洞爺湖町議会 平成27年6月会議 2015年6月17日
災害に備えて
2015年6月17日、洞爺湖町議会の一般質問で、越前谷邦夫議員が「災害に備えて」について質問し、町長 真屋敏春、企画防災課長 鈴木清隆が答えました。
- 聞いた人
- 越前谷邦夫 議員
- 答えた人
- 町長 真屋敏春、企画防災課長 鈴木清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
それでは、2番目の質問に入らせていただきます。災害に備えてということで通告をさせていただきました。昨今のテレビ、新聞等々を見ても、全国的に噴火であるとか、地震であるとか、さらには大雨が降って被害をこうむっているとか、そういうマスコミ報道が非常に多いのであります。したがって、洞爺湖町は、噴火、地震、あるいは津波対策もあるでしょう。あるいはまた、土砂災害の備えも考えていかなければならないので、そういう防災力は大丈夫かということで通告をさせていただいたわけであります。しかしながら、全部質問するとなると時間が足りませんので、とりわけ、噴火に対して質問をさせていただきたいなと思います。私がこれから質問する内容は、あえて不安をあおり立てるものではございませんので、その点は前もってご理解とご了承を賜りたいなと思います。洞爺湖町は火山と共生のまちであります。したがって、いつのときでも正確な情報提供あるいは情報共有をし合っていかなければならないだろうと思います。それから、どの国立公園もみんな火山地域なのであります。そこで、昨今の噴火状況なども皆さん方と共有したいと思います。昨年の9月27日に御嶽山が噴火をいたしまして、57名の死亡者、6人の行方不明者が出ております。亡くなられた方々には哀悼の意を表したいと思うわけであります。それから、5月6日には噴火警戒レベル2に引き上げられた箱根山、それから、5月29日に口永良部島が噴火いたしました。これは全員が避難をされたわけであります。それから、小笠原諸島沖でマグニチュード8.1の地震がありました。これは、5月30日であります。さかのぼって、御嶽山の噴火も、口永良部島の噴火も、新聞報道によると前兆がなかったということなのです。それから、平成27年6月5日には、私はよくわかりませんが、新聞報道、テレビでマスターしたわけでありますけれども、マレーシアは地震の少ないところだと言われてきた。ところが、ボルネオ島の4,095メートルのキナバル山、これは世界遺産の山だそうであります。ここでは、16人が亡くなられて、2人の行方不明者が出ました。その中で邦人1名が亡くなられたということでございます。今、噴火ももちろんのこと、地震ももちろんのこと、昨今では九州、本州方面で大気の不安定によって大雨、突風等が非常に続いておりまして、被害が増大しております。順不同になりましたが、きのうの6月16日は浅間山が噴火をいたしました。ことしに入って桜島は500回以上も噴火しているということであります。地震についても、ことしに入って震度5弱が7回、1カ月間で震度5弱が5回と、専門の学者の方々も非常に懸念しているような状況下にあるということです。一般の住民の方々は、活動期に入っているのではないか、あるいはまた、連動性に入っているのではないか、バランスが崩れているのではないか、こういう声が非常に強いのであります。学者の方々が申し上げるには、東日本大震災以降、私は専門家ではないのでわかりませんが、地殻変動が非常に異変状態にあると懸念をしております。こういう状況下にあって、全国の活動している山は110火山です。そして、24時間体制で監視している山は47火山です。当然、有珠山も入ります。関係の自治体は、何と130自治体ということであります。私は、なぜこういう一例を挙げたかというと、過去の有珠山噴火は、32時間で噴火をしました。あるいはまた、半年で噴火をした。噴火地震、火山微動があってから噴火をした。そこで、特に理事者の見解を伺いたいのは、これはマスコミ報道でありますけれども、有珠山でも4月に一時的に火山性地震が多発しました。これを理事者はわかっているだろうと思います。この報道を見ると、平時においては、有珠山は月に数回程度しか地震が起きないのです。ところが、4月19日から21日午前3時にかけて計75回の地震が発生しました。ただ、震度1以上は観測されませんでしたということであります。そこで、札幌管区気象台が地元の伊達市と洞爺湖町、壮瞥町、豊浦町に連絡したのは、地震がおさまってから7時間以上たった21日の午前10時40分ごろで、同気象台がホームページの週間火山概況で公表しております。地震があって3日後に公表したということです。その3日後の公表も、実は、ホームページに載せたものを一般の方が見てわかったということなのです。理事者も頭を縦に振っておりますからわかっていることだろうと思いますけれども、こういうものはみんなで共有しなければならない。そこで、岡田弘北大名誉教授はどういうことを申し上げているかというと、5月12日に室蘭で開かれた道新室蘭政経文化懇話会で、2000年3月というと有珠山が噴火したときですが、2000年3月の前回の噴火前と同じようなことが起きていたということなのです。これは、これからの対策、対応には重要なコメントであるという認識を持たなければなりません。有珠山を24時間体制で観測しているのは、札幌管区気象台だけであり、岡田名誉教授は、変化があって平常でないという状態が認められた時点で、少なくとも地元自治体に耳打ちすべきであったと訴えています。理事者、どうでしょうか。岡田名誉教授も申し上げているように、少なくともこういう異変が起きたならば関係自治体に連絡するべきだったのですが、実際に行われていたのか、伺いたいなと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
私どもも当時の有珠山の状況を知ったのは、その新聞記事に載ってからでございます。すぐさま、気象台のほうに確認しましたところ、そういう事実があったということでございますが、気象台の言い方としては、噴火に直接結びつくものではないという見解だったというふうに当時は聞いておりました。2000年噴火のときもそうでございましたけれども、気象台から火山性微動が発生しているとの一報が夜中の1時くらいに役場に入りました。役場に入った後、すぐに関係する職員に招集がかかったわけでございますけれども、当時、私は温泉支所に勤務しておったものですから、すぐさま、当時、あそこに有珠観測所がありましたので、そちらのほうに職員を1名回しました。状況としては、今すぐどうのこうのではないけれども、火山活動が活発になってきているのは確かであると。地震の分布図がありまして、地震の分布図を見ると、確かに動いているなというものはございました。その経験から、やはり情報の共有というのは、室蘭の気象台のほうにもお願いしているところでございますが、直接の連絡もできるようになっておりますけれども、残念ながら、そのときは気象台のほうから連絡をいただいておりませんでした。再度、室蘭の気象台のほうには、何かあったら行政のほうに知らせてほしいという申し出はしておりますが、いかなるときにも自然災害が起きるかもしれないということを前提に日ごろからの備えをしっかり立てておかなければならないなというふうにも思ったところでございます。今、議員におっしゃっていただいたとおり、今、全国各地で小さな噴火活動が起きております。私どもの地域におきましても、2月には本来であれば雪が降らなければならないところ、雨が降りました。ことしはずっと雪が少なかった。通常とは違う現象が起きているのかなということもありまして、しっかりした対策はつくっていかなければならないなと思います。9月5日には、有珠山噴火を想定した避難訓練も今は計画しておりますけれども、それは規模が大きい訓練になろうかと思いますけれども、全庁を挙げて災害対策には取り組んでいかなければならないなというふうに思っております。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
理事者も認識されていたということですから若干安心をいたしましたが、有珠山は、これまで、火山性地震などの前兆があった後に、必ずと言っていいほど噴火が始まって、うそをつかない山と言われてきました。今回は、結果的には短期間で地震がおさまりましたが、多発していた時点で噴火の前兆でないと言い切るのは難しいはずで、重い指摘ですということも報道されているのです。したがって、そういう小さな前兆が出た場合には、少なくても、関係市町村にも連絡をとって、不安を払拭するということも含めて、いろいろと考えなければならないことはわかるわけですけれども、先ほど申し上げましたように、東日本大震災以降、いろいろと地殻変動が始まっていて、有珠山は30年から50年周期で噴火をするという山であったけれども、それが変わっているかもわからない、そういう山でなくなっているかもわからない。それと、学者の方々が強く述べているのは、大地震があったときには必ず大きな噴火があるのだということをきちんと認識していただいて、災害に対しての備えを強化しなければならないという指摘をしておるわけであります。先ほど理事者からも述べられておりますが、地元の1市3町と札幌管区気象台、あるいはまた、胆振総合振興局、室蘭海保、伊達署、西胆振消防組合などは有珠火山防災会議協議会をつくって、ここでもいろいろな対策を協議しているということでございます。私が一番心配なのは、決して不安を高ぶらせるような質問はしたくありませんけれども、備えの意味で言っているのです。備えの意味です。ぜひ、この協議会の中でも、しっかりとした連絡体制などの構築も図って、災害に備えていかなければならない。私どもは、何といっても、有珠山という山を抱えている町として、そういう認識で取り組んでいかなければならないだろうなと。こういうことを最後に話されています。有珠山は前回の2000年の噴火から15年過ぎました。したがって、噴火周期は20年から50年とされていますが、油断はできません。早急に連絡体制を整備してほしい、そういうことが述べられているわけであります。同時に、皆さんご承知のとおり、2000年噴火のときは、岡田教授とともに、宇井教授にも大変お世話になったわけでありますが、宇井教授もこういうことを述べております。過去9回の噴火の間合いが最短距離で23年だったことを考えると、今世紀の早い時期に次の噴火があるということを強調しているのと、噴火の前兆が必ずある一方で、火口近くまで人が住んでいるため災害が発生しやすいなどの有珠山の特徴も考えてみるべきだと。前回の噴火は、気象台から噴火2日前にその可能性が高いという発表をするなどの予知に成功しましたが、宇井教授が指摘しているのはこの後です。前兆が明確な有珠山でも、いつも事前にわかるとは限らない。このことを、私ども住民の生命、財政を守る者として、あるいはまた、いろいろな基幹産業等々もあるわけでありますから、住民を守る役割もあります。あるいはまた、観光地でもあるわけでありますから、観光客を守る役割もあります。そのことを念頭に置いてしっかりとした対策を講じていかなければならないと思います。私は、何といっても、不安を払拭させるためにも、洞爺湖町は洞爺湖町で対策をとっていますし、先ほども申し上げましたように、協議会は協議会としてしっかりと対策をとっていますので、そういうことを前面に出すことが重要でないだろうかと思います。それとあわせて、先ほど理事者も述べておりますが、避難計画とか避難訓練というのは極めて重要なことであって、きょうこの会場にいる方々はもちろんのことでありますけれども、職員の方々も、あるいはまた、住民の方々も、しっかりとした情報提供、共有し合って、火山と共生しているまちとしての取り組みはどうあるべきかという方向性をしっかり出すべきでないのかなと思っております。登別市は、女性の視点で防災に生かす組織ということで、登別女性防災ネットワーク会議を発足させております。女性は女性の目線から、あるいはまた、避難したら避難所等の取り組み等も含めて、防災ネットワーク会議を発足させております。それから、近郊で申し上げますと、白老町においては、避難所などで町民に町職員と認識してもらうために、災害対策用のベスト163着を職員に配付しております。これは消防職員を除いておりますが、ライトが入っていて夜間は光ります。今までは、避難の際に、住民なのか、町の職員なのかがわからず、声をかけることも、避難体制のあり方を聞くことも、どこへ避難したらいいのか等々も聞けなかったので、紛らわしいということで、今回、163着のベストを職員に配付いたしまして、いつ何どき災害が発生しても対応できるような体制の構築を図っております。したがって、私は思うのでありますけれども、前回の噴火を教訓に生かして、洞爺湖町の備蓄体制はどうなのか。先日の噴火の後の避難所の住民の声が放映されておりました。やはり、備蓄のあり方も大きな課題であるということが明らかになったわけでありますから、現在の備蓄状態は万全なのでしょうか。その辺を、担当課長でも結構ですから、伺っておきたいと思います。
町の答え 企画防災課長 鈴木清隆(企画防災課長は2017年3月まで)
災害に向けての備蓄体制についてでございます。まず、毛布に関しては2,000枚以上用意しているところでありまして、今、不足しているのは、避難所、体育館等になる部分で、順次、ロールマットを整備して、各避難所になるところに配置しています。今、一番最初にやっているのは小中学校に置く形で準備をしているところでありまして、42カ所の避難所があるところに関してそういう整備をしています。また、備蓄という部分におきましては、福祉避難所となる部分、昨年予算がついた中で、1週間、40名の方がそちらで生活できる対応という形で簡易ベッド等も整備させていただいております。まだまだ完璧ではありませんけれども、毎年、徐々に整備をしていきながら、次に何が起きるかわかりませんけれども、災害に備えて準備をしているところでございます。
議員の質問 2番 越前谷邦夫
有珠山には、シェルターがあって、当然、ヘルメットなどもきちんと確保されてあると言うけれども、ヘルメットも耐用年数があるのです。そのこともしっかりと認識をした中で、どういう体制を構築しておけばいいのか、速やかに体制づくりを考えていただければなと思います。聞くところによると、きょうは観光協会の総会があるということですね。そういうことでございますから、10分ほど短縮して終わらせていただきますが、何といっても、理事者、災害に備えてということで、絶対にあってはならない、そういうことで先ほど申し上げましたが、大きな地震があったときには大噴火の連動があり得るということであります。日々、日常から備えが重要であるということを、先ほど例を申し上げた被災を受けたまちの中では聞こえてまいりますので、大きな噴火が来るだろうという思いで備えが重要であるという認識をしていただいて、ぜひ、絶対に一名もの犠牲者を出さないような防災体制の構築をお願い申し上げたいと思います。その辺の理事者の決意の一端を聞かせていただいて、私の質問を終わらせていただきます。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
避難体制または避難準備といいましょうか、先ほども申し上げさせていただきましたけれども、9月5日には有珠山噴火災害を想定した避難訓練を実施させていただきます。また、5月27日には、庁舎内の職員が突然に呼び出して、事前の通知をしないで突然に参集をしてもらう等々のあわせた防災訓練もやらせていただいております。今もちょこちょこ防災訓練をやらせていただいておりますけれども、さらには、今、担当課長が申しましたとおり、避難所に避難していただいた後の防災・避難体制、それらの確立もさせていただいております。また、今年度は、特に防災力の強化ということで、防災行政無線の整備、あるいは、FMの立ち上げ、それから、消防デジタル無線の整備ということで、ことしは防災関係について集中的に行っていこうということでこれから整備をこれからするわけでありますけれども、とにもかくにも、私どもの町は有珠山噴火災害という宿命を負っている地域でございますので、その噴火災害で一人の犠牲者も出さないということを念頭に、これからも逐次整備を進めてまいりたいというふうに考えております。