津別町議会 令和3年第2回定例会 2021年3月18日
合葬墓整備の考え方について
2021年3月18日、津別町議会の一般質問で、小林教行議員が「合葬墓整備の考え方について」質問し、町長 佐藤多一、教育長 宮管玲が答弁しました。
- 質問者
- 小林教行 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一、教育長 宮管玲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 ただいま議長の発言のお許しをいただきましたので、先に通告した件についてお尋ねいたします。一つ目の質問、合葬墓整備の考え方についてであります。令和元年 12 月議会の巴議員の合葬墓の考え方に対しての質問に対し町長は、さまざまな検討を行い、任期中に建設をしたいとの考えを示され、今回の定例会で共同墓地整備事業の予算を計上されました。そこで、次の点について伺います。一つ目に、さまざまな検討を行うと述べられているが、具体的にどのような検討を行い、どのように運営していく考えか伺います。二つ目に、合葬墓に納骨された後、故人と遺族とのつながりについてどのような考えがあるか伺います。以上、よろしくお願いいたします。― 35 ―
答弁 町長 佐藤多一
それでは、合葬墓の整備についての考え方についてお答え申し上げたいと思います。はじめに、建設にあたっての具体的な検討と運営についてでありますけれども。合葬墓の整備につきましては、過去に3名の議員からご質問を受けており、令和元年 12月議会において、私の任期中に整備したく検討を始めたい旨の答弁をさせていただいたところです。昨年、年明けの2月下旬に、仏教会の集まりがあると聞きましたので、担当職員とともに参加させていただき、整備に対する住職の方々のご意見を聞かせていただきました。議員もこの中におられましたが、改めて説明いたしますと、合葬墓に対する問い合わせがあるお寺とないお寺があるようでありまして、「今の情勢ではやむを得ないのではないか」「新設ではなく既存の有縁無縁墓を使えないか」という意見も出されましたことから、雪解け後に、改めて専門業者とともに有縁無縁墓の外観や納骨スペースの状況を確認したところです。その結果、納骨スペースが大変小さいこと、それから塔に「有縁無縁之供養塔」の文字や「卍(まんじ)のマーク」が彫られていますことから、このまま合葬墓として使用できないと判断するとともに、新規に設置する場所については墓地の中心部に現在使用していない花壇スペースがありますので、そこを候補地として考えたところです。その後、津別霊園において毎年8月に仏教振興会が開催する盂蘭盆供養会に出席させていただき、終了後に現地においてご住職の方々に有縁無縁墓の調査結果を報告しますとともに、建設予定地をご覧いただき、新設の方向で考えたい旨のお話をさせていただいたところです。今年に入ってからは、これまで説明させていただいたご住職個々に、新年度から建設に向けた取り組みを開始したい旨の報告をさせていただいたところ、「賛成もしないが反対もしない、わかりました」というご意見でありましたので、新年度予算において所要の経費を計上させていただいたところであります。― 36 ―具体的な運用方法等につきましては、条例の制定が必要であり、おおむね近隣町の方法に倣いながら、所管の委員会等において協議させていただきたいと考えております。次に、合葬墓に納骨された後の故人と遺族のつながりについてでありますが、合葬墓は、お墓に対する考え方の変化や少子高齢化の時代の流れ、管理の問題などを背景として建設の要望が出されてきたものと認識しておりますので、特に町として特別な指導や対策の考えはなく、また、催し物に類することなどについても行う考えはありません。津別霊園で行われる盂蘭盆供養会は、町内全てのお墓に眠る萬霊への報恩供養と聞いておりますので、こうした中で感じ取っていただければと考えております。なお、合葬墓には有料ですが芳名碑に掲示するスペースを設ける考えであり、遺族の方々がお参りの際につながりを感じていただければと思うところであります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 今、お答えいただきました。昨年、2月 25 日の仏教振興会との会合の件につきまして、この時にいろいろな意見が出されました。私ももちろんその席に同席して、しっかりと記録を残しておりますけれども、そのときに、やはり今のほかの町村の流れを見ても、つくらなければならない時代の流れになっているなという認識ももちろんそれぞれのご住職の認識としてございました。その中で趣旨として、これは何のためにつくるのかというところも取りざたされ、そこで特に大きな結論として、ここに預けて終わりというのではだめだと、そういうところの納骨塚であるならば容認しかねる、そういった意見が出ていたかと思われます。この意見について、今の町長のお答えの中には、この部分があったというところが抜けておりますけれども、預けるだけではだめで、今後どのようにしていくのかという考えが抜けていると思いますけど、この部分についてどのように考えているか、伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
宗教家として、ご住職としてそういうお考えが話されている― 37 ―というのは聞いて承知しました。それに対して、町がどうこうするという、そういうようなことは特別に考えておりません。先ほど言いましたように、設置の背景というのがありますので、少子高齢化だとかお墓を継ぐ人がいない、経済的なことでお墓を建てられないとか、遠方に住んでいてお墓の管理ができないとか、それから子どもをはじめとして、親族に迷惑、ご負担をかけたくないというような世の中の流れの中で、町として合葬墓というものをぜひ検討してもらえないかということでのご要望にお応えするものでありますので、つながり等々について町がこうしましょう、ああしましょうという考えはございません。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 今後預けた後のつながりというのは町としては考えていないというお答えでございました。非常に残念なお答えだなと私は感じたところでございます。やはり人というのは人とつながって生きているところでございます。まず、つながりをもたないことによる一つの弊害として、自分の命を軽く見てしまうということが挙げられます。どういうことかと申しますと、自分ひとりで生きてきた命だと感じますと、何かにつまずいた時、失敗した時に立ち上がる気力が湧きあがらないということがございます。私たちの命というのは、先人たちから受け継がれてきた命であります。その命の出どころというところにふるさとの心がなければ、何かにぶつかったときに、自分には利用価値がないですとか、自己肯定感がなくなってしまったときに簡単ではないかもしれませんけれども自殺に走ってしまうということが挙げられております。昨年は、日本全国で2万 1,081 人の自殺者でございました。戦争で亡くなるよりも多くの方が自殺で命を落としています。これは先進国G7の中でも残念ながらワースト1位の数字でございます。10 万人当たりの自殺者で言いますと 18.8%という非常に高い数字、これも先進国の中で言いましてもかなり高いワーストの位置にいるところでございます。これ全てがお墓に対して希薄な考え方になっているからとは申しませんけれども、一つの要因になっているのではないかと思います。私が申し上げたいのは、このように縁を大事にしていかないと、こういう自殺につ― 38 ―ながるという件が必ずつながってくるところでございます。この点について、自己肯定感が薄くなる、自分の命を大事にしなさ過ぎるということにつながりかねない、ご縁を大切にしないということ、仏教的なところで指導はできないと申されましたけれども、道徳的なところで、ふるさととのつながりというところで何か町ができることはないのか町長に伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
仏教的なお話は、当然することができませんけれども、道徳的なお話は教育でされていると思います。そういう場所が用意されていますので、そこで子どもたちは学んで育っていくんだというふうに思います。それと合葬墓を絡めてしまうと、非常に複雑になってまいります。合葬墓というのは、先ほど言いましたとおり改葬するときには、あるいはお墓を取りやめるといいますか、そういうところはそれぞれ皆さん檀家をもたれていると思いますので、その中でお寺と十分なお話がされていくのだろうと思います。仮に改葬とかということで札幌だとか東京だとか、そういう所の霊園に入られて、それが2世代、3世代になっていくと、津別で生まれた子ではなくて、そこで生まれた子どもや孫たちだとかということになっていきますので、そこで親やじいちゃん、ばあちゃんとしてそこのところまで引き継がせるというのはどうなんだろうかという思いもあって、そのまま残す方ももちろんいますけれども、そうできない方たちがいるということですので、それに3名の議員さんたちが、それは町として何とかしてあげるべきではないかという認識をもって言われたというふうに受け止めておりますので、それに対して町として、名前も含めて合葬墓にするか合葬塚にするか、合同墓だとかさまざまありますけれども、それら名称も含めて、これから条例をつくることになりますので、協議をさせていただきたいなと思っております。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 町長のおっしゃることも理解はしております。しかしながら、やはりご縁をなくしてしまうというところに行政が加担するというところに対して、私は賛成ということにはならないわけであります。例えば、合葬墓を使うときに、この合葬墓を使うにあたって、もし生前予約であれ― 39 ―ば、また身近な方に「家族の方としっかりと相談をされましたか」という一言をかけるですとか、そんなふうにすれば納める前に家族と相談をすれば、お寺ではよく、実際に子どもたち、親戚等々に「迷惑をかけたくないから墓じまいをしたいんだ」というふうに相談されたときに、「ご家族としっかり話されましたか」と確認させていただきます。だいたいの方が、「いや、まだ話していないんだけど子どもたちとかそういうところに迷惑がかかるから、墓じまいしたいんだ」というお話も聞きました。そこで「しっかりとご家族にお話ししてみてください」、そうしますと今のところ大体ですけれども、「まだ早いと、亡くなったときのことは何とかするから、まだそんなことを言わないでくれ」と言ったり、「しっかりと後を継ぐ」というふうに言ってくれる方も中にはおられました。まずは、そこを確認することができないかどうか伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
申し込まれるという段階では、もう決めてきていると思います。そうでなければ、「こういう制度、津別には合葬墓はあるんですか、それにはどうしたらいいんですか」という、そういう問い合わせの中では、そんな言葉のやり取りができる可能性はあると思いますけれども、もうここに入ろうということで、おそらく皆さん決めてきていると思いますし、また町が「皆さん合葬墓に入りましょう」だとか「困っていたら入れましょう」だとか、そういうことをするつもりもありませんし、それはどこの合葬墓をもっている市町村でも積極的にPRするだとか、そういうことは一切していません。本当に困られたときにそういうものがあります、そこには少しお金が掛かりますけれども、どうぞ申し込んでくださいということで、あと関係するお寺等々については、それぞれのお寺のものの考え方もあるかと思いますので、そこは檀家さんとご住職でしっかりと話していただければと思います。いずれにしましても人の縁だとか、縁というよりも関係性の大事さだとか、そういったことは小さい時から教育の中で科目ももたれておりますので、そういう中で学んでいくものではないかなと思います。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 ご縁の大切さというのはほかのところで学ぶとい― 40 ―うお答えでしたけれども、やはり最後の最後で全くなくしてしまうというのは非常に残念なことでございます。例えば毎年、合葬墓の今の有縁無縁墓の所、また津別霊園では8月7日に仏教振興会の方にお参りをしていただいております。その様子を写真で撮って送るですとか、お参り1周忌の時には8月7日にお参りをするので、お参りしませんかとか、終わったときに、このようにお参りさせていただきましたとか、そういった何か完全に縁を切らせないための仏教的なことではない何かができるのではないかと考えます。人生は旅のようだと例えられることがあります。目的をもち、さまざまな経験をしていくという意味で使われますけれども、放浪と旅で違うところは、目的があるかないか、帰る場所があるかないかということであります。帰る場所があるからこそ人は安心して旅をすることができるのであります。人生を終えたときに、帰る場所をしっかりと、帰れたんだなと思える場所を提供し、多少お節介になるかもしれませんけれども、お参りに来てくれる方はいいです。納めてそれで終わりというふうになるというふうにはしてほしくないわけであります。安いから合葬墓に納めるという考えがもし入ってしまうのであれば、そのような施設に町がお金を出すべきではないと私は考えます。非常に困った方のためにつくるという考えは重々承知しております。しかし、だれでもかれでも入れてしまうと、安いから入れようという考えで入れてしまうと、それは本来の目的から逸脱するのではないかと思います。これに対して町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
私が聞いていて随分極端な意見だなというふうに感じているのですけれども、合葬墓に入れるということは、イコール縁を切るということにそもそもなるのでしょうか。それがちょっとわからないんですけれども、安いから入れるとか、そういうことではないと思います。やっぱり困っている部分とか、それから将来のことを考えて、そしてそういう中で合葬墓に入れて、なおかつ縁をもとうというふうに思っているんじゃないのかなというふうに思うのです。もちろんそうでない人もいるかもしれませんけれども、そういうものに応えていくということだと思います。― 41 ―それに何か催し物をするということになると、なぜ合葬墓に入った人だけそういう催し物をしなくてはいけないのか、有縁無縁之碑もありますし、それからそれぞれのお墓があってもだれも訪れる人もないお墓も津別霊園の中にもあるわけです。そういうところも全部含めて仏教振興会が年に一度、8月7日にそこで萬霊のさまざまな町のいろんな住民のお墓の中で眠っている霊に対して仏教振興会の方たちが供養をしてやりましょうということでやっているんだと思います。だから合葬墓をこれからつくって入られる方も、その中の一つということになっていくのだと思いますし、去年、現場で話した時に、この供養は有縁無縁之碑の前でやっていますけども、町内全部の人たちのためにやっていることですからと住職がおっしゃっていましたので、それでいいのではないかなと思います。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 そのように考えてくださる方はよろしいかと思いますけど、やはり心配なのが入れて終わりになってしまう方が中にはおられるのではないか。もちろん本当に自分の縁のつながりがなくなってしまう、最後になる、そういう困った方には非常に大切な心のよりどころになっているかとも思われますけれども、お墓には亡くなられた方のほかに、残された方のためのお墓という意味もございます。この残された方、しっかりとふるさと教育等を理解して、ご縁の大切さというのを理解されている方は、きっと弔う心があろうかと思われます。それがない方に対して、去る者追わずでもありませんけれども、そういう人たちは「何もしないよ」というのでは、やはり残念なところであります。そういった方たちのために、家賃の滞納をずっと催促するではないですけれども、「こういうことをやりましたよ」「津別にあなたのご縁がある所がありますよ」とお知らせする、それぐらいのことはできるのではないかと。多少おせっかいになるかもしれないですけれども、少しでも津別に縁を感じていただけるような、そのような施策をぜひ期待します。何かあればお願いいたします。
答弁 町長 佐藤多一
お気持ちはわかりますけれども、やはりこれは、それぞれの子どもたち含めて道徳、人のつながりだとか、それから仲よく暮らすだとか、そうい― 42 ―うことを学校でしっかり教えられていくものだと思います。そういういろいろな社会環境の中で変化ができてきて、思いもよらぬ方向に進んでしまったり、さまざまなことが待ち受けているのかなと思いますけれども、基本的なことは、やはり教育の中で教わっていくのではないかなと、そして家庭の中で教わっていくものではないかというふうに思っているところです。さきにもありましたけれども、例えば8月7日に合葬墓に入られた方にご案内をしたりしてはどうかというようなことも、2月の時のお話にも出ていました。そういう案内、通知、少し町でお金をとって若干費用をいただいてそういう通知文を出してはどうかと、別なお坊さんから「そんなことは宗教上できるわけがないでしょう」というお話もありました。いろいろ住職の中でもものの考え方が違うんだなというふうには感じておりましたけれども、町としましては、先ほど言いましたとおり、やはり今の少子高齢化の中で、そして過疎化が抱えるこれも一つの問題だと思います。それに対して要望に応えて建設をしていきたいということでありますので、これはまた予算の中でお話が出てくるのかなと思いますけれども、私たちはそう考えているということであります。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 この問題については終わらせていただきます。次に、教育におけるICTの活用についてであります。新型コロナ感染症対策も重なり、文部科学省はICTの早急な整備、できることから随時行う積極的な活用が求められております。児童生徒1人1台の端末など、環境整備は3月末までに整うと伺っております。そこで、以下の点について伺いたいと思います。まず1点目に、教育におけるICTの活用、その必要性について教育長の考えを伺いたいと思います。二つ目に文部科学省の通達から、できることから進めていくとの認識でありますが、ハードが整う3月までに、ソフト面ではどのような取り組みをされたのか。また、4月からはどのように進めていく考えがあるか伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
それでは、まず教育におけるICTの活用、その必要性に― 43 ―ついて教育長の考えを伺いたいとのご質問にお答えいたします。今日、仕事でも家庭でも、社会のあらゆる場所でICTの活用(情報通信技術を活用したコミュニケーション)が日常のものとなっています。今を生きる、そして未来を開く子どもたちの可能性を広げる学校において、確かな基礎学力を土台にした創造性を育むために、パソコンやタブレットの1人1台端末の整備は、今や鉛筆やノートと同じで欠かすことのできない「新しい文房具」として日常的に活用し、学習活動の一層の充実につなげる必要性があると考えております。一方で、ICT環境の整備はあくまでも手段であり目的ではなく、先人がこれまで150 年かけて積み上げてきた我が国の優れた教育実践の蓄積の上に、パソコンやタブレット端末、インターネットなどの情報通信技術を活用した教育手法を組み合わせ、子どもたち一人一人の能力を存分に引き出し、一人一人の創造性や可能性を広げる授業改善を推進するとともに、子どもたちがICTを適切・安全に使いこなすことができるよう、学校と家庭と連携しながらネットリテラシーなどの情報活用能力を育成していくことが重要であると認識しております。次に、文部科学省からの通達からできることから進めていくとの認識であるが、ハードが整う3月までソフト面ではどのような取り組みをされたか、また、4月からはどのように進めていく考えかについてお答えいたします。津別小学校では、既存のタブレット端末を用いてICTの活用を得意とする教職員が推進役となり、校内研修や自主研修講座を展開するほか、校務支援システムの活用や、紙を使わずにアンケートを集約・グラフ化するアプリを用いるなどICTを活用した業務改善も並行して推進してまいりました。また、津別中学校では夏休み明けに納入されたタブレット端末を用いて、各教科の授業はもちろん、特別支援学級の視覚優位の生徒への指導、さらには放課後の部活動でも活用していると承知しております。また、両校とも、いち早くオンライン会議システムの研修を行い、教職員の今日的な課題に対する研修意欲や教職員同士も教えあい、学びあう同僚性を頼もしく感じたところです。今後につきましては、各学校とも高速大容量の通信ネットワークの整備が完了しましたので、教科書のQRコードの活用やデジタル教材の活用、芸能教科での活用や離― 44 ―れた場所と教室をつなぐ遠隔授業の検討なども加えながら、授業での積極的な活用を図り、主体的・対話的で深い学びの視点から授業改善を進めることが重要と考えております。以上です。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 今、まず教育長にICTの必要性についてお答えいただきました。先人たちが、これまで 150 年かけて積み上げてきた我が国の優れた教育実践の蓄積とありました。OECD(経済協力開発機構)のデータによりますと、2018 年、国際比で見ましても日本の基礎学力は読解力が少し低いものの、全体的に高いという数値を私は拝見いたしました。また、もう1点、スタートアップデータベースの世界時価総額ランキングというのを見ました。これは企業の資産の金額だと思いますけど、平成元年の世界の時価総額ランキングトップ 50 というところ、非常に日本の企業、NTTですとか日銀ですとか、32 企業がランクインしております。この右側に平成 31 年の資料がございます。この30 年間でトップ 50 に入っているのはトヨタだけになってしまっております。これを見ますと1位からずっとITに携わる仕事が上位を占めているところ、単純作業よりアイディア、コミュニケーションが重視される時代なのかなと深く感じるところでございます。これからの時代、子どもたちはIT技術を使ってどのように人々の暮らしを豊かにしていくか、そのように世界の産業が変わってきているというデータでございます。この資料を見まして、教育長は子どもたちにどのように訴えていきたいという考えがあるか伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
いただいた資料ですけれども、まさにこういったグローバルな世界でいろんな会社で活躍してくれる人材に育ってほしいという願いは強くもっております。OECDの調査の件、議員お持ち出しになりましたけれども、その中でも日本の子どもたちというのはコンピューターを使って自宅で学習をしたり、学校で― 45 ―の学習も含めてなんですけれども諸外国よりもそういった経験が少ないという結果も報告されております。確かに科学的なリテラシーですとか数学的なリテラシーは高いんですけれども、そういった家庭での利用、日常での利用というのが非常に少ない。一方でよく指摘されるように、ゲームですとかチャットだとか、そういった部分での活用は非常に使ってはいるのですけれども、学習に利用していない。しかも読解力を試す試験の中で、画面を見て長文を読んでそれに答えるというような問題が出たときに、なかなか諸外国のように対応できなかったということもありますので、そういったことも含めてこのICT機器の導入というのが進められてきているのだろうなという認識でおります。繰り返しになりますけれども、こういった世界的な企業の中で、また日本の中でもいろんな部分で教育コンテンツの開発は日本の企業もいろいろ取り組んでいるところです。そういったところで存分に力を発揮できるような人材が津別からも育っていけばいいなというふうに思っているところであります。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 今お答えいただきましたように、やはりもちろん基礎学力というのは必要でございます。さらに輪をかけてICTの活用というのは必須になってきているのかなと深く感じるところでございます。そこで今現在、学校のできるところから進めていくとお答えいただきましたところですけれども、おそらくこれは得意な教員が進めているところでありまして、中にはまだ苦手な教員がいて、どう使ったらいいかわからないといった教員もいるのかと思いますけれども、もしそういったことがあるのかないのか、そういった教員に対し、どのようにこの重要性と必要性と進め方というのをどう周知していくのか、どのように考えているか、もう一度教育長の考えを伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
こういった新しいものにつきましては、確かに苦手意識ですとか得手不得手、また人間の心理として、新しいものにはなかなか手を出したくないなという本音の部分もありますが、もうそう言ってはいられない状況であるということも当然今の学校の教員は意識しております。― 46 ―学校の教員のよいところは、校内の研修をしっかり位置づけておりまして、先ほども申しましたようにICTの得意な先生がリーダーシップをとって、いろいろな実践を紹介したり、授業の中で取り組む姿を見てもらって、それを真似してやってみたりということを日常的にやっておりますので、少しずつ取り組んでいこうという環境が整いつつあるというふうに思っております。大事なのは、全てICT機器を使って行うのではない。大事なのは教師が子どもたちの目を見て、顔を見て行う対面の授業であって、それも重視しつつ、今の現代のICT機器を積極的に活用していこうと、そういうスタンスでできることからお互いに学びあって、教えあっていこうという研修を進めているというふうに理解しておりますし、応援していきたいというふうに考えております。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 今、教師の方が新しいことに取り組みづらい方もおられると。教員の方の労働時間が非常に長いということは承知しております。新しいことに興味があっても、取り組む時間がない、またつくりづらいということも伺っております。先ほどICTを使って作業効率をアップさせるというお答えもいただきましたけれども、そのほかにも中学校でしたら部活の外部委託ですとか、さらなる作業効率、また学校運営協議会との連携等、教員の方の勉強ができる時間を創出できるかどうか、そのあたりの考え方について伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
教員の研修の時間の確保のために、共同体制、要するにそれぞれ仕事をサポートする、一人任せにせずに分担して共同して仕事をしていくことがまず大切であると思っておりますし、今、校務支援システムですとか、そういったICT機器が学校に導入されてきていますので、そういったものをフルにどんどん利用していくことで時間を生み出せるものというふうに考えています。ただ、先ほども言いましたが、新しいシステムを入れると、それに慣れるまでにはなかなか時間がかかるし、最初のうちは逆に使うことで時間がかかってしまうという部分もありますが、これは慣れてくると非常に便利なものであるということが報告さ― 47 ―れておりますので、学校でもそういったものに積極的に取り組んでもらいたいなと思っております。子どもたちの教育現場にICT機器を導入して、学びを高めていくことも重要なことでありますが、一方で先生たちにとってもICT機器の導入が自分たちの仕事の改善につながるということも大事な両輪だというふうに思っておりますので、その辺も含めて進めていきたいと考えております。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 新しいことをやるというのは非常にエネルギーがいるところでございますけれども、よく私も子どもたちに申すのですけれども、知らないことは恥ではない、知らないことをそのままにしておくことが恥ずかしいことだと。そのように教師の方にも伝わることかと思いますけれども、どんどん新しいことに挑戦していっていただきたいと思います。また、先生たちがお互いに勉強しあう、これは先週も先生たちと少しICTに長けた人たちと少しお話しする機会がありました。そこで、こんなのを授業でやったら面白いねと、フリップグリットというアプリの勉強会をしたり、そういったところもまた来週もその勉強会に私も参加させていただくのですけれども、新しい技術を見るのは、最初はなかなかインストールの問題とか、使い方の問題とか大変なんですけども、やっていると非常に楽しいところがあります。この楽しいと思える勉強、これは私たち大人も教師も、そして子どもたちもきっと一緒だと思います。そして教育委員会側は、こんなソフトを使ってやりなさいというのではなしに、教師の方たちが自分たちで実際にこれをやってみて、こんなのを使いたいといったときに、それが例えば有料のアプリであった場合、教育委員会側としてはどのような対応をとっているか、伺いたいと思います。ここで教員の方々が職員会議にかけて決裁をいただいて、そこから教育委員会に行ってというと非常にエネルギーを消費するのかなと。ある程度、流動的な予算があれば、こんな動機づけをしっかりとしていただいて、この予算の中でやってみなさいという予算があれば非常にロスが少なく、いろんな新しいことに挑戦できるのではないかと思いますけど、このあたりどうなっているか伺いたいと思います。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
有料のアプリについては、今のところ学校の中で使っていないというふうに認識しております。また、有料のものを使う場合には、1年切りになってもまた困るわけで、学校の教育課程の中でどこでどう位置づけていくか、また人数分のアプリが必要になってくると、またお金の部分もでてきますし、計画的に進めていかなければならないと思います。ある程度流用といいますか、自由にできるものの中から使っていいというふうにはしておりません。ただ無料のアプリを試行してみるですとか、そういった取り組みについては小学校でも進めているところでありますので、どういったものが子どもたちに適しているのかとか、そういった資料収集のために使ってみるとか、試行で使わせてみるとか、まず使ってみることが大事だと思いますので、その辺は柔軟に考えていきたいと思いますけれども、大きな予算を伴ったものについては、しっかり検討して、それこそ教育課程の中にどう位置づけていくのか、ルールはどうするのか、そういったことも含めて検討しなければならない課題であるというふうには思っております。ただ基本的には先生方がこういうことをやってみたいという部分について応援はしていきたいと考えておりますので、先生方といろいろとまた話を進めていく中で情報交換、意見交換をしてまいりたいと考えております。
質問 3番 小林教行
〔登壇〕 今お答えいただきました。先生方の意見を聞いて、すぐに対応できるような、そのような制度をとっていただければ、先生方もさらにやる気を出して子どもたちのために教育に向かっていけるのではないかと期待しております。最後に、教育は、やはり基礎学力はもちろん大事であります。しかし時代に応じてみずから考えて行動できる人材が求められているのも事実であります。津別ならでは、少人数ならではのそれぞれが楽しく学べて、社会に出て楽しく仕事をしてほしいという願いがあります。また、非認知能力、学力以外の必要な力、意欲的に学習するとか粘り強く失敗しても諦めないですとか、失敗から学び、問題を把握し、解決しながら前に進み、自己肯定感がある、そのような子どもたちが育つようにICTを活用しながら教育委員会、― 49 ―先生、また私たち地域と皆さんの力、全力で取り組んでいただきたいと述べさせていただき、私の一般質問を終わりたいと思います。最後に教育長から何かあればお願いいたします。
答弁 教育長 宮管玲(教育長は2022年3月まで)
応援のメッセージと受け止めさせていただきました。ありがとうございます。文部科学大臣のメッセージの中に、こんなフレーズがあります。子どもたちが変化を前向きに受け止め、豊かな創造性を備え、持続可能な社会のつくり手としてというフレーズなのですが、これは子どもたちにあてた言葉ではあっても、実は、私たち大人にとってのメッセージでもあり、学校の教員にとってのメッセージでもあると思います。変化を前向きにとらえて、どう生かしていくか、そういった姿勢こそが大人に求められていると思いますので、努力してまいりたいと考えております。