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豊浦町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月18日

米不足問題について

2024年9月18日、豊浦町議会の一般質問で、山田秀人議員が「米不足問題について」質問し、町長 村井洋一、農林課長 井上政信、教育長 葛西正敏が答えました。

聞いた人
山田秀人 議員
答えた人
町長 村井洋一、農林課長 井上政信、教育長 葛西正敏

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 1番 山田秀人

それでは、次の質問に移りまして、米不足の問題です。コンビニ、スーパー、JA農協、JAに行ってもなかなか米がなかったという状況がありました。つい二、三日前、隣の町の農協にはお米がありました。それから、旧洞爺村の道の駅に2度ほど買いに行きましたけれども、あそこは8時半に開くので10時頃に行ったら既にお米はなかったという状況でした。つまり、今、国の政策も相まって、米がない状況なのです。主食を守るためのいろいろな対策というのは、自治体が農政をいかに守るかということにもなるのですが、主食を守るために町内の稲作農家等との連携をどう図るかということです。その中で、本町の水稲の作付面積はどのようになっているのか、見通しと稲作農家の現状、本町の米の生産量とJAとうや湖の扱い、また、豊浦町の地域の農業統計等はどのようになっているのかも伺います。また、これは農水省ですが、2023年産米の必要量と作柄実績、米穀年度等の期間を伺うものであります。さらには主食用米と加工用米の違いについて、また、米不足の打開策としての備蓄米も大いに利用すべきだと思うのですが、これらのことを伺うものであります。どうぞご答弁ください。

町の答え 町長 村井洋一(町長は2024年9月まで)

4番目の米不足問題についてお答えいたします。米不足問題についてですが、本町におきましても全国的な傾向と同様に、インバウンド需要の増加や他の食料品に比べ値上がりが緩やかであったこと、さらには昨今の台風や地震など自然災害に対する備え意識の高まりがあり、様々な要因が複合的に影響し、需要が逼迫している状況と認識してございます。町内における生産状況についてですが、統計上の田の耕地面積は140ヘクタールありますが、国の畑地化促進事業によって畑地化が進み、令和6年度における水稲の栽培農家数は10戸、作付面積15ヘクタール、予定収量71トンの見込みとなっております。とうや湖農業協同組合を通じて販売される量は、例年10トンから20トン程度で、多くの生産者が直売や独自ルートでの販売を行っており、流通は多様化している状況でございます。また、政府における令和5年度産の必要量等についてですが、農林水産省によると、令和5年7月から令和6年6月の1年間において、需要実績は702万トンであったとのことでございます。期首に民間在庫が197万トンあり、さらに令和5年産主食用米等生産量は661万トンでありましたので、合計しますと858万トンから702万トンが供給されたので、期末において民間在庫は156万トンとなってございます。米穀年度の期間については、11月1日から翌年10月31日までと定められておりますが、平成15年度からは、米の需要状況をより詳細に把握するため、新米の出回る前の6月末の在庫状況を起点として、7月から翌年6月までの期間で集計がなされているところです。次に、主食用米と加工用米の違いですが、農林水産省によると、主食用米は私たちがふだん食事で食べているご飯用の米を指し、一般的にイメージされる米がこの種類に当たります。加工用米とは、お酒、加工米飯と呼ばれる肉や水産物が含まれたレトルトや冷凍食品、みそ、米菓等の用途を目的として生産される米穀であります。備蓄米につきましては、政府が約100万トンを備蓄している状況であります。報道等によりますと、新米の販売が開始され、間もなく市場への供給量が増加するとの見込みから、現時点では備蓄米の放出は予定されていないと承知しております。本町の状況においても収穫が始まっておりますので、供給状況を引き続き注視してまいりたいと考えております。

議員の質問 1番 山田秀人

コンビニに行くと、おにぎりを売っているのです。あれはどこから来るお米なのですか、伺います。

町の答え 農林課長 井上政信

この問題についてご質問いただいたときから、私はいろいろ調べてみましたけれども、米の仕入れについては、大きく二つの契約方法があって、都度の契約と定期契約というものがあり、大手などでは定期契約をしていて、おにぎりをつくるような定期的にお米が必要なところには優先されて供給されていると伺っております。そういうところから、おにぎりは供給されたのかなと押さえております。

議員の質問 1番 山田秀人

新聞などを見ますと、いわゆるレトルト食品になって、コンビニは加工用米の中からという話がどこかに書いていたような気がするのですが、分類されている、契約生産されているということですが、政府は、批判をかわすために、新米が出回ると供給も安定する見込みだとテレビで言っているのです。新米が供給されても、先ほど言った米穀年度のことから言うと、来年9月の新米をもう先食いする格好になって、結局、来年になると 在庫がなくなってしまうのではないかというおそれが指摘されているわけです。こうなると、実際の農家では米の集荷競争が過熱していて、結果、消費者の価格高騰と、それによって国民生活は苦しくなり、食べられない状況に追いやられる人たちも出てきて、特に生活困窮者などへの影響が大きいと言われております。このようなことがないようにしなければいけないのですが、本町でも米農家が大分減って10軒しかないというお話でしたが、やはり大岸地区は水田の作付の一番大きい地区ですが、あそこでどのぐらいの農家戸数というか作付戸数があるのですか。とにかく、そういう中で米の栽培をなるべく減らすということですが、農業委員会はどのように考えているのか、まず伺いましょう。

町の答え 農林課長 井上政信

私の個人的なお話になりますが、昔、20年ほど前に米の担当をしたことがありまして、そのときは、豊浦町には潜在的に米を作る田んぼが200ヘクタールほどあって、そのうち、半分の100ヘクタールが作付されていましたので、今、山田議員がおっしゃるように、たった15ヘクタールというのは随分減ったなという印象です。米の生産調整というのは、昔から国の政策によって推し進められてきたことですので、市町村がコントロールできる状態になく、町として関与するのが非常に難しいと思っています。今、限られた稲作農家が10戸ございますけれども、現在、米は契約自由の原則から町が介入することは非常に難しいと思っています。先ほどの発言にありましたように、これから新米が出回ることで一時的に満たされるかもしれません。ただ、先日、農業委員会を見てきましたところ、豊浦町の今年の米の作況は良好ということではありますけれども、全国的に見れば、今年も高温障害に見舞われて米 の生産がよくなく、米のランクも下がっているということでございます。それを私は予想できませんし、町としてできることには限界があるということをご理解いただければと思いますが、豊浦町の米農家が作る米で豊浦町全体の需給を賄えるかということにも疑問がありますし、流通の問題にも発展していくかと思います。

議員の質問 1番 山田秀人

今、おっしゃったように、米の需給調整は国が管理しているわけですけれども、昔は食糧管理法の中でずっと統制されてきました。政府買上米などもあって、農協がそれに代わって、農家からお米を買取りして、それぞれの地区に60キロの俵に入れておく倉庫があったということです。豊浦の駅の国道側に跨線橋があるけれども、あの辺にはまだ大きな石の倉庫があります。農協の倉庫ですね。そういう格好で維持されてきたということです。ころころ変わる国の農政に影響されて農家戸数もどんどん減って、22年産や23年産の農家の米の賃金というのは時給20円というお話があるのです。生産費が賄えないぐらいの生産価格ということで、結局は市場任せになって、つくる人はどんどん市場に行っていい米をたくさん売りなさい、あとはなくなっても知らないよという格好になってしまったわけです。水田を維持する一つの方策として各地域で行われているのが、学校給食に使うお米を有機栽培と称して使って、児童生徒を含めた教育的な観点から、米の栽培から生産までのサイクルを学習したり、それを学校給食で食べていく、こういう取組が各地でやられています。特に、学校給食へのお米や野菜を自賄いして地元で食べるという方策もあるのですが、これらについての考え方は非常に重要ではないかと思いますが、いかがですか。まず、井上課長はどういうふうに考えますか。その次に教育長にお願いいたします。

町の答え 農林課長 井上政信

地産地消ということかと思います。今回、ご質問をいただいてから米農家のお話を収集していますけれども、令和5年産 について、報道的には令和の米騒動と言われていますが、この話になってから、ふだんはお買い求めいただかない人たちも米農家に集中しての買い求め行動が行われたということで、余力がなかったと聞いております。冒頭にお話ししたように、長期契約という方法はあるのかもしれませんので、そういうところは教育サイドで検討していただければと思います。取りあえず、今すぐ契約して米を出すような状況にはないようです。まず は市場に回るほうが優先されていると伺っております。

町の答え 教育長 葛西正敏

今、山田議員からご指摘のあった件ですけれども、ちょうど先週金曜日の13日に礼文華小学校の稲刈りでした。稲刈り先の農家は江刺家 さんで、そこに行って稲刈りをさせていただいて、コンバインも子どもたちがコンバインに乗って稲刈りをするという体験を行ってまいりました。その中で江刺家さんから子どもたちにこのような一つの米をつくるのに作付、田植えから始まっていろいろな作業をしているということを子どもたちに教えていただきました。礼文華小学校では、そのような学習を通して、一粒のお米でも残さず食べようという気持ちが子どもたちに芽生えているというお話を江刺家さんからお聞きしました。給食では、農家から学校給食に直接提供していただいて、その米を食べているというのは、礼文華小学校だけではなく、全部の小学校、中学校に栄養教諭がお知らせして大事に食べているということで、江刺家さんで全部の米に対応できないのですけれども、そのように対応しているという話を聞いて、子どもたちは地場の豊浦のお米を食べているということを学習しているところです。それ以外にも、先日、豊浦の農家からピーマンを無償で給食センターにいただきました。礼文華の星さんという農家さんですが、そこから無償でいただきましたので、学校給食に取り入れて提供していただいていることを子どもたちにお知らせしています。

議員の質問 1番 山田秀人

こういう事例もあるわけですから、ぜひそれを普及して、礼文華小学校だけではなく、一番人数の多い学校等への宣伝もぜひ実施していただければと思います。これは教育の一環ですから、それをしろということには介入できないわけですから、ぜひお米を守るという観点からぜひ普及していただきたいということです。

出典:豊浦町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月18日 議事録 PDF(14ページ) 間違いを知らせる