洞爺湖町議会 平成28年12月会議 2016年12月12日
最後の財政計画の策定について
2016年12月12日、洞爺湖町議会の一般質問で、五十嵐篤雄議員が「最後の財政計画の策定について」質問し、税務財政課長 佐藤久志、総務部長 伊藤里志、町長 真屋敏春が答えました。
- 聞いた人
- 五十嵐篤雄 議員
- 答えた人
- 税務財政課長 佐藤久志、総務部長 伊藤里志、町長 真屋敏春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
最後の財政計画の策定についての質問に入ります。当町では、かつて財政健全化団体ということで、財政健全化計画を立てて推進してきた中で、平成23年でしたでしょうか、24年でしたでしょうか。健全化から脱却できて、その後、平成24年になるのでしょうか。平成28年までの5カ年間の中期計画が策定されております。それで、当然、これは5カ年で、もう28年度で満了しますので、29年からの中期財政計画というのが恐らくつくられるだろうというふうに思っておりますが、まず冒頭に、これからつくるのか、もうできているのか、この確認をさせてください。
町の答え 税務財政課長 佐藤久志(税務財政課長は2018年12月まで)
議員もおっしゃられましたとおり、当町は、平成20年度の決算におきまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律で定めます健全化判断比率のうち実質公債費比率が25%を超えましたことから、早期健全化団体となりまして、平成21年度から24年度までを期間とする財政健全化計画を策定いたしまして、健全化団体からの早期脱却を目指し、取り組みを進めました。町民と議員の皆様のご理解とご協力によりまして、計画より1年早く、健全化団体からの脱却が図られたものでございます。健全化団体を脱却いたしましたが、町予算における公債費は依然、歳出において大きな割合を占めておりますことから、町債発行の抑制を継続するとともに、洞爺湖町まちづくり総合計画との整合性を図りながら、引き続き歳入の確保と歳出の見直しにより、弾力的な財政構造と持続可能な財政基盤に努めることを基本といたしまして、中期的な財政管理の必要性から、平成24年度から平成28年度の5カ年間を計画といたします洞爺湖町中期財政計画を策定したものでございます。現在は策定中であります第2期まちづくり総合計画にあわせまして、来年度からの5カ年間を計画期間とした財政計画の策定に向け、現在取り組んでいるところでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
今、作成中ということであります。確かに今回の12月会議でも上程されていますまちづくり総合計画の10年の部分の整合性がありますので、その計画と相まって、その事業の裏づけとして財政計画が立てられるのだろうというふうに思っております。しゃくし定規な質問で恐縮ですが、この財政計画策定の目的とその背景はとちょっとかた苦しい質問でございますけれども、簡単で結構ですので、その目的と背景についてご説明をいただきたいと思います。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
中期財政計画の目的と背景という部分でございます。中期財政計画につきましては、当町の場合は、まちづくり総合基本計画の中に、やはり実施計画をもとにしまして、将来的な部分での財政支出を図るために、それの財政的な担保となる部分の中で財政の中期計画を策定していくということで、やはり、これは今後行う事業が、計画的に持続可能に行える部分を背景として、これを策定するものでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
そういう説明になろうかと思います。それと必ず決算や何かでも出てきます各種財政の比率というのが、公債費比率であるとか財政力指数だとか、いろいろな各財政の比率というか指数がございますけれども、この計画の策定に当たって、そのような比率をある程度の目標値として掲げた中での財政計画の策定になるのではないかなと思われますが、その辺はいかがでしょうか。
町の答え 税務財政課長 佐藤久志(税務財政課長は2018年12月まで)
財政計画の策定に当たりましては、行財政改革、定員適正化計画などによる取り組みを反映させるとともに、地方公共団体の財政の健全化に関する法律で定めます健全化判断比率を意識した、健全な財政運営の推進が求められます。また、歳入の5割を占める地方交付税の減少が見込まれますことから、経常的経費の縮減と臨時的な事業の推進に必要な財源の確保などに取り組むとともに、限られた財源の効率的、効果的な活用と将来を見据えた町財政の維持、運営が必要であると考えているところでございます。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
中期財政計画を立てる上で、私どものまちは残念ながら自主財源が非常に少ない、今、地方交付税に頼るところが約50%という状況がございます。それで、特に自主財源のいわゆる町税ですとか、そういうものをできるだけふやしていきたい、そういうものはあるのですが、現実問題としてどれだけふえていくか。これはちょっと予断のならないところでございまして、しかるに抑えるところが、連結赤字比率はまず出せない、これは出さない。それで、実質公債費比率をいかに抑えていくか。18%を下る比率、特に16%から、いっても17%台。さらには、やはり一番考えていかなければならないのは将来負担比率だと思っております。ただ私どものまちは、将来負担比率が、今68%でございまして、100%には届かせない。しかし、将来的に、やはり次の世代に苛酷な財政負担をさせ、借金の返済に充てることにはしたくない。今、できる限り、事業を進めるに当たっても有利な合併特例債あるいは過疎債を利用しながら、なおかつ、将来負担比率を抑えながらというふうなことを、やはり念頭に置きながら調整をしていかなければならないなというふうに思っております。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
大変難しい財政運営ということも、私も承知しておりますけれども、総合計画がどちらかというと事業展開を優先しているというか、そういう計画に対して、むしろこの財政計画は、抑えると言ったら変ですが、ブレーキ的な役割も一つ果たしているのかなという感じがしております。そこで、2番目の質問に移りますが、策定に当たり財政規律はどのように位置づけるのかということでございます。今、町長からお話があったように、自主財源の確保であるとか行財政改革の、そちらとの整合性であるとか、ひょっとしたら、こんなことはいいかどうかは別にして、自己財源等の確保の意味合いか、料金の適正化なんかの観点からも、料金の値下げとか値上げなどという話も入ってくるのだろうというふうに思われます。先ほど申し上げましたように、総合計画の中では、事業の支出を見るけれども、それに見合った町税だとか交付税が潤沢に入ってこなければ、その総合計画の実施自体もおぼつかないという状況にあるわけです。そういう意味で、余り締めたいとは思いませんし、夢を語るには、ある程度の財政支出も必要だなと思いますけれども、事この中期財政計画に関しては、財政規律を一定の形で維持しなければいけないのだろうなと。逆にそこに難しさというか、厳しさがあるのかなという気がいたしますけれども、この位置づけについて質問をいたします。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
今、議員がおっしゃったとおり、歳入につきましては、今、税収自体が予算上は25%程度しかございません。その中で、地方交付税が50%を占めるような状況の中で、国の財政の状況によっては、町の財政が大きく左右されるというような脆弱な財政基盤の中で、財政運営を今行っている状況でございます。ただ、やはりまちづくり基本計画の中でお示しする事業展開は、これは必要不可欠な部分だろうというふうに考えております。その中でもやはり町のほうとしましては、経常経費の縮減は、これはしかるべき、やらなければならないなということと、あとは、町長も先ほどからおっしゃっているとおり、将来の負担をやはり極力少なくしていくという部分は、これは財政運営にとっては一番大事なものかなというふうに考えております。そういうことを基本的に少ない財源をやはり有効に活用した中で行っていくということを基本として、今後の財政運営をしていきたいというふうに考えております。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
先ほど申し上げましたように、事業は展開したい。でも、財政も厳しいという、どちらも大切なことでございますけれども、バランスなのかなという気がいたしますが、しっかりとした財政規律も考えながら、計画を策定していただきたいというふうに思います。次に、地方創生が推進される中でこの計画に組み込むのかどうかということです。まち・ひと・しごとで、地方創生が今叫ばれて、我が町においても、いろいろな事業展開をされていますし、いろいろ、特にジオパーク関連で多くの事業がなされています。単発的なものであれば組み込む必要はないのかもしれませんし、むしろ特別枠などという考え方のほうがいいのかもしれませんが、今までの、平成28年度までの中では、多分、単独でやられていたと思いますけれども、今後、考えられる地方創生の事業に関しては、特別枠でいくのか、それとも、この中に組み込んで、しっかり中期計画の中に財政面でも組み込んで、事業面でも組み込んで進めていかれるのかどうか。これからの地方創生というのを、これからといいますか、もう進んでいますが、一億総活躍などと言っていますが、それも多分このまち・ひと・しごとの一環だと思いますので、国がどういう形で推し進めてくるかというのもちょっと未知なところがありますが、基本的には今、方向としてはそちらの方向に向かっている限りは、何らかの形で組み込んだほうがいいのかなという気がいたしますけれども、いかがでしょうか。
町の答え 税務財政課長 佐藤久志(税務財政課長は2018年12月まで)
町の財政計画におきましては、第2期まちづくり総合計画の実施計画をもとに将来計画等を見込むものでございますので、まちづくり総合計画におきましては、平成27年度に策定いたしました、まち・ひと・しごと創生総合戦略と連携した計画でございますので、地方創生にかかわる事業についても見込んだものとなるものでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
では、それはそれで結構でございます。それでは、最後の質問になりますけれども、この中期財政計画ですが、私もちょっと軽んじていたわけではないのですけれども、なかなか当初予算、その決算で、年度、年度の細かい事業や数字を追いかけるがゆえに、どうもこの中期計画という部分を、ないがしろにしたわけではないですけれども、余り、関心が薄かったというのが現実であります。これからは、これはとても大事な教科書だということで、注意して見ていかなければいけないなというふうに、実は反省しているところでございます。その辺のことも含めて、せっかくこの中期計画をつくるわけですから、まちづくりの審議会、計画と同じように、ちょっと数字の部分があるので難しいかもしれませんが、第三者機関によって策定する委員会をつくる。ないしは策定委員会がなくても、毎年、この平成28年までの計画書の中でも毎年度検証して必要に応じて見直すというふうにちゃんと明記されておりますので、少なくともその検証だけでもやれる、できたら第三者機関の委員会があったら、財政に関する関心も持っていただけるのかなというふうに考えました。それで、ちょっとこの辺についての見解を伺いたいと思いますが、逆に中期計画の中で検証し、必要に応じて見直すというふうに明記しておりますので、この辺の策定委員会とか検証委員会というのは、何か要綱や条例で規定しているのかどうかもちょっと一緒にお伺いいたします。
町の答え 税務財政課長 佐藤久志(税務財政課長は2018年12月まで)
財政計画におきましては、要綱などで示している審議会とか委員会というのはございません。財政計画におきましては、主にまちづくり審議会や行財政改革審議会にてご審議をいただいております各種計画などを基本としまして、また、財政健全化法に基づく健全化の指標も考慮しながら策定するものでございますので、今のところ第三者機関による策定委員会等の設置は考えてございません。策定した計画につきましては、町のホームページや広報紙にて公表、周知してまいりたいと考えておりますし、先ほど議員もおっしゃっていましたが、計画の推進状況につきましては毎年度検証して、必要に応じて見直し等をしてまいりたいと考えているところでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
無理やりつくれというふうに申し上げているわけではないのですが、もうちょっとこの中期計画というものの重要性というものを認識してもらう意味でも、まちづくり審議会でもいいと思いますが、しっかり、また、そこでやると目的や、やってもらうことの乖離があると困るので、やれるかどうかわかりませんけれども、数字もお示しして、事業と数字と一緒に見ていただくぐらいの機能を持っていただけるのであれば、まちづくり審議会でも構わないと思います。そんなのが可能であれば、やっていただきたいなというふうに考えるところでございます。最後になりますけれども、今ちょうど策定中ということでございますので、これはよその自治体の計画の基本方針というのをちょっとご紹介したいと思うのですが、まさにこの基本方針として適切だなと。この当町が悪いという意味ではないです。こういう考え方で基本方針を定めるのがいいのではないかということで、ちょっと参考までに聞いていただきたいのですが、1番目として、当然のことなのですが、総合計画との整合性の確保という意味で、財政計画の中期期間に計上する事業の内容については、総合計画中期基本計画における位置づけを明確にし、総合計画に掲げた施策との整合性を確保する。2点目が計画の実効性の確保。事業内容が明確でないものについても、計画期間中に実施する見込みがある事業については、可能な限り事業費見込みを計上し、計画にない突発的な財政負担を極力減らすことで、財政計画の実効性を確保する。もう1点目、これは先ほど言いました地方創生の関係ですが、これは特別枠という形で設定されていますけれども、特別枠ではなくてもいいのですが、地方創生に向けた取り組みを財政面で担保するため、まち・ひと・しごと創生総合戦略に関する事業の財源として、この計画の中にしっかり盛り込んで、柔軟にかつ積極的に事業展開をしていくというようなこと。最後ですが、これは先ほど言いました財政規律の維持のことなのですが、健全な財政状況を維持するため、事務事業全般にわたり、その必要性や効率性を精査するとともに、歳出削減や自主財源の確保に積極的に努め、また、起債や基金を有効に活用することで、将来にわたり安定した財政運営が可能となるよう財政規律の維持を図ると。先ほど町長もちょっと言及されていたと思いますが、将来にわたるそういう不安をなくして、維持可能な自治体にしていくということでございます。今、4点ほど、この計画を策定する上で参考にしたらどうかなというお話をさせていただきました。最後に、この4点を含めて、町長のほうから中期計画の策定に当たっての決意といいますか、考え方を再度お伺いして、私の質問を終わりたいと思います。
町の答え 総務部長 伊藤里志(総務部長は2017年3月まで)
先ほど議員のおっしゃった整合性の確保だとか、計画の実効性の確保、または地方債や基金の確保、まさにおっしゃるとおりでございます。ただ一つ、当町の一番の課題でございます。これは地方交付税でございまして、やはり合併算定替によります減、または人口によります減、これは大きく影響されております。それともう一つ、今大きな問題があるのが、先ほど立野議員もおっしゃいましたが、三位一体改革のときに国庫補助金を3兆円、交付税のほうに入れました。ただ、そのかわり5兆円、交付税が減らされております。その中で、今、地方債、その赤字分を地方が借金をして、赤字地方債という形なのですが、それがうちもやはり今、三十数兆円という額になってきて、これは本来、国が100%持つべきものなのですが、なかなか交付税総体がふえてこないと。やはり、その中で今後その辺も重視しながら、事業の選択をしながら、計画性を持った事業展開を行っていくということが一番重要かなというふうに思っております。その辺を十分考慮しながら、今後、中期財政計画で収支が動きますけれども、その辺をやはり必要な部分を計上して、計画性を持って作成していきたいと考えております。