砂川市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月11日
(1)フードバンク等の推進について/(2)認知症施策を推進するための条例の制定について
2025年3月11日、砂川市議会の一般質問で、武田真議員が「フードバンク等の推進について」「認知症施策を推進するための条例の制定について」について質問し、保健福祉部長 安田貢、市民部長 堀田一茂、市長 飯澤明彦が答弁しました。
- 質問者
- 武田真 議員
- 答弁者
- 保健福祉部長 安田貢、市民部長 堀田一茂、市長 飯澤明彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
市のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 武田真
それでは、通告に基づきまして私からは大きく2点について伺います。大きな1、フードバンク等の推進についてであります。フードバンクとは、企業や個人等から提供された余剰食品を生活困窮者や福祉施設、子ども食堂等に無償で提供する仕組みです。この取組は、食品ロスの削減と社会福祉の向上を両立するものとして近年多くの自治体において推進されています。そこで、本市における取組状況等について次により伺います。(1)本市及び近隣自治体におけるフードバンク等の活動状況について。(2)フードバンク等の推進による食品ロス削減に関する考え方について。(3)今後の本市の関与の在り方及び支援策の可能性について。大きな2点目、認知症施策を推進するための条例の制定についてであります。認知症施策推進総合戦略、新オレンジプランによると、我が国における認知症高齢者の数は2012年、平成24年時点で約462万人と推計されており、2025年、令和7年には約700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達すると見込まれています。認知症は、誰もが関わる可能性のある身近な課題となっています。また、本市においては、人口減少及び高齢化の進行に伴い地域のつながりが希薄化しており、高齢者の見守りの担い手不足や社会的孤立の増加が課題となっています。こうした状況の中、認知症施策を効果的に推進するためには市民や地域団体、事業者等との協力が不可欠です。本条例の制定を通じて関係者が共通の認識を持ち、協力体制を強化することにより、認知症の方々が尊厳を保ちながら安心して暮らせるまちづくりを推進することができると考えますが、市の見解を伺います。以上、第1回目の質問といたします。
答弁 保健福祉部長 安田貢(保健福祉部長は2025年3月まで)
私から大きな1の(1)及び大きな2についてご答弁申し上げます。まず、大きな1、フードバンク等の推進について。(1)本市及び近隣自治体におけるフードバンク等の活動状況についてでありますが、フードバンクとは、安全に食べることができる食料品が包装の破損や過剰在庫、規格外品などの理由で流通に出すことができない場合、企業や農家の方から寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動で、全国的には270以上の団体が困窮者支援などの社会福祉的な側面と食品ロス削減などの側面から、この活動に取り組んでいるとされております。市内においては、市が直接フードバンクに関する取組を行った経過はございませんが、民間企業の中には一般家庭からの余剰食品を集め、食品を必要とする団体や施設に寄附するいわゆるフードドライブを実践されているスーパーマーケットがあり、店内に回収ボックスを設置することで一定の賞味期間を有する缶詰、レトルト食品、菓子類等の寄附を定期的に受け付け、フードバンク事業を運営する道北のNPO法人に提供することで食料支援を必要とする世帯への配布につながる取組を行っているものと承知しております。また、近隣自治体につきましては、月形町に拠点を置くNPO法人そらち生活サポートセンターでは、空知総合振興局及び空知管内6市14町から生活困窮者自立相談支援事業の委託を受けており、札幌市内のフードバンク事業を運営するNPO法人と連携を図るとともに、管内の一部自治体の消費者協会等が窓口となって住民から余剰食品の提供を受け、このそらち生活サポートセンターに提供することで食料支援を必要とする世帯への食品の提供につながる取組を行っているものと認識しております。このほかにも、近隣自治体の中には民間企業が主体となって余剰食品を確保し、社会福祉協議会に寄贈することで福祉事業を実施している当該自治体内の法人へ提供されている事例もあるものと認識しております。次に、大きな2、認知症施策を推進するための条例の制定についてご答弁申し上げます。高齢化社会の進展に伴い、国においては認知症の方が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らすことができるよう、共生社会の実現を推進するための認知症基本法を令和6年1月1日から施行し、この法律に基づく認知症施策推進基本計画が同年12月3日に閣議決定されたところであります。この基本計画は、認知症施策の総合的かつ計画的な推進を図るため基本的方向について定めるものであるとともに、地方自治体において努力義務が課せられている認知症施策推進計画の基本となるものと位置づけられております。この計画においては、認知症になってからも一人一人が個人としてできること、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間などとつながり、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという新しい認知症観が示され、認知症の方の声を起点として、その視点に立った施策の推進が明記されたところであります。各地方自治体においては、この基本計画を踏まえて、認知症施策推進計画を策定する場合、新しい認知症観に立って当事者の方に参画いただき、その声を尊重しながら取り組むことが求められており、市町村においては都道府県の推進計画も基本としながら、老人福祉計画や介護保険事業計画等との調和を図るとともに、地域の実情や特性に即した多様な取組を実施するよう通知が発せられているところであります。また、全国の自治体の中には、平成30年度頃から認知症の人の視点に立ち、認知症の人と共につくった認知症施策の推進に係る条例を制定している事例があり、その中で基本理念、自治体の責務、住民の参加、関係機関や事業者の役割等が定められ、先進的なこの取組は国の基本計画の根幹をなしている部分が既に反映されているものと考えられるところであります。本市におきましては、対象者を認知症の方に限定した条例ではありませんが、平成25年度から砂川市高齢者いきいき支え合い条例を施行し、高齢者が必要な支援を受け、安心して住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、地域の方や事業者のご協力を得ながら地域高齢者見守り事業等の施策を推進しているところであります。本市における認知症施策推進計画の策定につきましては、北海道における当該計画の策定が今後想定されることから、その内容も踏まえ、検討を進めることになるものと考えておりますが、既に現行の第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中でチームオレンジの活動推進など認知症施策について明記し、その実現に向けて取り組んでいるところであります。つきましては、現時点において認知症施策を推進するための条例を制定することは想定しておりませんが、次期の高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画において国の基本計画の趣旨にのっとり、認知症の方及びご家族などのご意見も聞かせていただきながら、新しい認知症観の理解促進などの認知症施策について計画的、効果的に推進してまいりたいと考えているところであります。
答弁 市民部長 堀田一茂(市民部長は2026年3月まで)
私からは大きな1の(2)、(3)について順次ご答弁申し上げます。初めに、(2)フードバンク等の推進による食品ロス削減に関する考え方についてご答弁申し上げます。食品ロスは、まだ食べられるにもかかわらず生産、製造、販売、消費等の各段階において廃棄される食品のことであり、この削減に向け取り組むことは廃棄物の減量化につながり、処理に必要となる経費の抑制や使用される燃料等の減少により二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量を減らす効果など、持続可能な循環型社会の形成に寄与する活動として期待されるものであります。食品ロスに関しましては、この観点のみに着目して抽出したデータはございませんが、一般廃棄物中間処理施設くるくるに搬入された砂川市の生ごみの搬入量は2023年度、令和5年度で約1,205トンであり、2015年に採択されたSDGs、持続可能な開発目標の国際目標である食料廃棄の半減の達成を推進するため国が策定した食品ロスの削減の推進に関する基本方針で目標の基準年とされた2000年度、平成12年度の約3,492トンと比較すると約35%となっており、人口減少や生活様式の変化などに伴い、大幅に減少しているところであります。食品ロス削減への取組については、消費者、事業者、団体などそれぞれの立場で様々な手法がある中、フードバンクの活動については砂川市一般廃棄物処理基本計画においても廃棄物の発生、排出抑制の観点から掲載しているところであり、一つの手段としては有益なものと認識しているところであります。次に、(3)今後の本市の関与の在り方及び支援策の可能性についてでありますが、生活困窮の側面と食品ロスの側面から併せて答弁いたしますが、市の困窮者支援策におけるフードバンクとの関わりについて、生活に困窮されている方からのご相談を受ける際には常に食料品の備蓄状況も確認している中、在庫が乏しく、食生活に支障を来しているケースは過去数件にとどまり、他市のNPO法人であるフードバンクの運営団体から食料品の提供を受け、相談者の方に届けることで対応を図ることができております。社会福祉協議会においては、金銭面での生活相談を受けた場合の対応として当座の生活資金を無利子で貸し付ける制度を設けており、食料品の購入を含む日常生活の維持が可能となる支援策を講じておりますが、これらの貸付実績も年間数件程度になっております。また、これまでに市内の社会福祉施設からフードバンク事業に関連したお問合せをいただいた経過はなく、全国的に実施例が見られる子ども食堂についても現時点では市内で開設された実績はないものと認識しております。このように現状として困窮者支援策の側面では食料品の欠乏といった緊急事態の発生件数は限られており、相談内容に応じて関係機関が連携の上、適切な支援が行えるよう、市全体でセーフティーネット対策を講じているところであります。食品ロス削減などの側面としても、先ほど申し上げましたとおり、生ごみについては排出量が大幅に減少していることや一般廃棄物中間処理施設くるくるにおいて高速メタン発酵処理によりバイオガスを取り出して発電するなど有効活用されていることもあることから、関与の在り方として現時点において市がフードバンク事業を実施することは想定していないところであります。一方で、支援策の可能性という点につきましては、今後物価高騰が続く経済状況を背景とした生活困窮世帯の増加や社会情勢を憂慮され、子ども食堂などの活動に取り組む意向を持つ民間団体等の出現もあり得るものと想定しているところであります。そのような状況が生じた場合には、市が双方のニーズを把握することで効果的な食料支援等の活動が展開されるよう、つなぐ役割を果たすとともに当該団体等における活動目的や事業内容について情報発信を行うなど、自治体としての支援方法の在り方について先進例の情報収集に努めてまいりたいと考えているところであります。
再質問 武田真
それでは、順次再質問していきたいと思うんですけれども、まず大きな1点目、フードバンクの推進についてなんですけれども、若干この質問をした背景について私からも説明させていただきたいんですけれども、先ほども話に若干触れておりましたけれども、昨今の非常な物価高騰は進行しているような状況であります。特にお米が高騰しているというのはメディア等でも報道されております。政府が備蓄米を放出するというようなことも報道されている状況であります。実は、政府の備蓄米なのですけれども、これまでもフードバンクあるいは子ども食堂に対して無償で配布するという事業をこれまでも実施しておりました。当市においてもそうした備蓄米を活用できるのではないかというようなことを考えて勉強会を開いているような市民の任意の団体等が活動しているという話も私は伺っております。あと、当市だけではないんですけれども、日本の全体の貧困問題なんですが、これは厚生労働省の2021年度の統計なんですけれども、大体15.7%の世帯が相対的貧困の状況にあると、ひとり親世帯に絞ってみれば約半数が相対的貧困の状況にあるということで、やはりフードバンクを通じた食のセーフティーネットの需要というのは恐らく潜在的にはあるのではないかなと想定しております。先ほどでは数件というお話はありましたが、実際本当に困っている方、最近特に物価高騰を受けてその割合というのは高まっているのではないかなと。まさに食うや食わずというのは極限状態でありますけれども、その手前段階にいるような方というのは実際かなり私はいるのではないかなという想像をしております。また、食品ロスの課題も重要な観点でありまして、以前も当議会で石田健太議員からフードロスの一般質問もありましたが、やはり食べることのできる食品が無駄に廃棄されているというのは非常に残念なことでありまして、それを活用することによって食品ロスの削減に多少なりとも、何トンとかではないですけれども、貢献できるのかなと。そして、当然先ほどもSDGsの考えもありましたが、SDGsの考えに基づいてやらせることもできるのかなと私は考えております。こうした状況から、目立って何かということはないんですけれども、当市においてもフードバンクに対する関心が高まっている状況ではないかなと私は想像しております。そこで、(1)から順次伺っていきたいんですけれども、先ほどの答弁でスーパーでフードドライブですか、食べられる食品を集めているというようなお話がありまして、私は実はそのスーパーの近所にいるものですから、そういう活動は以前からやっているというのは知っておりました。また、月形のNPOが食品を集めて世帯に配布、近隣の自治体6市14町ですか、ということの活動をされているというようなお話がありました。そこで、近隣自治体ということなんですけれども、具体的にどういった形で食品を集めて、その食品がどういった方々に配布されている。法律に基づいてということだったと思うんですけれども、大体どのぐらいの件数の実績件数があるのか、もう少し具体的な月形のNPO法人の、近隣自治体が委託しているということだったと思うんですが、その具体的な内容についてもう少し伺いたいと思います。
答弁 保健福祉部長 安田貢(保健福祉部長は2025年3月まで)
市内のスーパーにフードドライブについてお聞きいたしますと、月に1回、1週間程度回収ボックスを設けられて、1回で5~6個の食料品、多いときには20個近いというようなこともあると。内容としまして、例えばギフトで小分けしたその中の缶詰ですとかお菓子類といったものが寄贈されているということで、道北のNPO法人に渡すことによって、必要とされている世帯に届くという形でございます。月形町のNPO法人は、食料品の確保は主に札幌のNPO法人から提供を受けているということで、量も一定量と、相当の量ということでなかなか記録的なものはないというところなのですが、配布先としては、生活困窮者自立相談支援事業を行っておられますので、その中で自治体から紹介を受けた方、または直接申し込まれた方を対象に配布されている。また、民間企業で行われている例については、お米や調味料、インスタント食品など一定量が集まったら社協にお渡ししているということでお聞きしてございます。
再質問 武田真
なるほどですね。スーパーではそれほど多くはないということだったと思うんですけれども、現在行政の関与の在り方なんですけれども、相談を受けたのが、例えば社協あるいは自治体の社会福祉の窓口で相談を受けた方がそこを紹介されて伺うというパターンなのか、この辺の行政の対応、関与の在り方というのはどうなっているのか、月形のNPO法人だとは思うんですけれども、その関与の在り方というのはどうなっているのかというのを伺いたいと思います。
答弁 保健福祉部長 安田貢(保健福祉部長は2025年3月まで)
月形の例で申しますと、生活困窮者自立相談支援事業の中でお問合せがあり、その中で食料不足という状況にあるご相談を具体的に、それが自治体の紹介を受けてか、または委託を受けておりますから、直接そちらにご相談といったケースもあろうかと思いますけれども、そういったまさに必要とされている方に渡っていると。また、自治体の言わば支援の例といたしましては、そういった取組をホームページあるいは広報で紹介されたり、近隣ではありませんが、全国的には補助金の交付要綱を策定しているといったケースもあると認識してございます。
再質問 武田真
私も全国的なフードバンクの状況というのを調べてみたんですけれども、行政の関与の在り方というのは非常に統一されていないといいますか、ばらばらなんですよね。こういった仕組みで標準的にこうなっているんだというのはない状況なのかなと思いますし、調べた範囲でもフードバンクに集まった食べ物の発送先というのが大体半分以上は子ども食堂であったり、生活困窮者であったり、あるいは別のフードバンクにそこが行っていたりと、非常に対応の仕方はばらばらで、行政の関与の仕方としても直接関与というのはほとんどないなとは思っております。あくまでも相談を受けて、それに対してそうした場所を紹介しているというのが多くの実態なのかなと思います。そこで、当市におけるフードバンク、フードドライブの取組なんですけれども、先ほども答弁でありましたが、砂川市の一般廃棄物処理基本計画においてフードバンク、フードドライブの取組を進めていくという記載がありました。答弁はもう既にあったんですけれども、現状においてはフードドライブについては民間の方が取組をされているということで、フードバンクについては当市においては実績がないというような答弁だったと思います。具体的な実績もないところなんですけれども、今後、先ほどの答弁にもありましたが、こうした活動を進めるに当たって、市としてはやはりあくまでも民間主導のものであると、例えば当市として何かイニシアチブを取ってそういう活動を進めていくということではなくて、あくまでもその民間の有志の方、あるいは団体がそういう団体ができたとしたら、またはもしくはその前段階における助言、指導にとどまるということの取組ということで、念のためにいま一度その辺確認したいと思います。
答弁 市民部長 堀田一茂(市民部長は2026年3月まで)
当市のフードバンクの関わり方というご質問ですけれども、市の一般廃棄物処理基本計画においてフードバンク等の記載があります。これは、この計画内のごみの発生抑制計画の生活系ごみ対策、また事業系ごみ減量化対策の項目に食品ロスの削減推進としてフードバンク等の活動支援や普及促進を掲載しております。市が直接フードバンク等の立ち上げ等を想定しているものではありませんが、ごみの減量化や廃棄物の減量化に関して市民や事業者の皆様に啓発、周知をする趣旨で掲載しているものであるという認識であります。ただ、そのようなフードバンク等を立ち上げるような団体等ができた場合には、どのような活動をしていくかなど、先ほども触れましたが、情報を共有して、団体等の周知等の要請がある場合には、食品ロスの削減という観点から市もどのような支援ができるか、また普及促進に資する支援ができるのかというのを考えてまいりたいと思っています。
再質問 武田真
今市民部から食品ロスの観点ということでお話を伺いました。通告にもあるとおり、また答弁にあるとおり、フードバンクの取組というのはやはり社会福祉の観点と食品ロスの2方面の観点が重要なのかなと思います。そこで、これまでの議論を通じて、当市においてこの取組をどう進めるかという点に関して私から若干提案したいなと思うんですけれども、もう既に通告にも書いているとおりなんですが、まず食品ロスの観点からいえば、やはり設立をしようと考えている、あるいは勉強会をされている方に対する情報提供ですよね。その助言をする、情報提供するという活動というのはまず大事。そこは、恐らくまず1番目の窓口としては市民部が窓口になるのかなと思います。そうした方々に対する助言、情報提供、そこがまず第1点、大事なところだと思いますし、2点目は既にもう答弁にもありましたが、その後仮にそういった団体が立ち上がったんだといういうことであれば側面からサポートするような対応です。他自治体の事例を見ますと、補助金を出しているとか、運営面のサポート、運営費を出すというような補助金を出している自治体も見受けられます。そういった部分の側面のサポートです。あとは、市内企業等にキャンペーンといいますか、宣伝をするというような活動が恐らくまず食品ロスの観点から考えられるのかなということと、社会福祉の観点からいえば、やはり貧困対策ですよね、食料。先ほど数件ほどの相談件数で、無利子の貸付金もあるから、そういう人たちはいないのではないかというような答弁でありましたが、さきにお話をしたとおり、物価高騰、特にお米の高騰等を受けて実質的に非常に困窮している方というのは声が出ていないだけで、実際は潜在的に多くいらっしゃるのではないかなと私は考えております。声がないからいないんだということにはならないんですけれども、ただ実際に現状全国で270以上ですか、フードバンク活動が進められているということの背景は、恐らくそうした人たちが、行政の手段が使えないような方々が実際そういうことを使われているのではないかなということが想像できます。そうした意味で、何らかの形でそうした活動が当市においても実施されているというようなことであれば、そうしたサービスと市の福祉サービスとを連携しながら貧困対策の一環として取り進めていくべきではないかなと。現状そうした団体もないですから、今の段階で言えるのはこの辺までかなと思うんですけれども、あとは各地で行われているフードバンクの実態調査ですよね。どういう形で実施されて、どのような効果が上がっているのかという部分の調査というのは私は非常に重要だと思います。それは食品ロスの観点、あるいは社会福祉の両方の観点はありますけれども、そうした実態、あるいは近隣自治体の実績等の把握、そうしたことに努めるのが私はまず重要ではないかなと思うんですけれども、改めて今後の当市におけるフードバンクの取組について、これまでの議論を通してぜひ今後の進め方等についていま一度お伺いしたいなと思います。
答弁 保健福祉部長 安田貢(保健福祉部長は2025年3月まで)
当市における取組、まさに福祉的な観点、そして食品ロスの観点、両方のものが行政の関与としてはご指摘のとおりかと存じます。今市が考えておりますのは、そういった取組に前向きにお考えになっている団体がそういった動きが見えてきたときにはぜひ情報を共有させていただきながら、特に例えば福祉的視点で申しますと、どういった方にその食品をお渡しするのか、もちろんご本人の同意が前提になろうかと思いますけれども、そういった意味で活動を志す方にとって市がつなぐ役割を果たしていく、そのためには先進例も含めた情報収集に努めてまいりたいと考えてございます。
再質問 武田真
ぜひともそのような形で市としては関与いただきたいなということを要望したいと思います。大きな1点目は終わります。大きな2点目でありますけれども、認知症施策を推進するための条例の制定ということなんですけれども、実はこのテーマについては令和3年の第1回定例会において当時高田議員から認知症支え合い条例を制定してはどうかというような提案がございました。ほぼそれに重なる内容なんですけれども、当時の議論を見ていきますと、当時の市長の答弁なんですけれども、要は結論から言いますと、既存の今ある高齢者いきいき支え合い条例の中で対応していくんだと。その理由の一つとしては、認知症が誰でもかかる病気だという認識を市民に広げるのがまず先であると、それが前提であると。既存の支え合い条例の枠組みの中で対応を強化していくというのが大事であって、条例が先ではないと。周りの状況がそういう状況になって、その次にそうした条例がつくられるんだというような認識でありました。当時の議論を見ていきますと、現状の高齢者いきいき支え合い条例で見守るべき高齢者、その多くがいずれは認知症の方々になるのではないかなという議論もありました。そうした状況も踏まえて、4年前の議論では現状の枠組みで進めていきたいというような結論だったと記憶しております。私もこの当時の議論の方向性には合理性はあったなと認識しております。しかしながら、当時の議論から4年が経過して、状況はいろいろ変化してきたなと思っております。先ほどの答弁でもありましたが、やはり一番大きなものは昨年施行されました認知症基本法が一番大きな出来事だったなと思います。また、認知症に対する多くの方々の認識も私はかなり変わってきたなと受け止めております。それは、当時議論にありました認知症が普通の病気であるということ。当時はまだまだそういう認識は広がっていないのだという認識でありましたけれども、現時点においては多くの方々が認知症というのは普通の病気だと、誰もがかかる病気だという認識は私はかなり広まってきているなと思います。何かこれは客観的な数字があるのかと言われれば、なかなかちょっと難しいところではありますけれども、その認識は私は実感することをできることは多々経験しております。例えば私が町内会長として地域の見守り活動に関わっておりますけれども、実際対象者の方が認知症だったという事例もございましたし、あとは以前地域交流センターゆうで認知症のドキュメンタリー映画を上映するイベントを2回ほど実施したんですけれども、市内、市外から多くの方々が、その劇場が満員になるようなほどの方が詰めかけるような状況で、そのアンケート調査も見せてもらいましたけれども、そういった認知症が非常に身近な課題であると、自分の父、母のことを思い浮かべながら映画を見ましたというような感想が寄せられたりするなど、やはり多くの方々の認識が変わってきたかなと。また、チームオレンジが発足しましたよね。そうした中で、確実に市民の皆様の認識が変わりつつあるということは私は認識しております。そういった状況下であります。ですから、当時は条例制定には至らないんだと、まだまだ市民の認識が高まっていないから、既存の高齢者いきいき支え条例の中で現状の課題に対応していくんだという認識ではありましたが、現状4年たって、市としてこの状況の変化はまずどのように認識しているのかを伺いたいと思います。
答弁 保健福祉部長 安田貢(保健福祉部長は2025年3月まで)
いきいき支え合い条例を制定後、そしてまた前回議会でのご質問等の対応と、それから認知症の施策に対しての考え方がより変わってきているのではないかという点は確かにあろうかと思っておりますけれども、現実的にはチームオレンジも昨年発足したばかりといったことです。また、1回目の答弁でも申し上げましたが、新しい認知症観といった言わばステージの新しい局面を迎えようとしているところでありますので、この理解促進については今後努めてまいらなければならないものと考えてございます。
再質問 武田真
当時も、先ほどもお話をしましたけれども、現状の高齢者いきいき支え合い条例は、遅かれ早かれ対象者の多くが認知症になっていくということであれば、遅かれ早かれ実質的にそれは認知症支え合い条例になっていくのではないかなという議論、当時もありました。私自身は、そうならざるを得ない。そもそもこの条例、今のある高齢者いきいき支え合い条例が恐らくそれらを前提とした形で制定されたのかなと、私は条例が立ち上がったときにはちょっといませんでしたけれども、立法の経過といいますか、立法趣旨を考えるに、恐らくはその先には認知症支え合い条例を目指していたのではないかなと私は実は認識しております。今ある高齢者いきいき支え合い条例に欠けている視点というのはまさに、先ほど部長の答弁にありましたけれども、新しい認知症観ですよね。認知症観の視点が入っていないだけなんですよ。それを加えれば、実質的に今の認知症基本法の理念を反映した認知症施策を推進する条例になり得るものだと私は認識しております。新しい理念、繰り返しになるんですけれども、認知症の方の基本的人権の尊重であったり、尊厳の保持、あるいは認知症の方の意思の反映ですよね。そうした項目を新たに加えることにより、それは改正になるのか、実質新規になるのかという、その立法的な技術論の話は置いておいて、そうした形で砂川市における認知症施策を私は進めることができるのではないかなと思っております。そこで、やはりここは最後に市長に伺うしかないんですけれども、今般の市政執行方針には認知症施策の推進ということはなかったんですけれども、今後の砂川市の認知症施策について現行のいきいき支え合い条例の改正等も含めて、また現状の認知症基本法の制定経過も踏まえ、状況の変化を踏まえて市長としてはどのような考えで進めていくのかを最後にお伺いしたいと思います。
答弁 市長 飯澤明彦
ただいまありました高齢者いきいき支え合い条例、それが認知症の支え合い条例という形にはならないかというようなご質問でございますけれども、先ほど武田議員が言われていましたように、平成25年、高齢者いきいき支え合い条例、これが施行されてございますけれども、そもそもこのいきいき支え合い条例、これは認知症の方々の施策の位置づけが大きなものだったと私も認識してございます。言ってみれば認知症の人たちのケアをこの条例の中でうたっているという、そんなことでございまして、この高齢者いきいき支え合い条例、これについては特定の疾病を支え合うというようなものではなくて、高齢者の誰もがやはり体がなかなか不自由になってくるですとか、認知症が進むだとか、そういったものが前提にあってこの条例を支えてございまして、先ほども言いましたけれども、ある特定の疾病に特化した条例ではないということで、全体の高齢者を支えていくというような条例と認識してございます。また、認知症に対する新しい認知症観ですか、というのは本当に今では、質問にもありましたように65歳以上で5人に1人が認知症になると言われてございますけれども、年代とともにそれが4人に1人、3人に1人とも言われてございます。言ってみれば誰もが本当に認知症になり得る。まちに出ていくとどこにでも認知症、フレイルの方も含めていらっしゃるということで、そこを市民それぞれの方々が認識した中で、本当に認知症になった方々も住みよいまちづくりができればいいなと思ってございます。先ほどの新しい認知症の基本計画等々も言われてございますけれども、これから砂川市高齢者保健福祉計画、そしてまた砂川市介護保険事業計画がまた新たに9年度から始まってまいりますけれども、そこの中での議論も踏まえて、支え合い条例に尊厳ですとか、そういったものを入れることが必要なのか、可能なのかというところも含めてこれからちょっと協議をさせていただきたい、検討させていただきたいと思ってございます。◎延会宣告