洞爺湖町議会 令和5年9月会議 2023年9月11日
有珠山噴火を想定しての指定地区の避難訓練
2023年9月11日、洞爺湖町議会の一般質問で、大久保富士子議員が「有珠山噴火を想定しての指定地区の避難訓練」について質問し、企画防災課長 佐々木勉、町長 下道英明が答えました。
- 聞いた人
- 大久保富士子 議員
- 答えた人
- 企画防災課長 佐々木勉、町長 下道英明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 8番 大久保富士子
8番、大久保富士子でございます。9月定例会議におきまして、通告に従いまして随時一般質問をさせていただきます。今回の一般質問は、1点目は防災について、2点目は帯状疱疹ワクチンについて、2点をテーマに質問をさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。新型コロナウイルスが5月8日に5類感染症に移行になり、4か月が過ぎました。5月8日以降は、国は国民の皆様の自主的な取組を基本とする対応に大きく転換をいたしました。それに伴い、行動制限がなくなり、外出の機会が増え、いずれの地域においても引き続き感染動向に注意が必要であり、身近なところで感染をしている方々が増加している状況であります。住民一人一人の悩みや状況は多様化し、それに応じた行政サービスが自治体に求められると言われております。住民に最も身近な地方議員の存在が、これまで以上に重要と思うところでございます。洞爺湖町におきましては、公共交通が最も身近な課題であります。住民の方々は洞爺ハイヤーの短縮営業に、特に飲食店は、短縮事業開始の8月17日より暇になったと悲鳴の声を上げております。そして撤退するのではないかとの不安の声があります。そして、次に、住民の心配事は、噴火から23年、20年から30年周期に噴火を予想されている有珠山噴火であります。そこで、今回は防災についての質問でございます。9月1日は、防災の日であります。今年は、8月26日から9月1日が防災週間であり、関東大震災より100年、9月1日に起きた関東大震災にちなんで制定されています。100年の今年の防災の日は、防災に備える特別な日にしていきたいと思います。今年8月15日から16日にかけ日本列島に上陸した台風7号は、土砂崩れや浸水被害が各地に及ぼしました。また、それだけではなく、公共交通機関にも大きなダメージを与え、台風が去った17日まで新幹線のダイヤが大幅に乱れ、国民に大きな影響を与えています。今回は台風から遠い地域までも大雨が襲うことになり、日本全体に大きなダメージを与えてしまいました。このような事実から、防災についての知識や災害への備えを知っておくことが重要と言われております。そして、北海道胆振東部地震から9月6日で5年、大きな被害を受けた厚真町では、今年度いっぱいで大型の復旧事業がほぼ完了する見込みです。一方では、まだ癒えない傷も残っていると言われています。ここで、改めて、「防災の日とは、災害について意識を高め、災害に備えて準備をする日」としていきたいと思います。防災の日だからこそ、有珠山噴火を抱える私たちは特に意識をし、備えについて考えていきたいと思います。そこで、洞爺湖町におきましては、行政報告にもありましたが、2日に有珠山火山噴火総合防災訓練が実施されましたが、その内容についてお伺いいたします。有珠山噴火を想定しての指定地区の避難訓練と思いますが、訓練実施内容と当日の参加者数をお聞きいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
今回行われた有珠山火山噴火総合訓練の実施内容のご質問と承りました。訓練内容といたしましては、災害本部の運連訓練をはじめといたしまして、防災無線や緊急メール、また広報車両による情報伝達訓練、その後、避難指示発令後の住民避難訓練としまして、自家用車での避難、また一時避難場所からバスによる避難所への輸送訓練を実施したところでございます。その後、文化センターのほうに会場を移動いたしまして、当町として今回初めての試みとなりました、NHKの協力に基づきました地域ミーティングというものを開催させていただきました。地域ミーティングにつきましては、テーマとして「みんなが助かるために」と題しまして、当町の保健師、各要配慮者施設などのケアマネ、自治会の方々、さらに要配慮者の方々数名にもご参加をいただきまして、それぞれ疑問点や問題点など、各グループに分かれて話合い、その中で防災・減災について考えまして、自助、共助、公助の連携を確認させていただきながら、地域防災力の強化を図ったというところでございます。さらには、自衛隊や赤十字奉仕団のご協力をいただきまして、炊き出し訓練や、また警察車両の展示、消防車両、自衛隊車両の展示等も行ったというところでございます。参加人数のご質問でございますが、こちら行政報告でもお知らせさせていただいてございましたけれども、住民107名、そして職員83名の参加ということでございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
ありがとうございます。今、答弁の中で、配慮者と地域ミーティングという言葉がありましたが、私、聞いたことがないので、認識不足なので教えていただきたいと思います。あと、地域ミーティングの詳しい内容と目的についても、お伺いいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
まず、要配慮者といたしましては、なかなか自分で避難できない方を、簡単に言えば指しているというところでございます。地域ミーティングにつきましては、今回、地域ミーティングを開催したいきさつになりますけれども、今回、NHKよりお声がけがございまして、NHKは、全国の自治体と連携して防災に関する取組を積極的に行っているというところでございます。昨年も実は、津波避難訓練に合わせて地域ミーティングの打診があったのですけれども、新型コロナの影響もあり、縮小したということもございまして、開催できなかったというところでございます。そのこともあって、今回改めてNHKのほうから今回の津波防災訓練に合わせた地域ミーティングの開催について打診がございまして、開催する運びとなったというところでございます。地域ミーティングの目的ございますけれども、災害が起きたときにご高齢の方や障害のある方など、一人で避難することが難しい方、どのように避難してもらうかなど、それらを考える一歩として開催させていただいたところでございます。要配慮者の個別避難計画の策定は、各自治体の努力義務というところになってございますけれども、要配慮者自身が個人情報の公開に抵抗があるなど、支援登録に後ろ向きな部分があるのも現実でございます。その中で、今回の地域ミーティングを通した中で、実際に心配なことや避難の際に不安なことをお話しいただき、一人で心配しているということなどを皆さんで共有していただいて、一人ではなく、誰かの手助けがあれば不安は減るということもございまして、今回のグループワークの中で、それぞれの立場で何ができるのかということや不安に思っていることに対して、周りからのアドバイスといいましょうか、アイデアを出してもらうなどの話合いを行ってもらう場として、その場において100%ではございませんけれども、皆さんそれぞれの立場で考えを共有していただく場になったのではないかと、そのように思っているところでございます。以上です。
議員の質問 8番 大久保富士子
ありがとうございます。地域ミーティングを新たに取り入れて行ったことで、地域防災力の強化を図ったということが分かりましたが、有珠山噴火に備え、感染対策も含め、今まで以上に感染対策対応が大事ではないかと思います。そこで、今回の避難の中で、避難所運営訓練は実施されたか、お聞きいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
今回の有珠山火山総合防災訓練の中では、避難所の運営訓練は実施しておりません。今回どうしてもその後に開催いたしました、先ほどちょっとご説明させていただきました地域ミーティングから炊き出し訓練の流れという関係もございまして、今回はサイレンが鳴ったら避難所へ向かうという訓練を主眼に置いた搬送訓練までを行ったというところでございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
時間帯の関係上、避難所運営訓練は実施しなかったとのことですが、コロナの感染対策を鑑み、避難所の運営は住民の命を守るために大変大事ではないかと思います。町として、避難所運営訓練に対してどのように考えているかお聞きいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
議員からご指摘のございました避難所の運営訓練は、議員おっしゃったように非常に重要であると、そのように認識しております。ただ、運営訓練につきましては、避難所運営ゲーム「Doはぐ」という机上訓練もありますし、実際の避難所を見ていただいた中で、パーティションや段ボールベッドを作ってみるなどのいろいろな避難所運営訓練がございますが、いずれの訓練も数時間程度の時間は必要となっていることもありますことから、今回のような総合訓練とは別に考えて実施していくことが望ましいというふうに思っているところでございます。しかしながら、運営訓練につきましては、住民による自主運営が基本となってきますことから、参加者があまりにも少ないと訓練にならないという一面もありますので、今後このような訓練を実施する際には、各自治会のほうにお声かけをさせていただきながら、少しでも多くの参加者を募りながら実施していければと、そのように考えているところでございます。また、職員を対象とした避難所運営マニュアルは既に作成済みでございますが、これは職員が、町内に被害が及ぶ災害が発生し避難所を開設する状況下において、避難所の円滑な運営や生活環境を確保することを目的として作られたマニュアルでございまして、あくまでも自治会や自主防災組織による運営への関わり方など、災害発生時における避難所運営の指針となるようなものを作成したもので、あくまでも初動体制ということで洞爺湖町職員の役割がマニュアル化されたものということでございます。実際の運営、避難所の展開期以降、やはり自主防災組織や自治会などをはじめとした住民による自主運営を基本とするというところになっているところでございますので、今後の避難所の運営訓練につきましても、何らかの形ではぜひやっていきたいと、そのように思ってございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
前向きな工夫をして自主防災組織の協力の下、避難所運営訓練を実施できるところから行うべきと思うところでございます。それでは、防災訓練の実施後の課題と検証を行ったかをお聞きいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
9月2日に訓練を実施いたしまして、そのときに避難者のアンケートや地域ミーティングの中で話し合われた協議内容を現在まとめることとしておりますが、現在まだ全てまとまっているところではございませんので、それらの検証がまとまり次第、実施する方向で進めてまいりたいと、そのように考えてございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
避難訓練が行われ10日もたっていないので、これからのことと承知いたしました。災害はいつ発生するか分からないことです。総括を終わり次第、報告をしていただきたいと思うところでございます。そして、迅速な対応で訓練の成果を生かしていただけることを要望いたしまして、次の質問でございます。令和2年9月会議にて、段ボールベッド、パーティションの資機材を購入する予定ですと答弁をされました。そこで、現在の備蓄品の進捗状況についてお聞きいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
町の防災備蓄品につきましては、洞爺湖町防災備蓄計画というものを作成してございまして、その計画に基づき防災備蓄品を購入することによって道の補助金を活用できるということがございますので、その計画に準じた備蓄品を毎年購入しているところでございます。なお、食糧品等の一部の備蓄につきましては、どうしても消費期限がございますことから、それを訓練や毎年実施している防災学校でそれらを使用させていただき、その不足した分の備蓄品をまた改めて確保しているというところでございます。なお、現在の備蓄計画につきましても、今年度の購入で配備計画が一度満了となります。その後、また改めて必要備品の今何が不足しているのかなどをもう一度精査しまして、防災備蓄計画を改めて策定するとなってございます。それで、その中でどういうものがまだ足りないのかというのをもう一度改めて精査して、また購入していきたいと、そのように考えているところでございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
本年度は、改めて精査して備蓄計画を策定する予定とのことですが、きめ細やかな視点から、女性の声を反映させた作成を期待するところでございます。それでは、自主防災組織の質問でございます。地域では、ますます人口減少、少子高齢化が進む中、自分で自分の身を守る自助、互いに助け合う共助を高めることが課題であります。そこで、自主防災組織は地域防災力の強化に向けて進める必要があります。現在の進捗状況についてお伺いいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
自主防災組織のご質問でございます。現在、洞爺湖町の自主防災組織につきましては、全部で8自治会が設立されてございます。ただ、令和2年4月に2自治会が設立したのを最後にその後はちょっと設立となってございません。この問題につきましては、実は洞爺湖町だけではなく、先日、西胆振の各市町村における防災担当者の会議がございましたけれども、そこで自主防災組織の設置状況について懇談する機会がございまして、どこの市町も設立に苦慮しているというお話がございました。その要因は、当町と同じような要因でございまして、やはり役員の高齢化、そして若い方の自治会の未加入などが要因であるという意見が出ていたところでございます。しかし、このような要因もあるところでございますけれども、既に自主防災組織が設立されている自治会の中でも活発に活動されているという自治会も中にはございまして、その活動の一例を申し上げますと、避難所は自治会ごとに指定ということになってございますけれども、実際の災害時に避難先の避難所のある自治会にお世話になるということから、避難する側の自治会と避難を受け入れる側の自治会との顔合わせ会などを実施しまして、そのときに避難施設を再度確認しながら、実際の避難をイメージするなど、相当熱心に活動しているという自治会もございますことから、今後、改めて自主防災組織の設立に向けまして、大学教授などの自主防災組織の必要性を問う講話などもございますし、その計画や理事者との個別訪問の実施なども含めまして、少しでも多く自主防災組織を設立していけるよう取り組んでまいりたいと、そのように考えているところでございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
自主防災組織は、避難所運営においても重要であります。理事者が積極的に訪問を行い、自主防災組織の必要性を訴え、地域が一丸となって防災力を高める行動を提案いたします。そして、女性の防災分野の人材育成が必要と思います。私は、何度も防災の質問をさせていただくときに、女性の活躍をいつも訴えさせていただいております。災害から受ける影響や男女間で異なるニーズの把握に努めるためにも、災害において意思決定まで女性の声を反映させることが重要であります。町においての女性参画の進捗状況についてお伺いいたします。
町の答え 企画防災課長 佐々木勉
防災分野における女性参画の場の推進ということのご質問だと承りました。洞爺湖町の男女共同参画計画におけます関連施策として、防災の部分でいいますと、防災会議への女性委員の登用ということを盛り込んでございまして、昨年度までの防災会議委員は22名でございましたけれども、全て男性だというところでございました。今年4月、女性3名の委員を新たに委嘱させていただきまして、今現在25名というところでございます。防災会議条例における定数は25名となっておりまして、委員をこれ以上また増員する場合は、今後、委員定数の条例改正というのも必要となってまいりますけれども、最終的な目標値であります令和9年度の女性比率30%というのを目標としてありますので、そこを目指しながら、今後とも取組を推進していきたいと、そのように考えているところでございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
自主防災組織に対してと意思決定の場に女性の声を反映させることについて、町長のお考えを示していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
町の答え 町長 下道英明
今、議員のほうからございました、特に自主防災、女性の視点ということでございますけれども、課長からの答弁に細かい話が出ましたので、私としては、まずは先般の9月2日の有珠山火山噴火総合防災訓練におきましては、住民、職員合わせて200名近くのご参加をいただき、改めてこの場を借りて御礼申し上げるところでございます。被災から23年が経過して、やはり町民の皆様、そしてまた職員の中に、噴火当時を、災害対応の現場を知っている方がいるうちに、まずは教訓や実務的な知見を引き継ぐという、町民の皆様の間、あるいは職員の間の中で防災意識を高めることが今回の訓練の中ではできたのかなと考えているところでございます。さらには、先ほど課長のほうからありましたが、今回の総合防災訓練の中では、NHKのご協力を得ながら、地域の皆さんをグループ分けして、ふだんから抱えている課題ですとか問題点を上げていただき、それらを解決するという形で、私たちができること、また地域ができることを考えていたところでございます。今回の地域ミーティングを通じて、自助、共助の重要性を再認識するきっかけとなればと思っているところでございます。また、先ほど来、議員からご指摘いただいているような、避難所運営訓練、さらには防災訓練の実施後の課題、検証、そしてご指摘いただいた自主防災組織の構築、これはまさしく私もおととし、温泉2区の自治会長をしていたときに、前理事者ともお話をさせていただきながら中途で終わってしまったという宿題もございますので、各当該の自治会長と担当課と一緒に再度回りながら、自主防災組織の構築に向けて努力をして、それが地域防災力の向上、さらには強化につながっていくという考えで進めさせていただきたいと思います。また今、女性といいますか男女共同参画の視点からの防災という点では、様々な形で、1番議員も、あるいは8番議員も常日頃お話がありますし、また5番議員からもご指摘あるように女性の視点、あるいは審議会にしてもそうなのですが、そういった点も含めながら前に進めていくといった形で、災害対応を強力化する女性の視点にさらに力を入れていきながら防災・減災への取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
議員の質問 8番 大久保富士子
防災対策、さらに女性の活躍の視点を心より期待しております。いつ来るか分からない災害、命と暮らしを守るため、公明党は「防災・減災・復興を政治社会の主流に」と掲げ、女性の視点を生かした防災対策を進めております。私も地域の防災のため、微力ながら力を尽くしてまいりたいと思っております。