洞爺湖町議会 令和6年3月会議 2024年3月5日
今後の当町の防災対策について
2024年3月5日、洞爺湖町議会の一般質問で、大久保富士子議員が「今後の当町の防災対策について」質問し、総務課長 末永弘幸、町長 下道英明が答えました。
- 聞いた人
- 大久保富士子 議員
- 答えた人
- 総務課長 末永弘幸、町長 下道英明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 大久保富士子
次に、最後の防災についての質問でございます。元日、石川県能登地方を震源とする最大震度7を記録した大地震により、震源地に近い日本海の沿岸部を中心に北海道から九州にかけて津波が観測されました。そして人々から日常を奪った能登半島地震から今月1日で2か月を迎えました。いまだ厳しい避難生活を余儀なくされている被災者は、少なくとも1万人を超えています。2月29日時点の石川県内の死者は241人、行方不明が9人、住宅被害は7万5,000戸を超え、珠洲市ではほぼ全域が断水したまま、輪島市や珠洲市などでは停電が続いていて、ライフライン寸断など甚大な被害の発生により、被災者の積み重なった心労は計り知れないと思います。被災者は今何に困っているか、刻々と変わる現場のニーズを的確に捉え、迅速な支援につなげていくことが重要であります。また、先月下旬以降、地震が相次いでいる千葉県東方沖やその周辺では、今月2日未明に千葉県で震度4の地震を観測し、今後震度5弱程度の強い揺れを伴う地震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけております。各地で頻繁に発生する地震に、より一層自然災害に備えることが重要かと思います。まして洞爺湖町は有珠山噴火に備えることが課題であります。そこで、今後の当町の防災対策についてお伺いたします。能登半島地震の発生により被災地は甚大な被害を生じ深刻な打撃を受けた教訓には、能登半島は地滑り地帯であり、土砂崩れが多発し、道路が寸断され、孤立集落が多く発生したこと、また半島という地形ゆえに道路が限られ、物資を輸送しにくい事情であったことなど様々な要因が検証されていますが、究極の要因は県の地域防災計画における地震の被害想定を上回ったことであると言われております。新聞に半島防災の教訓ということで、石川県の地域防災計画における地震の被害想定はということで、被害想定の地震規模はマグニチュード7と設定していたが、今回は想定を上回った。まさに見直しを進めていたさなかであった。大学の教授なのですけれども、計画策定に携わる一人として責任を感じている。被害想定の見直しには国による調査が必要だったため国の対応を待っていたことで後手になった。想定が見直されていれば地域住民の防災意識を高めることができたろうし、各市町村の燃料や食料の備蓄も増え、通信サービスの確保策もあったかもしれない。道路についても複線などによる機関交通網の整備も進めていたさなかであった。このようにして新聞に載っておりました。災害には想定外のことが起きるということが書いてあります。そこで、町の防災対策についてどのような見直しを行うかお聞きいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
ただいまのご質問の件でございます。先ほど議員のほうからもございましたけれども、能登半島地震の発生から2か月余りが経過してございます。現在、国からは厳冬期の避難所の暖房対策、それと被災地の子ども支援対策、それと孤立集落への物資輸送等に関する通知が出されてございます。この震災を契機に、新たな災害対応の例示やマニュアルが示されるものと現在考えているところでございます。また、有珠山噴火、津波を含みます地震災害対応につきましては、地域防災計画に対応を定めてございますけれども、現在、町では昨今の災害や激甚化、環境変化に対応した避難所環境の整備と併せ地域防災計画、それと防災備蓄計画の全面改定に向けて現在準備を進めてございます。今後示される防災対策については、適宜これらの計画に取り入れてまいりたいと考えているところでございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
ありがとうございます。全面改正に向けて準備を進めているとのことであります。先ほど紹介した国の対策を待っていたことで後手になったと言われております。防災計画は人命に関わる大事なことであります。迅速な取組を大いに期待し、次の質問でございます。能登半島地震での津波は、第1波の到達時間が非常に早いのが大きな特徴でありました。石川県珠洲市では、地震発生の1分後に津波の第1波が押し寄せたと見られています。このような津波の速さでは物を持っての避難は困難であります。津波、地震などの災害において人命救助、安全確保が最優先であり、逃げること、避難することが大事であります。また、今回の被災において、被災地では劣悪な排せつ環境の改善が喫緊の課題となっていました。ある避難所には仮設トイレが届くまで10日以上かかったようであります。トイレが不衛生で利用をためらう避難者が集団感染の原因となるだけではなく、災害関連死の危険性も高めるとも言われております。陸路の寸断や断水、停電の長期化によってトイレが使えない状況が長引き、避難所などの衛生問題が深刻であるため携帯トイレの備蓄が非常に重要と実感したと救護リーダーが健康を守るポイントとしてアドバイスされております。最大規模の災害が発生した場合に、避難所の生活環境について、運営主体である自治体には命や尊厳にも関わるトイレ環境を整備する責務があることを認識していただきたいと言われております。そこで、避難所での備蓄品の見直しが重要であります。町の考えをお伺いいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
ただいまのご質問の件でございます。現在町では防災備蓄品としまして食料品や飲料水、毛布などの寝具類、発電機など103品目に上りますけれども、これらを備蓄してございますが、保管場所や品質管理の問題もあることなどから、一定程度の備蓄品確保をしている状況にございます。特にこのたびの能登半島地震におきましては、上下水道などのライフラインの回復に時間を要しているところでございまして、議員からもございましたとおり、トイレの問題など多くの課題が指摘されてございます。このような現状を踏まえまして、防災備蓄計画の見直しを進めるとともに、災害協定等による流通備蓄の早急な確保に向けた取組が必要と考えているところでございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
早急な確保に向けて、よろしくお願いいたします。災害地においては、近隣住民との互助、互いに助け合う関係も重要だったようであります。今回避難所では被災地の方々が自宅や畑から食料を持ち寄って3食の自炊をしたり、困ったときに助け合うコミュニティができていたことが話題になっております。自然災害に備えるには助け合いが大事であり、自助、共助、公助による地域防災力の強化のため、自主防災組織の向上に向けて取り組むことが課題であります。そこで、今後の町の自主防災組織の強化に向けての対応についてお聞きいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
ただいまのご質問の件でございます。このたびの能登半島地震におきましては、近所の方と一緒に避難した方、それと近所の方に助けられた方の声が聞かれてございます。特に近所のつながりがとても重要であるということが確認されてございます。現在、当町におきましては、八つの自治会がございまして、平成28年から令和2年までにご協力いただきました八つの自治会におきまして自主防災組織が設立されてございます。今回の災害を契機にしまして、防災講話などの機会を活用し、自治会連合会の協力も得ながら避難訓練の実施などの取組内容の向上に努めてまいりたいと考えてございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
自治会連合会の協力を得ながら取り組むようでありますが、確かに自主防災組織は大事でありますが、住民が助け合えるコミュニティ、自治会の防災力を高めることが重要かと感じております。それでは、次の質問でございます。2011年の東日本大震災以降、ペットと一緒に過ごせるペット同伴避難所の設置が進む一方で、能登半島地震の災害地では、被災者がペットと壊れた家で避難するケースが目立ったと、動物愛護ボランティアの活動に参加した方のお話であります。自然災害において、ペットを同伴して避難することは大事だと思います。そこで、家族同様のペットを同伴しての避難について、町の認識をお伺いいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
ただいまのご質問の件でございます。2000年の有珠山噴火災害時におきましては、ペットを残して非難された方が多くいらっしゃいまして、その後ペットの救出を行う事態となってございます。現在の避難計画におきましては、災害時には必ずケージを使用しましてペットと一緒に避難していただくよう助言をしているという状況になります。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
ありがとうございます。ペットと一緒に避難していくよう助言しているとのことでありますが、被災地では保健所や行政は動物と一緒に避難しようと促すが、理想と現実は違ったことが分かったと指摘されています。石川県珠洲市などでは、ペットがいることで避難をためらう人が数多くいたと言われています。発災当初、愛護ボランティアで孤立集落に入ったとき、ペットを飼う被災者の多くが避難所に行かず家に残っていた。ペットと同伴しての避難には災害初動期が重要かと言われております。そこで、町の対応についてお伺いいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
ただいまのご質問の件でございます。現在、ペットの飼育状況の調査につきましては、2年ごとに実施してございます。その際には、災害時にはペットと一緒に避難していただくこと、避難の際にはケージを使用していただくことをお知らせしてございます。避難時の広報におきましても、ペットと一緒に避難するよう呼びかけをしてございます。2000年の有珠山噴火では、ペットと一緒に避難していない方が多く、後から避難指示区域内にペットの救出に向かうという状況が発生してございました。このようなことがないよう、避難の際には必ずペットと一緒に避難していただくよう様々な機会を通じまして周知をしてまいりたいと考えてございます。また、安心して一緒に避難していただけるよう、動物の救護センターの設置や避難所でのペット対応を早急に進める必要があると認識してございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
広報などで、ペット同伴で避難するよう呼びかけをするとのことであります。また、愛護センターの人たちと協力していきたいというお話でありましたが、様々な状況のペット同伴の避難対応する具体的な検討に取り組むべきかと思うところでございます。被災地では、小さな犬は抱っこできるが、大きい犬を避難所へ連れていくのが難しいと、避難所へ足を運ばず屋根瓦の落ちた自宅にブルーシートを張り、生活していた人もいたようであります。そこで、大型犬のような大きな動物の避難について、町の対応は考えておりますか。お伺いいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
大型犬の対応のことかと思いますけれども、現在ペット台帳に登録されている大型のペットの頭数につきましては、17頭の大型犬の登録がされてございます。また、避難想定区域内におきましては、10頭が飼育されているという状況になります。災害初期におきましては、大型のペットは野外でのケージによる対応が基本となりますけれども、なるべく早い段階からペットの救護センターや災害時の応援協定を締結している事業所からプレハブなどの資材を調達しましてペット収容車を設置するなど、飼育スペースを確保することとしてございます。また、東日本大震災の際におきましては、キャンプ用のテントを活用しまして、避難を行っている例もございますので、各施設の状況に応じて柔軟に対応していきたいと考えているところでございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
了解いたしました。いろいろなことに対応しているというお話でございます。珠洲市では、金沢市に2次避難をすることが決まった家族から避難先へのアパートがペット禁止だったと相談を受けたとのお話もあります。能登半島地震の発生により住民の方から避難所のことを含めペットとの避難、ペット同伴避難所の設置などの問合せが増えております。ペットがいることで避難をためらう人の対応として大事な課題であり、速やかに取り組むことと思うところでございます。そこで、町としてペット同伴避難所の設置を目指しているかお伺いいたします。
町の答え 総務課長 末永弘幸
ただいまの件でございます。議員ご指摘のとおり、ペットは家族同然でございまして、ともに過ごしたいとの思いは承知してございます。避難所内におきましては、動物に対するアレルギーがある方がいらっしゃったり、排せつ物などの衛生面での対応が難しいことから、一般の避難所におきましては、居住スペースとは別にペットをケージに入れて専用スペースを確保するよう避難所運営マニュアルにも定めているところでございます。ペットとともに過ごすことのできるペット同伴避難所の設立につきましては、避難所の収容人数の問題や有珠山噴火災害時には町外への広域避難となり、他の自治体の受入れ条件などの課題もございます。このことから、ペット同伴避難所を指定することは現段階では難しいと考えてございます。近隣の自治体とも連携を模索し、今後の対応につきまして、これらのことにつきまして考慮し、協議していきたいと考えてございます。以上です。
町の答え 町長 下道英明
ペットですけれども、私も自宅に猫を2匹、亡くなった母の認知の対策というのもあって、セラピーアニマルというのですか、そういう形で飼っていたのですけれども、六、七年前有珠山噴火避難訓練がありまして、そのときに自宅から洞爺湖文化センターまでケージで連れていったのですけれども、2匹で16キロ以上と、大きい猫になってしまったものですから、こんなに重いのかなというので苦労した思い出がございます。特にペットと一緒に避難する行動というのは、一つは同行避難、それと同伴避難、そしてまた分散避難があるということを伺っているところでございます。同行避難は安全な場所に一緒に連れていくと、同伴避難というのはペットと一緒に同じ場所で避難しますが同室とは限らないと、分散避難というのはまさしく避難場外での避難ということでございます。ただいま課長の答弁がありましたように、ペット同伴避難所を指定するということは難しいとは思いますけれども、この可能性も探りながら避難所以外の様々な分散避難、避難所にこだわらず、現実的ではないかもしれませんが、一時でも親族や友人宅への避難、またペットを信頼できるところに預けるとか、または人の避難所の近場で立地したペット専用の避難所を設置する可能性を検討することが必要かなと思っているところでございます。避難所には子どもや高齢者、持病や障がいのある人といった様々な方がいらっしゃいます。人とペットの適切な居場所を設けて、お互いが思いやることで、誰一人仲間はずれにしない避難所づくりが大切だと思っているところでございます。こういった観点から今後の対応につきましては、1市2町も含めて伊達市、壮瞥町、豊浦町も含めて、近隣自治体と情報共有しながら西胆振でも対応できないのかなということを課題解決に向けて模索をしてまいりたいと思います。以上でございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
ありがとうございます。広域と連携を取りながら対策をしていきたいというお話であります。ペットがいることで避難をちゅうちょするのは非常に大きな課題で、安心して避難ができる体制づくりを進めていただきたいとご提案させていただきます。能登半島地震を教訓に、防災対策の見直しは有珠山を抱えている洞爺湖町においては緊急に取り組むべきことと思います。私も党と連携を取りながら、微力ながら力を尽くしてまいります。これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。