洞爺湖町議会 平成30年6月会議 2018年6月18日
児童生徒の安全の確保について
2018年6月18日、洞爺湖町議会の一般質問で、五十嵐篤雄議員が「児童生徒の安全の確保について」質問し、教育次長 天野英樹、住民課長 山本隆、教育長 遠藤秀男、町長 真屋敏春が答えました。
- 聞いた人
- 五十嵐篤雄 議員
- 答えた人
- 教育次長 天野英樹、住民課長 山本隆、教育長 遠藤秀男、町長 真屋敏春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 13番 五十嵐篤雄
2件目の質問ですが、児童生徒の安全の確保についてお伺いいたします。ちょうど今年のゴールデンウイークを終えた5月の7日だったと思います。とても不幸な事件が発生いたしました。もう皆さん、既にご存じだと思いますけれども。これはたまたまなのですが、私は新潟県の出身でございまして、そこで起こった事件なのでなお興味もあったわけですが、ちょうどそのゴールデンウイークを利用いたしまして、ちょっと所用があったものですから、私も帰省しておりまして、この電車にはねられてしまったわけですが、その線路はJR越後線といいまして、ちょうど日本海と上越新幹線の間を走る、新潟駅から柏崎という、あの刈羽原発のあるところまで、多分2時間ぐらいで行く電車だと思いますが、そこで起きた事件です。たまたま私の姉が、この越後線という沿線に住んでおりました関係で、実は私もこの電車に行ったときに乗りました。同じ電車ではありませんけれども、乗りました。それは全くこの事件とは関係ございませんけれども、この地域は、事件のあった場所は、もちろん新潟市なのですが、新潟市の郊外の閑静な住宅街で、新潟市内の企業、事務所に通う方がいるベッドタウンみたいな位置づけの地域でございます。これもまた関係ないことですが、ちなみに、この地域は日本海がすぐ近うございまして、実は今、米朝の協議でいろいろ話題になっていますけれども、拉致問題の横田めぐみさんが拉致された地域のすぐ近くでございます。海岸がすぐ迫っているところでございます。それは余談なのですが、このように新潟県での女子児童にかかわる重大な事件の発生を受けて、早急に特別な指示や指導をされたのか、通達でもいいのですが、されたのかということでまずお伺いしたいのですが、実は、総務常任委員会の所管事務調査でも、毎年、町内の小中学校を訪問しておりますけれども、児童生徒の安全対策等についての取り組みや問題なんかは必ずお伺いしているところですけれども、大きな問題は、ここ最近はなかったように記憶しております。何も起きていないということにまさるものはありませんので、とても平穏でいいことだと思うのですが、いつ何どき、こういった事件が起こるとも限らないものですから、油断してはいけないということと、大変気の毒な事件ではありますが、この事件を無駄にしないという意味合いでも、再度、注意喚起するということが必要なのかなということを思いましたものですから、このような質問をさせていただきます。いかがでしょうか。
町の答え 教育次長 天野英樹
5月上旬の事件発生の報道があったときには、私たちを含め、子供を持つ保護者の皆さんや教育関係者を初め、全国の人々に衝撃と不安を与えたところでございます。被害者の女子児童はまだ7歳のかわいい盛りで、ご家族に見守られ元気に学校に通い、多くの友人とともに楽しい学校生活を送っていたとの報道でございます。ご家族を初め、関係者の深い悲しみや無念のほどはいかばかりかと。ここに改めて被害者のご冥福をお祈りしたいと思います。さて、ご質問の事件の発生を受け、特別な指示や指導をされたかとのご質問でございますが、事件発生の報道後に定例の校長会や教頭会において、新潟市で発生した女子児童に係る重大事件に鑑み、不審者に関する対応について、改めて各学校においてしっかりととるよう指示をしたところであり、各校長、教頭ともに教育関係者として、今回の事件発生について衝撃を受けているようであり、各校の対応について気持ちを新たにしていた様子がうかがえたところでございます。今後においても、当町の子供たちがこのような目に遭うことのないよう、あらゆる機会を通じて、常に緊張感を持って取り組むよう、学校現場においてできる取り組みについて指導してまいりたいと考えているところでございます。
議員の質問 13番 五十嵐篤雄
それで、すぐに手当てをしたということございますので、それはそれで私は一定の評価をしたいなというふうに思います。これ、大都会に特殊な現象ということではなくて、小さな自治体、小さな地域でも、人口の少ないところのほうがむしろ人の目が届かないということもあって、逆に危険が忍んでいるのかななんて思ったりもいたしますので、小さな町でいつも平穏だから、決してこんなことは起きないだろうというふうには思わないで、事あるごとに確認、指導等をぜひ行っていっていただきたいなというふうに思います。そこで、先ほども申し上げましたように、管内といいますか、私どもの所管調査でもあまり大きな問題にはなっていないと記憶しておりますけれども、では、実際、不審者情報やこういった事案の発生等は、状況をどの程度把握されているのか、また、こういった不審者情報、事案発生等の情報の流れはきちっと整備されているのかどうか、これもたしかいろいろな手立てを使って流されているということは聞いておりますけれども、特に情報の流れについては聞いておりますけれども、再度、確認の意味で質問をさせていただいておりますので、答弁をお願いしたいと思います。
町の答え 住民課長 山本隆(住民課長は2019年3月まで)
それでは、私のほうから、洞爺湖町内及び伊達警察署管内における子供に係る事件及び不審者情報等の件数を把握しているかとのご質問にご答弁をさせていただきます。まず、町独自では事件等の発生件数の把握はできませんことから、伊達警察署に確認をとらせていただき、過去3年間の伊達警察署管内及び洞爺湖町内での発生状況についてデータをいただきましたので、その数値で説明をさせていただきます。まず初めに、子供に係る事件発生件数でございます。こちらにつきましては、13歳未満の子供が関連した事件とのことでございます。まず、伊達署管内におきまして、平成27年はゼロ件、平成28年1件、平成29年はゼロ件とのことでございます。ちなみに、洞爺湖町におきましては、27~29年、3年間、発生はございません。また、次に不審者情報等の発生件数でございます。こちらは、声かけ、つきまとい、痴漢等を含めた数値でございます。まず、伊達署管内でございます。平成27年12件、平成28年28件、平成29年が5件となっているとのことでございます。ちなみに、洞爺湖町におきましては、平成27年に1件発生しているということで、28~29年につきましてはゼロ件とのことでございます。伊達署管内での発生件数でございますけれども、この発生につきまして、伊達市での発生がほとんどということで、先ほど言いました27年の12件のうち1件が洞爺湖町ということでございます。
町の答え 教育次長 天野英樹
各学校の情報提供のシステムはできているかということでございますが、不審者情報や事案の発生があった場合、胆振教育局などから教育委員会へファックス等で連絡が入りまして、教育委員会から各小中学校へファックスをして、情報を提供しているという状況でございます。また、このほかに、北海道警察が実施してございます「ほくとくん防犯メール」というものがございまして、希望する方は誰でも登録することができまして、これは無料でございます。パソコンや携帯電話にメール配信するサービスで、子供に対する声かけ事案などの不審者情報や通り魔事件、路上強盗、ひったくりなどの事件の発生と防犯対策情報などの情報が配信されてございます。このサービスを利用している先生方もいるとお聞きしてございますので、これらの方法により、各学校において不審者情報等の事案を把握しているというところでございます。以上でございます。
議員の質問 13番 五十嵐篤雄
発生件数もこの当町においてはほとんど皆無に近い状態で推移しているということで、ただ、伊達市で発生しているという案件がございますので、隣の市ということもありますので、人の動きによっては当町も影響を受けないとも限らないことから、やっぱり注意深く当たっていってほしいなというふうに思いました。それと情報の流れについては、おおむね整理はされているのかなというふうに思います。いろいろな情報手段が豊富になってきておりますので、逆に、あまり手段が多過ぎるとかえって混乱することもあるかもしれませんけれども、その辺の機器、機材も含めて、定期的に使われるというか、それを活用しないほうがいいのですが、活用する側の立場に立って、機器としてふさわしいかどうか等も考慮していただきたいというふうに思っていますし、あと、各地域の防犯協会さん、それから青少協さん等で、これは情報の流れとは全く関係ございませんが、地域によったら、防犯の教室を開いたりやっているところがありますので、この辺の協力もいただきながら、事前にこういったものを防ぐという取り組みをしていっていただきたいなというふうにお願いを申し上げまして、次の質問に移りますが、今の2番目の質問との結果的に関連があるわけですが、十分過ぎる、やり過ぎることはないぐらいの事案といいますか、ことでありますので、徹底してやっていただきたいということに変わりはございませんが、再度という意味も含めて、通学路や地域で危険箇所がないかどうかとか、そういったものを把握する、共有するという観点から、今まで以上にその取り組みについて、もう一度再点検する必要はないかも含めて、3番目の質問でございますが、安全を確保するために現在及び今後行うべき具体的取り組みについて、もしあれば、お答えをいただきたいと思います。
町の答え 住民課長 山本隆(住民課長は2019年3月まで)
それでは、私のほうから、危険箇所の把握及び周知状況について、まずご説明をさせていただきます。町におきましては、平成27年度に本町地区の自治会、学校、防犯協会と関係団体の皆様のご協力をいただきまして、洞爺湖町虻田地区防犯交通安全マップを作成してございます。虻田地区の全世帯及び小中学校に配付させていただき、危険箇所等の周知をさせていただいたところでございます。このマップにつきましては、主要通学路の危険箇所と不審者等の出没が危惧される場所を地図と写真で示したものでございます。関係団体の皆様と協議の上で作成させていただき、現在も道路状況や周辺環境に大きな変化がないことから、本マップを継続して利用いただいていると考えてございます。なお、新たな危険箇所等が生じた場合につきましては、修正が必要になった場合は更新を行うこととしているところでございます。
町の答え 教育次長 天野英樹
教育委員会が事務局になって、昨年立ち上げました洞爺湖町通学路等安全推進会議ということで、学校関係者、それから地域、自治会だとか防犯協会、交通安全協会等、それから事務局は私どもですが、庁内では、あと住民課、それから建設課と入って、通学路等の安全ということで、現地点検等もしてございますので、新たに立ち上げたものをしっかり活用しながら、取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。
議員の質問 13番 五十嵐篤雄
これは本当に、先ほど天野次長がおっしゃいました、7歳の子供が、まだ夢をたくさん実現したい、将来長くある人生なのに途中で断ち切られてしまったという、大変不幸なことが起きたわけでございますので、そういうことのないように取り組みは徹底していただきたいというふうに思っております。新潟での起きた事件でございますけれども、ニュースとか報道ですので、多分間違いないと思いますが、容疑者は、過去に、同様なのか中身はちょっとわかりませんが、事件を起こしていて、書類送検されていたというふうに言われています。なぜそのことがあったにもかかわらず、このような事件が起きてしまったのか。確かに人権だとか、個人情報だとかといろいろな守らなければならないことも確かにありますが、命を奪われてしまったら元も子もないわけであります。今、加害者の権利は擁護されても、被害者からしたら本当に許されない事象で、納得のできないことだと思います。このことが共有されていたら、ひょっとしたら未然に防げたのではないか、こんなふうにも思うところでございます。命を守れない、個人のことを守るべき権利が存在するものなのかなという、ちょっと変な言い方ですけれども、やっぱり命が第一だと思います。人権も大事です。ということで、これはちょっとお答えしにくいかもしれません。お答えにくいかもしれません。人権が絡んでいますし、個人情報の保護とかという観点からもありますので、ちょっと言葉を選んで答弁していただかなければならないかもしれませんが、率直な思いを、教育長でも町長でもよろしいので、やはり命が大事だ、命が第一だという観点から、お答えをいただけたらありがたいなと思いますけれども、いかがでしょうか。
町の答え 教育長 遠藤秀男(教育長は2019年5月まで)
議員がずっとおっしゃったとおり、こういう事案というのは、事件といいますか、本当に都市であっても地方であっても、かかわりなく起こる、毎年起こっているなというのが私、印象として思っております。そういう中で、今回は本当にかなり特異な経過かなというふうに理解しております。今お話ありました人権問題、これも大きな問題だと思ってございます。当然これは憲法で定められているということでございます。また、一方で、人の命ってどれだけ大切なのだろうということも、これもやはり憲法で定められているところでございますので、これを比較して、こっちが大切だ、こっちが大切だということはなかなか難しいのかなと思ってございます。そういう中で、私、一つやっぱり思うのは、地域の力というのが大きいのではないかなと思ってございます。私もこの事件の報道を初めて知ったのは8日の日でございました。その後すぐの校長会、また、その後の教頭会で私のほうから各学校に指示をしたわけでございますけれども、本当にこういうことが絶対あってはいけないなというふうに思ってございました。その中で学校では、学校集会または学級集会等を通じて、防犯指導をしっかりと行っていただいているなと思ってございます。具体的に、洞爺湖町では、今、中学生まで防犯ブザーを配付してございます。これらの点検等も含めてやっていただいてございますし、子ども110番の家、これの活用についても指導していただいている。また、警察とか、それから防犯協会等の協力もいただきながら、「いかのおすし」というのがよく言われているのですね。「知らない人にはついていかない」「知らない車には乗らない」「大声で叫ぶ」「すぐ知らせる」、そして「すぐ逃げる」という形。この「いかのおすし」という、これをしっかりと指導していただいているなと思ってございます。ただ、こうしたことは、不審者に出会った場合の対処ということになろうかなと思ってございます。これはこれで大切なことなのですけれども、やはりそういう状況をつくらない地域づくり、社会づくりというのが大切なのかなと思ってございます。旧虻田町でも、以前は住民の見守り活動というのがしっかり行われていたような気がしますけれども、人口減少、高齢化社会などを迎え、そして、保護者の皆さんがほとんど働いているという状況にあって、登下校時の見守りというのはなかなか難しいのだろうなというふうに思ってございます。やっぱりそういうときに重要になってくるのは社会のあり方、社会の目というのが大切だというふうに私が思っているところでございます。本当に登下校の見守りに特化して見守りするというのはなかなか難しいと思ってございますので、それ以外、登下校に限らず、そこだけに特化しないで、住民の皆さんがいろいろな活動のときに、登下校時間にちょっと目を向けてもらえれば、かなり社会は変わってくるのかなという思いを持ってございます。ちょっと話がずれていたかもしれませんけれども、人権問題、また、命の問題というのはしっかりと両立させるような形で進めていかなければならないのかなというふうに思ってございます。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
ただいま町内、特に学校関係、地域住民とのかかわり合いの形については、教育長の答弁のとおりだ思います。私はちょっと違った角度から、今の社会といいましょうか、本当に悲惨な事件が最近は数多く出ているかなと。この間も新幹線の中になたを持って入って、女性の方に切りかかった。それを止めようとした男性が痛ましくもお亡くなりになってしまった。その切りかかった男性を警察が取り押さえて、そして、取り調べの中で、この人、本当にどうしているのだろうという、どうなっているのだろうという思いで、その記事を読んでおりましたけれども、もう、この社会が嫌になってしまった、あるいは、また刑務所を出たら同じことをしようだとかということを、ですから、要は社会がどうなっているのだろうというふうに捉えられるような事件が数多く増えてきている今の現状かなと思いまして、ここら辺につきましても、これからしっかりした国の対策をお願いするしかないのかなと。そして、地域で見守りをしていくということしかないのかな。今、私どもができる限りとしては、やはり地域をしっかり守っていく、これだけに特化しているのかなというふうに感じております。ただ、私もその新幹線に乗っていたら、同じような行動ができたかというと、なかなかやっぱりそこまでの勇気はなかったのかなというふうなことを今感じて聞いておりました。
議員の質問 13番 五十嵐篤雄
今、子育て支援等で、いろいろ皆さんで知恵を出し合って頑張っている中です。本当に子供たち、少ないです。子供は未来の宝ですので、地域、社会、我々大人がしっかり守っていかなければならないことだなと、私自身も痛感したところでございます。以上で、質問を終わらせていただきます。