みんなの議会

津別町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月16日

自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進について

2021年9月16日、津別町議会の一般質問で、山田英孝議員が「自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進について」質問し、町長 佐藤多一、総務課長 近野幸彦が答弁しました。

質問者
山田英孝 議員
答弁者
町長 佐藤多一、総務課長 近野幸彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 山田英孝

〔登壇〕 次に、自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進についての質問を行います。本年5月に成立したデジタル改革関連法が、9月1日から施行となり、同日には「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」とうたったデジタル庁が内閣府に設置されました。これに先立ち昨年 12 月には、閣議決定をされた「デジタル・ガバメント実行計画」では、自治体が重点的に取り組むべき事項などが示され、本年1月から5年間の実施計画を定めています。この計画には自治体の重点取り組みとして、自治体の情報システムの標準化・共通化、マイナンバーの普及促進、自治体の行政手続きのオンライン化などとともに、地域社会のデジタル化とデジタルデバイド、いわゆる情報通信技術の恩恵を受ける人と受けられない人との格差対策などをあげています。来年度末には、子育てや介護などの行政手続きのオンライン化を打ち出していることから、次の4点について伺います。1点目は、津別町での自治体DXの取り組み状況及び役場内の体制づくりの現状はどうなっているのか。2点目は、津別町におけるマイナンバーカードの交付状況について。3点目は、行政手続きをオンライン化している現状と、今後の地域社会のデジタル化についてどのように考えているのか。4点目は、デジタルデバイド対策について、どのように考えているのか。以上の項目について質問いたしますので、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 佐藤多一

それでは自治体DXの推進ということでお答え申し上げます。はじめに、自治体デジタル・トランスフォーメーションの取り組み状況と役場の体制づくりの現状についてでありますけれども、総務省より令和3年1月から令和8年3月までを期間とする「自治体DX推進計画」が策定され、令和7年度までに自治体の情報システム基幹系 17 業務を標準化・共通化することを目指し、令和4年度末までには市町村対象の 27 の手続きをオンライン化することを目指すとしております。本町はこれに対応するため、本年4月にこれまで管財係が所管していた電算と地域情報化業務を行革係に統合しまして、新たに行革電算係を設置しました。電算部門と行革部門の一体化を図ることにより、自治体DXにも速やかに対応できる体制を整えたところですが、自治体に求められる取り組みは多岐にわたるため、新設の行革電算係から各部署に情報を伝え、システムの標準化・共通化等の取り組みに関する各省庁や関係機関の情報を集約できるようにしたところです。次に、マイナンバーカードの交付状況についてですが、これまで定期的に広報つべつに掲載するなど普及に努めていますが、現在、交付枚数 1,020 枚、交付率 23.3%であり、全国平均 36.0%、北海道平均 32.4%を下回っています。政府は、マイナンバーカードの普及をデジタル推進の中心と位置づけ、令和4年度末までに交付率 100%を目指し、普及促進に向けマイナポイントなどさまざまな普及促進策が行われていますが、本町においても、まだまだというのが実情です。しかし、マイナンバーカードの普及は、今後の自治体DXの推進に不可欠であることから、普及に向けた取り組みを強化していく考えであります。次に、行政手続きのオンライン化の現状と今後の地域社会のデジタル化についてですが、オンライン化の現状につきましては、今月9月から 12 月末までを試行期間として、オンラインで小児科と婦人科の医師に無料相談ができるサービスを提供することとしており、既に該当者には案内資料を送付しているところです。また、令和4年4月より町税、国保税、介護保険料、住宅料、水道料のコンビニ収納が開始できるよう準備を進めており、これにより、従来、金融機関のみ対応可能であった収納業務に関し、全国のコンビニエンスストアに設置されたPOSネットワークを介した収納が可能になります。このほか、認定農業者制度のオンライン申請につ― 26 ―いても共通申請サービス開始の準備が進められているところです。政府において決定された「デジタル・ガバメント実行計画」における自治体関連の各施策について、総務省は自治体が重点的に取り組むべき事項、支援策を取りまとめ、「自治体DX推進計画」として策定されましたが、例えば、オンライン化により、これまでのフェイスツーフェイスによる面談など小規模自治体ならではのきめ細かなサービスの提供が懸念されるといった問題や、オンライン化することで手続きがより煩雑化すると想定される業務も想定されるところです。国の手順書によれば「行政手順のオンライン化に取り組むにあたっては、既存の行政手続きを前提とするのではなく、業務内容や業務プロセス等を抜本的に見直し、再構築する取り組みとあわせて行うことが重要であるとされていることから、メリット・デメリットをトレードオフしながら、行政改革とあわせて推進していく考えであります。今後の地域社会のデジタル化については、1例として本年8月2日よりサービスを強化した「ささえねっと@つべつ」を開始しましたので、今後さらに登録への周知徹底を図ってまいります。次に、デジタルデバイド対策についてですが、特に高齢者や低所得者層に情報通信の利用が比較的少ないことから、情報格差として社会的に問題視されているところです。こうしたことから本町においては、今回の「ささえねっと」のように、文字情報を音声変換して電話で受け取れるようにするなど、新しいデジタル技術を古いアナログ機器に利用する対応を行っているところです。デジタル技術の進歩は、デジタルデバイド層も取り込みながら進歩していくものと考えておりますので、時代の動きを注視しながら、よりよいサービスの提供を行っていく考えでありますので、よろしくお願いいたします。

質問 5番 山田英孝

第1点目の役場内での取り組み状況と体制の部分についてであります。具体的には、行革電算係が設置されて、今は各省庁や関係機関との情報集約をしている、そういった段階なのかなといったふうに判断をいたしました。国のほうでは、― 27 ―この体制の部分といいますか推進計画にあわせて、5年間という計画があるのですけど、それにあわせて町においても自治体DXを進めるにあたっての理念だとかビジョン、さらにはロードマップの作成といった部分の必要性を感じているのですけど、こうした作成を予定しているのかどうかという部分について、まずお伺いしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

いわゆる工程表ですけれども、令和7年までの進めていく計画づくりは既に終えているところです。これは昨年から開始しておりまして、昨年は何をやったかといいますと、いわゆるハンコの見直し、押印の見直し、これを行っています。それからノートパソコンを購入いたしまして、小さい部分ですけれども、いわゆるペーパーレス化に基づいて、これからなってくると思いますけれども議案書なども紙の媒体ではなくてPCで見ていただくということで、既にこれは役場の中でもその形で資料をたくさん印刷するのではなくて、それで対応するようなことが既に進められています。いわゆるペーパーレス化を行っているところです。そのようなことで、まず取り組みを進めているところでありますけれども、これから令和4年度末には、さまざまな申請内容が標準化、共通化されてきます。これは町独自でできませんので、加入している北海道自治体システム協議会、そこも北海道全部の町村が対象となってきますので、そこが共通の項目、総務省の方向に基づいて一定の共通化した様式と申請の仕方等々が今既に始まっているところですので、来年度末にはそういったものがそれぞれ市町村にも下りてくるようになるかと思います。まだいろいろありますけれども、そのようなことで順次今進めている状況にあります。

質問 5番 山田英孝

〔登壇〕 わかりました。ちょうど9月1日のデジタル庁発足にあわせて、道新の記事の中で網走市がデジタルファースト宣言というのを9月1日、デジタル庁発足にあわせて行ったという記事がありました。関係人口の創出、市民サービス、行政運営の3分野でデジタル化の推進を図っていくんだと、その中で国のほうでも、こうした自治体で体制を進めていく― 28 ―のにデジタル化推進参与だとかデジタルアドバイザー、そういった外部の人材確保に向けても助成もあるというようなことも計画書の中に入っていると思うんですけど、網走市の中でもデジタル化推進参与だとか、デジタルフェローというそれぞれ採用、あるいは委嘱というような形で人材の確保を図っていくというふうなことも言われているのですけど、津別町の中でも行政事務とあわせ地域のデジタル化を考えた場合に、こうしたIT専門の外部人材を採用とか、あるいは委嘱というか、そういった外部人材の起用といった部分を今後の中で検討されるのかどうか、その点について伺いたいなと思っています。

答弁 町長 佐藤多一

進めるにあたって、やはり専門性がもう少し欲しいなということになれば、職員として採用するということではなくて、委託も含めて対応することも出てくるかなと思います。一定のフォーマットみたいのを統一して共同の機関でつくられていきますので、それ以外に町で進めようとしているというか、これもデジタル化したほうがいいかなという部分については、また逐次進めていきたいと思います。例えば、一つ目のご質問でもありました「つべびぃ」何かもデジタル化、いわゆる前でいう「ママップ」です、それのデジタル化したような必要なお母さんたちが必要としている情報をデジタル化して持ち歩きたいということですので、そういうことも既に始まっていますので、どんどん時代にあったようなことも、また提案もそれぞれの世代から出てくるかというふうに思いますので、それらもまた受け止めながら改善していきたいと考えております。

質問 5番 山田英孝

〔登壇〕 それぞれ、この体制づくりの部分で今言った外部人材の活用の部分とあわせて、大事なのは、やっぱり町の体制といいますか、それぞれの課の職員の意識改革もまた必要なことではないかなというふうに思っております。後半の回答の部分でもあったのですけど、デジタル化だけ進めばいいという部分ではないというふうに思いますし、やっぱりそこには業務改善といいますか、それが伴っていないとデジタル化も進んでいかないのかなという認識を持っております。― 29 ―この前、北見市役所の中で書かない窓口ということで、すごい利用者目線に立った窓口をどうやってつくっていくのかといった、そんなお話をちょっと聞いてきたのですけど、もう北見市役所の窓口業務を改善していこうというのは、10 年以上も前から職員が中心となってボトムアップの形の中でそれを担当課長職での推進会議で取り上げて改善をしてきたといった話がありました。1階の中での総合窓口としてのフロアマネージャーを配置して、この方は委託の職員だというふうに言っていたのですけど、1階にそういったフロアマネージャーの配置で一次対応と発券補助を行っているのです。それで目的の窓口から呼び出しをするサービスも行っていますし、新しくなった北見庁舎の窓口に行きますと、課の表示がなくて、それぞれ必要とする証明だとか介護・高齢だとか、支払いだとか、そういった課の表示から目的とする表示に変えていっているんですけど、それも職員の中からそういった意見が出ていて改善をしてきたというお話もありましたし、ライフイベントといいますか、出生、結婚したり、転出入したりだとか、そういったイベントごとに窓口がワンストップでできるように、いろんな業務を窓口でできるような形で処理をしていく。そういった部分も本当にそれぞれの担当の窓口の人たちの意見も意見といいますか、そこでの協議の中で出てきたといったお話がありましたので、やっぱり働いている職員が1番こういった業務の中身はわかっていると思うので、その中からお客様目線に立ったサービスがどうあるべきなのかといったことを議論していく場といいますか、そういったプロジェクトなりそういった体制がこれから何か必要なのかなと。そこに先ほど言った専門の人材といいますか、そういった人たちと上手くミックスをしながら、業務改善と合わせて改善をしていくというのが必要だというふうに思いますし、それが利用する町民の方が1番そのことで時間も早く、そして応対もよいというか、そういった体制になるのかなというふうに思っているのですけど、そういった職員の体制づくりというか、こういった部分の中でコメントが何かありましたらお伺いしたいなと思っています。

答弁 町長 佐藤多一

北見市の例が出ました。私も市役所に行った時に、ちょうど入り口が二つありますけれども両サイドに女性の方が立っていまして、入って行くとすぐ声をかけられます。どちらにおいでですかということで、交代制でずっと立って― 30 ―いるのは大変ですので交代制で立っているのを見させていただきました。なかなか、そこまでの対応というのは小さな自治体の中では来る人数もありますので厳しい部分もありますけれども、ただ、今、定住自立圏の枠組みの中で、その中で研修制度も一緒にやろうということにしております。こういういわゆる職員目線といいますか、そういうところの話も研修の中で、例えば北見市の例というようなことでお話を伺ったりとか、そういうことは十分可能であるというふうに思います。町のほうは新しく新採になれば、そういう礼儀だとか、電話の接遇だとか、そういう専門のところにこれまで来ていただいて研修を受けたりするのですけども、それはそれでいいと思いますけれども、今、議員がおっしゃいましたように北見市のように職員がいろいろ考えてこういう風にやっていこうという、なぜそういう考えに至ったかだとか、その結果どういうふうに変わっていったかというようなことをお互いに情報共有しながら、津別もそのことによってレベルアップしていくのであれば、それは大変いいことだと思いますので、研修の中にご意見の中でできるような、定住自立圏の中でできるように進めてまいりたいと考えています。

質問 5番 山田英孝

〔登壇〕 ぜひ、さっきちょっと書かない窓口と言ったのですけども、津別の中では、いろんな申請書や何か、例えば住民票、印鑑証明と別々な申請書用紙に来た人がお名前を書いたりだとか、納税証明を取る時も、また別に書いたりするのですけど、北見市役所の場合は、そういうのをみんな省略して、何と何が欲しいのかというと窓口で聞いて、申請書は職員の方が電算で打ち出しちゃうんです。そして利用者さん、住民の方は自分の名前だけ確認をして書くという、そういう書かない窓口といったことで、実際に僕も住民票だとか説明してくれた職員の中では住民票だとか印鑑証明書を発行して、実際の時間を計ってくれたのですけど、本当に2・3分で出てきちゃうんです。北見市役所の方も言っていたのですけども、今までお客さんが受付の窓口から書いていた半分の時間で済んでいるといった、そんなことも言われていたので、いろんな改善点といった部分は、本当に実際業務をされている職員の方が1番わかっていることかなというふうに思いますので、ぜひ、そういった改善の中からデジタル化を進めていくというような、そんな視点で取り組んでいただけれ― 31 ―ばなというふうに思います。ちょっと時間がなくなってしまったのですけど、マイナンバーカードの発行状況です。回答があったとおり、津別はちょっと全国、北海道の交付状況から見ても非常に低い状況になっています。オホーツク管内の中でも低い率かなというふうに、ちょっとホームページを見たらそんな状況になっております。やっぱりこのマイナンバーカード、これから順調に進んでいけば、このマイナンバーカードでいろんなオンラインでの申請を行うときに、本人確認できる部分になっていきますし、運転免許証とあわせて統合した形でのカードといったようなことも国は考えているようなことも言っておりました。具体的に、このマイナンバーカードを今までは普及啓発のための取り組み、目に見える取り組みといった部分がなかったのかなと。発行先からスマートフォンとかパソコンで発行できますよと、そういう通知が今年の初めに来た記憶はあるのですけど、町として、自治体として何か取り組んだ経緯という部分はなかったのかなと思いますが、今後、この普及啓発活動を行うことで何か検討されていることがあればお伺いしたいと思います。

答弁 総務課長 近野幸彦(総務課長は2022年3月まで)

今まで継続的に広報等で周知してきているのですけど、これまで浸透しなかったのは、あまりメリットを感じないというところで浸透しなかったのかなと考えています。今後、国は健康保険証と一体化するとか、そういう具体的な取り組みが間もなく開始されます。健康保険証と一体化すれば、病院での手続きも簡単になったり、いろいろなことが進みましてメリットが出てくると思います。そういったいろいろなこれからの進み方にあわせて町もメリットを説明しながら普及拡大に努めていきたいと考えております。

質問 5番 山田英孝

〔登壇〕 ぜひ、そういった形の中で啓発活動に取り組んでいただければなと思います。それと3点目の行政手続きのオンライン化の部分については、先ほど申しました、やっぱり業務改善を進めながらのデジタル化といった部分を、そういった視点で取り― 32 ―組んでいただければなというふうに思います。最後のデジタルデバイド対策の関係です。アナログとデジタルを共存させていくといった部分での回答もありましたが、やっぱり津別は高齢化率が高いので、なかなかデジタルについて行けないというか、そういう人たちという部分は非常に多いのかなというふうに思います。自治体業務のデジタル化によって、そこから何か見出された職員の方の時間と労力、そういった部分をデバイドを有する住民への対応に当てていくというようなことが、これから自治体として求められることかなというふうに思っております。今回、新型コロナワクチンの予約のオンライン予約の関係で、職員による予約の部分のサポート、ほかの課の職員の方も一緒にサポートしたといった事例をお聞きしましたけども、そういうのが何かデバイド対策の一つではないかなというふうに思っております。ぜひ、非常時にはデジタルといいつつも、やっぱりそこに人間が間に入りながらサポートするといったことが非常に大事だなというふうに感じた事例ではないかなというふうに思っております。いずれにしても、デジタル化、自治体職場だけでなく民間も含めて地域全体でこれから進んでいく課題だなというふうに思っています。それに遅れをとることなく津別町でも、ぜひ自治体の行政だけではなく地域全体の部分を見ながら取り組みが進められていることを期待して、質問を終わらせていただきますが、最後に町長のほうからコメントがありましたらお願いいたします。

答弁 町長 佐藤多一

ご質問のデジタル・トランスフォーメーション、どうやって広報何かに出すときに、このまま書いても、また横文字かと怒られるのは目に見えているのですけども、デジタルのトランスですから変圧器の話です。それのフォーメーションですから形を整えるということですので、デジタルに変換の形を整えていくということですので、できるだけわかりやすい言葉を使いながら進めていきたいなと思っています。マイナンバーもそうですけれども、やはりデジタルを進めるにあたって、高齢化率とどうもリンクしているような気がしてなりません。津別も低いという状況は、そこ― 33 ―とも決して無縁ではないのかなというふうに思っています。私の母親も 94 歳になるのですけれども、マイナンバーカードをつくりましたけれども、かなり抵抗されました。そういうものは要らないと、何のためにそういうものを持たなくちゃならないのかということを随分言いながら、結局はつくったのですけれども、おそらくそういう方たちも随分いるのではないかなと推測されます。そこで、先ほどのワクチンの手伝いもそうですけども、身近なところから、こういう世の中に、いやがってもどんどん進んでいくような道筋になってきているものですから、身近なところでお手伝いをしながら変えていくというか、その努力を進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

出典:津別町議会 令和3年第7回定例会 2021年9月16日 議事録 PDF(25ページ) 間違いを知らせる