洞爺湖町議会 平成27年6月会議 2015年6月16日
旧洞爺診療所について
2015年6月16日、洞爺湖町議会の一般質問で、五十嵐篤雄議員が「旧洞爺診療所について」質問し、洞爺総合支所長 大西康典、社会教育課長 永井宗雄、産業振興課長 佐藤孝之、健康福祉課長 皆見亨、町長 真屋敏春が答えました。
- 聞いた人
- 五十嵐篤雄 議員
- 答えた人
- 洞爺総合支所長 大西康典、社会教育課長 永井宗雄、産業振興課長 佐藤孝之、健康福祉課長 皆見亨、町長 真屋敏春
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
いずれにしても、いろいろな方のご支援がないとできないので、これは質問ではありませんが、仮に、そういうことがスタートするときがあれば、何とかご支援をしていただきたい、そんなふうに思って、次の質問に移らせていただきます。次に、高齢者の生きがいづくりとしての世代間交流や公共施設の活用という質問でございます。旧洞爺診療所について、その活用ということで、一部、広報等も流れておりますが、再度確認ということも含めて、このことについて質問させていただきますので、お答えを願います。
町の答え 洞爺総合支所長 大西康典(洞爺総合支所長は2016年3月まで)
ご質問の高齢者の生きがいづくり、世代間交流と公共施設の活用についてでございます。平成21年3月から洞爺診療所が休止をしておりました。病院の再開に向けて開設者にいろいろと努力をしていただいておりましたが、地域医療を取り巻く状況の厳しさが増す中、医師や看護師の確保難、診療報酬の改定等から、再開は困難と判断され、町といたしまして、正式な廃止手続の完了後、当施設の有効活用を図ることとしたところでございます。ここは、以前から、地域からの声や、洞爺地区振興策検討委員会の提言もございました。高齢者の皆様が気軽に集え、洞爺地区の開拓の歴史や資料を後世に伝える空間として、高齢者等のサロンまたは郷土資料の展示施設として、本年度、開始をすることとしたところでございます。また、福祉バスが運行できる拠点としての路線変更など、今、公共交通協議会で検討をお願いするという手続になっているところでもございます。そういう中で、買い物弱者の方々のために、当地区で移動販売車で販売を行っている業者と、当施設を販売所の待合所として利用できないかということで、定期的に買い物ができるのではないかということから、今、その辺も調整を行っているところでございます。また、管理運営面でございますけれども、施設の運営につきましては、ふれ愛センターに併設する施設ということから、社会福祉協議会と、今後、交流ふれあい施設が活動の中心になるであろうと考えられる老人クラブの会員の皆様にお願いをするという方向で協議をさせていただいているところでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
わかりました。お年寄りが生きがいを持ってやっていけるということで、特に、管理運営の中で、老人クラブの皆さんの力が大変必要になってくるということだと思いますので、その辺も指導をいただきながら、運営をしていっていただきたいと思います。次の質問と重なりますが、郷土資料館についてでございます。旧公民館は、本当に物置のような、展示ではなくて収納しているような状況になっていますので、いずれきちんとした展示が必要だという声が上がっておりましたけれども、移設するということで決まったようでございます。その辺の状況と同時に、地域の歴史や文化を展示することになるわけですので、どんな人の意見を聞きながら展示をしていくのか、その辺も含めて確認をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
町の答え 社会教育課長 永井宗雄(社会教育課長は2018年12月まで)
先ほどの答弁にもありましたとおり、洞爺地区郷土資料施設の老朽化に伴いまして、旧診療所の建物に資料を移設、展示して、地域における開拓の歴史あるいは貴重な資料を後世に伝承する空間として利用することとなっております。洞爺地区の郷土資料の収集状況につきましては、農林業や商業などの産業用具のほか、生活用品、記録文書など1,958点を所蔵しているところでございます。今日までの郷土を築かれた先人の方々の産業用具や、そこで生活していた営みの品々につきましては、今後ともしっかりと後世に引き継ぐように大事に保存し、また、展示に努めていかなければならないと思っております。展示の保管方法につきましては、旧診療所の1階部分の一部と2階部分を利用して、児童にも郷土の歴史についてわかりやすい解説をそろえることで、資料の理解を促し、分類別あるいは年代別に工夫を凝らすなど、幅広い年齢層の方々に利用していただけるような施設として、収蔵、展示を目指してまいります。なお、洞爺地区での移設、展示につきましては、8月から建物の改修に入る予定となっておりますので、社会教育委員を初め、収蔵資料に関して知識のある方のご意見を伺いながら、検討を重ねて取り進めてまいりたいと思っております。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
わかりました。地域の歴史を保存するという大切な役割を持っておりますので、どうぞ、地域の人たちと相談しながら、資料館の開設に向けて進めていっていただきたいなというふうに思います。以上、洞爺地域の活性化、地域振興ということで、町長が述べられたように、ほとんどの提案に対して前向きに、時期や何かは別にしても、おおむねしっかりと取り組んでいただけたということが確認できたのはとてもよかったと思います。2年間にわたって検討委員の皆さんが協議してきた内容がこうやって評価されているというのも、委員の人もやってきて本当によかったのだなというふうに思うと思います。また、最後の報告が終わった後に、委員に集まっていただいてご苦労さん会みたいなものを開催したときに、町長を初め、たくさんの関係の部長、課長が同席してくれたということも、力の入れようが私たちに伝わってきまして、地域振興のためにも大変よかったなというふうに思っております。これから、一個一個、着実に事を進めていっていただきたいということをお願いして、次の質問に移らせていただきます。これも、先ほどから申し上げておりますように、町の危機管理から生まれたもので、これは商工会からの発信でございますが、たくさんの項目がある中、私が挙げたのは2点だけでございます。子育て・教育部会から、子育て関係と教育に関しての提言がなされておりますけれども、まず、その中で可能になったものについてお聞かせいただきたいと思います。
町の答え 産業振興課長 佐藤孝之(産業振興課長は2019年3月まで)
商工会の地域活性化特別委員会からの提言につきましては、平成27年度から実施可能なもの、それから、地方創生の総合戦略で検討し取り組みを進めるもの、それから、平成29年度からのまちづくり総合計画に上げて長期で検討するもの、それから、現時点では実施が困難なものということで整理し、検討をしているところでございます。ご質問の地域活性化委員会の子育て・教育部会からの提案でございますが、これにつきましては、8項目ほど提案がされております。その中で、平成27年度に実施可能となったものでございますが、まず一つ目として、中学生までの乳幼児医療費の無料化の拡大についてでございます。二つ目については、出産祝い金としての商品券を配付する事業の実施ということでございます。三つ目については、3歳児以下の洞爺いこいの家の無料化についてでございます。四つ目として、子育てに関する町の支援策の周知をあらゆるツールを使って実施するというものでございます。最後の五つ目は、子育て中の親が自由に集まれる場や機会としての子育てサロンの実施というのものです。以上の五つについて実施できるということでございます。以上です。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
今、子育てのほうで可能になったものはお聞きしましたけれども、教育部会からの提言のほうで可能になったものがあればお聞かせいただきたいと思います。
町の答え 産業振興課長 佐藤孝之(産業振興課長は2019年3月まで)
今、ご説明した内容につきましては、あくまでも子育て・教育部会ということで、商工会のほうで検討していた内容でございまして、今の五つについて実施が可能ということでございます。このほかの残り四つについてですが、現在、子育て支援ボランティア制度を設置してのファミリーサポート事業の創設、それから、アイパッドを利用したタブレット学習の導入については、現在検討しているということでございます。あともう一点、長期に検討するものとして整理したものは、全町民を対象に西胆振地区に限定した高校の進学費の助成についての提案ということで、これについては時間をかけて検討するということにしているものでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
わかりました。うまく分類されていたのを私が勘違いしたのかもしれませんが、すぐに対応できたもの、それから、今検討しているもの、もう少し長い目で見なければだめなものということで、分類してお答えしていただきました。子育て支援というのは、全国といいますか、この地域だけに限らず、あちこちで競うように行われているわけでありますが、特に、伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町という西胆振の自治体の中で、この洞爺湖町の支援策としてはどのようなレベルなのか、個人的な感想でも結構ですので、お聞かせいただけますか。
町の答え 健康福祉課長 皆見亨(健康福祉課長は2018年3月まで)
私のほうから、知り得ている情報でお答えさせていただきたいと思います。胆振西部の範囲で限定させていただきますが、特に隣まちの豊浦町さんは、もともといろいろなことをされておりまして、支援策についてはいち早く取り組まれているのかなというふうに感じているところでございます。そのほかの市町につきましては、ほぼ同レベル程度かなというのが担当課としての感想でございます。以上でございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
私も、自分で調べた中では、確かに豊浦町さんがぬきんでているような感じは受けていました。今、五つの可能な部分の話をしていただいて、豊浦町さんとかなり近い支援ができているという感じがしております。ただ、お金のかかることでもありますが、この小さな町で、子育て支援の充実は大変重要なことなのですが、それを目玉に移住、定住を図ろうとすると、客の取り合いみたないな、お金をかけたほうが人が住んでくれるみたいな変な争いにならないようにしていただきたいと思います。この辺の部分というのは、逆に、各首長が足並みをそろえてと言ったら何ですが、それぞれの地域の特色というのを出したいのでしょうけれども、子育て支援については、レベルを一定度高いレベルにそろえるということはいいことですが、余り変な競い方はしないほうがいいのではないかなと思います。やはり、定住人口をふやすにしても、住んでもらうにしても、大都市の一極集中から地方に住んでもらう、大きなまちから地方のまちに住んでもらうという理念で定住・移住政策を進めるべきだと思ったものですから、住民の皆さんにとっては、こういう支援策はありがたいことだとは思うのですけれども、余り過剰になって変な競争になるとよくないのではないかと思います。これは私の個人的な感想ですけれども、そういうことのないようにしてもらいたいということです。それから、ファミリーサポート事業というのは、もうちょっと具体的なものがあればいいのですが、これは、今後の事業の展開の様子を拝見させていただくということで、これ以上の質問はやめようと思いますけれども、一時預かりにしても、地域の人の協力で一定の研修を受ければお預かりできるような住民サポートのシステムもあっていいのかと思っていますので、この辺も見詰めていきたいというふうに思います。最後の質問になります。実は、商工会の地域活性化特別委員会の中に、もう一個、環境・産業・雇用部会という部会がございます。この中で、環境ソフト班が、10年後の仕組みづくりということで、洞爺地区を芸術文化地区と位置づけて、芸術の森構想というものが提言されているわけでございます。洞爺湖温泉の観光にとっても、同じまちの中でそれぞれの地域の特色が生かされていけば、いい連携ができて、洞爺湖温泉単体での観光だけではなく、洞爺湖町全体で魅力づくりをしていけば、もちろん農業とか漁業などもございますので、そういった違った意味での地域の特色を出していくことによって、観光に資するといいますか、そういうことに十分寄与できるし、地域にとっても生きがいづくりになるといったことも考えられるので、ぜひ、芸術文化地域という位置づけをして、活性化の一つとして考えていただきたいと。これは、後で町長にもお伺いしますけれども、私がかかわっていたもので、今は休止しております洞爺村国際彫刻ビエンナーレという芸術のイベントがございます。今、その展示については、芸術友の会という民間の団体が中心になって頑張って、管理運営も任されて、やっております。その芸術館を生かすという意味でも、もう一回、ビエンナーレの復活ということを、すぐにというのは無理かもしれませんが、今まではちょっとお金がかかり過ぎていましたから、そんなにお金をかけなくても、もう一回起こせないかと私は本当に期待しているわけですが、その辺についても開催に向けた調査をしていただけないものかどうか、伺いたいと思います。それから、洞爺だけではなくて、虻田地域の噴火湾に関しても、ここは漁業のことしか見られていませんが、いろいろな方が言っているかもしれませんが、実は夕日が物すごくきれいなのです。これを何とか観光資源に結びつけられないかなと私は思います。ひょっとしたら、丘の上あたりから噴火湾を眺めながら、夕日が沈むいっときの瞬間かもしれませんが、その辺が観光資源になり得ないのかどうか、これも調査してもいいのかなと思っていますので、それも含めてご答弁いただければと思います。
町の答え 洞爺総合支所長 大西康典(洞爺総合支所長は2016年3月まで)
ただいまは、10年後の仕組みづくりで、洞爺地区を芸術文化地区として位置づけての、芸術の森構想という提言についてでございます。洞爺湖町の環境的な仕組みづくりの提言にもありますように、本町の定住環境の観点から、大きく三つのエリアが存在するのかなと思っているところでございます。このエリアには、歴史、文化、芸術の視点から、噴火湾に関しては、先史は縄文時代までさかのぼる入江・高砂貝塚の縄文遺跡や、はるか昔の噴火でつくられたカルデラ洞爺湖、その洞爺湖畔のアート、ぐるっと彫刻公園の58基に触れ合うことのできるエリアでもございます。そのような中にある洞爺地区の洞爺湖芸術館には、洞爺湖芸術館のコレクション、これは異なるコレクションでございますけれども、北海道を代表する彫刻家の砂澤ビッキの木彫、洞爺村国際彫刻ビエンナーレ受賞・入賞作品、世界的な写真家の並河万里写真集、そして、日本の現代文化の初版、限定本のコレクションがあります。現在、洞爺湖芸術館につきましては、ボランティア団体の洞爺湖芸術館友の会が指定管理者として管理運営を担っていただいており、官民協働による特別企画展やギャラリートークのコンサート等のイベントを通じまして、現在、3,000人を超える来館者となって、大変にぎわいを見せております。また、芸術友の会の皆様には特別展の開催に当たって、太いパイプ役となっていただき、盛んに活動されている芸術作家や専門家との輪が大きくなってきているところでもあるというふうに感じているところでございます。ご提案いただいております、仮称ではございますけれども、芸術の森構想につきましてですが、これまでの洞爺地区の芸術文化交流は、ぐるっと彫刻に端を発し、国際彫刻ビエンナーレ事業で「手のひらの宇宙」と題した小型彫刻群が生まれ、ビッキの彫刻や並河氏の洞爺写真集等が訪れる方々に多くの感動を与えているというふうに認識しているところでもございます。芸術文化の環境、資源にも恵まれておりまして、絵画、芸術や美術に携わる作家、また、その卵の方々など、創作活動の場を通じた人を育み、観光と結びつく地域としてのまちづくりが重要と考えておりますので、洞爺地区の特色ある、仮称ではありますけれども、芸術の森構想のコンセプトを持った仕組みづくりに努めていきたいというふうに思っているところでございます。また、洞爺村国際彫刻ビエンナーレ事業でございますが、2年に1度の小型彫刻公募展でございます。これは、住民50人の委員会が企画、運営、実施に当たり、1993年に第1回目を開催し、国際的にも大きなインパクトを与え続けておりましたが、2007年第8回をもって休止をしていますことは、残念に思っていところでございます。洞爺湖町芸術館の運営にかかわって、国際彫刻ビエンナーレの再開の声もございます。担当所管において、再開する場合の手法は同様でよいのか、また、新たな事業、コンパクト化ができないかなど、企画、実施に向けた調査研究を行っていきたいというふうに考えております。再開に向けては、先ほどの議員のお話もありましたけれども、やはり、事業費においての作品の買い取り、また開催PR費用等が高額であったかなというふうに思っておりますので、事業費の見直しの課題や、かかわっていただいた審査員の先生方との接点も薄れている感があるのかなというふうにも思っておりますので、これまでかかわっていただいた専門家または見識者の方々のご意見も伺いながら検討していきたいというふうに思ってございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
大体理解できました。先ほどから出ております洞爺湖芸術館の管理運営をしている方々は、本当にいろいろな努力をしながら、いろいろな企画をして展覧会をやってくれています。ただ、その中でも、やはり、訪ねてくる方が、かつてのビエンナーレの作品が新しく変わっているのではないかと思って、まだ展覧会が続いているかのごとく、楽しみにして来られる方も結構いらっしゃると聞いています。やはり、実際にかかわっている担当者の方々も、小さな彫刻ですが、これに魅力を感じて訪ねてこられる方もいるということでございますので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。すぐにはちょっと難しいかもしれませんけれども、最後に、このビエンナーレにかける私の思いは今伝えたのですが、町長に一言お願いいただいて、私の質問を終わりたいと思います。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
くしくも第8回で休止になったわけでございますけれども、第8回がちょうど平成19年でございまして、私がそのときに担当していたのは洞爺総合支所長であったことから、当時は、何とか廃止ではなくて休止という状態にさせていただいたわけでございます。洞爺の皆さん、洞爺湖町民の皆さんのある意味熱い思いは、今、感じ取っているところでございまして、今、担当部長が申したとおり、以前のやり方とはちょっと形は変わるかもしれないけれども、何か町民が誇れるようなものを模索していきたいなというふうにも考えているところでございます。それがいつの時期になるのかということになりますと、ことし、来年ということにはひょっとしたらならないかもしれませんけれども、皆さんと十分協議しながら詰めてまいりたいというふうにも思っているところでございます。また、今、洞爺湖周辺のすばらしい財産を述べさせていただいたところでございますが、これはすなわち全てがジオパークの中に入っていると。先ほどお話がありました入江地区から見る夕日、あるいは、洞爺地区から見る夕日もすばらしいものがございます。これをジオパークの一つの拠点として、これからもジオパークが地域の皆さんに愛されるように、私どもも、説明方、努力してまいりたいと思いますし、地域にはこれだけすばらしい資源があるのだということを多くの皆さんに知っていただく、こういう努力もしていかなければならないかなというふうにも思っております。幸い、ちょうど今、wi-radio(ワイラジオ)というものが放送されております。こちらのラジオの中でも、曜日を決めて、その中でビエンナーレの情報も提供させていただいているところでございまして、いろいろな意味で広く情報を発信し、地域が誇れる財産にしてまいりたいというふうにも思っているところでございます。
議員の質問 3番 五十嵐篤雄
終わります。