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浦幌町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月13日

浦幌町における教育の在り方

2022年6月13日、浦幌町議会の一般質問で、高橋匠議員が「浦幌町における教育の在り方」について質問し、教育長 水野、教育次長 佐藤、町長 水澤が答弁しました。

質問者
高橋匠 議員
答弁者
教育長 水野、教育次長 佐藤、町長 水澤

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 高橋匠

通告に従い、一般質問させていただきます。浦幌町における教育の在り方。浦幌町は、コミュニティ・スクールやうらほろスタイルに代表される地域教育に力を入れており、全国的にも教育先進地として知られていると認識しています。官民一体となった地域への愛着を育む教育は、子どもたちのアイデンティティーの確立や自己肯定感の醸成を考える上で非常に有用であり、浦幌町の地域教育をつくり上げてきた行政関係者、地域の方々には尊敬の念とともに多大な感謝の意を表します。一方、2015年に野村総合研究所より発表された今後10年から20年で日本の労働人口が就いている職業の49%がAIやロボットによって代替可能、2011年にニューヨークタイムズにてキャシー・デビッドソン氏が語った2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は大学卒業時に今は存在していない職業に就くといった研究者等が予想する未来像のとおり、時代は急激に変化しています。AIが様々な判断を行ったり、IoTにより身近なものの働きが最適化されるなど、Society5.0の到来とその予測困難な時代を生きる力を育む教育を考えたとき、他者と協働して様々な変化に積極的に向き合い、課題を解決していくこと、情報リテラシーを高め、複雑な課題や環境の中で目標設定とその達成をするスキルや人脈を培うことが求められると考えています。教育先進地と言われる海士町を筆頭とした島根県や長野県飯田市、岐阜県飛騨市、新潟県新潟市等は、子どもたちのよりよい教育環境創出を目的とした教育コーディネーターや専門職員を学校や教育委員会等に複数名配置したり、連携したりしています。また、子どもたちが興味のあることを学び深めることができるサードプレースの設立や学力向上を目的とした公営塾の設置、子どもたちが学んだことをアウトプットする部活やプロジェクトを総合学習に位置づける等を行っています。浦幌町でもNPO法人うらほろスタイルサポートにより、全児童を対象とした民泊や中学生、高校生が参加する浦幌部によるアウトプットのサポートを行っており、浦幌町資源を活用した商品化や期間限定のカフェの運営など、子どもたちにとって非常に有益な学びの場の創出を行っていますが、前述の先進自治体と比べて人的、財政的なリソースは十分とは言えないと感じています。そこで、以下の点について伺います。1、浦幌町の子どもたちが地域への愛着を持つプログラムにより、アイデンティティーや自己肯定感を育んだ次の段階として、学力今後や激変する社会を生き抜く力を培うためのさらなる教育環境の充実について、10年後の浦幌町の担い手育成という観点で町の現状認識と今後の施策推進への対応方策をどのように考えているか。2、子どもたちが学んだことをアウトプットするために、総合学習や部活等の学校教育や社会教育を活用した教育プログラムの充実とその位置づけ、それに伴うコーディネーターや専門職員等の配置等、人的リソースや活動費と財政的リソースの確保についてどのように考えているか。

答弁 教育長 水野(教育長は2025年3月まで)

高橋議員のご質問にお答えいたします。1点目の浦幌町の子どもたちが地域への愛着を持つプログラムにより、アイデンティティーや自己肯定感を育んだ次の段階として、学力向上や激変する社会を生き抜く力を培うためのさらなる教育環境の充実についてでありますが、ご承知のとおり、本町では北海道浦幌高等学校の生徒募集停止を機に、平成19年度からうらほろスタイル教育を推進し、総合的な学習の時間を中心に学年に応じたふるさと学習を推進し、ふるさとを愛し、たくましく生き抜く子どもたちを地域総ぐるみで育むために、小中一貫コミュニティ・スクール及び地域学校協働活動を推進してまいりました。また、町では、町外の学生や若者及び企業関係者等と町内の子どもたち等の交流拠点として平成30年度にうらほろスタイル複合施設フタバを設置し、町内出身高校生が地域活性化の活動を行う浦幌部や子どもの想い実現ワークショップなど、うらほろスタイル推進事業等を推進してまいりました。教育委員会といたしましては、浦幌町第4期まちづくり計画に掲げる教育施策との整合性を図りながら、第2期浦幌町教育振興基本計画の8つの基本目標及び22の施策項目に基づき取り組みを進めております。特に基本目標2、確かな学力の施策項目では、生活リズムの改善、組織的、計画的な授業改善、特別支援教育の充実の取組を中心に確かな学力を育成するとともに、GIGAスクール構想を踏まえ、1人1台端末の整備を進め、個別最適な学びと協働的な学びを充実をさせながら、Society5.0の到来を見据えた教育環境の充実を図ってまいります。2点目の子どもたちが学んだことをアウトプットするために、教育プログラムの充実とその位置づけ、それに伴う人的、財政的なリソースについてですが、本町ではさきに述べましたとおり、うらほろスタイル教育、小中一貫コミュニティ・スクール及び地域学校協働活動においてふるさと学習を中心に義務教育9年間を見通した視点で連続性と系統性を持って教育活動を行っております。その集大成として、中学3年生による地域活性化案の発表があり、各教科や総合的な学習の時間で習得したものにより課題を発見し、その課題解決方法を地域学校協働活動も含めて探求していく中で子どもたちが学んだことを児童生徒はもとより、保護者や地域に広く発信する教育活動に取り組んでおります。今後のさらなる教育プログラムの充実と位置づけにつきましては、学社連携、融合を進め、人的、財政的資源、リソースの確保及びうらほろスタイル複合施設フタバの有効活用も含めて、様々な社会変化に対応できる組織の在り方について関係機関等と協議、検討を進めていきたいと考えております。以上、高橋議員の答弁といたします。

質問 高橋匠

まず、1項目めについて質問させていただきたいのですが、現状やっていることというのは私も認識しているつもりではおります。ただ、全国の教育先進地と言われるところは高校を対象としてやっている事例が多いわけですけれども、そこと比べると浦幌町も次の段階としてもう少しできることがあるのではないかなというふうに考えているのですが、海士町ですとか、そういった先進地域でやっている取組で浦幌町に取り入れられそうなことがある、もしくはない、どのように認識されていますでしょうか。

答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)

ただいまの議員のご質問にお答えいたします。議員のお話のとおり、海士町等先進地域の状況につきましては、教育委員会といたしましてもいろいろと情報収集をしている状況でございます。海士町等につきましては、高校の存続問題という喫緊の課題の下に、町の財政規模も小さい中で相当数の財源を投入しまして、コーディネーターとか、いろんな人材を投入しながら教育の在り方について進めている状況でもあります。本町は、先ほど答弁したとおり、残念ながら浦幌高等学校が閉校となりましたけれども、その中で義務教育9年間を見通した中で小中一貫コミュニティ・スクールを中心に、ふるさとを愛する、そういった教育を進めている状況でもあります。今後におきましては、先ほど述べましたとおり、いろんな関係機関と協議しながら、どういった形が浦幌町に合って、どういったことができていくのかというのはこれからまさしく議論を進めていく段階でございますので、今詳しくご説明するような段階ではないということをご答弁して終わりたいと思います。以上です。

質問 高橋匠

今後検討していくということですが、それは今後さらなる教育の充実をやる、やらないというところから検討していくということでしょうか。

答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)

ただいまのご質問にお答えいたします。本町におきましては、現状先ほども述べましたとおり、浦幌を愛するふるさと教育を進めながら、浦幌町の子どもたちにこの浦幌を愛して、将来浦幌のためにという思いを持って確かな学力に基づいた将来性のある教育を進めている状況でありますけれども、現状町のいろんな推進体制も今後予測不可能な将来を見据えて、これがいいということではございませんので、今後さらなる推進体制も含めて前向きに検討、協議進めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 高橋匠

町長にお伺いしたいのですが、現状私の通告書に書かせていただいたとおり、うらほろスタイルの成果として、高校がないために一度外に出た子どもたちが浦幌町が好きで、浦幌町で働きたいということを希望される方々が増えてきていると認識しています。ただ、浦幌町にはそんなに幅広い職種がある、なしということもあるとは思うのですが、あとこれからどんどん新しい仕事、今ない我々が想像できないような仕事というのが増えてくるに当たって、現状の教育で生きる力というのを育むようなサポートというのが十分だというような認識をされていますでしょうか。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

今高橋議員のご質問にありましたとおり、ICT教育等々につきましては全国的に大変先進事例もあることは承知しているところであります。ただ、全国的にICT教育については端緒に就いたばかりというのがありまして、全国的にはかなりのばらつきがあるという状況だろうと思います。実は、先日の北海道の町村会の東京陳情におきましても、文科省に子どもたちへの多様な個性を育む教育施策についてということで、ICT教育、ICTを活用した学習活動を円滑に実施するために情報通信技術員を配置するということ、それにさらに継続的にICT教育の支援員の配置、雇用の費用の国庫補助ということについても陳情をしてきたところであります。浦幌町としても、今教育委員会で述べましたとおり、心豊かな子どもたちを育てるということを最大目標にしながら、うらほろスタイルというものに取り組んできました。ICT教育におきましても、確かに各地の先進的な事例も見られるところでありますけれども、浦幌町としては先進的な事例、これを参照しながら、またその先進的な地域との人材の連携も今図っているところでありまして、そういう人たちとの先進的な事例を参照しながら、さらにICT教育に取り組んでまいりたいと思っているところでありまして、浦幌町の中学校を卒業した子どもたちが浦幌町に戻ってきて浦幌町で就職できる、そういう職場環境をつくるために、それぞれ浦幌町においても各種の皆さんがいろんな地域の起業、創業をしていただきながら取り組んでいるところでありまして、町としても今後ともしっかり支援をしながら、またICT教育についても先進事例を参考にしながら、浦幌町でできること、また浦幌町でしかできないこと、そういうものをしっかり見極めながら進めてまいりたいと思っているところであります。

質問 高橋匠

私も先進地域がどんな取組をしているかというところをいろいろ情報収集させていただいたのですが、やはり共通しているところとしては、自分たちで取組をする。マイプロジェクトと言っていたり、いろんな名前がついてはいますけれども、日々の学習、基礎学力も含めた学習の中で学んだことを通して自分たちで何か課題を見つけて取り組んでいくというところに対してかなり手厚くやっていらっしゃるところが多いのかなと思っています。私も将来が分かるわけではもちろんありませんが、おそらくこれから20年後、30年後という時代は、我々の要は大人の頭では想像しがたいものがどんどん生まれてくるのだろうなと思っています。そういった社会環境の中で重要なことといいますか、その頃に20歳、30歳になる子どもたちにとって必要なことというのは、与えられた枠の中で考えることではなくて、自分から枠というか、考える範囲を自分で決めて、枠にとらわれない、教えてもらったことだけの中では考えないという子どもたちを育てていくということが私は生きる力を育むということの中で大事なことだと思っております。それを言うのは簡単で、やるのは非常に難しいのは重々承知はしているのですけれども、現状浦幌部の中でカフェをやってみるですとか、ナナカマドを使った商品開発をして売ってみるということをやっていると聞いております。私こちらの取組は、非常にいいというか、重要だなと思っておりまして、失敗の中で学ぶことというのが非常に多いと思っております。なので、恐らくカフェをやってみた、商品化してみたである程度成功したものもあれば、そうではないものもあるとは思うのですが、その中でいろいろ反省点を見つけ出して、そこからさらに自分で考えてプラスしていくという取組がそのまま社会に出ても生き抜く力につながっていると思っています。ただ、現状こちら浦幌部の取組ですので、全児童を対象とした取組ではないと考えているのですけれども、こちらを公教育の中で実施する。言うのは簡単で、やるのは難しいというのは繰り返しにはなるのですけれども、全児童を対象にするとなると公教育の中で実施するということが必要になってくると思うのですが、こちらに関してはどのようにお考えですか。

答弁 教育長 水野(教育長は2025年3月まで)

高橋議員のご質問にお答えいたします。現在総合的な学習の時間の中で習得、活用、探求、学習過程の中で探求的活動に取り組んでいるところであります。身近なテーマを決定し、その中でグループ活動、そして次に社会問題へと発展させていくような教育活動に取り組んでおります。既にある答えを理解したり記憶したりするのではなくて、答えを自分で決めていく活動の中で課題への立ち向かい方を身につけ、本当に興味あることから自分のキャリアの方向性を見つけ、資質を伸ばしていく取組を総合的な学習の中で各学校、公教育の中で義務教育の中で取り組んでいます。それが1年生から中学校卒業までの中で段階を踏んだ探求の時間ということで取り組んでいるのが今現状であります。以上です。

質問 高橋匠

答弁で冒頭にお答えいただいたとおり、中学3年生が地域課題の発表というのをやっていることは承知はしております。先進地域の事例を見る上でこのポイント重要だなと思っている一つのポイントとして、学校で全てを完結しようと思うと、いい場合、悪い場合、それぞれあるとは思うのですが、どうしても担任の先生によるというところが出てくるかと思います。先進地域でやっているコーディネーターの配置というのは、先生、要は属人的に成果に差が出ないように、一貫性を持って体系的にやるために、そういったコーディネーター、もしくは専門職員をつけていると。どうしても学校の先生というのは転勤がありますので、転勤によって、ばらつきという表現が合っているかは分かりませんが、そこで今まで取り組んできた積み重ねがなくならいようにというのですか、ノウハウがその後に踏襲していけるように、そういった仕組み、人を配置するということをやっているかとは思うのですけれども、現状浦幌の浦幌部はうらほろスタイルサポートがやっていて、彼らは転勤等々ございませんので、それができているとは思うのですが、それを中学校の発表会、本当に非常にすばらしい発表をしているとは思うのですけれども、ここもそういった形で要はノウハウを蓄積していけるようなコーディネーターを配置するというようなことは考えていらっしゃいますでしょうか。

答弁 教育次長 佐藤(教育次長は2026年3月まで)

ただいまのご質問にお答えいたします。現状では先ほど議員がおっしゃったとおり、うらほろスタイルサポートさんに所属されている地域学校コーディネーターの方とか、そういった方々に教育支援という形でいろんなサポートをしていただいているのが現状でございます。そういった中で、今後どのような形で、先ほども答弁しましたとおり探求活動がさらに深まっていくような、そういった教育活動ができていくかというところを組織的に今後検討してまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いいたします。

質問 高橋匠

前向きにご検討いただけると信じていると言うとあれですけれども、検討していただけると思っています。ただ、1つお願いしたいというか、こういった公教育の仕組みを変えていくですとか、いろいろ新しいことをやっていくというのはもちろんリスクもありますので、一朝一夕ですぐできるというものではないということは重々承知しております。ただ、今5年生の子がいたり6年生の子がいたりという形で、今いる子どもたちというのももちろんおりますので、検討に時間をかけ過ぎるということはその子どもたちがどんどん機会をなくしていくということだと私は思っております。そのため、トライアンドエラー、公教育はそういう簡単なものではないとは思っているのですが、できることからやっていくというのが大事なのかなと思っておりますので、これから検討というご答弁は重々承知いたしましたので、スピード感を持ってと言うと非常に生意気で恐縮なのですが、今いる子どもたちにできる限りその機会を与えるということを念頭に置いてご検討いただければなと思います。答弁不要です。以上で終わります。

質問 高橋匠

はい。

出典:浦幌町議会 令和4年第2回定例会 2022年6月13日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる