洞爺湖町議会 令和4年12月会議 2022年12月12日
脱炭素社会の実現に向けた「ゼロカーボンシティ宣言」について
2022年12月12日、洞爺湖町議会の一般質問で、石川邦子議員が「脱炭素社会の実現に向けた「ゼロカーボンシティ宣言」について」質問し、環境課長 仙波貴樹、総務課長 野呂圭一、町長 下道英明が答えました。
- 聞いた人
- 石川邦子 議員
- 答えた人
- 環境課長 仙波貴樹、総務課長 野呂圭一、町長 下道英明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 10番 石川邦子
おはようございます。10番、石川でございます。通告に従いまして、2件の一般質問を行ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。まず、1件目でございます。環境についての質問でございます。脱炭素社会の実現に向けた「ゼロカーボンシティ宣言」についてでございます。世界中で異常気象による自然災害が続き、温暖化などによる気候変動の影響を感じるようになりました。海や陸の健康を守ること、企業はプラスチックの使用や二酸化炭素の温室効果ガスの排出量を削減するための大胆な措置を取ることが求められております。また、ある企業では、脱炭素ビジネスに取り組む、太陽光などの再生可能エネルギーの事業や自治体の省エネ活動に対するサポートなどもあるようでございます。最近では、ロシアのウクライナ侵攻の影響が及び、エネルギー資源が高騰し、全世界でエネルギー危機の問題が急速に深刻化しているといった状況でございます。新聞によりますと、世界では先月11月にエジプトでCOP27、国連の気候変動対策の会議が開催されておりました。余談でございますが、私の知り合いがこの会議に参加しておりました。今回、その影響もありまして、環境に関する質問をすることにいたしました。また、国連サミットで採択されましたSDGs、テレビでもかなり取り上げられておりますし、よく耳にするようになりました。今を生きる世代だけでなく、将来を生きる世代にとっても継続的に平和で豊かな生活を送れるようにするための、誰一人取り残さない持続可能な17の開発目標でございます。中でも、環境保全の四つの目標は、重要性が高いとされております。目標の6番目、「安全な水とトイレを世界中に」、13番目、「気候変動に具体的な対策を」、14番目、「海の豊かさを守ろう」、15番目、「陸の豊かさも守ろう」。水や気候、海と陸、どの環境が欠けても人間は生きていけないということで、全世界が取り組むべき目標であり、誰もが心がける必要があるとしています。こうした環境のことを考えておりますと、2008年の洞爺湖サミットを思い出されます。もうあれから14年もたったのだなと思いますが、洞爺湖サミットは、環境サミットとも呼ばれておりました。その主要テーマは、地球温暖化対策などを柱にする環境・気候問題でした。洞爺湖町は「環境と観光のまち洞爺湖町」として世界に発信しておりました。あのサミットのとき、環境対策事業はどのようなことに取り組んでいたのでしょうか。今も継続して取り組んでいることはございますでしょうか。お伺いいたします。
町の答え 環境課長 仙波貴樹
ただいまの質問でございます。洞爺湖サミット時における主な環境対策事業といたしましては、町が直接関わった事業といたしましては、冷蔵貯蔵施設のエネルギー源を商用電力から熱エネルギーに移行する雪蔵貯蔵施設整備事業や、洞爺湖温泉地区のホテル・旅館から生ずる廃食油によるSVF方式によりディーゼル車燃料として活用するため、廃食油ろ過施設及び公用車にSVF装置を取りつけた廃食油活用等事業、またこのほか、民間事業者等によりますビニールハウスの熱源といたしまして炭窯余熱を利用するボイラー施設整備事業をはじめ、湖水を利用した冷房施設整備事業などの取組を実施してきたところでございます。また、現在も継続して取り組んでいることといたしましては、雪蔵貯蔵施設については、現在も引き続き利用している状況でございます。また、廃食油の活用については、公用車については耐用年数を経過したため廃車としてございますが、引き続き廃食油を回収し、石けんや飼料、またバイオディーゼル燃料の原料として再資源化、リサイクルに努めているところでございます。以上です。
議員の質問 10番 石川邦子
様々な取組が行われていた。そして今も雪蔵貯蔵施設の活用や再資源化、リサイクルについて継続して行っているということでございます。あの当時、町の取組、北海道の取組、いろいろとあったと思いますが、私が特に印象に残っているのは、高校生や小学生の子どもサミットの開催でございました。未来のある子どもたちが環境問題を話し合って取り組んでいたことを思い出します。洞爺湖サミットの開催地であった洞爺湖町として、子どもたちに環境について、町として考え伝えたことはいろいろとあったと思います。私は、あのときの環境に対する町民の熱意、そしてその熱い思いを風化させてはいけないと思っています。最近の取組について伺います。国は、2030年の温室効果ガス排出量を、2013年度比で46%の削減目標と、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを表明しています。これを受けて、新たに町として取り組んだことはございますか。
町の答え 環境課長 仙波貴樹
ただいまの質問でございます。2021年4月に当時の菅首相が、地球温暖化対策推進本部におきまして、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指すということを表明されました。町ではこれを受けまして、新たに本年度令和4年度において洞爺湖温泉地区及び月浦地区に点在する水銀灯の街路灯114基をLED化する事業に取り組んでいるところでございます。なお、当該事業につきましては、令和5年度以降も引き続き実施してまいりたいと考えているところでございます。以上です。
議員の質問 10番 石川邦子
街路灯のLED化の事業、分かりました。次に、町は令和3年4月に洞爺湖町地球温暖化対策実行計画を策定されております。このことについてお伺いします。策定されました計画のまず概要について簡単にお願いいたします。
町の答え 環境課長 仙波貴樹
ただいまの質問でございます。この計画につきましては、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく法定計画でございまして、町が行う事務及び事業に関する温室効果ガス排出量削減のために様々な取組を行い、地球温暖化対策の推進を図ることを目的とした計画でございます。以上です。
議員の質問 10番 石川邦子
ただいまの温室効果ガス排出量削減のための様々な取組ということですが、様々な取組といいますか、具体的な取組の内容について教えていただきたいと思います。
町の答え 環境課長 仙波貴樹
ただいまのご質問でございます。計画における具体的な取組といたしましては、施設整備の改善等といたしまして、公共施設のLED化、また先ほど説明した街灯のLED化、さらには公用車の更新事業における小型車やハイブリットカーなどの低燃費車の導入を図ったり、また、物品購入等におきましては、電気製品等の物品の購入やレンタルをするときには省エネルギータイプのものを購入したり、また事務用品等については、環境ラベリングやグリーン購入法等に基づいた製品を購入することとしてございます。そのほかの取組といたしましては、電気使用料の削減や燃料使用量の削減、また、ごみ減量やリサイクル、さらにはコピー用紙の削減、また水道については節水に心がけるとか、また環境保全に関する意識の向上といたしまして、職員においてはノー残業デーやノーマイカーデーなどの日を設けたり、夏場はクールビズなどといったことを町職員が率先して実施するというような取組を当該計画に規定しているところでございます。以上です。
議員の質問 10番 石川邦子
様々な取組があるということでございますが、ただいまの取組の中で、ちょっと気になったのですけれども、コピー用紙の削減についてでございます。庁舎内のペーパーレス化については、前からお話がございましたけれども、今どの程度進んでいるのでしょうか。今後の見通しについてもお願いいたします。
町の答え 総務課長 野呂圭一(総務課長は2023年9月まで)
ただいまの質問でございます。役場の各種業務のペーパーレス化につきましては、両面印刷の推奨や電子決済の導入によりまして、紙代や印刷に関わる経費の削減に努めているところでございますが、現状ではまだまだ紙媒体での運用を行っておりますので、役場庁舎内におけるペーパーレス化は進んでいないという状況でございます。ペーパーレス化の目的といたしましては、紙代や印刷代、その他印刷に関わる人件費やそれに関わる時間など、業務改善による効率化やコスト削減のほかに、議員ご指摘のとおり、環境保護、SDGsには欠かせない取組だと認識してございます。今後につきましては、自治体DXの観点からも、テレワークの推進や行政手続のデジタル化などにも関わってくることから、令和5年度から段階的に関係する各種システムを活用しながら、紙媒体での運用をデジタルに変換して、組織全体でペーパーレス化に努めてまいりたいと考えてございます。以上です。
議員の質問 10番 石川邦子
紙に関しましては、森林伐採が大きく関係しています。海水に与える影響も大きいとのことで、私たちの身近な取組として、紙の削減、ペーパーレス化は脱炭素を推進する上で大変重要なことだと思っております。不用になった紙を再資源化することも焼却することも、その時点で二酸化炭素など排出されます。カーボンニュートラル実現に向けた私たちの身近な取組として、ペーパーレス化は最も進めていかなければならないのではないかと思っております。いろいろと質問をいたしました。洞爺湖サミットをきっかけとして、環境に対する取組を行って現在も継続されている事業がある、またカーボンニュートラルの実現に向けた新たな取組や地球温暖化対策については、実行計画の策定などしっかりと行っていると思います。不十分な面については、これから取り組むべき課題だと思います。町長にお伺いいたします。脱炭素社会に向けて、2050年、二酸化炭素実質排出量をゼロに取り組むゼロカーボンシティ宣言を表明した地方自治体が増えております。道では、ゼロカーボン北海道を取り組み、北海道が有する豊かな地域資源を最大限に活用しながら脱炭素化と経済の活性化や持続可能な地域づくりを同時に進めていくとして、道民、事業者、市町村、団体など、あらゆる主体が一体となってゼロカーボン北海道の実現を目指すとしています。道のホームページによりますと、市町村の脱炭素の取組状況にかかわらず、いつでもゼロカーボンシティ宣言は可能とのことでございます。北海道は2021年3月に宣言をしておりますし、道内では11月30日現在、80の自治体がゼロカーボンシティ宣言の表明をしております。環境サミットと言われました洞爺湖サミット開催地として、積極的に取り組むべきことだと思います。宣言をしていない洞爺湖町、ちょっと遅れているのかなと心配でございます。今年度中にゼロカーボンシティ宣言をぜひ表明していただきたいと思います。町長いかがでしょうか。
町の答え 町長 下道英明
ただいま、議員ご指摘のとおり、洞爺湖サミットの開催地としては、やはりサミット理念が少し風化しているのかなと思います。ゼロカーボンシティ宣言につきましては、町の取組だけではなく、事業者や町民の皆様にも環境に配慮した取組が必要不可欠であることから、環境審議会の意見や先進地の状況などを確認しながら見定めていきたいと考えていたところでございますけれども、ただいま道内では既に80もの自治体で当該宣言を表明していることや、2030年までに46%削減という高い目標を達成するためには、一刻の猶予もないと感じているところでございます。先般、商工会等の経済団体からもゼロカーボンシティ宣言の要望がございました。ゼロカーボン北海道の推進の一環として、北海道の次期入札参加資格審査でゼロカーボン北海道への貢献を追加し、事業者が脱炭素化に向けた取組の実践を宣言するゼロカーボンチャレンジャーへ登録することなどルールが変更になり、事業者の登録環境など後押しし、経済団体からの強い要望にフラッグを立てたいと考えているところでございます。さらには、10月下旬の北海道町村会政策懇談会におきましても、地域脱炭素合意形成支援、ゼロカーボン・ビレッジ構想支援、新エネルギー導入促進支援など、今後の普及啓発に向けた北海道の取組支援体制が示されたところでございます。今年度に宣言することにより、より多くの北海道からの知見を得ることを判断いたしました。さらには、同じ時期に開催されました「ゼロカーボン北海道 ゼロカーボンと持続可能な地域と観光シンポジウム」が阿寒湖で開催され、国立公園として、先進事例としてでございますが、ゼロカーボンパークが登録されたところでございます。支笏洞爺国立公園におきまして、本年2月に千歳市がゼロカーボンシティを宣言いたしまして、支笏洞爺国立公園の支笏地区のゼロカーボンパークに登録されたところでございます。洞爺地区のゼロカーボン政策の促進に向け、さらに知見を得たところでございます。さらには、洞爺湖サミット時の環境対策事業の取組、先ほど議員、また課長からの答弁がございましたように、現在も継続している事業、さらには令和4年度、令和5年度も継続して実施する水銀灯の街路灯のLED化事業など、さらに町として経済団体の経済活動を阻害することなく脱炭素の事業可能性を探って、これらのポテンシャルも高いと考えたところでございます。洞爺湖町といたしましては、脱炭素に向け、再生可能エネルギー導入計画と地方公共団体実行計画の2023年度の策定を目指して準備を進めてまいり、年明け1月にゼロカーボンシティ宣言をさせていただきたいと考えているところでございます。以上でございます。
議員の質問 10番 石川邦子
1月にゼロカーボンシティ宣言するということを了解いたしました。前向きな答弁ありがとうございます。最後に、こういった宣言を行っている自治体の取組に対して、国は地域脱炭素移行再エネ推進交付金や計画づくり支援事業、あるいは太陽光パネルなど、省エネ、再エネを活用した公共施設の建設や修繕の補助など、様々な地方財政措置のメニューをいろいろと用意しているようでございますが、財政的なこともありますので、洞爺湖町としては、まずはゼロカーボンシティ宣言したことをしっかりと町民に周知して、私たちが身近にできること、庁舎内であれば、用紙を削減するペーパーレス化を徹底する、電気を節約する、企業や家庭であれば、ごみの量を減らす、節水する、省エネ対策に努める、このようなことについて一人一人が確実に取り組むことが大切なことだと思います。最後に、町長、お願いします。
町の答え 町長 下道英明
ただいま議員のほうからご指摘ありましたように、自治体の取組に対して様々な脱炭素に対する取組支援のメニューがございます。国におきましては、地域脱炭素再エネ推進交付金、地域脱炭素実現に向けた再エネの最大限導入のための計画づくり支援、さらには新たな手法による再エネ導入価格低減促進事業などございます。北海道においても、鈴木知事によりますゼロカーボン北海道の大きな御旗を掲げているところでございます。市町村向けの説明会、研修会も今後活発になり、市町村職員研修会へも職員を派遣し実施していると聞いております。洞爺湖町でも、再エネ導入計画及び地球温暖化実行計画区域施策編が未策定となっていることから、これらの支援事業を活用し、計画の策定を進めるとともに、計画策定後には計画に基づく取組を推進するために、様々な補助金、交付金を活用できるよう、まずは土俵に上がって、北海道としっかり連携して、ゼロカーボン北海道の施策を進めていきたいと考えているところでございます。以上でございます。
議員の質問 10番 石川邦子
よろしくお願いしたいと思います。これで、1件目の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。