、教科担任制の拡充も含め小中の接続を滑らかにし、つまずきへの早期対応や得意分野の伸長を図りやすくなり、併せて探求的な学びも発達段階に応じて積み上げ、地域や社会と接続した深い学びへとつなげやすくなります。生活指導では、一人一人の子どもたちへの丁寧で誠実な理解に基づき、いわゆる中1ギャップを和らげるなど安心して学校生活を送る環境を整えやすくなります。なお、学校教育活動や施設整備等の詳細は、今後関係者との対話を重ねながら検討し、併せて町民の皆様への情報提供を丁寧に行いながら、子どもたちにとってよりよい学校づくりを進めてまいります。以上、高橋匠議員の答弁といたします。
再質問 高橋匠
再質問なのですが、まず町長にお伺いしたいと思います。予算編成権は町長にしかないわけですが、昨今の物価高等により、あと最近ですと中東情勢の不安により今後物価というのがどう変わっていくかというのがより不透明になってきている状況下ではあると思いますが、建築費用もかなり高止まりをしていると承知しております。今後新消防庁舎の新築等もある中で、義務教育学校のハードについても恐らく増築をされると思いますが、それなりの費用が必要になってくるのではないかなと思っています。町財政全体を包括的に考えたときに中学校の増築による義務教育学校化と、もともと当初予定していた小学校の長寿命化というところを対比したときにどのように考えているのか伺います。
答弁 町長 井上
ただいまの高橋匠議員のご質問にお答えしますが、小学校施設の長寿命化改修につきましてはもう既に多額の経費が伴うものだということが予想されておりまして、暖房や給排水、あるいは衛生設備の改修だけでもこれ令和6年の時点でおよそ5億7,500万円ぐらいの総額と試算をしておりました。ただし、先ほどご質問のときにあったように、現在の物価高、不安定な政治情勢の背景にさらにその当時よりも現在計算ではじくと相当上昇しているだろうなというふうなのも予想がついているわけであります。こうした中で、暖房や給排水設備等、そういった老朽化した設備の更新が中心となる工事はそもそも財源として補助要件が大きく、国からの補助要件は限られるものですから、町の一般の手出しが多くなるとも把握しております。一方で、今回考えている中学校の増築、こういった部分の義務教育学校化に関しましては、国からの例えば公立学校施設整備交付金というような、そういうのが使える、あるいは地方債、こちらも活用できるということを見込んでおりまして、一般財源からの支出が大きく少なくなる、つまり有利な中で建設が可能かなと考えておりますから、今小学校の現在ある施設を長寿命化して、耐用年数も限られた中でやるのと、改めて小中が同じ敷地の中で、新しく金額はかかるかもしれないが、財源等も考慮した中でいえば、当然新規に増築するといったところのほうが財政面としては有利であるのかなと考えています。一方で、財政だけの問題ではなくて、今回上浦幌学園が令和8年の4月からスタートするように、小学校1年生からいわゆる9年生まで切れ目のない教育環境を整備することが子どもたちにとって必要な環境だというふうなのが今まさにトレンドだと言われておりますから、それをこの浦幌学園としてもスピーディーに進めていきたいというのが考えであります。以上です。
再質問 高橋匠
財政面について、義務教育学校化のほうが町の財政計画上かなり有利に働くと承知させていただきました。次にご質問させていただきたいのは、浦幌小学校、築46年ほどになると聞いておりますが、校舎がかなり古くて、教職員ですとか子どもたち、今ですと使えないトイレが出てきていたりですとか、不便を感じることもある状況だと認識しております。建築費の急激な高揚、先ほどとちょっと繰り返しにはなるのですが、背景とか前提条件というのが今かなり目まぐるしく変わる状況だと思いますし、正直来年のことは誰にも分からないというような状況の中ではありますが、そんな中で明確な方針を示してくれたことに関して一保護者としても感謝を申し上げたいなと思っております。年明けにCS、PTA合同研修会にて参加している保護者に対して義務教育学校について説明されていたと。教育長お越しいただいて、説明いただいていたかと思いますが、現状説明に対してどのような反応があるのか、また教職員からの声があれば併せて伺いたいと思います。
答弁 教育長 上田
ただいまのご質問にお答えしたいと思います。まず、保護者の皆さんからですが、幅広く対話を重ねていくのはこれからになるかなと思っておりますが、今議員がおっしゃった1月に開催された浦幌学園のCS、PTA合同研修会でもこれからの浦幌町の教育のビジョンと浦幌学園の環境整備について共有をさせていただきました。また、その前後でPTA会長さんなどPTAの役員の一部の方とも少しお話しする機会もいただいたりしました。今私が把握しているのは、PTAの役員さんなどは前向きに受け止めていただいて、例えばよりよい学校をつくるのに自分たちも一生懸命一緒に考えたいというふうなお声をいただいております。財政面含めて施設整備、制度骨子に責任を持つのは私どもかと思っておりますが、例えばどういう学校を目指すのかとか、どんな教育活動が展開されるといいのかというのは、保護者さんからいただいたように、これから皆さんと議論を深めていきたいなと思っております。本当に中には学校をつくっていくということは町全体の未来に関わるし、子どもたちが、今は子どもですが、もし将来浦幌町を担っていただくのならばそういう意味でも関わることなので、こういうふうな責任を持って進めようとすることに対して中には感謝とか、そういうものまで含めていただいた保護者さんもおりました。それから、ちょっと広く義務教育学校については、今年度は11月に行いました教育の日、あるいは2月1日に行われましたうらほろフォーラムでも取り扱って、9年間を見通した学びの可能性を参加者の皆さんとも議論させていただいたところかなと思っています。その際、やはり今進んでいる上浦幌学園のことを材料にお話しさせていただきながらという形だったのですが、町全体としてとか、あるいは浦幌学園に対する期待の声も保護者さん世帯からいただいたところです。それで、すみません、2点目、教職員のほうですが、実はこの1年間浦幌学園の学校管理職の方々とは、要は上浦幌学園のほうは義務教育学校に向けて小中の教員組織の連携が進み、教育活動が一貫性をより持ち始めているところなのですが、それに比して浦幌学園側はもっと学校としてもより日常的な教育活動の連関頑張っていきたいというお声をいただいていました。先ほど答弁申し上げましたように、浦幌町の場合小中一貫コミュニティ・スクールも進めてまいりましたので、むしろ地域の方々は9年間一貫して見守ったり、応援したりしていただいていたかと思うのですが、学校同士ももっと連携を深めていきたいなという声をいただいていました。今義務教育学校、全国的に規模の大小かかわらず取り入れる自治体が増えていますが、管内にも既に事例がありますので、かつ今そういう勤務経験を経た教員も浦幌学園側にもおりますので、そのよさを知りながら浦幌学園にとってはどんな在り方がいいかというのを教職員としても前向きに考えていきたいというお声はいただいております。以上です。
再質問 高橋匠
今回の予算で基本設計の予算が上がっているわけですが、そちらが決まり次第にはなると思いますが、あと先ほど来答弁いただいているとおり、ソフト面とかハード面、両面についてこれから令和11年の開校に向けて教育委員会、教職員、保護者を中心として地域として協議を重ねていくことになるかと思います。既に保護者間でもたまに話題として義務教育学校のことが上がることもあるわけですが、小学生が国道を横断して通学することの安全面ですとか、また通学のバスエリア、今の小学生のバスのエリアとは恐らくちょっと変わってくるとは思うのですが、そういったことですとか、あとそもそも義務教育学校についてあんまりよく分からないのだよねという保護者の方もいらっしゃって、恐らく今後協議を進めていく中で、先ほど来答弁いただいているとおり、大半のことはこれから決めていくという形になるのは承知しているのですが、丁寧なコミュニケーションを取っていただくということをお願いするとともに、どんなアプローチを考えているのかについて教育長の意気込みとともにお聞かせいただいて、質問を終わりたいと思います。
答弁 教育長 上田
ただいまのご質問にお答えします。まず、1点目、通学の安全に関する点です。もし浦幌中学校側で開設をしていくという場合は小学生は通学路が今とは変更になり、国道を横断しての通学になります。よって、教育委員会、また教職員、保護者及び地域の方々などと協議を行っていきたいなと思いますし、通学路安全対策連絡協議会という組織もございまして、関係の皆さん、関係機関で組織しております。そこでも協議を行いまして、例えばスクールバス通学の対象拡大であるとか、見守り活動の実施などの安全確保に向けた対策は講じていきたいなと考えています。それから、2点目、今後の進め方ですが、議員のご指摘のとおり、本議会で予算審議いただいた後、本格的に関係の皆さんと議論を深めていきたいなと思っております。上浦幌学園側でもそのようにしていたのですが、やはり実物を見ないとイメージが湧かないというところもありますので、可能性としては関係の皆さんで先進事例を視察するであるとか、規模も上浦幌とはまた違う規模の学校を視察して想像を膨らませていただくことも大事かなと思っておりますし、また学校運営協議会など既存の組織での議論もしていきたいなと思っております。また、学校の在り方は町の在り方にも関わりますので、広く関係者以外も、町民の方の参加をいただくワークショップなども開催していきたいなと思います。最後に、私の意気込みですが、小中9年間の切れ目ない学びと育ちの保障をしていきたいなということと、それにとどまらず、ゼロ歳から場合によっては高校生、若者、大人までこの町が町民にとっての学びとチャレンジ、挑戦のフィールドでありたいなと思っていますので、9年間はもちろんですが、その前後も含めて、また学校教育、社会教育の協働も含めて学びの質の向上というのに不断に努力していきたいなと思っております。