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洞爺湖町議会 令和7年6月会議 2025年6月16日

台湾からの国際交流事業の要請について

2025年6月16日、洞爺湖町議会の一般質問で、石川邦子議員が「台湾からの国際交流事業の要請について」質問し、観光振興課長 田仁孝志、町長 下道英明、教育推進課長 細江幸恵、教育長 渋川賢一が答えました。

聞いた人
石川邦子 議員
答えた人
観光振興課長 田仁孝志、町長 下道英明、教育推進課長 細江幸恵、教育長 渋川賢一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 1番 石川邦子

続きまして、大きく2件目の質問でございます。国際交流についての質問です。台湾からの国際交流事業の要請についての質問です。先日の新聞報道で、台湾の札幌分処長が台湾への義援金に対する感謝状を、洞爺湖町、洞爺湖温泉観光協会、洞爺湖温泉旅館組合に送られたという記事がありました。その中で、洞爺湖町のホタテをはじめとする農林水産物の加工技術を学びたい。次世代交流に向け、町内の小・中学生に修学旅行に来てほしいと要請があったとありました。実際、どのような要請の内容だったのか伺います。

町の答え 観光振興課長 田仁孝志(観光振興課長は2025年9月まで)

ただいま質問にございました、新聞に掲載された台湾との交流要請の内容についてでございます。こちらにつきましては、昨年4月の台湾地震によって、被災した花蓮市へ、洞爺湖温泉観光協会、洞爺湖温泉旅館組合との連名で、復興支援金を送ったことに対し、今年の4月に台北駐日経済文化代表処の札幌分処の処長様が当町を訪れまして、感謝状とともに、今後の交流促進についてお話をいただいたところでございます。その後、お手紙にて文書にて、洞爺湖町と台湾の花蓮県南部に位置します玉里鎮の友好締結がふさわしいとの提案をいただいているところでございます。具体的な提案内容といたしましては、両町の特色が類似しており、ともに観光業が発達し、農業を中心とした産業が盛んであることから、双方は観光及び農漁業のマーケティングを促進し、総合利益を創出するもの。二つ目といたしまして、青少年交流を促進し、次世代の相互理解を深める。三つ目といたしまして、災害時には物資供給等による相互応援を行うといったものでございます。このような内容で、双方が絆を深め、友好関係と経済的相互利益を築くというような内容のものでございます。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

先日なのですが、参議院の予算委員会のテレビ中継、備蓄米が気になって中継を見ておりましたが、そのときに、地方自治体の台湾との交流についての質問をされている方がおられました。中国と台湾の関係にも触れられておりましたが、政府の答弁は、我が国の台湾に対する基本的立場、1972年の日中共同声明を踏まえて、日台関係を非政府間の実務関係として維持をしていく。その上で、台湾は我が国にとって基本的価値を共有し、緊密な経済関係、人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人です。政府としては、この立場を踏まえて、人的往来を含めて、日台間の協力と交流のさらなる強化を図ってまいりたい。したがって、地方自治体による台湾との交流は、日台間の人的往来の一環であり、我が国の基本的立場との関係において、何ら問題となるものではない。大いに進めていただきたいとの答弁をされておりました。台湾からの要請を受けて、町長はどのように考えているのでしょうか。

町の答え 町長 下道英明

今、石川議員のほうからございました、台湾からの要請でございます。台湾はご案内のとおり、先ほど大屋議員のときからインバウンドについてお話あって、やはり台湾は、かなりの外国人の客、特に洞爺湖町で一番多く来ていらっしゃいます。その中で、このたび台北駐日北海道代表の粘処長さんから、花蓮南部に位置する玉里鎮という町を、洞爺湖町と同じく観光業が発達しているということで、友好都市の仲人役としてご提案をいただいたところでございます。胆振管内では、粘処長の関連で、実は先週ですけれども、むかわ町が台湾の花蓮とは違ったところの友好都市の提携を結んだ、これは新聞でも報道されたところでございます。さらには、昨年は及川町長のところですから安平町も提携を結んでいると。さらには、数年前に、戸田道議が町長のときに白老町がそれぞれ友好都市を結んでいるという形でございます。このたびの要請に対して、本町といたしましては、一定程度の期間を猶予いただくことで回答させていただきました。その間に議会も含めて、どのような文化交流の促進、そしてまた、教育交流促進、経済観光振興について、関係各位のご意見をいただき、前向きに検討したいと回答させていただきました。即答ではなく、前向きに検討させていただくということで、時間的猶予をいただきたいという回答でございます。また、先ほどありますが、洞爺湖町は2009年、中国安徽省の太平湖の関係で友好湖を締結しております。2009年から6回、その間尖閣諸島問題で一時交流は中断いたしましたが、2018年まで、コロナ前まで交流を続けており、コロナ禍があった後、この安徽省との交流再開についても、このたびの台湾からの姉妹都市に対する、友好都市に対するご案内と同時に、併せて中国の安徽省との関係も今、停滞しているということですので、一方だけ締結結んで、一方だけ停滞しているものをそのまま放置するというわけにいきませんので、両方検討させていただくということでございます。先ほど、今、議員ご指摘のとおり、国会において参議院特別委員会において、各自治体、地方自治体による中国・台湾との交流は、日本の基本的立場との関係において、何ら問題ないと、大いに進めていただきたいということで、私も確認をさせていただいたところでございます。そのような観点から、中国と姉妹都市、友好都市を結んでいるから、台湾とはということではなく、両方しっかりと議会の皆様とも意見いただき、そしてまた観光協会、温泉利用組合との関係もしっかりと意見をいただきながら、前へ前へと進めさせていただきたいと思います。以上です。

議員の質問 1番 石川邦子

ありがとうございます。前向きに検討するということで了解をいたしました。次に、子供たちを含めた他国との国際交流についての質問です。台湾に限らず、国際交流の観点から他国との交流事業を行うことは、経済面や文化面からとても有意義なことだと思います。壮瞥町などは、中学2年生の希望者全員をフィンランドに派遣する海外研修事業を全額公費で行っています。国際化時代の到来を踏まえて、感受性豊かな中学生はこの研修を通して多くのことを体験し、相互の子供たちの知的好奇心を刺激し、心を育てているということで、壮瞥町の子供たちは本当に大変恵まれているなと、恵まれた環境だと思います。こうしたことも、やはり壮瞥町の移住定住が増えている要因になっているのかなと思っています。グローバルな情報社会を生き抜いていくこれからの子供たちにとって、海外に目を向ける、国際的視野を持たせるということはとても大切なことだと思います。洞爺湖町においても、英国ボランティア青年との国際交流、1991年の最初のボランティア英国青年を受け入れてから34年が経過して、総勢60人の方が洞爺地区に来られているとお聞きしています。現在でも家族ぐるみのお付き合いをされている方もいるようでございます。また、当時来られていた方が50代になり、イギリスでご活躍をされている方も多くいらっしゃると聞いております。ホームステイなどの受入れなども可能であるようでございます。現在、町内の子供たちとこの英国青年との交流は、どのようなことをされているのでしょうか。お伺いいたします。

町の答え 教育推進課長 細江幸恵

小・中学校の英国青年の交流についてお答えさせていただきます。町内の小・中学校での英国青年の活動といたしましては、昨年度、令和6年度までは洞爺地区のとうや小学校と洞爺中学校のみでしたが、今年度より町内全部の小・中学校での活動を実施しているところでございます。主な活動内容といたしましては、小学校では、各学年の外国語活動及び外国語の授業に参加し、聞く・話す活動において、児童が生き生きと英語に触れる機会を提供し、ネイティブスピーカーならではの発音やイントネーションに触れることで、児童のリスニング力やスピーキング力の向上につながっていると認識しているところでございます。また、授業だけではなく、休み時間の子供たちとの交流、学校行事への参加、英語での絵本の読み聞かせ、合同給食などを通して、生きた英語に触れる機会を創出しているところでございます。中学校では英語の授業において英語教員の補助を行うとともに、英国の文化や習慣などを紹介する時間を取り入れ、生徒の異文化理解を深める機会を設けており、これにより、国際的な視野を広げることにもつながっていると考えているところでございます。生徒が生の英語に触れることにより、英語力やコミュニケーション能力の向上はもちろんのこと、多様な価値観に触れることで国際的な視野を養い、異文化理解を促進させるなど、グローバル人材育成の手段として有効であると認識しているところでございます。以上でございます。

議員の質問 1番 石川邦子

教育委員会として、やはりこの英国ボランティア青年との子供たちの交流、しっかり行っているということが分かりました。教育長にお伺いいたします。例えば、子供たちを英国、イギリスのほうに派遣といった事業、国際交流の推進についてのお考えはお持ちでしょうか。

町の答え 教育長 渋川賢一

ただいま議員からご質問がございました、他国との国際交流という幅広い観点からちょっとお答えをさせていただきたいというふうに思います。国際社会におけるグローバル化が加速する中、次代の担い手である子供たちに豊かな国際感覚を身につけさせ、国際社会で信頼される人材を育成していくということは大変重要なことだというふうに考えております。そのため、子供たちには広い視野を持って異文化を理解、尊重し、異なる文化を持つ人々とともに生きていこうとする資質や能力を育むこと、また、日本人として自国の伝統や文化に根差した自己の確立を図ること、そして相手の立場を尊重しつつ、自分の考えや意志を表現できる、基礎的な外国語能力の習得も含めたコミュニケーション能力の育成を図ることなどが大切だというふうに感じております。中学生段階での留学につきましては、義務教育であるということから制度上難しいものがありますが、議員ご指摘の長期休業期間を活用して他国を訪れ、異なる文化や言語に触れるということは可能であり、大変貴重で意義深い経験であると私も考えております。かつて自分自身も日本人学校に勤務していた経験もありますので、その中からも学齢期の子供たちが外国の文化や言語にじかに触れるというのは極めて貴重なことであり、言葉では言い尽くせないほどの豊かな体験となることは間違いありません。恐らくその後の人生に大きな影響を与えるインパクトのある経験となることと思いますので、私もそういった体験を多く子供たちの中で経験してほしいというふうには思っております。ただ一方で、他の市町村で行われているこういった体験活動というのは、友好都市や姉妹都市関係にあることをベースに、市町村が実施主体となって取り組まれていることが多く、当町においては、現在のところ残念ながらそのような取組は行われていないところでございます。また、先ほどお話のありました、洞爺国際交流協会が30年以上の永きにわたって継続されている英国ボランティア青年の招致事業は、まさに英国との友好のかけ橋であり、これまで多くの英国青年がこの地を訪れ、たくさんの思い出を持って帰国され、その後、イギリス本国で活躍されているというふうに伺っております。そういったご縁を窓口とすることに大きな期待というか可能性は感じますが、やはり国内とは異なるという事情もあり、また中学生という年齢を考慮した万全の準備や安全性への配慮、また渡航や滞在に当たっての経費など、クリアすべき課題が多くあるのも事実でございます。さらに、参加する中学生にとって、より有意義な機会とするためには、外国へ行き、異国の文化に触れることそのものが貴重な体験となりますが、それに加えて、これまで学習し、身につけてきた英語の力やコミュニケーションの力を実際に発揮する場として位置づけていくことも教育活動として大切であるというふうに考えております。本年3月から4月にかけて、町内のゼロ歳から中学2年生までのお子さんを持つ保護者の方に、小中一貫教育の導入に関するアンケートを実施させていただきましたが、その設問の一つに、特色ある教育活動として外国語教育を積極的に進めることについて伺ったところ、多くの方から進めるべきである、進めてほしいというご意見を頂戴しているところでございます。このようなことから教育委員会といたしましては、まずは各学校で取り組んでいる小学校外国語活動や、教科としての英語指導の充実を進めるとともに、ALTや英国青年とのコミュニケーションの機会を工夫することと併せて、今後、外国語を用いたコミュニケーション能力の向上を目指した新たな取組を検討、推進していく中で、例えば、英語漬けのイングリッシュキャンプを企画、実施するなど、議員からご指摘のありましたお考えの趣旨を生かした体験活動なども工夫してまいりたいというふうに考えております。あわせて、その魅力あるまちづくり、移住定住につながっているのでないかということにつきましても、子育て世代にとってお子様の教育は大変関心のあることであり、特色ある教育活動がそのきっかけの一つとなることは考え得るというふうに思っております。教育委員会といたしましては、当町の教育活動がそのように評価されるよう、一層充実させてまいりたいというふうに考えておりますので、引き続き各学校で行われている教育活動、並びに教育委員会で実施している各種施策へのご支援とご協力、さらにはご指導、ご助言を議員の皆様にもお願い申し上げる次第でございます。以上でございます。

議員の質問 1番 石川邦子

ありがとうございます。教育長も日本人学校に行かれたということで、こうした子供たちの国際交流についてはとても理解を持っていらっしゃること、ありがとうございます。時間がかかることだと思いますけれども、子供たちをイギリスに派遣するということも前向きにちょっと考えていただきたいと思います、よろしくお願いいたします。最後に町長にお伺いいたします。近年、洞爺湖町はインバウンドが増えて、国際観光都市ではないかと思うような状況でございます。また、来月にはウィンザーホテルで、半導体の国際シンポジウムが開催されます。箱根町のような国際観光都市を目指していくのであれば、国際交流の推進はやはりポテンシャルが高いことだと思いますので、街の活性化、そして移住定住にもつながっていくと考えます。先ほど、台湾については前向きに検討するということでございますが、イギリスも含めて、他国との国際交流についてのお考えをお伺いしたいと思います。

町の答え 町長 下道英明

国際交流ということでございますが、ちょうど先週末、洞爺湖温泉観光協会の総会がございました。宿泊客の半数以上が海外のお客様であると報告を受けたところでございます。今後もこの洞爺湖町を含めて、観光に対して、今年は観光振興の施策と同時に国際交流を進めていく上では、大変大事な分岐点になる年なのかなと思っているところでございます。日本を訪れる観光客、これ、振り返ってみますと、ちょうど1989年、平成元年です。平成元年に日本を訪れているのは約377万人でございました。ちょうど1989年、私は証券会社におりまして、人事異動でアメリカのオレゴン州にちょうど行った年なのですけれども、そのときには東京で住んでいて、今洞爺湖町にいる以上の外国人は見たことがなかったのですよ。そうすると、令和6年度の、去年の4月から今年の3月まで見ると、訪日外国客や観光客、3,690万人ということは、1989年、平成元年のときに377万人ですから、もう今、平成でいったら37年になりますので、大体三十五、六年でもう10倍になったということですね、外国人が。だから肌感覚では確かに本当に増えたなと。例えば洞爺湖温泉を見ると、コンビニエンスストアはもう外国人だらけ、そしてまた虻田の駅、洞爺の駅を見ると、お寺さんの横のコンビニだとかもほぼほぼ普通に外国人が、欧米の方が買物をしていると。そしてまた、水の駅にしても、昨日、おととい運動会がありましたので、水の駅でお昼、お食事を取ったら、周りは全て外国人という形になっております。そういった形で、やはり肌感覚で10倍になったら確かにこうだなと。ただ、これから政府は6,000万人と言っておりますので、そういった視点からいきますと、ご案内のとおり洞爺湖町は、G8北海道環境サミットを開催した町でございますので、そういった点で、友好都市・姉妹都市の戦略的締結を、自然環境や観光資源が類似する海外都市と友好を築くということは、これは持続的な交流の軸をつくることができると思います。また今、先ほど議員がおっしゃったように、来月ですか、半導体の国際シンポジウムがウィンザーで行われます。例えば、サミットをやった、開催した都市をまとめてまた勉強会をするとか、そういう形で、伊勢志摩ですとか、また沖縄ですとか、また広島、洞爺湖と、そういったところのポストサミットという、もう一回思い出してもらうような、こういうイベントも必要なのではないかと思います。また、もう一つは、洞爺湖町、今、およそ300人の方が、外国人が住まわれています。これは漁業、農業、観光業、介護事業など、他業種にわたっております。そういった点で、生活支援として行政手続支援、あるいは日本語学習支援体制の強化、これもまた大きな国際交流の一つだと思っております。洞爺湖町のブランド力を生かした国際交流は、観光振興、地域経済の底上げ、そしてまた町民の皆様の国際感覚の醸成につながっていくと思います。ただ、国際交流はきっかけであって、目的ではないと思います。洞爺湖で暮らしたい、ここで根を張りたいと思わせるような地域の魅力の再発見を、また、そして伝えていくということが大事だと思いますので、そういった観点から行政だけではなくて、関係する団体、そしてまた提携している大学、そしてまた提携している企業さんと一緒に関係性を深め、洞爺湖町の可能性を引き上げて国際交流を進めてまいりたいと思います。以上でございます。

議員の質問 1番 石川邦子

ありがとうございました。町長の国際交流に対する思い、考え、よく分かりました。ありがとうございました。これで一般質問を終わります。ありがとうございました。

出典:洞爺湖町議会 令和7年6月会議 2025年6月16日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる