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洞爺湖町議会 令和3年9月会議 2021年9月13日

洞爺湖町の宝物であるこの世界文化遺産について

2021年9月13日、洞爺湖町議会の一般質問で、石川邦子議員が「洞爺湖町の宝物であるこの世界文化遺産について」質問し、社会教育課参事 角田隆志が答えました。

聞いた人
石川邦子 議員
答えた人
社会教育課参事 角田隆志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 10番 石川邦子

おはようございます。10番、石川邦子でございます。緊急事態宣言発令中でございます。コロナ関連でございますが、ワクチン集団接種に関しまして、担当課のみならず、各課応援の下、大変ご苦労様でした。ワクチン接種をしても安心はできない状況でございます。コロナが長期化になったことによって、再度、様々な影響が出てきております。支援の必要な方に必要な支援がしっかりと届くよう、よろしくお願いを申し上げます。それでは、通告に従いまして、一般質問を行います。1件目でございます。7月に、入江・高砂貝塚を含む北海道・北東北縄文遺跡群が世界遺産に登録されました。コロナ禍の中、明るい話題が入り、本当によかったなと思いました。今までの苦労が実ったということで、担当課も感慨ひとしおだと思います。この世界遺産を将来の世代に引き継いでいくために、洞爺湖町の宝物であるこの世界文化遺産について質問をいたします。一つ目は、地域活性化の取組でございます。二つ目に、遺跡への教育啓発、縄文文化語り部を担う人材育成の取組、三つ目は、遺跡の保存管理の取組、この三つの取組の視点からお伺いをしてまいります。なお、既に2名の議員が入江・高砂貝塚の一般質問をされておりますので、できるだけ重複しないように進めてまいります。よろしくお願いいたします。では、一つ目です。地域活性化の視点から、今回の世界遺産登録は、アフターコロナ、ウィズコロナにおいても大きな追い風になると考えています。縄文遺跡ツアー、土器づくり、勾玉づくりなどの体験ツアー、隣接する遺跡群との連携による修学旅行、研修旅行などの誘致、観光事業者との連携など、この入江・高砂貝塚をどのような考えで地域活性化に向けて生かしていこうと考えているのか。また、ジオパークと連携した地域活性化の活用の基本的な考え方、この2点についてお伺いいたします。

町の答え 社会教育課参事 角田隆志

まず、観光におきましては、道内外や海外に向けて、入江・高砂貝塚の魅力を発信するために、スマートフォンで見ることができる解説や動画の発信、地元観光事業者などに理解を深めていただく働きかけをしたいと考えてございます。また、ジオパーク等の連携におきましては、11月にジオパーク講座を開催予定しており、世界遺産や遺跡から読み解ける気候変動などについて学習する予定となっております。世界遺産の理解を深めるための取組について、今後も関係機関、あるいは関係事業者等と連携を深めてまいりたいと考えてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川邦子

地域活性化への基本的な考え方、またジオパークとの連携についても承知をいたしました。世界文化遺産と世界地質遺産が一つの町に並立するということは大変珍しく、貴重であり、さらには、国立公園というすばらしい環境があります。二つの世界遺産のある町、洞爺湖町、世界遺産を観光客と地域住民の交流や伝統の継承に活用する視点もぜひ加えていただきたいと思います。ただいま、道内外や海外に向けたスマートフォンを利用した解説や動画を発信するとの答弁がありました。ぜひスマートフォンのアプリによる情報発信、二つの世界遺産に関する情報発信の手法を積極的に取り入れていただきたいと思います。さらには、北海道の独自性として、縄文時代のそれ以降の文化を経てアイヌ文化へと続く独自の歴史があります。体験ツアーの開催などで貝塚館、そしてウトゥラノと連携した活用も大いに期待されるところです。ぜひ、ご検討願いたいと思います。次に、遺跡への教育啓発、縄文文化の語り部を担う人材育成の取り組みの視点から質問いたします。調べてみますと、ほかの地域における世界文化遺産での関わりでは、自治体が行う教育事業や継承者の育成、さらにはボランティア育成に積極的に関わっている事例が見られます。町が主催となった遺跡の現地説明会、縄文関係団体との連携、縄文ボランティアの育成、町内の小・中・高の児童生徒への遺跡の理解を深める計画など、この4点についてお伺いいたします。

町の答え 社会教育課参事 角田隆志

普及啓発事業についてでございます。まず、遺跡の現地説明会につきましては、これまでも行ってまいりました世界遺産学習会を開催する予定ですが、コロナウイルスの影響を見ながら、10月から11月に開催する予定としております。縄文関係団体との連携につきましては、4道県全体、あるいは北海道における世界遺産保存活用推進協議会などがあり、縄文遺跡群の保存活用、地域振興や観光振興などに向けた連絡調整、また、統一的な情報発信に関する協議をすることとしております。町内におきましては、アプタ・フレナイの会を中心として、今後さらに密に連携を取りながら、遺跡の理解や情報の発信等を進めていきたいと考えてございます。次に、縄文ボランティアの育成についてでございますが、まず、活動の内容といたしましては、遺跡の解説、縄文時代の道具づくりなどの体験学習、さらに、高砂貝塚では水辺の動植物の育成や植樹など、多岐にわたる活動を考えてございます。これらの活動につきましては、順次進めていくこととしております。最後に、町内の小・中・高校の児童生徒への遺跡の理解を深める方針についてでございます。世界遺産としての入江高砂貝塚を保護活用していくためには、次世代を担う子どもたちへの学習は必要不可欠と考えており、土器づくりなどの体験学習や遺跡での説明など、これまで行ってきた取組を継続して進めるとともに、縄文遺跡についての学習に取り組んでまいります。そのほか、今年度におきましては、教職員の研修などの依頼も受けているところでございます。以上です。

議員の質問 10番 石川邦子

縄文関係団体との連携は、大変重要だと考えます。縄文遺跡群の構成資産から伊達市、函館市、千歳市との関わり、さらには、ただいまの答弁でありました世界遺産保存活用推進協議会などを積極的に活用していただきたいと思います。北海道には、国内屈指の数の遺跡があります。しかし、情報が必ずしも道民や北海道を訪れる人たちに十分に届いているとは言えません。地域で開催する縄文関係の町民向け講座やイベントなども、個別の自治体単位による情報発信が主体となっており、ぜひ北海道の縄文の周遊を促進していくためにも、統一的な情報発信をお願いしたいと思います。価値の継承としての学校の児童生徒への遺跡の理解を深める啓蒙活動は、大変大事なことです。さらには、地域の学校はもとより、道内、道外から教育旅行で訪れる多くの子どもたちの姿が見られるようになれば、地域住民が中心となったガイドによる解説を興味深く聞き、ボランティアガイドも生き生きとしてくるのではないでしょうか。ぜひ貴重な地元の縄文研究団体であるアプタ・フレナイの会との連携を密にして進めていただきたいと思います。最後に、文化遺産の保存管理の取組の視点からお伺いいたします。今、日本の世界遺産第1号法隆寺地域の仏像建造物から第2号姫路城など、今回の北海道・北東北縄文遺跡群を含め、25の世界遺産が登録されています。各地では、この遺産の保存管理に係る人材を確保するために、清掃活動等を住民、観光客、NPOなどの協力により、自治体がボランテイアを効果的に活用している事例が多々あります。また、ふるさと納税、クラウドファンディングなどの寄付金による基金を設立し、構成資産の保全管理事業に対し助成を行うなど、保存管理に係る事業の財源確保に寄付金や観光客からの協力金を活用している事例もあります。北海道・北東北の縄文遺跡群は、登録になったばかりですが、構成自治体による縄文関係団体への支援策といったものはあるのでしょうか。

町の答え 社会教育課参事 角田隆志

北海道内における縄文関係団体への支援策につきましては、主にガイドボランティアへの活動として、ガイド業務の委託、活動費としての補助金、財団への管理委託など、自治体が経費を負担している状況となってございます。なお、ガイドの活動につきましては、各自治体の単費であると伺ってございます。また、埋蔵文化財の普及・啓発に係る体験学習や講演会など、国の補助金を活用している自治体もございます。当町では、これまで、学校教育の一環として縄文に関する出前授業の実施、住民参加型のイベントや学習会をはじめとした地域住民向けの普及活動を行ってきたところではありますが、遺跡の価値を次世代へと確実に引き継いでいくためには、幅広い世代への理解をしていただくことが重要だと考えておりますことから、アプタ・フレナイの会と連携を密にしながら、地域に密着した普及活動をさらに進めてまいりたいと考えております。そのためにも、各自治体の活動を参考にしながら、当町における団体の支援に向けた取組を進めてまいりたいと考えてございます。以上です。

議員の質問 10番 石川邦子

道内の縄文文化を支える地域の活動団体、地元の教育委員会と連携して遺産の保護・保全の補助活動、ガイド活動、町民向けのイベントなどを手弁当で支えている重要な存在であります。洞爺湖町の場合も、洞爺縄文まつりでは、土偶づくり、勾玉づくり、縄文の造形を題材にした作品を町民と一緒に作り、また文化材を守る視点からだけではなくて、縄文文化を個人の視点から楽しむ動きなど、そういったものもこの活動団体は支えています。しかし、近年、地域コミュニティの高齢化や人口減少などの影響により、活動を継承していく担い手不足など、活力の低下が懸念されています。答弁にありましたように、地域の縄文関係団体への支援策については、各地で様々な対応がされているようです。洞爺湖町については、これから団体の支援に向けた取組を進めていくということでございますが、こうした貴重な団体が活動を長く続けていってもらうためには、活動に対する補助金などの支援は必要だと思います。北海道の縄文は、世界文化遺産登録後、これまで以上に関心が高まります。入江・高砂貝塚の価値が改めて認識、共有されていきます。コロナが終息すれば、想像以上に国内外から来訪する人々でにぎわいます。今からしっかりと、今以上に受け入れる準備を進めて、体制をしっかり整えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。担当のほうもしっかり頑張っていることはよく分かっておりますが、皆さんも心配しておりますので、体制、準備、できることがあれば議員のほうもきっと協力すると思いますのでよろしくお願いいたします。1点目の質問は、これで終わります。

出典:洞爺湖町議会 令和3年9月会議 2021年9月13日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる