みんなの議会

洞爺湖町議会 平成27年12月会議 2015年12月15日

洞爺湖有珠山ジオパークの一層の推進について

2015年12月15日、洞爺湖町議会の一般質問で、五十嵐篤雄議員が「洞爺湖有珠山ジオパークの一層の推進について」質問し、ジオパーク推進課長 武川正人、企画防災課長 鈴木清隆、町長 真屋敏春が答弁しました。

質問者
五十嵐篤雄 議員
答弁者
ジオパーク推進課長 武川正人、企画防災課長 鈴木清隆、町長 真屋敏春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 3番 五十嵐篤雄

では、2番目の質問に移ってまいります。洞爺湖有珠山ジオパークの一層の推進を目指してということで、多分、町長もジオパークには大変力を入れていらっしゃると思います。サミットも誘致できましたし、ジオパークも認定されて、そういう意味ではほかの地域に比べて大変恵まれている地域だと思います。より一層、ジオパークを進展させて、この地域の発展にとてもいい材料だと思いますので、どんどん進めていってほしいという意味合いで質問をさせていただきたいと思います。地球を学び楽しむ大地の公園ということで、洞爺湖町の有珠山のジオパークのホームページを見ますと、そのように訳してあります。地球を学び楽しむ大地の公園、こうやるとジオパークというのはすごくわかりやすい表現だなと思っています。まず、質問の1番目でございます。平成21年にジオパークの認定を受けたわけでございますけれども、初心に返ってと言うと失礼ですけれども、当初の目的をもう一度確認する意味で、簡単で結構ですので、その目的を確認させていただきたいと思います。

答弁 ジオパーク推進課長 武川正人

ジオパークにつきましては、2000年の有珠山噴火、これが洞爺湖周辺に大きな被害をもたらしました。この災害からの早期復興のための手段として、火山遺構を含む新たな観光資源を活用するエコミュージアム構想が提言されたところです。エコミュージアムとは、1960年代にフランスで提唱、展開された農産漁村地域の振興策で、地域を丸ごと博物館に見立てて、自然、農場、山林、漁場、集落、遺跡などを展示室とみなしまして、住民参加型でつくり上げる新しいタイプの野外博物館とされているところです。2006年11月、洞爺湖町周辺の4市町は洞爺湖周辺に既に点在しておりました観光資源や火山遺構を結びつけて、ほかに類を見ない魅力的な観光地、ふるさとづくりを図るために、洞爺湖周辺地域エコミュージアム推進協議会を設置し、活動を始めました。一方、2004年、ヨーロッパと中国が中心となり、世界ジオパークネットワークが発足いたしまして、2008年、国内に日本ジオパーク委員会、JGCと言われる組織が設立されました。エコミュージアム構想とジオパークの活動は、ともに地域の資源を新たに認識し、その資源を活用してより魅力的なふるさと、地域をつくっていく取り組みでございます。そして、世界に誇れる多くの資源とその恵みを将来にわたって引き継いで、さらに広く世界へ発信する、こういう理念で一致するものでございます。この理念の一致によりまして、エコミュージアム構想に取り組んでいた当地域は、ジオパークを目指すこととし、2008年12月、日本ジオパーク委員会による現地審査を経まして、日本ジオパーク認定地域となったところでございます。翌2009年8月に糸魚川、島原半島とともに、日本で初めての世界ジオパーク認定地域として世界ジオパークネットワークの一員となったものでございます。これらの経過を踏まえ2010年2月、構成市町合意のもとで、洞爺湖周辺、エコミュージアム推進協議会を発展的に解消いたしまして、新たに1市3町による洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会を設立したものでございます。目的といたしましては、洞爺湖有珠山ジオパークの根底にございますのは、ふるさとの豊かな大地と海の恵みを享受し活用するとともに、災害の経験を蓄積、伝承して次の噴火に備えることで火山との共生を実現する、そういうこの地域ならではの自然とのつき合い方がございます。この活動の到達すべき大きな目標としは、ジオパークを活用した教育機会への充実を図るとともに、ジオパーク資源のすばらしさをそこで生活する人たちが改めて再認識して、その豊かなジオパークの恵みを経済活動を含めて賢く利活用していく、こういうことだというふうに思っております。

質問 3番 五十嵐篤雄

理念はとても崇高だと思います。ただ、なかなか浸透していない。年数も少ないのかもしれません。これは、まだ時間をかけないと、浸透するにはまだちょっと道半ばかなという感じがいたします。着実に一つずつ進めていくことによって、このジオパークが根づいたものになっていくのかなというふうに思います。3番、4番のほうで具体的な質問にしてまいりますけれども、その前にもう一点、2番目でございますが、現在、道内の5カ所がジオパークに認定されております。アポイ岳、白滝、三笠、とかち鹿追と洞爺湖有珠山と5カ所ありますけれども、実はパンフレットも一緒にできていまして、そこに関連性がありますから、お互いにネットワークを張っていい関係になればいいかなと思います。努力をされているのはわかるのですけれども、何せ地理的に遠いこともありまして、また広い北海道の中に点在しているということで、これもまたこれからの課題かなとは思います。そうは言うものの、道内に5カ所あるわけですから、考え方だけでも結構ですので、どんな関連があって、どのような効果が生まれてきそうなのかで結構ですので、説明をいただきたいと思います。

答弁 ジオパーク推進課長 武川正人

今、五十嵐議員がお話しされたとおり、北海道内には五つのジオパークがございます。それぞれにテーマを持って活動しているところでございます。私どもの活動のテーマは「変動する大地との共生」というテーマでございます。洞爺湖有珠山ジオパークは11万年前の巨大火砕流を起こした洞爺カルデラ、2万年前に活動を開始した活火山の有珠山など、火山を核としたジオパークでございます。大地が盛んに変動を繰り返す変動帯に位置している日本では、地震や火山など地質災害をテーマに据えたジオパークが多くございます。ほかに兄弟格として島原半島のジオパークがございますけれども、そういう中で、過去350年に9回の噴火を経験している洞爺湖有珠山ジオパークは、その代表格と言われてございます。続きまして、アポイ岳でございます。アポイ岳ジオパークは、最近新聞に出てございますとおり、世界の仲間入りをしたジオパークでございます。ここを有名にしたのは、二つのプレートが衝突した際に、地殻の下にあるマントルと言われる地中深くにある岩盤が突き上げられるようにあらわれまして、これが橄欖岩と言われるものでございます。世界的に有名なアポイ岳を形成しているのが橄欖岩でございます。地表に出ていること自体が非常に珍しいと言われております橄欖岩による特殊な土壌であることから、植物にも多くの固有種がございまして、高山植物のメッカとして注目されている地域でもございます。ここの活動のテーマは、「地球深部からの贈りものがつなぐ大地と自然と人々の物語」と、ちょっと長いのですけれども、このような活動のテーマとしているジオパークでございます。白滝ジオパークは、ご承知のように黒曜石の産地として日本一とも言われる場所でございます。黒曜石は、特殊な条件の火山活動によって生成した岩石で、砕くと薄い破片になることから、石器時代や縄文時代から道具として使われてきたところでございます。火山活動と人間の歴史をつなぐジオパークの一つでございます。活動のテーマは、「自然と文化の融合」でございます。続きまして、三笠ジオパークは、世界的にも有名な1億年前のアンモナイトの化石が多く発見される地層があること、また、数千年前の植物層が石炭となって堆積していることが特徴的なジオパークです。石炭という大地の遺産の恩恵を活用しながら暮らしてきた炭鉱のまち特有の歴史文化を含め、ジオパークとして評価されているところです。活動のテーマは、「さあ、行こう!一億年時間旅行へ~石炭が紡ぐ大地と人々の物語」となってございます。とかち鹿追ジオパークは、国内のジオパークで唯一、凍結の「しばれ」をテーマにしたジオパークです。然別湖周辺の山々に広がる風穴地帯の地下からは、日本最古の氷を含む永久凍土が確認されております。日本最大級の風穴地帯の周囲には、エゾナキウサギを代表とする貴重な生態系がはぐくまれている自然豊かなジオパークでございます。先ほどお話ししましたように、活動のテーマは、「~火山と凍れ(しばれ)が育む命の物語~」でございます。それから、相乗効果でございますが、北海道のジオパークはもとより、日本のジオパーク活動全体として言えることでございますけれども、地域防災教育の質的な向上ということが1番に挙げられるかと思います。近年の地震や火山噴火、気象災害が多発する状況におきましては、自然災害と共生することが自分たちの暮らしを守る上で必要不可欠なことです。地域の自然を知り、過去の災害を知り、その教訓を後世に伝えていくジオパークの活動は大変重要であります。ネットワークの全国大会あるいは研修会での事例発表、講演を通じてネットワーク全体で地域防災教育の質的な向上を図っているというものでございます。もう一点は、それぞれの自治体が進めている根底にある部分かと思いますが、ネットワークの中で行った構成団体のアンケート調査がございます。これはJGNが行ったものですが、活動の目的の上位を占めたのは交流人口の増加及び観光拠点づくりということで、そのような協議会が大半でございました。大地の恩恵を観光資源として外からの人を引きつけて交流人口を拡大することで地域の経済の活性化に結びつけたい、そういう思いでございます。ジオパーク加盟団体として共通する目標は、ジオパーク旅行を楽しむ場所として地域を磨き上げて、ネットワークのつながりを生かしながら交流人口を拡大させたいというものでございます。北海道内の五つのジオパークにはそれぞれ特徴があり、各地域を結ぶジオパーク旅行をPRしているところですけれども、距離的な問題や交通の便などの課題があるところでございます。今後は、全国的なジオパーク活動を通じた競い合い、あるいは知恵比べによってそれぞれの道内のジオパークの特性にさらに磨きをかけて補完性を強化することでジオパーク旅行によい相乗効果を生み出したいと考えてございます。

質問 3番 五十嵐篤雄

それぞれの特色をご説明していただきました。当然ですが、人間の歴史にはかなわない太古の歴史をかいま見たような説明を受けたような、私個人的には、ジオパークに夢や希望、感動がもてるようなお話でした。このことがもっともっと伝えられていけばいいのかなと逆に感じたところでございます。次の質問に移ってまいります。ジオパークの役割は、教育、科学振興、観光に関して地域を活性化させることであります。組織論のことを言って大変僣越なのですが、縦割り組織の中で、組織を超えた活動が注目されます。そこで、ジオと農漁業、アイヌ・縄文文化とのかかわりについてご説明をいただきたいと思います。実は、2009年にジオパークに認定されて、4年に1度、再審査が義務づけられているということで、平成25年に洞爺湖有珠山は再認定されたと承知しております。その再認定された時点で評価されたことが4点ほどございまして、専門家や研究機関からの支援が充実しているということや、火山マイスター制度の取り組みが行われているとか、噴火災害の遺構が教育活動に活用されている、それから、地元の農産、魚介類が大地の恵みとして経済活動につなげている、これが評価されて再認定されたと伺っております。そこで、3番目の質問と今の評価の部分がつながるわけでございますが、私は、ジオパーク推進室だけではジオパークの活動は当然無理だというふうに思っている一人でございます。それで、余計なお世話でしたけれども、縦割りという表現をさせていただいたのですが、実は農産品も関係してきますし、縄文・アイヌ文化も多分関係してくるのだろうというふうな広がりを考えたときに、やはり、農業振興課であれ、産業振興課であれ、社会教育であれ、その各分野がそれぞれジオパークを利用した取り組みをしていくということもあっていいのかなということで、これを書かせていただきました。農漁業関連とジオパークとの関係、各アイヌ・縄文文化とジオパークとの関係などを担当の課でどのようにお考えになっているか、お話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 ジオパーク推進課長 武川正人

まず、全体的な考え方を含めてということでございます。文化とのつながりは、ここに書いている質問にございますアイヌ文化と縄文文化は、審査のときにも大きな評価をいただき、活動としても、これからもっともっとつながりをつけていくことで、さらにジオパークの質が上がるという審査の総評をいただいたところでございます。この部分につきまして、まず、洞爺湖有珠山ジオパークは、教育、ツーリズム、科学、自然、歴史、文化、多種多様な価値を持つジオサイトがございます。ジオサイトといいますのは、地球の見どころということでございます。縄文の人々やアイヌの人々の暮らしという場も含まれてございます。約7,000年前から江戸時代まで、有珠山は穏やかな存在の時期がございました。その間、洞爺湖や有珠山の火山活動による地形や堆積物、自然が育んだ森や海などこの恵みを利用しまして、この地域で人々が暮らしてきたという歴史がございます。現在、ジオパークのエリアの中には、入江・高砂貝塚を含む、これは世界レベルの貴重な遺跡群として評価を受けてございますが、こういう遺跡群とともに、大地や自然と暮らした先住民族の思いを感じることができる重要な場所が残されているものでございます。まず、こういう文化とジオサイトとの結びつきということで、当然、洞爺湖町だけでは全体をつなぐこと、結ぶことはなかなかできませんので、推進協議会として、この歴史、文化、地域資源を教育活動に生かすために、小学校6年生向けの野外テキストを製作しました。これは、学校の先生が手引とできるように、生徒のテキストと合わせた形で製作したものですが、そういうテキストをつくりまして、入江・高砂貝塚を野外学習の場とするため、教育委員会と連携しながら、町内の小中学校の皆さんにテキストをお配りして活用しているということでございます。また、そういう体験的なところをつないで回すということでは、九つの体験コースを設定していますけれども、そのうちの二つのコースを歴史と文化の体験コースということでお勧めして、修学旅行生、それから、学校のそれぞれの研修等でこちらにいらっしゃるときにお勧めしております。こういう歴史文化をめぐるコースについては、噴火湾沿いに栄えた人々の歴史を探訪するコースとしてパンフレットも作成してPRしております。先ほどの全体の考え方としましては、私の課で考えておりますのは、洞爺湖有珠山のすべてが私たちの生活と密接につながっているという考え方のもとに、ジオパークの活動は町の総合計画の六つの分野全てにかかわりを持っているということで、決して新しい取り組みを進めているものではないと考えております。これまで進めてきたさまざまな事業を同じ方向に向けることで、各分野にすぐれた効果が期待できると考えております。このジオパークの恵まれた資源を地域で賢く使うことで、町全体、組織全体として、いかにいい方向へ持っていくかという考え方のもとに、それぞれ連携できるものについて各課と連携しているということでございます。このときに重要な視点となりますのは、それぞれ所有している拠点施設や管理しているものもあると思いますけれども、それぞれの拠点と拠点をジオパークの視点で結びつけて、ある大きなストーリーということで共有する、ジオパークの物語をいかに活用しながら、その施設にお客様をお招きするか。二つ目は、それぞれがジオパークを自分のテーマとして捉えて、主体的なかかわりをどのように持っていくか。三つ目は、ジオパークを地域の環境や歴史と関連されることで、一般の住民の皆さんにジオパークへの関心を高める、あるいは、このジオパーク全体の中で生活しているということがどんなにすばらしいことかということを知ってもらうということかと思います。実際に、各課の連携では、ジオパークの大変重要な見どころである旧洞爺湖幼稚園の草刈り作業、これはボランティアの方のお手伝いもいただいておりますが、観光振興課と環境課と連携しています。それから、今、火山マイスターの皆さんに学校現場に出ていっていただいて、子どもたちに、直接、防災、減災を伝えるという意味では、管理課であったり社会教育と連携してやっております。すこやかロードの認定、フットパスコースとのかかわり、ジオパークのお勧めしているコースと重なるっているということがありまして、健康福祉課とも連携して事業を一緒にやっています。それから、総務課とは、毎年、防災とジオパークの職員研修は必ずするようにということで町長からも指示を受けておりますので、ジオパークをテーマとした職員研修を必ず行っております。それから、観光振興課とは、各種のイベント協力、案内板の設置、散策路の安全確保などの部分で連携してございます。最後になりますけれども、地域食材の活用ということで、産業振興課、観光振興課、農業振興課と連携しています。ジオパークのシンボルメニューということで、何日か前に酪農学園大学の筒井先生がピザのレシピをつくって提案してくれたのは、道央の記事にも取り上げられて、札幌でもそれをごらんになった方からお電話をいただきましたが、これだけ多種多様な地域食材をどのように連携しながら付加価値をつけていくかというような取り組みを一緒にしているところです。最近では、学校給食への地元小麦のジオパーク給食といいますか、教育委員会と連携しながら1回当たり720食、1カ月当たり約500キログラムぐらいずつ地元の小麦が消化されていくということも含めて、連携しながら事業を進めております。さらに、先ほど言いましたような視点を共通した組織の中でテーマとしながら、より分野横断的に事業を進めていきたいと考えております。

質問 3番 五十嵐篤雄

今、室長が全てお話しされましたので、各課からの答弁は結構です。そういう連携を保って一丸となってやっているということで、私のほうの認識が足りなかった部分もありましたので、より強固に連携を保って進めていっていただければ、このジオパークがもっともっと浸透し、認識されていくことと思いますので、よろしくお願いいたします。4番目は、このたびのといいますか、先月の補正で、交付金措置の予算措置がありましたけれども、私のほうで説明がわからなかった部分があります。これからのことなのでしょうけれども、まず、DMOとは何だということから、方向性で四つの事業展開が書かれております。簡単で結構ですので、その4点についてどういうことなのか、できるだけわかりやすく短く説明をしていただきたいと思います。同時に、豊浦町、壮瞥町にも予算措置がされていますけれども、一緒にやる事業はどんなものがあるのか、それとも、それぞれのまちがそれぞれでやるのか、できたら、ほかのまちの単独のことでもいいですけれども、わかっている範囲で結構ですので、豊浦町や壮瞥町はこんなことを考えているということがあればご紹介いただきたいと思います。それから、予算をつけていただいたのはいいのですが、今年度で消化できるものなのかどうかも含めて4番目の質問といたします。よろしくお願いします。

答弁 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)

私のほうから、DMOと壮瞥町、豊浦町の連携事業の内容に関してご説明していきたいと思います。まず初めに、DMOでございます。ディスティネーション・マネジメント・オーガニゼーション、日本語で言いますと、目的地を管理する団体、組織ということになります。地域全体で観光マネジメントを一本化する着地型観光のプラットホームの組織を指しておりまして、観光業者、地域住民らの立場から、観光とまちづくりを統合して進める観光まちづくりでございます。観光による交流人口の拡大を通して、質の高い暮らしを目指すもので、住んでよし、また訪れてよしということを基本として行われるものでございます。3町でとり行っていく部分でございますけれども、洞爺湖町有珠山ジオパークの資源を活用し、DMOの観光地域づくりとして連携をとっていくことになっておりますが、ジオの資源を効果的に活用して、観光客の受け入れ体制の整備、情報発信連携などを充実させていき、ジオパークブランドの確立を行いしまて、地域をめぐる流れをつくるDMO観光地域づくりの事業を展開していくこととなっております。この事業を行っていくことにより、圏域に住んでいる人たちが観光づくりにかかわることで郷土愛を実感するとともに、都市間交流が活発になることにより、地域経済への波及効果が期待されるとともに、雇用創出及び移住、定住に結びつけていくことと考えております。その中で、洞爺湖町の部分に関しましては、ジオパーク推進課長のほうから説明をお願いするところでありますけれども、隣町の豊浦町でございます。この総事業に関しましては、9,438万4,000円の分が交付決定されているところでありまして、豊浦町においては3,638万4,000円が交付されております。豊浦町は農林水産業が主体となっておりまして、観光業はまちが少ないという部分、また、観光関係者と呼べるメンバーがいつも同じ状況という中で、自然景観を初め、食、歴史、史跡、文化など観光資源が豊富にあるところではあるのですけれども、その観光資源の素材を十分に活用していないところがありますので、そういうところをしっかり掘り起こして外資を稼ぐ仕組みづくりを行うこととしているところであります。この中の一つにつきましては、モニター募集の広報等を行っているところでありまして、今月の21日にはセミナー等も豊浦町で開催されることになっております。また、DMOの機能整備事業の拡大セミナーをやっていくこととなっています。また、組織づくりということでワークショップを行うとともに、インバウンドの受け入れの勉強会の開催というものも取り込みまして、特に冬場の観光客の誘致もしっかりと掘り起こしていきたいという形で進めていくこととしております。また、壮瞥町でございますけれども、昭和新山を抱えておりますが、近年、観光客のニーズの中で観光客はちょっと減少しているということで、再度、観光資源の見直しをしていきたいという考えを持っております。一つには、北の湖記念館、また、火山防災機能をあわせ持つ施設がありますけれども、こちらの整備をしっかり行っていきたいということがあります。また、冬場の観光ということで、スポーツ雪合戦の大会では、実はあそこはWi-Fi等の整備がしっかりとされていないところでもございますので、そうした整備を行っていきたいという中で、壮瞥町においては3,000万円の交付金をいただいているところであります。洞爺湖町につきましては、ジオパーク推進課長のほうからよろしくお願いいたします。

答弁 ジオパーク推進課長 武川正人

洞爺湖町の事業の概要を説明させていただきます。まず、計画の背景でございます。私どものエリアについては、地球の見どころである35のジオサイトというものが存在しております。中でも、特に洞爺カルデラは洞爺湖有珠山ジオパークの代表格として、特別天然記念物の昭和新山と同様に世界レベルの貴重なジオサイトということで、専門家からも評価されているポイントでございます。しかし、余りにも身近な存在で見過ごしてきた洞爺カルデラ周辺の魅力ある資源、ジオパークの恵みを生かし切れていないのが現状かと思います。今後の経済活動への波及とジオパークの持続的な活動を考えた場合に、すぐれたジオパークの恵みを活用しながら、洞爺湖町のファンとなるジオパークのリピーター、交流人口を獲得していくことが必要だろうという考え方のもとに、この政策課題への取り組みとしまして、当ジオパークのシンボル的存在である洞爺カルデラ一周線への集客力を高めて、ジオパーク圏域全体に人、物、情報、回遊、循環させるための事業を実施するというものでございます。近隣からは、ニセコ方面を含めて、多様な観光ニーズがございますので、やはり柔軟で対応性のある洞爺湖ぐるっと一周の魅力をいかに伝えていくかという考え方のもとに事業の構成を組み立てたものでございます。ご質問にあります事業の四つの方向性と概要についてご説明いたします。まず、一つ目の洞爺カルデラ一周線旅行へのいざないとジオパーク圏域全体の魅力発信ということでございます。この柱につきましては、今回、町長が政策的に一番力を入れているところでございます。これは、民間事業者との連携による国内外のジオパークの魅力の発信をする絶好のチャンスということでございます。洞爺湖町からそれぞれのお客様にアプローチをする場合、ジオパークのネットワークを通じて、それぞれの仲間のところから世界へ経由して発信していく、あるいは広告料を含めて大きなイベントを組んで、ジオパークのまちだということを海外へ宣伝するということも考えられますけれども、これだけで外国のお客様がホテルに来られているときは、外国のお客様に直接ジオパークを知っていただき、認知していただいて、何度もこちらにおいでいただく絶好のチャンスだという考え方のもとでございます。多くの外国からのお客様が訪れる今が、ユネスコ世界ジオパークのまちをPRするのに絶好のタイミングだということから、ホテルあるいはジオパークのインフォメーション施設に情報提供する統一感のあるジオパークコンシェルジュとも言っておりますけれども、何とかお願いして、そういう棚を設置させていただきたいというのが一つ目でございます。二つ目は、ジオパークの玄関口、これはJRにおける情報発信ということでございます。北海道新幹線の開業、それから、今、外国のお客様が多く来ていただいている洞爺湖町の玄関口として案内あるいはウエルカムサインを設置する、おもてなしをする入り口としては最高の場所だということから、洞爺カルデラ旅行あるいは周りの近隣町村のジオパークの見どころへどうやってお客様をご案内するかというところに力を入れて、駅のホームの旗を含めてパネルの設置し、これらをJRの駅の周辺に展開したいというものでございます。それに合わせて、メディア等による情報発信ということで、これは、単なる広告掲載とか効果性の低い情報発信とならないように、取材との組み合わせや次の事業との展開などのつながりを考えながら行いたいというものです。二つ目は、世界の冠、サミット、ジオ、これを生かす情報発信ということでございます。GGN、世界のネットワーク及びJGN、日本のネットワークの情報の最新化と情報発信をするために、現在、サミットの展示と同じフロアで行っております大地の恵み展の会場をリニューアルして、その中で最新情報ということで、現在は、去年、国の火山の交付金をいただいて、日本語表記にしかしてございませんけれども、外国のお客様が会場に来られても何が書いてあるのかわからない。身ぶり手ぶりで私も説明したのですけれども、やはり外国語の表記というのは必要不可欠であるということから、今回、その情報を最新化するとともに、外国語の表記をしたいということでございます。これは、ネットワークへの貢献の大きな場ともなりますユネスコの幹部の方もその会場を現に見に来て町長がご案内した経緯もございます。それから、サミットの関係ということで、三重県知事を含めて多くの要人の方が会場に来られているという絶好のチャンスでございますので、ネットワークのかなめを担うユネスコジオパークのまちとして、人、物、情報をここの場所に集中したいという考え方でございます。それから、コンパクトイベントといいますのは、住民の皆様に身近に感じていただけるような動きを大地の恵み展に展示する全国のジオパークを代表する加工食品や水などを活用しながら、驚きや楽しみ、また交流と憩いの場というイベントができたらと考えております。それから、三つ目のカルデラの交易拠点化に向けた新たなアクション(発言する者あり)済みません。これは、食の取り組みということで、とうや水の駅を中心といたしまして、道内を代表する料理をする方も五、六人、手を挙げていただいて応援する体制が整っております。食とカフェは5日間程度ですが、これを何とか展開したいということで、地元の食材とネットワークの中の代表的な食材を組み合わせた料理を考えております。それから、メディアツアーということで、このようなイベントはちょうど3月ごろですので、まだお客様が来る前の時期ですけれども、何とか旬の時期に来ていただけるようにということで、記事を書いてもらうということも含めてメディアの方に会場に来ていただければということです。それから、機能性食品の研究開発でございますが、数年来、機能性トマトソースということで、地元の野菜を使ったソースを継続して3年ほどつくっております。せっかくですので、料理人の方々に、その後、味を変えていくことでどのように市場として使っていただけるかということも含めて研究するということです。それから、野外彫刻作品のアンケートです。これは、芸術館、あるいは58基の野外彫刻がある水の駅周辺というのは本当にへその場所にあると思います。特に、ユネスコジオパークの中に私の作品があるということで、作家がいろいろな活動の中でアピールしてくれることだけで地名度が大きく向上するということがございます。そういうことから、現在の作家の仕事ぶりも含めて、あわせて調査をすることで洞爺カルデラの魅力発信に何とか生かしたいというものでございます。最後に四つ目のジオパークネットワークをリードするきずな、かなめでございます。これにつきましても、大地の恵み展で展示している地場産品を、さらに大地の物語を更新する調査票を全国に出しておりますので、それらを吸い上げて、外国語表記とあわせてリニューアル、一新したいということでございます。

質問 3番 五十嵐篤雄

また勉強させていただきます。最後に、ジオパークへの思いが強いと思います町長に一言、取り組みについてお話をお願いします。

答弁 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)

世界ジオパーク、洞爺湖有珠山、今、私どもスタッフは非常に少ない人数で頑張っておりますけれども、なかなか優秀なスタッフで、いろいろな意味で日本ジオパークネットワークを牽引している職員かなというふうにも思っております。そんな中、ことしの11月17日に世界ユネスコの正式プログラムにジオパークが認定されたことから、ある意味、世界遺産と同等レベルに肩を並べるところまで来たわけでございますが、今、日本ジオパークネットワークは日本国内に39地域ありまして、市町村の数では200の市町村がこのネットワークに加盟しています。そこそこの市町村は、まちおこし、村おこし、そして、地域の活性化を目指してジオパークに取り組んでいるところでございまして、それが世界ユネスコの正式プログラムに、日本国内でも八つの地域が登録されているということから、地域を挙げて、このネットワークのきずなをしっかりしたものにして、日本国内でアピールし、さらには、世界に向けてアピールしていかなければならないと思っております。ただ、今までは、この39地域それぞれが自前の力でここまで頑張ってきました。残念ながら、国の支援はほとんどいただいていないのが現状でございます。今、200の小さな市町村が固まって、日本の国を動かそうとしておるところでございます。今、環境省の中にはジオパーク推進係なるものができておりますが、まだまだ力が発揮されていない部分がございます。世界遺産は、日本国内では文部科学省が所管になっておりまして、そこに環境省と外務省が協力をしております。ジオパークについて、どこが所管するのかというのは、残念ながら、まだ日本国内では決まっていません。早くに日本の代表となるセクションを決めていただいて、それを動かしていくのは我々小さい町ではありますが、国を動かしていかなければならないと思っております。国を動かすことによって、いろいろなアピール、メディアに対するアピール等々もしっかり取り組んでいかなければならないということです。近々、日本ジオパークネットワークの研修会等もあるように聞いておりますので、その席の中でも、39地域の中で八つの地域が世界ジオパークを名乗らせていただいておりますため、この八つがしっかりスクラムを組みながら、何かアピールできる方策を日本ジオパーク39地域のネットワークとともに、国を動かし、さらには、日本国民の皆様方にジオパーク、特に私どもの地域は、洞爺湖町にお住まいの方々にジオパークとは何ぞやということをいま一度ご理解していただく努力をこれからも重ね、さらに、訪れてきていただいた観光客の方々に、この地域はこういうジオパーク地域であるということをアピールすることによって、地域がさらに活性化し、また飛躍できるのではないかと思っておりますので、それを信じながら今後とも努力をしてまいりたいと考えております。

質問 3番 五十嵐篤雄

冒頭に申しましたように、まだまだ浸透はしていないところもあろうかと思います。一歩一歩、努力を積み重ねていっていただきたいと思います。

出典:洞爺湖町議会 平成27年12月会議 2015年12月15日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる