津別町議会 平成27年第7回定例会 2015年9月16日
津別町森林バイオマス熱電利用構想の推進について
2015年9月16日、津別町議会の一般質問で、佐藤久哉議員が「津別町森林バイオマス熱電利用構想の推進について」質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤久哉 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 佐藤久哉
〔登壇〕 議長のお許しをいただきましたので、先の通告どおり一般質問を行います。まず、津別町森林バイオマス熱電利用構想の推進についてお尋ねいたします。津別町は、平成 19 年度3月に津別町バイオマスタウン構想を策定し、平成 24 年1月には津別町森林バイオマス利用推進協議会を設置し、平成 25 年3月には津別町森林バイオマス熱電利用構想を策定、資源循環型社会に協調するまちづくりを進めてきました。このたび、熱源供給の問題で事業が停滞しつつあります。私は、この事業の推進に賛同し大きな期待を寄せていました。自然の恩恵に恵まれて発展してきた津別町にとって木質バイオマスを再生可能エネルギーの主役として選択したことは、愛林のまち津別町ならではのことであり、日本全国に胸を張って発信できる事業だと考えています。そこで、熱源確保のために町独自でボイラー等の整備をすることはできないのか、― 13 ―町長に考えをお聞きします。
答弁 町長 佐藤多一
要約いたしますと熱利用構想を推進する上で、自前のボイラーによる事業の推進はできないかということだというふうに思います。津別町は、地球温暖化防止対策や東日本大震災後の再生可能エネルギー利用に対する機運の高まりなどを受けまして、地域の特性であります木質バイオマスを中心とした再生可能エネルギーを推進し、資源循環型社会の構築を図ることを目的として、平成 25 年3月に「津別町森林バイオマス熱電利用構想」を策定したところでございます。この構想は、丸玉産業と連携した熱供給事業のほか、津別町の各種公共施設などにおいて、木質バイオマスを中心とする再生可能エネルギーを活用したまちづくりや、産業や地域雇用の活性化を目指すことを最終的な目的としています。丸玉産業と連携した熱供給事業は、既に報告していますとおり白紙の状態となりましたが、木質バイオマスを中心とする再生可能エネルギーを利用したまちづくりは引き続き推進中であり、平成 28 年度に建設予定の西町団地の木質ペレットボイラーによる集中暖房システムの導入も具体的に進んでいるところです。木質バイオマスを活用した熱供給事業は、町外からの化石燃料に頼らず、町内でエネルギーを循環させる森林バイオマス熱電利用構想の目的に則した取り組みでありまして、その実現に向け推進してまいりたいと考えているところでありますが、このような大きな事業を長く安定的に進めていきますには、十分な費用対効果の検証と、町単独の実施ではなく、町内における連携・協力体制の構築が重要であると考えているところです。このため、津別町森林バイオマス利用推進協議会での協議をはじめ、現在進めています環境省の「低炭素・循環・自然共生」地域創生プラン策定事業を活用いたしまして、効果的な熱供給事業のあり方について検討を行い、津別町森林バイオマス熱電利用構想に反映させてまいる考えであります。
質問 1番 佐藤久哉
〔登壇〕 私がこのバイオマス熱電利用構想の報告会に参加― 14 ―しまして、そのときに具体的な構想を聞き大変すばらしい構想だなというふうに感銘を受けた次第であります。ただいまのお答えの中には、ボイラーを独自で持つか持たないかということについてははっきりはお答えはなかったのですけれども、今丸玉産業さんの熱を利用して熱源利用をしようというふうに、熱供給をしようというふうに思っていた構想が少し頓挫したわけですけれども、確かに町は管の設置等でお金を使うことになっていましたけれども、この熱源に関しては丸玉産業さんの物を利用するということで、今まではお金をかけていなかったということであります。この構想は、私は未来につながるものだと思っています。いつかは津別町の住民が電力や暖房等でかなりの部分を自前で賄えるようになる、そんな大きな夢がある構想ではないかなと思っております。今回の熱電利用構想の中でも農業とのコラボという部分もありました。熱電を利用して農業ハウスをつくる、まさに農業と林業のまち津別にふさわしい構想だなというふうに考えております。そうした中で、ぜひボイラーを独自でつくる、もしくは丸玉さんとの共同出資ですとか、ほかの企業さんとの共同出資ですとか、そうした考えを選択肢の一つとしてまだあるのかどうか、その辺をもう一度町長にお聞きしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
独自で持つということも選択肢の一つであるというふうに考えております。丸玉産業さんとの共同でやるということにつきましては、すでにボイラーを持っていると、そういうこちらのほうから見て優位性というのですか、新たな設備投資をしなくてもよいということですね、ですから材を集めてきて丸玉さんに売って、そして丸玉さんがその材を購入して、そして使うところから料金をいただくというシステムに流れていくわけですけれども、丸玉さんが買った分は運んできた人にお金が入ってくるという形にもなって、経済の循環が進んでいきます。今度町独自でやるとすれば、今度は新たにボイラーを町が設置することになります。あるいは例えば丸玉さんと共同したり、それから民間の出資者を募って熱供給公社というようなことも一つの考えの中にも出てくるのかなというふうにも思いますけれども、いずれにしても丸玉さんのボイラーではなくて、新たにそういうものを設置する場合に、どの程度の能力を持― 15 ―ったもののボイラーなのかだとか、どの程度の設備投資にかかって、それに対する供給先から熱を供給受けるところから、どれぐらいの料金が徴収できるのかと、それは今度人を雇ったりいろいろさまざま出てきますし、メンテナンスの問題も出てきます。今度何かがあれば、やはりクレームもさまざま出てくるというふうに思いますので、そういったことをこの方法で大丈夫だろうということが出てくれば踏み切ることもあり得るのかなというふうに考えているところです。そういったことを含めて、今ちょうど4月から先ほどもお話しさせていただきましたけども、「低炭素・循環・自然共生」地域創生プラン策定事業と非常に長い環境省の事業名でありますけども、これを今専門家を含めてやっておりますので、ここの議論を注目してまいりたいというふうに考えているところです。
質問 1番 佐藤久哉
〔登壇〕 今の答弁をお聞きして町長の中にもいつかはこの事業を達成したいという気概を私は感じ取りましたので、このことにつきましては、確かに前へ進むのは難しい問題かもしれませんけれども、ぜひ進めていただきたいなというふうに思っております。それで、進めて行く中では、やはり林地未利用材を安定的に確保しなければこうした事業は進められないということで、津別町の森林バイオマス熱電利用構想のためには林地未利用材の活用が必要条件であると聞いています。私も利用構想の報告会や環境計画の策定委員会を通して写真や動画で山からの運搬の様子を見ましたが、かなりのコストがかかるものだと感じました。今後、この林地未利用材をどのように集めることを進めていくのか、またそのためにはどのような整備が必要なのかお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
林地未利用材の安定確保の関係でございます。津別町森林バイオマス熱電利用構想の中におきましても、燃料用資材である林地未利用材の確保に向けまして収集運搬方法の改善を図り、安定供給体制の構築を目指すというふうにしているところでございます。林地未利用材は、森林整備の過程で発生する追い上げ材や末木などのことでありま― 16 ―して、木材として利用されない部位として森林内に放置されてきました。この未利用材の供給体制が構築されれば、新たな資源の循環となり、林業の活性化につながるものと考えているところです。林地未利用材は通常の丸太と異なり、形が不定形でトラックに効率的に積めないことから、運搬コストが通常よりかかる点が大きな課題となっています。このため、津別町森林バイオマス利用推進協議会では、林地未利用材の効率的な収集方法について検討しており、昨年度においては、コンテナを使用した運搬調査を実施したところであります。今年度におきましては、「低炭素・循環・自然共生」地域創生プラン策定事業を活用いたしまして、林地未利用材の搬出等の分析を行っている東京の「株式会社 森のエネルギー研究所」から専門家を招いた検討会の開催や、道の事業であります「木質バイオマス資源活用事業」を活用した林地未利用材運搬用コンテナによる実証試験を行うなど、収集方法の検討を進め、津別町における安定供給体制の構築を図ってまいりたいと考えているところでございます。
質問 1番 佐藤久哉
〔登壇〕 未利用材については、私も写真や動画を見せていただいたときに大変大型の機械が必要だなというのを感じまして、これはかなりお金のかかることなのだろうなと思いました。運搬するコンテナや、それから集材するためのハーベスター、それから当然それを運搬するわけですから林道の整備もかかわってくると思います。どれぐらいのお金がかかるのかわかりませんけれども、やはりこうした事業を進めていくということは、将来に負の遺産を残さないということが大事だというふうに思っております。もちろん道路を一回整備すれば維持管理がかかるにしても、最初の投資ほどは後はかかってこないと思いますけども、そうしたものを制度資金等を利用しながらやっていくことが可能なのかどうか、ちょっと見通しを聞かせていただきたいなというふうに思います。
答弁 町長 佐藤多一
現在のところ、今試行の段階でありますので、これが順調にいくかどうか、問題点はどこを改善しなければならないのかというようなことは実験― 17 ―をしながら進めて昨年からやっておりますので、今取り立ててすぐこの制度を使ってこうしていこうということは現在のところは想定しておりません。昨年度は試行的にコンテナにつきましては2箱作製しておりまして、今年度に3箱製作をいたしまして、合わせて5箱のコンテナで運材試験を行う予定としています。これは5箱というのは、ちょうど運材用のトラック 11 トン車にちょうど5つがきっちり乗るということで、この5箱にしたところでございます。来年度 28 年度から今年は試験的なものでありますけれども、町が中心となりまして町内で発生する林地未利用材を収集する取り組みを開始したいというふうに思っているところです。それが順調にいきますと、これもまた協議会での検討を行いながら効率的な収集ができる専門車両の購入だとか、そういったことが将来出てくるのではないのかなというふうに考えておりますけれども、現在のところ、今はまずきちっとした形で収集ができるかどうかをしっかり見極めていきたいというふうに考えております。
質問 1番 佐藤久哉
〔登壇〕 具体的な金額についてはまだまだこれからのことになると思いますけれども、そうやって前へ進んでいるということであれば、私は大いに期待したいなというふうに思っております。今全国で特に東北が多いのですけども木質バイオマスを利用した熱電利用ですとか、熱電供給が行われております。北海道では自治体が主体となってやっている所は少ないのですけれども、本州のほうでは結構自治体が主体となってこうした未来への夢を皆さん模索しているというふうに考えております。津別町にとってもバイオマスによる再生可能エネルギーの開発は未来への生活の夢だと思います。先ほど申し上げましたとおり、道東のこんな小さな町ですが、この構想には住民の夢が詰まっているというふうに私は感じております。政治は将来を見据えて行うものだと思います。町長の提唱するロマンチックなエコタウン実現のためにもぜひ町長、この夢をつないでいただきたいなというふうに思いますが、今後この事業を推進していく決意があればお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
これは、この事業は正しく津別町ならではというか津別町が― 18 ―誇れる事業の一つになってくるというふうな認識を持っています。よく、ないものねだりをしないでという地域資源を見つめていこうというようなことはよく言われますけれども、別な言い方をすれば、いいもの探しをすると、正しくこれが該当するというふうに考えております。先ほど集め方のお話もありましたけれども、例えば津別町出身で今森林の何と言いますか津別町出身で、もと道の林務部長もしておりました野呂田さんも時々津別に寄っていただきまして、いろんなアドバイスもしてくれているわけですけれども、一つの方法として廃品回収のように切るときに追い上げ材を1カ所に集めてもらうような、そういう仕組みづくりが業者の方たちにも浸透していけば、ちょうど廃品回収のように集まった時点で回収して回っていける、そういう効率的な運搬の仕方ということも検討していったらいいよということで、これは何か既に紋別方面で行われているというふうにも聞いておりますので、そういったことも含めて夢の実現のためには、既に対応がきちっとしている所については勉強もさせていただきながら実現していくように努力をしていきたいというふうに考えます。