洞爺湖町議会 平成27年9月会議 2015年9月25日
北海道新幹線開業に向けた洞爺湖町の取り組みについて
2015年9月25日、洞爺湖町議会の一般質問で、越前谷邦夫議員が「北海道新幹線開業に向けた洞爺湖町の取り組みについて」質問し、企画防災課長 鈴木清隆、観光振興課長 佐々木清志、町長 真屋敏春が答えました。
- 聞いた人
- 越前谷邦夫 議員
- 答えた人
- 企画防災課長 鈴木清隆、観光振興課長 佐々木清志、町長 真屋敏春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
2番目に通告しておりますのは、私も一般質問はあと何回できるかわからない環境にありますので、ぜひ残された質問にご協力いただければと思います。北海道新幹線開業に向けた洞爺湖町の取り組みについて、(1)は、北海道新幹線開業まで約6カ月、半年になったわけであります。洞爺湖観光の躍動に向けた官民一体となった施策はあるのかということで質問をさせていただきました。いよいよ北海道新幹線も2016年、来年の3月26日に開業が決定しました。新函館北斗-新青森間の約149キロメートルが開通されるわけであります。東京間を約4時間、13往復、1日約7,000人から1万人が利用されるということであります。最高速度は時速260キロです。速いですね、青函トンネル内は時速140キロになるようであります。企画課長、これによる北海道の経済効果はどのぐらいになるのでしょうか。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
大変申しわけありません。今、数字を持ち合わせておりません。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
大体165億円ぐらいであります。そういうことでありますから、ぜひ、北海道においても、新幹線が開通するということにある意味で大きなメリットもありますし、取り組みいかんによっては大きなデメリットもあるということに私どもは目覚めなければなりません。利用客が新函館北斗まで来る。逆に、あそこから東北方面、関東方面、あるいは北陸方面にも新幹線で行けるようになるということも考えなければならない。来ることだけの対策ばかりではなくて、利用客イコール観光客も向こうに行ってしまうのではないのかという憂慮ある、懸念、危惧する要素は十分あると思うのです。当然、そのことも踏まえて考えていかなければならないだろうと思います。今、重要なのことは、理事者も行政の動きというのは私も若干理解してきておりますが、自治体同士の広域連携の議論が非常に活発に深められている気がします。それから、9月15日には室蘭市でフォーラムもありましたけれども、その中でも、これから新幹線が開業することによって日胆地区等々が取り組まなければならないことを模索しておる記事も多く載ってわけであります。今、2次交通が重要な足になるのではないかという気がいたします。当然、後志のほうは倶知安から新函館北斗まで、10月の十何日は土・日に走らせて、利用客の度合いはどうなのか、どういう面を改善しなければならないのか等々を含めて、今、採用性の検証を図るということで走らせておるわけであります。それとあわせて、当然、期間限定でありますけれども、特急列車等も走らせて、何とか新函館北斗まで来た利用客が後志方面、ニセコ方面に来ていただけるような、そういう施策、方策を一生懸命努力されておるようでございます。都市間交通というのですが、この都市間交通については、洞爺湖町におきましても、先日から始まったのが登別から洞爺湖温泉を通ってニセコ、倶知安に入るということです。これは、非常に風光明媚であるということで記事も載っておりましたが、反省材料としてはガイドをつけたらもっといいのにということも載っており、共感しておるわけであります。こういう体制づくりというのでしょうか、これは道の事業として実施されておる事業でありますけれども、洞爺湖町は洞爺湖町の独自性のある事業といいましょうか、官民一体となって取り組む必要があるのではないかと思っております。そこで伺っておきたいのは、2014年に来道した外国人は何名なのでしょうか。これは観光振興課長にお願いします。
町の答え 観光振興課長 佐々木清志(観光振興課長は2017年3月まで)
来道外国人については、現在は150万人を超えているところでございます。若干の話をさせていただきますと、2020年までには300万人にするということで、ここ数年の間に200万人に達するという状況で、200万人弱という数字でございます。以上です。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
今、高橋はるみ知事が、2020年までに300万人を目標にすると言っております。平成26年度は、正確に申し上げますが、154万人です。これを2020年までに300万人にしたいということです。これは、新幹線を利用することばかりではないですよ。飛行機もあれば、フェリーもあるでしょうから、そういったものを利用して受け入れ体制の整備を図って300万人体制にしていきたいということが明らかになっておるわけであります。白老にアイヌ博物館がありすますが、これは2020年に完成いたします。私が一番考えさせられるのは、登別温泉と白老温泉がタッグを組んで、新函館北斗まで来たお客さんを誘致することに今から一生懸命やっています。これは、正直に言いまして脅威を感じているのです。国立博物館ができますし、隣には登別温泉があります。そうだとすれば、洞爺湖も風光明媚でいいかもしれないけれども、今度できた博物館を見て、登別あたりで1泊するかという方々がふえるのではないかと懸念をしておるのです。したがって、洞爺湖温泉を持っている洞爺湖町として、どういう施策、方策で観光客、利用客を誘致していこうとしておるのか、その広域行政のあり方も含めて理事者から見解をいただければ大変ありがたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
まず最初に、広域観光圏あるいは日胆戦略会議のほうで取り組んでいる状況でございますけれども、今、各18の自治体、経済団体、交通事業者、観光関係者、青年会議所、その他民間団体など66の構成団体で、官民挙げて、新函館北斗駅から日胆地域へ何とか送客しようということで、いろいろと動いているところでございます。また、今、そのためのPR活動もしているところでございます。これには、当然、胆振総合振興局、日高振興局にも加わっていただきまして、それなりの事業展開、PR用のチラシ、ポスターのほうも作成しているところでございます。加えて、地元洞爺湖温泉のほうでは、洞爺湖温泉観光協会を中心といたしまして、11月に、東北のほうに向けて、東北、北関東のほうですけれども、旅客誘致に出かけていただくということを検討していただいております。前に、羊蹄山麓と西胆振の広域連携会議を組ませていただいたところでございますが、そのときには道路交通網の問題もありました。かねてから、道南バスの社長のほうには、登別、洞爺湖温泉、ニセコ、倶知安、比羅夫、こちらを経由するバスを何とかお願いできないだろうかということで協議しておりましたが、今回、たまたま北海道のほうで支援をしていただけるということで、来年の4月から常時運行を開始いたします。まだまだ1日の便数は少ないですけれども、試行的にだんだんふやしていっていただこうということです。それから、北都交通のほうでは、早くから函館から洞爺湖を通って登別まで、ここはバスを何とか運行させていきたいということで、こちらのほうもご案内をいただいておりましたので、2次交通対策として私どもが支援できるところは考えていきたいと思っております。それから、ただいま入ってきている情報では、東京から新幹線が新函館北斗まで来ますけれども、そのときの1日の往復回数は全部で10往復と聞いております。また、はやぶさについては、仙台から新函館北斗までの直通列車でございますけれども、1往復を考えているということです。そして、はやて、これは盛岡と新函館北斗間直通でございますけれども、これも1往復です。そして、はやての新青森から新函館北斗間が1往復です。全部で13往復を考えているということで、恐らく、開業が2016年、来年の3月26日になりますので、来年からこのようなシステムを組んでいただけるのではないかと思います。それとあわせて、今、内浦湾沿いはJR北海道でスーパー北斗と北斗を運行していただいておりますが、一時期よりもかなり減った状況で、今、9本しか往復しておりませんが、この日にちはまだ定かではないのですが、恐らく3月26日からだろうと思いますけれども、確認はとりますが、1日12往復にするということです。そして、編成も6両編成だったものを7両編成にする。北斗は残念ながら5両編成のままのようでございますが、スーパー北斗のほうは6両編成から7両編成になるということで、何とかこういうものを捉えながら、私ども洞爺湖温泉のほうに送客をしていければというふうにも考えております。ただ、今、議員がご心配していただきましたとおり、白老、登別は私どもにとっても脅威になろうというふうに考えております。そんな中、9月19日に、様似のアポイ岳がめでたく世界ジオパークの認定をいただきました。今、北海道に世界ジオパークを名乗るところが洞爺湖有珠山ジオパークとアポイ岳ジオパークの二つになりまして、まさに日胆の端から端がちょうどその地域になるということで、これを前面に出して、学術的にもすばらしいものがあるので、ぜひこちらのほうへというPRをこれからしていきたいと考えております。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
今、理事者の決意を確認させていただきました。先ほど申し上げたように、東京、新青森から新函館北斗まで約13往復ということでございました。1日約7,000人から1万人ということです。今、理事者のほうから、確定ではないでしょうけれども、スーパー北斗が9往復から12往復になる予定だという話がありました。6両から7両編成ということになると、これまた利用客が乗ることになりますから、そうなればいいと思います。ただ、今まであった青森、札幌間のはまなすがなくなるのです。洞爺湖温泉のはまなすは健在ですよ。それから、寝台特急カシオペアは運行を取りやめるのですね。したがって、新幹線が来ることによって減車になったり、運休になったり、休止になったりするということも、これからの利用客誘致、あるいはまた、とりわけ観光客の誘致も念頭に置いて、その対策をどのように講ずればよいのか。その対策として理事者にお願いしたいのですが、やはり、まちづくりは、議会がやりなさいと言ったからさあやるかといってアドバルーンを上げても効果が出ません。一番効果があるのは、先ほど最初の質問でも申し上げましたが、住民の総意をいかに結集させるか、それから、住民の意識をどう向上させるか、そのことによって、新幹線の開通に伴っての観光客誘致にも大きな拍車がかかるのではないかと思うのです。したがって、住民を何とか、新函館北斗ですから函館、北斗だけの問題ではないよ、洞爺湖温泉を持っている洞爺湖町としては、ある意味での死活問題になるかもわからないから、新幹線の開業は本当にみんなで総意を結集して歓迎しようではないか、そしてまた、誘致対策を講じようではないか、その機運をつくり上げることが必要ではないかと思うのです。そこで、理事者にお伺いしておきたいのは、今、洞爺駅前やホームを見ても、新幹線云々というのはポスター1枚ないですし、のぼり1本立っていません。こういう状態で、本当に温泉を持っている町なのかと私は思っています。よその人に言われたら悔しいではないですか。したがって、ぜひ、この議会終了と当時に速やかにそういう環境づくりに取り組んでいただきたい。洞爺湖温泉にも、来年の3月26日に新幹線開業、ぜひ洞爺湖温泉に観光客に来ていただきたい、こういう機運を理事者に盛り上げていただきたいと思うのです。町長、今、いろいろと争奪合戦が進んでいるのですよ。東北の大学あたりは、北海道の人にぜひ東北の学校に入ってくださいと、この争奪合戦ですよ。函館には教育大学や未来大学などがあるのですけれども、東北からそういう大学に来てくださいと、東北から通学可能な範囲の子供たちを誘致するのに争奪合戦ですよ。洞爺湖町も観光客の争奪合戦はほかに負けないように官民一体となってやらなければならないのではないでしょうか。今、行政の動きはある程度見えてまいりました。しかし、観光協会の動きというのはさっぱりわからない。見えない。今、外国人観光客がたくさん来ているから、うちの旅館はいっぱいだからいいのだということではいけないと思います。ここにも経営者がいますので、批判しているわけではないですが、外国人観光客というのは、経済の情勢が変化することによって減少するのですよ。固定化しているのではないのですよ。やはり、洞爺湖温泉の洞爺湖観光というのは、道内外の方々が来ていただけるような、そういう観光地としての位置づけを図りながら受け入れ体制の強化を図るべきだなと思っております。きのう、循環型観光とか体験型観光ということを述べて、私が去年質問したことが実現されたようだと誇りに思っている方もいますけれども、それはそうでしょう。しかし、この循環型観光、体験型観光というのは、古い庁舎時代から、もう20年、30年前から体験型観光をやろうではないか、循環型観光ということでニセコにはオーストラリアの方々もたくさん来ている、外国人も来ている、その方々がぜひ洞爺湖温泉にも来ていただけるような、そういうバス交通の整備を図ろうではないかということも随分議論を重ねてまいりました。先日、やっと垣根を越えて、町長も大変苦労したのでしょうけれども、洞爺湖文化センターで発足されたということは、これからの洞爺湖観光の飛躍に期待できると思っております。それから、日本の旅行市場の約20兆円は世界3位なのですね。20兆円もあって、世界3位だというようであります。熊本県では、九州新幹線の開業に向けて関西地方で集中的にプロモーションを図って、ゆるキャラのくまモンの経済効果は何と1,244億円ですよ。したがって、ターゲットを定めたぶれない戦略は、必ずやしっかり成果が上がるということであります。ぜひ理事者にお願いしたいのは、支笏洞爺国立公園に来ておる外国人は全国で2位だそうです。洞爺湖観光というすばらしい地域を持っておる洞爺湖町として、いろいろな知恵を絞り合って、住民の意思を結集して、総意で、みんなで汗を流したならば、必ずや日本一の観光圏になるという自信を持った行動を展開していかなければならないだろうと思いますので、ぜひ、最後に理事者の決意を伺って、きょうの私の質問を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
非常にたくさんの貴重なエールを送っていただきまして、本当にありがとうございます。私どもも、本当に地域住民の皆さんと一体とならなければいい行政運営はできないというふうに思っております。そんな点から、やはり、この新幹線問題につきましても、早くに、のぼりや、住民の皆様にもわかるようなものを提示しながら、みんなと一緒に取り組んでまいりたいというふうに考えております。