砂川市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月8日
(1)老朽化した看護師宿舎等の管理について/(2)市民から信頼される市役所を確立するための内部統制制度の導入について
2023年3月8日、砂川市議会の一般質問で、武田真議員が「老朽化した看護師宿舎等の管理について」「市民から信頼される市役所を確立するための内部統制制度の導入について」について質問し、病院事務局長 朝日紀博、総務部長 井上守が答弁しました。
- 質問者
- 武田真 議員
- 答弁者
- 病院事務局長 朝日紀博、総務部長 井上守
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 武田真
おはようございます。それでは、通告に基づきまして、私からは大きく2点について伺います。大きな1、老朽化した看護師宿舎等の管理についてであります。市立病院が管理する看護師宿舎及び医師マンションについては、老朽化が著しく、現在は無人の状況です。このため、付近の住民からは景観の悪化等を心配する声が寄せられているところです。砂川市公共施設等総合管理計画によれば、これらの施設は建設後30年を経過しており、大規模改修等の検討が必要な時期を迎えています。一方、近年市立病院周辺では民間資本によるアパート等の建築が盛んではありますが、周辺自治体と比較し、家賃が比較的高いこと等もあり、職員が市外に住んでいる事例も見受けられます。看護師宿舎及び医師マンションの役割としては、交通アクセスのよい場所に設置することで通勤負担の軽減等による労働条件の改善、職員確保の促進等があるところですが、現状の老朽化した看護師宿舎等については今後どのような考えで管理していくのか伺います。大きな2、市民から信頼される市役所を確立するための内部統制制度の導入についてであります。地方公共団体における内部統制制度については、地方自治法等の一部を改正する法律(平成29年法律第54号。)により、監査制度の充実、強化及び地方公共団体の長や職員等の損害賠償責任の見直し等とともに一体的に導入されました。地方公共団体における内部統制とは、平成31年3月、総務省作成の「地方公共団体における内部統制制度の導入・実施ガイドライン(以下「ガイドライン」という。)」によれば、住民の福祉の増進を図ることを基本とする組織目的の達成を阻害する事務上の要因をリスクとして識別及び評価し、対応策を講ずることで事務の適正な執行を確保することとされています。砂川市においては、これまで経験したことがない超高齢化社会を迎え、今後の市政を取り巻く環境は厳しいものになっていくことが予想されます。このような環境の中、将来にわたって質の高い行政サービスを安定的に提供していくためには、これまで以上に適正な事務処理を確保し、市民から信頼される市役所の確立を目指すためにも内部統制制度を導入すべき時期に来ているものと考えます。そこで、次により伺います。(1)道内の地方公共団体における内部統制制度の導入状況等について。(2)ガイドラインによれば、地方公共団体における内部統制の基本的枠組みとして、業務の効率的かつ効果的な遂行、財務報告等の信頼性の確保、業務に関わる法令等の遵守、資産の保全の4つの目的が達成されないリスクを一定の水準以下に抑えることを確保することとされていますが、先般発覚した市職員による市税等の横領については、これらの全てのリスクが顕在化したものと理解していますが、市の見解について。(3)不祥事の再発防止策として砂川市においても内部通報制度の導入等が検討されているところですが、内部統制制度を導入することにより、内部通報制度等もガイドラインによるところの内部統制の基本的要素の一つと考え、内部統制制度の他の基本的要素と一体として推進することが合理的かつ効果的な不祥事の再発防止策になると考えますが、市の見解について。以上、第1回目の質問といたします。
答弁 病院事務局長 朝日紀博
私から大きな1、老朽化した看護師宿舎等の管理についてご答弁申し上げます。初めに、看護師宿舎につきましては、将来の看護師増加を見込み、賃貸住宅が不足していた状況から、昭和57年12月に鉄筋コンクリート6階建てによる60戸の共同住宅として建設しております。また、医師マンションにつきましては、医療機能の充実を目指し老人専用病棟を開設した際、医師の増員による住宅不足を解消すべく、昭和58年12月に鉄筋コンクリート3階建てによる12戸の共同住宅として建設しております。この2棟の建物につきましては、それぞれ建築よりほぼ40年が経過し、内外装や設備の老朽化が進み、看護師宿舎においてはエレベーターの故障時の部品等が調達できないこと、また医師マンションにおいては給排水管や壁のひび割れ等の劣化が進み、入居者の快適な居住性や安全性が保てない状況となったことから、令和4年3月末をもって供用を終了したところであります。看護師宿舎及び医師マンションの役割であった人材確保の促進につきましては、近年病院周辺にはアメニティが充実した賃貸マンションが建設されており、市外から当院に就職する職員の多くが入居している状況にあります。特に医師確保対策につきましては、緊急時の呼出し等に即応する必要があることから、病院周辺の賃貸マンションを当院が借り上げることで人材確保対策の促進を図ってきており、これまでのように多額の費用をかけ、共同住宅を建設する必要性が薄らいできていると考えております。今年度におきましては、今後の在り方を検討するため、全職員を対象とした住宅に関するアンケート調査、また不動産鑑定評価及び大気汚染防止法により義務づけられているアスベスト分析調査を実施しているところであります。この2棟の建物につきましては、現在の不動産需要や市場傾向を考慮しつつ、当院の経営状況や人材確保状況も十分に踏まえ、どのような対応が望ましいか、引き続き検討してまいりたいと考えているところであります。
答弁 総務部長 井上守(総務部長は2023年3月まで)
私から大きな2、市民から信頼される市役所を確立するための内部統制制度の導入についてご答弁申し上げます。初めに、(1)道内の地方公共団体における内部統制制度の導入状況等についてでありますが、地方公共団体における内部統制制度は、平成29年6月9日に公布され、令和2年4月に施行された地方自治法等の一部を改正する法律により法整備されたものであり、もともとは会社法や金融商品取引法の規定により民間企業において先行して導入されていた制度でありましたが、人口減少社会の下、地方公共団体の責任領域や自己決定権が拡大していることを踏まえ、行政サービスを安定的、持続的、効率的かつ効果的に提供するための地方行政体制を確立することが求められてきたことから、制度化が図られたものであります。この地方公共団体における内部統制制度は、住民の福祉の増進を図ることを基本とする組織目的が達成されるよう、行政サービスの提供等の事務を執行する主体である町自らが組織目的の達成を阻害する事務上の要因をリスクとして識別、評価し、対策を講じることで事務の適正な執行を確保することを目的としており、地方自治法第150条において都道府県知事及び指定都市の市長に内部統制に関する方針の策定や体制の整備等が義務づけられる一方、本市を含むその他の市町村長については努力義務とされているところであります。道内の地方公共団体における内部統制制度の導入状況等につきましては、総務省が公表した令和4年3月1日現在の地方公共団体における内部統制制度に係る調査結果によりますと、北海道と指定都市である札幌市を除き、旭川市のみとなっているところであります。次に、(2)先般発覚した市職員による市税等の横領について、地方公共団体における内部統制の基本的枠組みとして4つの目的が達成されていないリスクが顕在化したものではないかについてご答弁申し上げます。昨年10月に発覚した市職員による市税等の横領事案については、当該職員の公務員倫理に関する意識の欠如が大きな要因でありますが、組織的な業務遂行やチェック機能が十分に発揮されていなかったことも要因であると分析しているところであり、内部統制の4つの目的として掲げられている業務の効率的かつ効果的な遂行、財務報告等の信頼性の確保、業務に関わる法令等の遵守、資産の保全といった目的の達成を妨げるリスクが顕在化したのではないかというご指摘については、顕在化した部分はあるものと考えているところであります。次に、(3)合理的かつ効果的な不祥事の再発防止策として内部統制制度を導入する考えについてご答弁申し上げます。地方公共団体における内部統制とは、組織内において業務を適切に遂行するためのマニュアル等のルールを整備し、職員一人一人がそのルールに従って業務を遂行することで事務の適正な執行を確保することを目的としているものであり、不祥事の発生防止策としての機能も備わっているものと認識しているところであります。事務の適正な執行を確保するための一つの方法としての内部統制制度の必要性については認識するものの、制度を導入する場合には内部統制に関する方針の策定だけでなく、全庁的な組織体制の整備、各部署におけるリスクの洗い出し、マニュアル、業務フローの整備、評価報告書の作成、監査委員による審査を経た議会への提出など、これらの仕組みづくりには様々な角度から検討が必要であり、全国的にも都道府県と指定都市を除き11団体と制度導入率が低く、実例も少ないことから時間をかけて調査研究する必要があると考えておりますが、不祥事の発生を未然、早期に把握、是正するための仕組みとしての内部通報制度につきましては昨年12月、第4回市議会定例会においてご答弁申し上げましたとおり、現在導入に向けた検討を進めているところであります。内部統制自体は新たな概念や特別なものではなく、一定の範囲で既に通常業務の中に組み込まれており、どの組織にも存在しているものであります。制度化は内部統制の手法の一つであり、目的は質の高い行政サービスを安定的に継続していくことであると考えております。このことから、事務を適切かつ効率的に行うため、法令遵守に対する職員の意識向上や職場風土の醸成を図りながら、まずは職員のスキルアップや各部署におけるチェック体制の強化、事務マニュアルや業務フローの再確認、徹底など、事務の基本に立ち返った地道な取組が先決であると考え、現在取組を進めております。いずれにしましても、このたびの不祥事での教訓を生かし、失われた市民への信頼回復と再発防止に向け、現在の取組やその効果について改めて検証するとともに、他の自治体における不祥事の再発防止に向けた様々な取組事例も参考に、実効性のある再発防止策について引き続き検討していきたいと考えております。
再質問 武田真
それでは、順次再質問していきたいと思うのですけれども、まず老朽化した宿舎の関係だったのですが、仄聞するところ、かなりの数の病院の職員の方が現在市外に住んでいるという状況を伺っているのですけれども、これらの状況、職員のどのくらいの割合といいますか、数といいますか、この辺の今病院で押さえている市外在住の職員の状況等、詳しい情報があればまずはそこを伺いたいと思います。
答弁 病院事務局長 朝日紀博
当院職員の市外に居住している状況というご質問です。3月1日現在で当院の職員は802人います。そのうち、市内に居住している者は602人で75.1%、市外の人は200人で24.9%で、およそ4分の1の方は市外に住まわれていると。市外におります200人のうち、持家という人がおりますので、その人方が155名、全体の19.3%に当たります。あと、市外で賃貸という人が45名おりますので、全体の5.6%、賃貸45人のうち20人は既に結婚されている既婚の方でありまして、ご主人の仕事の関係であったりとか、あとは子供の通学や転校の問題等もありますので、残り25人、賃貸45人のうちの25人、この人方はその中にもいわゆるシングルマザーの方もおりますので、そういう状況になっております。ですので、市外に住まわれている方で未婚の方は全体の3.1%になります。
再質問 武田真
私は実はもっと少ないと思っていたのですけれども、かなりの数の方が市外に住まわれて、その経過等は分からないのですが、もしかしたら、御存じのとおり砂川市内のアパート等の家賃は近隣自治体に比べて比較的高いのかという状況はかつて議会議論でも出ていたと思うのですけれども、そういう状況で最初に住まわれたのが市外のまちで、そこで結婚されて、そのまま他のまちで家族を持たれてという方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それは統計上は出てこない部分がありますけれども、少なからず結構な数の職員の方が市外に住まわれてしまっているという状況なのかと思うのです。先ほどの答弁を伺っていると、看護師宿舎、医師マンションの役割なのですけれども、アンケート調査等は実施しているということなのですが、この必要性について病院内ではどういう議論をしているのか。もしかしたらもう要らないのだということの方向性なのか、もしくは職員等を確保するためにはこうした施設が必要なのかという、その辺の議論の方向性、必要性の議論はどうなっているのかをまずお伺いしたいと思います。
答弁 病院事務局長 朝日紀博
1回目でご答弁を申し上げましたが、今病院周辺の賃貸マンションでほぼ全ての人がいろいろな形で住まわれていると。今は看宿も医師マンションも誰も住んでいない。この状況で皆さんは今どこかに必ず入っているということからすると数としてはある程度市内に居住するスペースはあるのだろうということから、昭和57年、8年頃の状況と今の現状は違いますので、病院が改めて多額の費用をかけて大きな共同住宅を建てる必要があるのかというところは、そこは少し違うよねという内部議論はしております。ただ、ではあの部分はどうするのだということで、令和4年度の早い段階で、例えばそこに今の半分ぐらいの共同住宅を建てたらどのぐらいかかるのだろうかという内々の調査はしておりましたが、近年の物価高騰であるとか、そういったことから非常に多額の費用がかかるということが見えてきましたし、そういったものを病院が民間の力を借りて建ててもらったとしても、家賃も相当高くなりそうだし、そこに対して病院も補助しなければいけない。あるいは、空室が出た場合のそこの保障もしなければいけないのではないのかだとか、いろいろな経済的な問題も出てきますので、どうしようかというのは今は引き続き検討するという状況になっております。
再質問 武田真
私が気になった一つとしては、付近の住民の方が無人の住宅が、かなり大きな建物がそこにずっとあるのはどうなのだろうという疑問がまずあるのかと思うのです。夜行くと電気も何もついていないという状況で、当然のように人が住んでいない建物はどんどん劣化が加速していくわけなのです。そうしますと、かつてあった豊沼中学校のように周辺に住宅がないという状況ならまだしも、近辺に住宅街の中に大きな建物、無人の建物があるのはどうなのだろうということになっていくと思うのです。解体するにしても、恐らくその辺のスケジュール的な部分で議論を加速していかねばならないのかとは思うのですけれども、住宅の必要性についてなのですけれども、今方向性はまだ固まっていないという段階かとは思うのです。必要なのかという議論、もしかしたら必要になるかもしれませんけれども、まだそこまでの議論はやっていないのかとは私も思うのですが、ただ少し気になるのは、先ほど全職員に対してアンケート調査したと聞いたものですから、そうしますと仮にそこに何らかの住宅等、低廉なマンションかは分からないですけれども、独身寮か何かは分からないですが、そうしますとかつての在り方とは少し違う方向性なのかということを考えました。というのは、当時は医師の確保と、あとは看護師の確保が優先課題だったということだとは思うのですけれども、現在は御存じのとおり病院の中に医療職以外の様々な職種の方がいらっしゃいます。私もたまたまいろいろな話を聞く機会があったのですけれども、そういったコメディカルの若い方が相当数いるわけなのです。若いですから、独身であったりしたら当然給料もそれほど高くないということで、高級な家賃の高い住宅が確かに病院周辺にはたくさんあるのだけれども、なかなか厳しいと。それだったら、隣のまちの非常に安い二、三万円のアパートに入ったほうがいいのだよねという話も実際あるわけなのです。そうしますと、そういう方が一旦市外に出てしまったら、恐らくは帰ってこない。先ほどの統計ですか、伺っても結構な数の方がよそのまちで結婚されて、そこで子育てもしてしまって、もう戻ってこないということにもなりかねない。当然それは病院の職員確保の主目的には当てはまらない副産物的な考えでありますけれども、若い方がたくさんいるという中で、しかも市街の一等地、病院からも近いような一等地をそのまま遊ばせておくわけにはいかないとは思うのですけれども、この辺の議論は、昨年ですか、委員会でも報告があったところですが、私はあそこの土地の在り方、職員の住宅の在り方、それは独身寮になるのか、世帯向けのマンションになるかは分からないのですけれども、この辺の議論は来年度以降加速していかねばならないのかと思うのですが、その辺の考え方を改めて伺いたいと思います。
答弁 病院事務局長 朝日紀博
今後の在り方については、引き続き看護師のみに限定するのか、コメディカルを含めてというお話もありましたけれども、いろいろな職種が今は増えていますので、そういったことも踏まえて、病院として建設する必要があるのか、そういったこともありますので、今までの看護師宿舎の代替ということではなくて、いろいろな全職種を対象とした宿舎の在り方、宿舎というか、住宅の在り方については今後とも検討していきたいと思います。あと、付近の住民の方も空っぽになった建物で不安があるというお話もありましたけれども、我々は今現状では、週1回程度になりますけれども、外壁等の目視チェックでありますとか、施設の管理面でいきますと目視のチェックであるとか、草刈り、それからごみ拾い、冬場であれば雪庇を落としたり、あとは駐車場の除雪をしたりなどもしておりますし、一応警察にもここはもう空きましたということで、防犯上の問題もありますので、そういったこともあって、あまり不全な管理にならないように今努めているところであります。いずれにしましても、アンケートもやりまして、その結果も踏まえて今後どういった在り方が一番いいのかということは引き続き検討したいと思ってございます。
再質問 武田真
空き家の管理ということになると思いますので、その辺の管理をしっかり今後も継続してお願いしたいということと病院内での議論の加速を要望して、大きな1については終わります。続きまして、大きな2点目の内部統制制度についてでありますけれども、内部統制はどういうものかということについては答弁があったところなのですけれども、私自身の解釈ということなのですけれども、基本的には民間、行政にかかわらず、仕事をするに当たっては様々なリスクはついて回るものかと。例えば民間でも行政でもお金を扱うところであればお金に関する不正が潜在的にある。個人情報を扱うような部署であれば情報の流出等のリスクがある。それは、官民問わずあるのかとは思うのですけれども、そうしたリスクを内部統制という仕組みを使って小さくしていくと。リスクは小さくできでもゼロにはならないのですけれども、仮に何か事が起きてしまったときにそうした被害を最小限にしていくのだという仕組みづくりだと私は大ざっぱに考えております。そういうことで、砂川市においても先般の不祥事を踏まえてどういう仕組みづくりが必要なのかということで考えてこのような提案をさせていただいた次第でありますが、まず道内の自治体の導入状況ということで、旭川市が法定義務規定ではないけれども、つくられているということと、道と札幌ですか、法律上義務規定ということで導入されていますが、先ほど引用した総務省の報告書を私も見ていきますと、内部統制制度という仕組みとして導入はしていないけれども、今後検討していくのだとか、あるいは類似の仕組みについて取り組んでいる自治体もあるように見受けられたのですけれども、この辺の現在市で把握している導入に向けて検討している自治体等を改めて伺いたいと思います。
答弁 総務部長 井上守(総務部長は2023年3月まで)
1回目のご答弁で、総務省が公表しております調査ということで旭川市のみが制度化をしているというお答えをさせていただきました。他の自治体の動きといたしまして、内部統制の制度化という部分でありますけれども、制度化というところまではしていないですが、道内では岩見沢市、恵庭市、栗山町の2市1町が内部統制に関する方針という形で作成しているところでありまして、苫小牧市、江別市、北広島市、石狩市などにおいても、今後のスケジュールまでは明確ではありませんが、先行事例を研究しながら進めていきたいという調査の結果となってございます。
再質問 武田真
内部統制制度自体が確かに自治法には書いていますけれども、条例等のものは必要ないという事務的な部分があるから、そういう部分もあって制度化はしていないけれども、方針、あるいは検討されている自治体があるのかと想像しますし、それぞれの自治体で様々な背景があるのかというのは想像はするところであります。道内の状況については分かりました。そこで、(2)、(3)について改めてお伺いしたいと思うのですが、先ほども内部通報制度を検討しているのだというお話もあったのですけれども、それ以外にも先ほど、チェックマニュアルですか、という方向も検討されているのかとは思うのですけれども、12月定例会以降、不祥事の再発防止策として具体的にどのような取組を、現時点で進められているものはどのようなものがあるのか、まずそこをお伺いしたいと思います。
答弁 総務部長 井上守(総務部長は2023年3月まで)
12月の定例会で公金横領の関係についてご答弁申し上げましたけれども、それ以降こういった不祥事、横領事件については二度とあってはならないということでありまして、直ちに再発防止に向けた全庁的な取組としまして公金の取扱いマニュアルを改めて作成させていただきました。これまでも公金の取扱いにつきましては、会計規則ですとか、公金収納事務委任規程がありますので、それによりまして現金分任出納員や何かの部分も47名ほどおりますけれども、それぞれ運用してまいりましたが、全庁的な公金の取扱いに係る管理、チェック体制の強化ということで、現金領収書の使用手順ですとか、現金領収書を使用して受領した現金の取扱い、それから釣銭、前渡金などにつきまして改めまして公金の取扱いマニュアルを作成したということであります。1月の常任委員会に私ども報告させていただきまして、それぞれ運用を図っているという状況でございます。
再質問 武田真
前回の12月定例会でも私は研修の強化等も必要ではないかという話をしたと思うのですけれども、今般の事案を受けて研修等について恐らく来年度から変わってくるのかとは想像するのですけれども、例えば現場レベルでの研修、あるいはいわゆるマネジメントですか、管理者層の研修等の方向性も恐らく私は変わってくるかという想像をしていたのですけれども、この辺の研修等の在り方等についてどのように今検討されているのかを伺いたいと思います。
答弁 総務部長 井上守(総務部長は2023年3月まで)
職員研修の関係でございますけれども、それは令和5年4月から様々な研修を運用していくわけでありますけれども、その中に服務規程、それから公務員倫理についての意識を高めるものとしまして服務、倫理、コンプライアンスの研修がそれぞれ組み込まれてございますので、そういったものを今現在は強化していくという形で取り組む予定でございます。それから、管理監督者のマネジメント研修、それから能力の向上のためのコミュニケーション研修ですとか、そういったものについても新年度からの分につきましては特に傾注しながら取組をしていきたい。体制を取ろうというところであります。
再質問 武田真
先ほどの答弁でもそれらの対策の検証もしていくという答弁があったと思うのですけれども、そうしますとそこまでやる、いわゆるPDCAサイクルですか、回していくということだと思うのですが、そうしますと私から見るとほぼほぼ内部統制の仕組みになっているのかと見えます。先ほどの答弁でも既存の枠組みの中でということもありましたけれども、そこまでセットでやる。公金の関係のマニュアルを整備していくと、研修も強化していくと、さらに途中経過についてもきちんとチェックして検証していくという仕組みがそろってしまっているので、そうしますともう既に実は自治法が予定している内部統制の仕組みがほぼ組み込まれているという状況なのです。ですから、確かに道と札幌市のような大きな自治体の仕組みとは異なるかもしれませんけれども、先ほどあった岩見沢市ですか、方針をつくっているのだということになれば、ほぼ内部統制の仕組みはできているわけでありまして、それを今後やられること、今やられることを一つのパッケージといいますか、枠組みの中で見ていけば砂川市の内部統制ガイドラインがほぼ私は出来上がっているのかと思うのですけれども、この辺、私も道とか札幌市のような大きな波のようなものを整備しろと言うつもりではないのです。それぞれの自治体に見合った形の統制システムが整備されていれば私はそれでいいと思いますし、既存の細々した取組を一つの枠組みの中で整理していけば非常に分かりやすい形で市民の皆様にも砂川市はしっかり対応しているのだということもお示しできるのかと思っているわけなのですが、この辺先ほどチェックマニュアル、スキル、地道な取組ということで様々な取組が必要だという、これは事務的な部分の仕事の煩雑さが原因で内部統制という形にできないのか、それとも人材の部分なのでしょうか、法務人材がいないから、そうした取組を一つのパッケージとして整備していくことが難しいのか、この辺の砂川市における独自の内部統制の仕組みという形で整備できない阻害している要因は何なのかをお伺いしたいと思います。
答弁 総務部長 井上守(総務部長は2023年3月まで)
1回目の答弁で旭川市のみが北海道では内部統制制度を持っていると、その答弁におきましてそのほか道内でも検討、あるいは基本方針のみを作成しているという部分としまして岩見沢市の例ですとか、恵庭市の例とかを参考として出させていただきました。これを調べるに当たって、何をもって制度かというのも一つはあるのですけれども、マニュアルですとか、業務フローですとか、報告書の作成も旭川の報告書を見させてもらいましたけれども、90ページほどあるのです。90ページの報告書を作ることが業務になって、本来の目的といたしました不祥事の発覚の未然防止であるとか、内部統制につきましてはもともと制度化するには監査の業務の強化というところと併せ持って内部統制の事務方を強化していくという形で制度化されたと私ども認識しておりますので、今私どもが抱えている業務の中でどういったものが先決していけるのかというものをまず十分に把握した中で、あとは議員が言われるような、形にはこだわっていないということでしょうけれども、基本方針の定めであるとか、外部に不祥事の再発防止に向けた取組をしているという宣言をするということですか、そういったものもどういったものができるかということはやっていかなければならないと十分認識はしております。それで、煩雑なのかという部分であれば、今申し上げましたように90ページの報告書を作って、リスクの洗い出しを半年間かけてやってチェックをしたと。ほとんどの場合は、旭川市のチェック項目を見ましたが、チェックがおおむね良好という形にはなるのですけれども、そういったものも含めた中で非常に時間を取られている感もあります。それから、人材の部分で言いますと、本部長は当然市長になりますけれども、副本部長といいますか、最高責任者といいますか、それが副市長になりまして、それぞれの部長さんが委員等になってくるのですが、マネジメントの関係で各セクトがお互いに、監視ではありませんけれども、チェックし合うということで複数の事務方業務のものが委員として構成していかなければならないということを考えますと、サイズ感としては、私どもの砂川市の部分の人材といいますとまずもって先にやらなければいけないことは公金管理のチェック体制のマニュアルの整備をしまして、綱紀粛正をしながら意識の醸成を図っていくということが先決だと考えていますので、内部統制制度は進まないということではありませんけれども、今後検討していくというレベルで考えてございます。
再質問 武田真
仕事のための仕事になりがちだというのは私も分からないでもないのですけれども、実は様々な不祥事、この内部統制の経過といいますか、民間から始まったということですけれども、私も見ていきますと、様々な民間も含めて、砂川市も過去に不祥事があったと思うのですけれども、そうした不祥事といいますか、経験が実はきちんと引き継がれていなかったのかという問題意識を持っておりまして、遡ってみれば昔の土地開発公社、あるいはさらにその以前の税務関係の不祥事があったところなのですけれども、それは大体20年ごとの間隔で起きているのです。土地開発公社は平成12年ですか、大体20年ぐらいの間隔で起きているのですけれども、何でそんなパターンなのかと考えてみると、担当者個人の知識、経験が恐らく20年単位で消えていくのかという想像をしております。個人としての知識、経験が途絶えていくのが大体20年ぐらいのサイクルなのかと思っておりまして、つまりは個人としての学習はあるけれども、組織としての経験とか学習というものがきちんと引き継がれていなかったのかと想像しております。先般の事件も、OBの方にはそんなことはあり得ないだろうみたいなことを言う人が結構いたとは思うのですけれども、それはきちんとした知識とか情報がきちんと引き継がれていなかったのかと私は想像します。大体20年ぐらいのサイクルでそうした情報、記憶が消えていくのかという想像をしています。そういうのをどういう形で残していくのだということになると、個人の引継ぎとかではなくて、組織的なものとして何らかの形できちんと、そういった情報、リスクがどのようなところにあるのか、仕事を進めるに当たってどういう問題があるのかということを組織的に蓄積していくことというのはとても重要なことだと思っておりまして、内部統制制度、民間も含めてこういう話が出てきたというのはそういった不祥事に個人で対応するには限界があると、組織としてしっかりと情報共有しながら対応していくのだというのが恐らく組織のマネジメントの部分に取り入れられた結果なのかと私は思っております。砂川市においてもマニュアルをつくるのだというのが答弁でありましたけれども、そういったマニュアルをどうやってメンテナンスしていくのだということ、あるいは様々なその他潜在的にほかにあるリスクをどのようにリスクが顕在化しないようにしていくのだということを考えていけば、仕組み的に内部統制の考え方は私は非常に重要なのかと思っておりまして、事務的な部分でこの手の仕事を私も何回もやったことがあります。内部監査も、札幌医科大学にいたときだったと思いますけれども、内部監査が終わった後に今度は包括外部監査だと、私なんかは年がら年中監査の業務をやっていたと、本来業務は文字どおりそっちのけです。担当者は二、三人しかいないのに、監査の業務だけをずっと年がら年中やっているということもあって、一体どうなのだと思ったこともありましたが、それは20年前、そうした内部統制の考え方もないし、不祥事再発防止策として監査とかを強化すればいいのだみたいな時代背景があったからかとは思っていますけれども、内部統制の現代的な考え方は私は合理的かつ単純化することによって組織としての経験を次世代に引き継いでいくという、このように捉えれば非常に合理的な仕組みかと思っております。今後今の取組を進める中でいろいろ検証しなければならない部分ができてくると思うので、それを踏まえてぜひ考えていただきたいのと、もう一点、昨年の6月の第3回定例会でも私は提言しましたけれども、法務人材が必要ですよね、砂川市に。コンプライアンス等をしっかりやる担当の方が私は必要だと思います。6月定例会ですよね、コンプライアンスと法務人材の育成を提案したのは。この1年、もう少し遡ってみれば法務人材が砂川市には必要だし、今後様々なコンプライアンスの強化等を考えていく場合、純粋な法務の仕事以外にそうしたことができる人材が私は必要かと思うのですけれども、今の不祥事対策をさらに効果的に進めていくためにも私は必要だと思うのです。この辺のコンプライアンスの強化、あるいは内部統制制度の導入検討に向けて、そうした人材の必要性について市としてどのように考えているのかを伺いたいと思います。
答弁 総務部長 井上守(総務部長は2023年3月まで)
6月の定例会ですか、法務人材の必要性の関係でご質問をいただきましたけれども、繰り返しの答弁になりますが、サイズ感というものが一つ先に出てくると。それで、議員さんが言われるような専任の法務人材が必要だということは十分理解しています。これがあったからではありませんけれども、今専任の係長のほか、副審議監、課長職を置いて、今2名体制で、一部兼務をしてございますけれども、法務の関係に当たれるようにしておりますし、今後も、研修のところでもお話を差し上げましたけれども、数少ない職員の中でどういったことが有効になるものかというものを考えていきながら、まずは20年程度でマニュアルが消失してしまうというものは他の文献とかでもいろいろあるのですけれども、一番最初に見なければならないものというのは前任者がやった後をどう同じくするか、それから何か残してもらったものについてそのとおりやれるかどうかということ十分必要だと考えています。ただ、それがあってかどうかというものは、言われるように検証するものと、今言ったように内部統制制度の仕組みを利用したチェック体制も必要だと考えておりますので、そういったものを複合的に考えながら、法務人材が欠けるとは言いませんけれども、そういったものがなかなか採用できていないという私どものサイズ感もご理解いただきながら進めていきたいと思ってございます。
再質問 武田真
民間でもコンプライアンスとか統制制度ということで、積極的に特にそういう人材に絞った採用をしている事例も見受けられますから、そういった仕事に対する需要が増えているのかという世の中の流れも私は感じます。行政は長いスパンで人を育てることができる機関ですから、今の現状の砂川市は法務人材が必要だから、では採用するかとはならない状況でありますから、かといって必要ではないということではないと思うのです。こうした仕事、さらに法律関係のトラブルを巡る仕事等は増加傾向にあるのかと思っていますので、内部で今対応されている状況もありますけれども、しっかりその辺の方向性を見ながら、人材育成と不祥事対策のバックグラウンドといいますか、それがメインでありますけれども、それを支える人材等の育成も含めて不祥事対策を今後もしっかりやっていただきたいということを要望して、私の一般質問を終わります。