洞爺湖町議会 令和5年6月会議 2023年6月16日
金融機関の支店統合による出張所の閉鎖について
2023年6月16日、洞爺湖町議会の一般質問で、五十嵐篤雄議員が「金融機関の支店統合による出張所の閉鎖について」質問し、町長 下道英明、洞爺総合支所長 佐野大次、庶務課長 兼村憲三が答えました。
- 聞いた人
- 五十嵐篤雄 議員
- 答えた人
- 町長 下道英明、洞爺総合支所長 佐野大次、庶務課長 兼村憲三
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
おはようございます。4番、五十嵐でございます。4月に選挙が行われ、改選後、最初の一般質問となります。うそだろうと言われるかもしれませんが、心機一転、初心に返って、議会の議員として役割を果たしてまいりたいと思います。また、選挙戦を通じて、町民の皆さんとのやり取り等の中で、また触れ合いの中で、私なりに感じ取らせていただいたことを地域や町全体の課題として捉えたその中から、今回、何点か質問をさせていただきたいと思います。まず一つ目でございますが、金融機関の支店統合による出張所の閉鎖についてであります。ちょっと差し障りがあると思ったので、名称については金融機関ということでやらせていただきたいと思います。名称については避けたいとは思っておりますけれども、もうご存じのとおり、私どもの洞爺地域であった金融機関の出張所が、支店に統合されるということで8月末をもって閉鎖するということが公表されたわけでございます。民間企業のことですから、とやかく言える立場ではないのかもしれませんが、やはり私どもの暮らしにとって金融機関というのはとても重要な役割を果たしてもらっているということから、町長ともいろいろな形でお話をさせていただきましたし、お会いしてお願いした経緯もございますが、このことについては、8月末の閉鎖は企業の決定事項ですので実施されることにはなるだろうと思いますが、なぜそこに至ったのか、今後どうするのかというのは、やはり住んでいる皆様にはとても関心の強いことだと思いますので、議会の一般質問の中で取り上げさせていただいたということでございます。そこで、まず1点目として、当町への連絡、申出といいますか、いつ頃どのような形できたのか。そのときには、閉鎖をしたいのだという理由についてどのように説明をされたのか、この点について、まずお伺いをいたします。
町の答え 町長 下道英明
ただいま、五十嵐議員のほうから金融機関の支店統合による出張所の閉鎖についてのご質問でございます。経緯についてでございますが、地域における金融機関の役割は、経済活動や住民生活において大変重要な役割を担っていると認識しているところでございます。今回の金融機関、洞爺湖温泉支店洞爺出張所が8月31日付をもって営業を終了し、洞爺湖温泉支店に統合されるとの内容説明を受けたのは、本年2月2日でございます。町長室におきまして金融機関の理事長より説明を受けたところでございます。その理由といたしましては、利用者が少なく、経営的に収支が合わない、ATMの維持費も高額な費用を要しており、さらに来年、紙幣が変わりますけれども、来年の新紙幣の対応として新たなATMの更新が必要になってくると。これは、全金融機関におきまして新紙幣で変わっていくということでございます。そういった点で、今回そのような大きな趣旨があった。必要経費、いわゆるATM維持等も、あるいは全てのオンラインのシステムを変えていくといった点での、もろもろの周辺インフラに関しましても設備投資がかかってくると、そのような説明を受けたところでございます。町といたしましても、存続に向け再度検討いただくよう強く要請したところでございますが、当該の理事長より、理事会の決定事項との説明を受けたところでございます。以上でございます。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
まず申出が行われて、そういう理由で申出があったということは分かりました。自治体の究極の仕事は、命を守ることと暮らしを守ることに尽きると思います。いろいろな方々が命、暮らしを守るというのはおっしゃっていますけれども、これが一つの大きな行政の目的であって、その目的を達成するために、あらゆる手段を講じていくというのが行政の仕事で、それに基づいていろいろな組織がつくられているのだと思います。命ということについていえば、救急であったり、防災であったり、防犯であったりするのだと思いますが、暮らしということになりますと、住だとか食だとか、職業、産業、上下水道、電気、ガス等のインフラ、この辺が暮らしを守るというところになるのだと思います。そんなことからしますと、ちょっと小さいことかもしれませんが、暮らしを守るという意味で経済になるのでしょうか、金融機関の閉鎖という部分では、やっぱり地域にとって大きな痛手になります。先ほども申し上げましたけれども、一企業の決定事項ですからなかなか難しい点はありますが、その金融機関は、当町の指定金融機関でもあるということもございますので、何か考慮していただけなかったのかなという思いがいまだにしておりますし、やはり小さな地域、採算の合わない地域は、切り捨てられていくのかなみたいな思いがしてなりません。交通が、何とか交通網もやっていただいておりますけれども、なかなか公共交通もうまくいっていない。それから買物にしても、バスを出していただいていますけれども、十分な買物ができない。いいのは景色だけみたいな、そういう地域に、果たして移住・定住という部分が、来ていらっしゃる方はたくさんいらっしゃいますけれども、移住・定住にどうぞという地域になれるのかどうか、とっても心配になってくるのですね、こんなことも含めて。そういうことで、質問を続けてまいりますけれども、経過の一部になろうかと思いますが、この申し入れに対して、当然どう対処すべきか庁舎内で協議がなされたと思いますが、どのような協議がなされたのか。どんな部署で、どんな協議がなされたのか、この件について、次にお伺いいたします。
町の答え 町長 下道英明
ただいま、五十嵐議員のほうから、その申入れに対してどのような協議を行ったのかということでございますが、2月2日木曜日でございますけれども、説明を受けまして、役場庁舎内でしかる担当者のほうと協議をさせていただいたところでございます。出張所の継続に向け、町としても当該金融機関に要請することとして、翌週の2月6日、日を置かずに、総務部長、そしてまた洞爺総合支所長とともに、当該金融機関の本店におきまして、理事長に対しまして直接、理事長室におきまして2時間近くになりますが、出張所の継続を強く要望したところでございます。その後も、出張所の廃止に伴う住民への影響も考慮して、ATMの存続も含めて地域への影響ができるだけ少なくなるよう、手法について庁舎内で検討し、それをもってまた金融機関と協議を進めてきたところでございます。以上でございます。
町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)
2月6日の理事長要請に対する際の説明ですけれども、出張所の営業終了の理由といたしましては、先ほどの町長答弁とも重複する部分はございますけれども、来店客、ATM利用者が他店と比較して3分の1程度と低いこと、町の公共施設を借りて運営してきたが、施設の賃貸料で既に赤字になる運営状況の中、人件費、運営費で1,000万円以上の費用を要すること、また新紙幣の導入に伴い新たにATMを更新しなければいけないこと、洞爺地区での貸付けの取引先も少ないことなど、運営状況の詳細な説明をその際に受けたところでございます。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
そういう協議が庁舎内でなされた中で、何とかならないかということで、早速、町長を筆頭に交渉に行かれたということは理解いたしました。そのように、確かに言われれば、それは企業の理由としてはそうかなと思うところはありますけれども、地域に住んでいる人間として、簡単に、ああそうですかというわけにはいかない。それは、やはり地域あっての金融機関であるということ。それは、最終的には利益を出さなければ企業として存続できないわけですから、地域での赤字があっても、企業全体としての利益が確保できれば、これは私の理屈なので、そうはいかないかもしれませんが、それが保てるのであれば、地域を守ってあげるという尊い精神の下、何とかやっていただきたいなという気持ちを持っていたものですから、こういう質問になったわけですが。このように、地域を衰退させてしまうというのは一番おそれることでありますので、また住民生活にも大きく影響を及ぼす事案なものですから、今交渉に行かれたということですが、何か町として撤回に向けて努力をしたということですが、幾らか負担になる部分を町として何か面倒、面倒をみられるという言い方はよくないかもしれませんけれども、地域を守っていく上では、その企業に対しての何らかの支援を提案しながら、何とか撤回に至らないかどうか、そのような交渉のこともあったのかどうか、その点についてもお伺いをいたします。
町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)
先般の出張所存続の要請の回答といたしましては、要請を受けたが、存続は難しいとの回答を受けたところでございます。その後、町が経費を一部負担する存続方法、また、店舗の一部ATMだけは残せないか、出張による週1回の常駐案など、様々な視点で住民生活に及ぼす影響をできるだけ避けられないかという視点で協議を進めてまいりました。その後、3月9日に当該金融機関より報道発表が行われ、その前段には、洞爺地区の顧客全員への周知が金融機関よりされたと確認しております。ATMの存続や移動ATMの導入につきましては、高額で難しいとの回答を受けており、移動ATMは、道内の導入実績等も踏まえた上で検討されましたが、その利用状況からも初期投資や維持費用も高額で導入が困難であるとの回答を受けたところでございます。一つの金融機関で難しいけれども、今後、道内で共同での導入、そういったお話があった際には、改めて検討したいとのお話もいただいているところでございます。町といたしましては、地域への移動ATMの導入を再度要請しているところでございます。現在、町といたしましては、地域住民への混乱を避けるため、4月10日の回覧日に洞爺総合支所からのお知らせにおいて、地域への周知を実施しております。また、これまで洞爺総合支所での問合せのあった内容を、今月のお知らせでQ&A方式で周知をさせていただいているところでございます。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
企業の大きな決断に対してなかなかそこの壁を破るというのは難しいかなという印象を受けました。それはそれとして、移動ATM等の話もあったと聞いていますので、これは次の質問で再度お伺いしたいと思います。今、佐野総合支所長からお話があったように、私も、今回6月回覧でQ&Aがありました。確かに最低限といったら失礼ですけれども、住民サービスとして、どんなことが想定されるのかというQ&A、これは一つの住民に対してのいいアドバイスだなというふうには思いましたけれども、ちょっと分かりにくいところがありました。通告はしていないのですが、Q&Aの方式はいいのですけれども、端的に言って、私どもの地域には金融機関の機能を持ったところが2か所ございます。そこにはATMが設置されております。もともとの閉鎖される出張所の口座を持っていて、その口座を使って他の金融機関のATMで何ができるのか。できることを書いてあげたほうが分かりよかったのかなとちょっと思ったりしましたので、それをお伺いしたいのと。あと、私の感じている中では、また、私の周りの中では、口座の解約、違う金融機関への口座の移動等が頻繁といったら大げさになるかもしれませんが何件が聞いておりますので、住民はそれなりに対応しているのかなという気はいたしますが、これは次の質問でしますので、今やれること、何がやれることなのか、できるのか、それだけ教えてください。
町の答え 庶務課長 兼村憲三
ただいまのご質問でございます。9月以降、当該金融機関以外の金融機関でどのような利用ができるのかというご質問かと思います。9月以降、当該金融機関のキャッシュカードがあれば、まず洞爺郵便局においては、入金と出金が可能ということでございます。それから、JAとうや湖本所におきましては、入金はできませんが、出金と振込は可能ということで承知しているところでございます。以上でございます。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
ちょっと振込が分からなかったのですが、振込は可能ですか、大丈夫ですか。
町の答え 庶務課長 兼村憲三
振込のほうは、JAとうや湖本所において可能ということでございます。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
Q&Aで理解されればいいのですが、今のように、何ができるのかだけをまとめたほうが分かりよかったのかなという気がいたしますので、問合せがあったら、そのように指導していただければいいと思いますし、大きなことにはなりませんが、少し機能は他の金融機関で持てるということが少し理解できたかなというふうに思います。しかしながら、結果的には8月末でこの金融機関は一度閉じることになろうかとは思います。今後、先ほど移動ATM等のことがありましたけれども、やはりなかなかすぐに改善されるというのは難しいかもしれませんが、事あるごとに、その金融機関の本部に訪れたり、また何かの会合でお会いすることがあれば、しつこいぐらい地域の状況はこうなのだということをお伝えいただいて、もう分かったよ、しつこいなと言われるぐらい、申入れをしていくことを続けていっていただきたい。小さな地域ですけれども、リーダーとして引っ張っていっていただきたい。このように思いますが、今後この指定金融機関と関係を閉ざすわけには参りませんので、どのような関わり合いをもっていくのか、その辺の心持ちといいますか、気持ちをお聞かせいただきたいと思います。
町の答え 洞爺総合支所長 佐野大次(洞爺総合支所長は2025年3月まで)
初めに、私のほうから現在の状況について説明させていただきます。8月の閉鎖に向け、事業者、地域利用者に対しまして混乱が最小限となるよう、当該金融機関に申入れをしているところでございます。当該金融機関におきましては、現在、出張所の窓口での案内や事業所へのインターネットバンキングへの手続の説明など、顧客への対応を行っていると確認してございます。町といたしましても、今後、入出金や振込、何ができるのかというところも含めまして、税や料金の支払口座の変更手続等のご案内も含めまして、町民の窓口相談や電話の問合せなど、引き続き丁寧な対応を行ってまいります。
町の答え 町長 下道英明
今、五十嵐議員のほうからございました。やはり民間当該金融機関ということでございますので、今回の件に関しましては、うちの担当のほうと当該金融機関の担当者との間で多くのやり取りをさせていただいたところでございますが、なかなか大きな壁を越えることはできないといったところがございました。今回の件に関しては、やはり利用者が少ないといったことが大きな要因と同時に、やはり金融機関というのはキャッシュディスペンサー、あるいはATM等の維持管理もそうですが、大きな収益というのは実は貸付けにあるといったところから、当該理事長からは、特に洞爺地区での貸付けの取引事例が非常に少ないといったところの細かい事例も、実はご提供いただいたところでございます。そういった中で、過去にも同様の理由といたしまして、JAとうや湖の洞爺店が廃止となったことがあると思います。これは人口減少を理由とする地域力の低下、または地域の各種サービスを低下させ、それが負のスパイラル、いわゆる負の循環という形で地域への大きな悪影響を増大させたところは承知しているところでございます。洞爺地域のよさを生かした地域振興により、定住人口の維持と交流人口、関係人口の増加により、地域の活性化を図って地域力の維持、向上に努めていかなければならない。先ほど議員からありましたように、だからこそ、金融機関をなぜ縮小させていくのだといったロジックもございますし、その点についても、民間との兼ね合いの中で、できるだけ行政としても他の金融機関とも併せて、できるところを連携させながら住民サービスの向上に努めてまいりたいと思います。また、当該金融機関に対しましては、先ほどございました本町の指定金融機関となっておりますので、移動ATMの導入も含めた地域利便性の確保に向け、事あるごとに当該金融機関の理事長、役員等と接する場面もございますので、その中で引き続きしっかりと要望させていただきたいと思います。このたびの件、御理解のほど切にお願いするところでございます。以上でございます。
議員の質問 4番 五十嵐篤雄
私もその金融機関の代表の方にお会いしたことも何回かございます。私どもの金融機関は地域あっての金融機関だといつも口にされていました。本当かなと、今のことを思いますとですね。ただ、地域というのは、自分たちの企業の商圏を地域と呼んでいたのだろうというふうに思いますが、小さなところであっても、トータルとして企業として成り立てば、何とかプラスマイナスはやっていただきたいということの願いを込めて、引き続き、町長におかれましてはリーダーシップを発揮して、町民を引っ張っていくという立場から、またいろいろな意味での交渉に当たっていただきたい。一つの光があるとしたら、移動ATMが、それはいろいろな自治体と共同でやらないと洞爺湖町単独ではないかとは想像できますけれども、やはり洞爺地域と同じように、金融機関がなくて困っている地域がほかにもあれば、その自治体と連携して、移動ATMの要望を一緒になってできるのかなということもありますので、その辺を今後とも期待しておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。