浦幌町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月11日
ジャガイモシストセンチュウ駆除対策
2016年3月11日、浦幌町議会の一般質問で、杉江博議員が「ジャガイモシストセンチュウ駆除対策」について質問し、町長 水澤、産業課長 岡崎が答弁しました。
- 質問者
- 杉江博 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、産業課長 岡崎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 杉江博
質問を始める前に、ご承知のように本日は東日本大震災5年目ということで、ただいま黙祷をさせていただいたところでございますが、私のほうからも死者、行方不明者含めた1万8,000人を超える皆さんに心よりの哀悼の意を表しますとともに、今なお15万4,400人が避難生活をしておられると、こうした皆さんにも心からお見舞いを申し上げながら、質問を始めさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。1項目めの質問をさせていただきます。ジャガイモシストセンチュウ駆除対策ということでお伺いをいたします。さきに公表されたジャガイモシストセンチュウの発覚は、管内7例目とはいえ、町内畑作農家にとって大変重たいニュースでした。加えて、行政、農業団体、関係機関においても植物防疫の面から重大な発症事例であります。既に北海道の規定する手続により、JAうらほろジャガイモシストセンチュウ対策本部も立ち上げ、今後の対応についても協議を始めているとの報告がありました。また、町内では種子馬鈴薯も生産しており、水際での封じ込めが求められます。今後の具体的対応と行政としての支援についてお伺いをします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
本日の3月11日、5年前の東日本大震災、非常に多くの犠牲者が発生をいたしました。本当に心からお悔やみ申し上げますとともに、早い復興、復旧を願うところであります。杉江議員の1項目めの質問にお答えをいたします。ジャガイモシストセンチュウの発生につきましては、行政報告において報告をさせていただきましたけれども、次年度馬鈴薯植えつけ予定圃場の土壌検査により、本年2月に本町で初めてジャガイモシストセンチュウの発生が確認されたところであり、これを受け、浦幌町農業協同組合、町、十勝農業改良普及センター十勝東部支所ほか農業関係機関で組織するJAうらほろジャガイモシストセンチュウ対策本部を設置し、北海道ジャガイモシストセンチュウ防除対策基本方針及び十勝管内ジャガイモシストセンチュウ対策方針に基づく今後の対応について協議を行ったところであり、過日十勝総合振興局に対しましても現段階での取り組みについて説明を行い、情報の共有を図るとともに、各種支援について要請を行ってきたところであります。本町の畑作の基幹作物である馬鈴薯は、輪作体系上でも必要不可欠な作物であり、また町内の圃場では多くの種子馬鈴薯の生産も行われていることから、馬鈴薯の生産性を著しく損なうジャガイモシストセンチュウの発生による本町の農業への影響を憂慮しており、関係機関が一体となって発生実態の把握とこれ以上の蔓延を防止する対策を進めることが急務であると認識しているところであります。ご質問の今後の具体的対応と支援についてでありますが、具体的な対応につきましては、現在関係機関の実務担当者において各種対応について協議が進められているところであり、今後は融雪後に発生地域を中心とした土壌診断により発生実態の把握を行い、ジャガイモシストセンチュウへの抵抗性品種導入等の営農技術対策、車両や作業機等の洗浄対策、蔓延防止に向けた普及啓発対策等について対策本部において協議を進めてまいります。また、支援策につきましては、対策本部で具体的な取り組みが協議された中で、既発生町の事例も参考にし、北海道とも連携を図りながら対応してまいりたいと考えているところであります。以上、杉江議員の1項目めの答弁といたします。
質問 杉江博
ただいま答弁をいただいた内容は、先般行政報告でもしていただいた内容に少々色がついているかなという感じのものでありまして、細かな内容がどのようなのかよくわからない状況にあります。ご承知のように、ジャガイモシストセンチュウは全国でも他県で3件でしたか、道内では53例目ということになると思うのですが、幸いに道が示す対策のガイドライン、また十勝においては既にご承知のように十勝マニュアルといいますか、それぞれの内容に沿って対応できる。十勝においては、5年間封じ込めができたという実績があるわけです。そういう内容に沿って対応できるということが非常に心強いのでないかなと思っているわけです。本日の答弁の中でほとんど細かなことに触れられなかったので、どこまで協議、お話しいただけるのかなと思っているわけですが、私の調査の内容からご質問させていただきますが、発症地域というのは私の資料、調べでは浦幌町字、字基線とでもいうのでしょうか、そういう範囲の地域というふうな理解でよろしいのでしょうか、対策本部としてはまた違う発生地域という受けとめ方をしているのでしょうか、まず伺いたいと思います。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
ただいまのご質問につきましてお答えさせていただきます。発生につきましては、おっしゃいましたとおりに字ということで押さえておりますけれども、これから融雪後に行う土壌検査につきましてはエリアを広げながらということで、発生地域を中心したということで考えてございますので、実際に土壌検診等、発生の実態につきましてはもうちょっと広いエリアになるのかなというふうに考えてございます。
質問 杉江博
十勝の対策マニュアルで判断しますと、発生地域の洗浄装置の配置などもきちっと規定をされておりまして、非常に厳しい規制の中で、そのほか正規の種子馬鈴薯の100%更新だとか、4年以上の輪作だとか、抵抗性品種の導入だとかということをうたっておりますが、まず1点目に発生地域、課長のほうから説明ありましたけれども、もちろん今後調査をやって、今の発症事例の地域だけで終わるのか、それはわかりませんけれども、想定の話ししたら話が進まないので、浦幌も初めてなので、今の課長の答弁ですと字の区域だけでなくて調査は進めると、そういう意味でしょうか。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
おっしゃっているとおり、発生地域以外にも、中心としてということで考えてございますが、具体的なエリアに関しましては今事務レベルで詰めておりますので、どれほどの面積になるかというのは今答えられませんけれども、なるべく広いエリアを確認したいという思いもあるようなので、そういった形で土壌検査が進められていくというふうに思っています。
質問 杉江博
調査をできるだけ広い地域でやるというのは、初期段階では当然必要なことだろうと思うのです。調査をきちっとやって、後の対応をできるだけ絞り込める、それが一番農家としても不安の払拭になるというふうなことだと思うのですが、そういう中で、次に種子馬鈴薯の100%更新は、これは多分できるのだろうと思うのですが、抵抗性品種のどうという項目があります。対応マニュアルの中にあると思うのですが、これについてどのぐらい対応できるのかということをまず伺いたいと思います。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
ただいまのご質問でございますけれども、おっしゃるとおりに抵抗性品種の導入が一番効果的と言われていまして、なるべく農協さんとの打ち合わせの中でも広いエリアの中で抵抗性品種の導入を進めていきたいというお話はされていますが、いかんせんそれだけに対応できる種馬鈴薯が用意できるかというのが非常に今危惧しているところということでありまして、その辺のあたりも十勝農協連ですとか関係機関と連携とりながら進めていきますけれども、実際のところどの程度の面積に対してどれぐらいの種子馬鈴薯が必要で、どれぐらい満たされるのかということは現時点では押さえてございませんので、ご理解願いたいと思います。
質問 杉江博
私の情報ですと、抵抗性品種、加工あるいは生食用、これらはほぼ抵抗性品種で対応できそうだというふうに聞いております。ただ、でん原については抵抗性品種の数というか、品種が少ないことと、それから現状では減収が1ヘクタール分だろうと。減収1ヘクタール分というと、1年つくっても15町歩ぐらいの種しかないですね、500俵とれれば精いっぱいですから。ですから、何町あるのか、区域内どれだけになるのかもちょっとわかりませんけれども、1年で抵抗性品種が対応できるということになりませんし、当面新年度の作付に間に合うようなでん原芋の抵抗性品種を確保できないというふうに私は聞いているのですが、その辺のことも情報としてはないのでしょうか。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
具体的にお話のほうは今進んでいないという状況になっていますけれども、これから行います土壌検査の結果によりまして、発生密度によって高密度ですとか甚大な密度がある場合については抵抗性品種ということになりますけれども、それの程度でもない低密度という場合につきましては、必ずしも抵抗性品種を導入しなければならないというような基準では十勝のシストセンチュウの対策基準としてはなってございませんので、実態を把握してから、そのエリア、エリアに応じた作付という形になっていくというふうに思ってございます。
質問 杉江博
次に、抵抗性品種と関連ありますが、従来の感受性品種です。従来品種を実際に発症がない畑で作付した場合において、多分道の基準でも生育期間に7月以降の生育調査というのですか、それをやるという項目があると思うのですが、その辺の対応についてはどのようにされるのでしょう。発症地域の中でも例えば感受性品種をまきたい、無理してまきたいというのか、耐性品種をまいてもそういう検査をやっていこうとするのか、浦幌の対策本部ですか、としてはどのように考えていくのでしょう。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
ただいまのご質問ですけれども、実際に作物植わさった場合についての植物検査については、発生地域については行われるような形になってくると思います。あとは、先ほどから申しましているとおり、実態がはっきり把握できていないという部分がございますので、対策本部も1度開かれたという部分ですので、それからの細かな具体的、農家さんの聞き取りもぼちぼち始まっているということで聞いていますけれども、実際に各農家さんがどれだけ抵抗性品種を望んでいるのかという実態もまだ調査中でございますので、具体的なものがわかってくればまたお示ししていきたいというふうに思ってございます。
質問 杉江博
いずれにしても、抵抗性品種は数少ないというふうに聞いていますから、食用、加工用以外はもちろん対応できる状況にはありませんけれども、作付転換ということは、今の時期になって畑作農家の3品から輪作を4年に変えろとか言われても、なかなか作付変更というのは大変なものです。できるだけ早くその辺の対応もしていただけるように努力していただきたいなと。次に、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、発生地域での洗浄義務、これは洗浄義務と、それから洗浄装置の全戸設置というような項目で十勝のマニュアルには書いてあるようです。洗浄については、農家の個別の機械の洗浄ももちろんですが、うちの町は農協がコントラ事業としていろんな畑に入って歩く機械もあります。もちろんどこでもそうですが、車両も出入りすると思うのですが、これらの洗浄対応が一番大きな問題かなと思いますが、農家の軒先の洗浄問題、それから西町での生産物の集荷の段階で現状は生食用も加工用も種もみんなほぼ同一に受け入れをしている状況にあります。これらの対応について、これは今後農家の状況を調べなくても、発症はしたわけですから、発覚はしたわけですから、どのような対応をしていくのかなというような協議はまだ進んでいないのでしょうか。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
ただいまのご質問の洗浄の関係でございますけれども、発生地域の農家さんにつきましては、農協のほうが発生確認した際に現地に入っていってお話をした中では、まず土を運び出さないということで徹底をしたということで、今後は洗浄装置を配置していきたいという話をされたというふうに聞いてございます。また、洗浄施設につきましては、おっしゃいましたように西町で今現在は種芋、加工も一緒にという部分でありますので、その辺については完全にエリア分けをしたいというふうに農協からも聞いてございますし、他町の発生の事例を確認しますと、洗浄装置、機械の洗浄、車そのものを洗浄するもの、それから移動式の洗浄装置というものも用意しているというふうに聞いていますので、その辺につきましてはそれらを参考にしながら対応を考えていきたいというふうに思っております。
質問 杉江博
今説明ありましたように、非常に広範囲での封じ込め対策が必要になるだろうと思います。そういう中で、先ほども申し上げましたけれども、生食、それから加工芋、それから根物野菜と種芋との色分け、扱いの隔離といいますか、そういう対応がマニュアルの中では選別などは分離しろというような内容になっていると思います。それから、種子用のコンテナ等は農家も農協も当然ですが、専用の入れ物にしろと、あるいは使用前には洗浄しろ、そういうようなマニュアルがあります。これらの対応についても当然経費の伴う話でありますけれども、そういうことも徹底していかれるのでしょうか。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
具体的な施設につきましてはこれから詰めていきたいというふうに思っていますけれども、先ほど申しましたように前段で出た町のいろいろ情報や何かもいただいていますので、そちらを参考にしたいというふうに思っていますし、答弁書の中でも話がありましたが、道のほうにも事前にお話しにも行っていますので、いろいろな補助金ですとか当たらないのかというところも考えてございます。それらも含めて、最終的にどれぐらいを町として負担していけばいいのかというところもいろいろな情報をつかまえながら考えていきたいというふうに思ってございます。
質問 杉江博
道の補助金の話もありましたけれども、道は浦幌のシストセンチュウの発覚以前に52もの市町村が発覚していますから、年間予算として多分とっている分があるのだと思うのです。何億円あるのかわかりませんけれども、そういう中で浦幌がこういう封じ込め対策のためにどのぐらいかかるのかということはいち早く試算をして、年度がわりでもありますから、対応していかなければならないだろうと。そういう中では、北海道が一番大量に発生の地域だと思うのですけれども、そういう中でそういう対策費持っている、そういう対応はある程度できるということなのかもしれませんが、非常に高額なお金というか、経済的にも負担が大きいと思うのです。この辺について国のいろんな支援制度を利用して、種芋の振り分け、選別施設の対応、洗浄機の対応等について国なんかの補助関係もよく調べて、またお願いをしながら町、農協がそれぞれ負担しながらでも封じ込め対策は絶対やっていかなければならないわけですから、冒頭通告の内容にシストセンチュウ駆除対策なんて書きましたけれども、私は駆除できるとは思っていないのです。基本的には無理だと思うのです。熱70度以上で死ぬとか、薬剤何種類かあるよとか、輪作体系でどうとかと言うけれども、押さえ込むだけで、駆除には私はほど遠いなと思うのです。そういう中では、しっかりした初期対応をしていかないと十勝でなかった再発見といいますか、なるようでは困ると私は心配しています。農家もどの辺までどうなるのだということで、もう既に春先目の前にして心配していますから、その辺の予算関係の対応どうするのか少し伺いたいと思いますが。
答弁 産業課長 岡崎(産業課長は2019年6月まで)
おっしゃるとおり、いかにスピーティーに封じ込めるかということが課題になってきていますので、道のほうでもいろんな補助金が、国の補助金も含めて対応できるものは探してみるという話、全面的に協力いただけるということはお話をいただいております。あと、先ほど申しましたように全体的な概要がわからないとなかなか進んでいかないということで、あらあらな話をさせてもらっていますけれども、とりあえず土壌検査をして実態を把握して、早急に必要なものを積み上げて予算を出してという形で進めていきたいと思いますので、どれぐらいの金額になるかというのはちょっと想像もつかないのですけれども、前例を見ましてもかなり費用がかかるというふうに思っていますので、現実の実態の把握と、それからの作業をスピーディーに進めていきたいというふうに考えてございます。
質問 杉江博
確かに調査を一通りやってから、どのぐらいかかるのか、それは当然のことなのですが、農家も非常に心配の中でありますからぜひ。これは、国や道に頼るだけでなくて、当然地元負担も発生する仕事もしていかないとならないと思います。それから、農協においてもそれなりの負担を覚悟して仕事は進めるのだと思うのですが、私の聞く範囲ではやっぱり億単位の予算はかかるというふうに聞いております。ざっと考えてもそうなのだろうなと思いますけれども、その辺のことも十分に行政として支援していただけるような配慮がないと、今まで十勝管内ではそれぞれ今まで6つの市町村が封じ込めをしてきたわけですから、浦幌もそれにたがわない封じ込めの努力をしていただけることを要望しておきたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
杉江議員ご心配のとおり、農家の方は本当に心配をされているというふうに思います。町内で初めてシストセンチュウ発生したということでありますから、これは何としても封じ込めていかないとならないということだろうというふうに思います。今まず先に行わなければならないのは、やはり土壌の汚染地域をきちっと把握するということが一番大切でありますけれども、ただ、雪解けを見ないとそれも把握できないということでありますから、その調査する前の段階でどのようなことができるのか、またどう進めていくのかというのも大切だろうというふうに思います。そういう面では、対策本部の中でできることはできるように進めていくということを今考えているだろうというふうに考えているところでありますし、また予算の面につきましては道の補助、また国の補助といろいろありますけれども、当然これについては道補助、国補助の申請を行っていきながら、またどの程度それに応えていただくのかということも我々として対策本部とともに要請活動を続けてまいりたいというふうに思っているところであります。また、町の対策費としてどうなのかということもご心配されているというふうに思いますけれども、全体の予算枠がどのような形になるのかというのがなかなか見えてこない中では細かい数字を出すということはできないと思いますけれども、できるだけそれぞれ農協さん等とも相談をさせていただきながら、町のできる範囲のことで進めてまいりたいというふうに思っています。いずれにしましても、5年前に町内で発生した地域からも大変心配をしていただいて、浦幌町さん、どうですかと、今まで私ども経験を持っているので、十分それの経験も浦幌町さんでとれるものがあるのであれば、そこはお教えしますよという、わざわざ電話もいただいたところでありまして、そういう面ではそれぞれ今まで行ってきた対策というものは当然マニュアルとは残っていますから、そのマニュアルをきちっと把握しながら、ほかのまちと同じように蔓延をさせない、絶対蔓延をさせないという気構えの中で進めてまいりたいというふうに思っているところであります。大きな予算というふうに言われましたけれども、まさにこれがどういう形になるのかというのはそれぞれ予定の圃場の土壌診断をした中で、土壌診断といっても、これも1つずつやるということで大変な作業だというふうに聞いていますから、このことも含めてそれぞれ雪解け後の土壌診断、そしてそれの前の対策というのをきちんと進めてまいりたいというふうに思っているところであります。いずれにしましても、対策本部が立ち上がりましたから、きちっと対策本部の中でそれぞれ関係機関といろいろ話し合いを進めて、町としてのできる限りのこと、必ず先ほど言ったように蔓延を防ぐという気構えの中で行ってまいりたいというふうに思っているところであります。
質問 杉江博
町長から説明ありましたように、対策本部を中心にして努力をされることを期待申し上げまして、この質問を終わらせていただきます。