新十津川町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月9日
3歳児健診における視力検査体制の充実について
2021年9月9日、新十津川町議会の一般質問で、西内陽美議員が「3歳児健診における視力検査体制の充実について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 西内陽美 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 西内陽美
議長の許可をいただきましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。質問は、3歳児健診における視力検査体制の充実についてでございます。3歳児健診への屈折検査機器の導入について、町長のお考えをお伺いいたします。通告文が大変長いのですが、読ませていただきたいと思います。生まれたばかりの子どもは、はっきりと物が見えていませんが、3歳ごろまでに急激に視覚が発達し、多くは6歳ごろまでに1.0以上の視力になります。視覚発達を遂げる視覚感受性期は6歳くらいまでで、その間に正常に脳の視覚領域が発達しなければ、眼鏡やコンタクトレンズを使用しても十分な視力を得られない弱視になります。弱視を予防するには、早期発見、早期治療が肝要です。現在、乳幼児健診における視力検査の方法は各自治体に任されていますが、本町の場合は、3歳児健診、正しくは3歳1、2カ月児健診といいますが、以後、3歳児健診と略させていただきます。この3歳児健診時に、親への問診と保健師さんが子どもに数枚の絵を見せて、その名称を答えることができるかという方法が取られている。うまく答えられなかったとしても、普段は全く症状がないから、たまたま答えられなかっただけ、と弱視が見逃されてしまう可能性があります。本町の3歳児健診で目の異常が疑われた場合は、健診後に眼科受診を勧奨していますが、その追跡調査はしていないとのことです。3歳児健診後に、子どもが視力検査を受けられるのは小学校入学前の就学時健診であり、そこで初めてランドルト環を使った検査を受けて視力が判定されます。3歳児健診で目の異常を疑われるのは年に1、2名とのことですが、早い段階で発見して治療を行えば視力の成長を促すことができるものと考えます。今年、8月13日、厚生労働省が眼鏡を掛けても視力が出ない弱視を予防するため、目のピントが合っているかを調べる屈折検査を3歳児健診に導入するよう全国の市区町村に促す方針を発表しました。このことから、本町の3歳児健診の視力検査用に、弱視等の早期発見に向けた屈折検査機器の導入を検討すべきと考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、7番議員の質問にお答えをしたいというふうに思います。質問も長かったというお話ありましたけれども、私の方も現場の保健師が、本当に子育て支援充実のためにしっかりやっている状況も理解をしていただきたいということもありまして、少し健診等の内容などを含めながら、詳しく説明をさせていただきたいと思います。まず、3歳児健診についてご説明をさせていただきますけれども、母子保健法の改正により、平成9年から市町村に権限移譲されておりまして、運動機能、視聴覚などの異常、精神発達の遅れのある児童を早期に発見し、適切な指導を行い、生活習慣の自立、むし歯の予防、栄養及び育児に関する指導を行い、幼児の健康の保持増進を図ることを目的に実施をしております。受診率は、ほぼ100パーセントということになっており、これもしっかり連絡をとっている関係から100パーセントというふうになっております。特に視覚検査は、この機会を逃すと、今ほど質問にありましたように、就学時健診まで検査は実施しないため、保護者に対しまして、視覚検査の重要性を啓発しながら、必ず検査を行うように勧奨しております。本町における視覚検査は、視力検査キットを事前に送付し、家庭で実施していただき、保護者が問診票に結果を記入する方法で行っております。視力検査の精度を向上させるため、保護者に対して家庭での検査が視覚異常の早期発見に大切な機会であることを啓発するとともに、検査キットも今ほどの質問にありましたように、C形のあれではなく、魚だとか花だとか、いろいろ見る物も工夫をしながらより分かりやすいものを活用し、適切に検査できるように工夫をしているところであります。また、家庭で視力検査が出来なかった場合は、健診会場で実施をいたしますが、それでもできなかった時は、後日、家庭での実施確認を行い、必要に応じて担当の保健師が訪問で実施をしてございます。3歳児健診時には家庭の検査の確認のほか、日常の見え方や気になることの聞き取りをした上で、その結果を踏まえ、眼科での精密検査をお勧めしており、眼科受診後もその結果把握と必要な事後指導や相談を行い、視力や屈折異常等の早期発見に努めているところであります。なお、視力の精密検査の対象になった幼児は、過去5年間223人中、平成29年度は1人、平成30年度は2人、令和2年度は1人で、合計5人、2.24パーセントでありました。この内、精密検査の結果、異常なしが1人、軽い遠視、小児弱視、近視性乱視が各1人という状況になってございます。ただいまご質問のありました屈折検査機器の導入についてでありますけれども、この機器に関しましてはご承知のとおり、直接視力の計測ができる機器ではなく、屈折や瞳孔径、瞳孔間の距離を測る機器で、目の診察、問診、視力検査に併用するスクリーニング機器として勧められているもので、弱視等の早期発見には一定の効果があるものと認識はしております。日本眼科医会も3歳児健診における屈折検査を推奨しており、厚生労働省も今ほど質問の中にありましたように、令和4年度の予算要求におきまして、機器整備を進める方針とのことでありますので、本町も導入に向けて検討を進めてまいります。なお、導入に関しましては、現在の3歳児健診全体の健診体制、人員さらには検査実施場所の確保の課題など整理し、また、導入済みの近隣市町の状況も確認するとともに、3歳児健診に携わる医師の意見も聞きながら総合的に判断しながら進めてまいりたいということを申し上げ、7番議員の質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 7番 西内陽美
それでは、再質問をさせていただきます。ただいま町長のご答弁では、令和4年度から屈折検査機器導入に向けて検討を進めて下さるというお答えでございました。再質問といたしましては、検査が導入された場合の検査対象の子どもさんの拡大緩和について、可能かどうかという点をお伺いしたいと思います。令和4年度から屈折検査を受けることになった場合、すでに今年中に3歳児健診を終えてしまっているとか、あるいは4歳以上になっているなどの理由で屈折検査を受けていない子どもさんが現れます。そういったお子さんも、保護者の希望があれば検査対象に加えることができないでしょうかということをお伺いしたいと思います。母子保健事業における乳幼児健康審査は、ただいま町長がおっしゃいましたように、3歳1、2カ月児健診が最後で、この後は屈折検査を受ける機会がありません。そういったことから、是非、対象拡大して弱視の早期発見をはかってはいかがかなというふうに思います。ほかの自治体で3歳児健診を受けてから本町に転入してきた世帯の子どもにも、是非、検査を拡大することはできないでしょうか。本町の定住対策事業の定住助成を受けられた世帯のうち、町外から転入してきた未就学児の状況を調べさせていただきました。令和元年度は、0歳児から6歳までの子どもが22名、うち3歳児が5名、4歳児が4名、6歳児が3名、令和2年度は22名のうち、3歳児が9名、4歳児2名、6歳児2名、令和3年度は、8月23日時点で5名中4歳児が1名という状況にあります。住宅を建築あるいは中古住宅を購入して定住助成金を受けた世帯の子どもだけでもこの人数でありますので、このほかにも公営住宅や民間の賃貸住宅へ転入してきている世帯もあります。本町に転入してくる前に、転入前の自治体で3歳児健診を受け終えた子どもさんも屈折検査を受けられるよう対象を拡大していただきたいと思いますが、この件についてお考えをお伺いいたします。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは再質問にお答えをさせていただきたいというふうに思います。今ほどの質問の内容について、今すぐ即答をできる環境にはないことをまずもって先に申し上げたいというふうに思います。それは、先ほどの最初の答弁の末尾に言ったように、今の健診体制の中でどのように今後進めていくのか、また、ドクターの状況、人員配置、それと、施設の整備などを含めながら、いろいろな環境整備が必要になってまいります。そして、現在の3歳児健診においても年6回ほどやっていますけども、保健師の年間のいろいろな健診体制、それから町民の人間ドックというのですか、いわゆる健康診断なども、本当に休み無しにやっている状況にあります。そういった中で、今後、どのような体制が確保できるのかということも、今すぐこれができるということになるという答弁はできませんけれども、全体的なそういう状況を鑑みながら、しっかりと視力検査の重要性は認識しておりますので、その辺を検討を加えていきたいというふうに思っております。特に今ほどの質問にありましたように、元年、2年、3年の転入者の増の状況は、私どもも捉えていて、今も更に未就学の子どもたちが転入している状況は、私も掌握している状況になっております。そういう状況の中で健診のあり方ということも、当然、転入する前の町でほとんどのことはやっていることはありますけども、この視力検査等についても、それぞれの町、違う町から新十津川に入ってきた時の、そういう状況なども違ってくるのではないかなということもありますので、そういう状況もどういうふうに把握して、新十津川町に来た時の検査体制をどうしていくのか、先ほど冒頭で質問にありました4歳、5歳のそういう年齢の方々の対象も同じでありますけども、そういう人員体制だとか、総合的に考えた中でどうできるかっていうことを十分勘案しながら、体制、整備などを考えて実施をしていきたいというふうに考えております。ですから、今の3歳児健診の部分については、先ほどのとおり実施をするということは明言できますけれども、それ以外のものについてどういうふうにしていくのかということは、今後、総合的に判断をさせていただきたいということで答弁とさせていただきます。
再質問 7番 西内陽美
ただいま町長からは再質問へのご答弁は、総合的な判断をされてからということでのお返事でございました。再々質問としましては、やはり厚労省通達を待たずとも、こういった屈折検査の成果、そういったものをきちっと本町独自で調査を進めて、独自の単費で導入することを検討できないかということで更にお伺いしたいと思います。厚労省が4年度から3歳児健診に屈折検査の導入を進めて、機器を購入する自治体に購入費用の2分の1を補助するという方針を示したということは、現在の健診体制では、弱視を見逃してしまう可能性があるということを指摘しただけにとどまらず、各自治体が保健センター等で独自に屈折検査を使って行う検査の効果を認めて推奨しているということが分かります。そのひと月前の7月には、日本小児眼科学会、日本弱視斜視学会、日本視能訓練士協会が監修して、日本眼科医会が3歳児健診における視覚検査マニュアル、屈折検査の導入に向けてを発行しました。マニュアルは30年ぶりです。自治体が3歳児健診を行う際に、眼科医や視能訓練士による健診を行っている自治体というのは、やはり眼科医の確保、また、保健師さんの確保もありまして、大変少ない状況にあります。一方、保健師さんが屈折検査機を使って検査をするという自治体が増えていっています。屈折検査機にもさまざまな種類がありまして、それぞれの性能や利点等は広く公開されていて全国的によく知られております。特に眼科医や視能訓練士のような専門職以外の方でも検査ができる機器は、非常に高くなっています。子どもさんが自分の見え方をうまく説明できなかったり、例えば、じっとしていられないですとか、なかなか理解できないとか、発語が少し遅めであるといった場合にも、保健師さんが首から下げた手持ちの検査機器で写真を撮るように子どもに向かうと、わずか数秒で近視、遠視、乱視などの程度や斜視の有無を調べて、弱視のリスクを判定できて適切な治療につなげるという検査機器は、子どもの絵カードへの接触ということもなくなりますし、感染症対策になるということで、かなり導入が進んでいる状況になります。このたび厚労省が方針を示したことですとか、日本眼科医会が30年ぶりにマニュアルを改訂したということで、検査機器の導入に一層の拍車がかかるということは十分予想できますし、品薄状態から購入時期が遅くなることも心配されるということが言われています。このことから、再々質問として1点伺いますが、本町の3歳児健診は、毎年、先ほど町長教えてくださいましたように年6回ございます。令和2年度の年間対象者は59人です。元年度が32人、平成30年度は48人、だいたい健診1回当たりの受診人数は10人に満たない状況であります。機器1台の購入で済みます。国の補助金がなくても、例えば、本町の子どもゆめ基金、令和3年5月末現在高3億5,894万6,443円、こういった基金などを活用して来年といわず早期に導入できるように検討を早く進めていただきたいと思いますが、その点に関しては導入いかが考えますでしょうか、お願いいたします。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
再々質問の答弁をさせていただきます。今、国の厚生労働省の方で2分の1以内の補助をするということが概算要求に示されておりますので、今ほどの質問の中では、そういった中でも子どもゆめ基金を全額使っていいのではないかというふうに、ちょっと聞き取れた部分もあるのですけれども、やはり、そういう新しい補助制度ができた時には、補助制度を有効に活用していくことの方が、町民の、いわゆる、財産ですから、基金であっても、その財産の有効利用になりますから、やはり補助金があるものについては補助金を有効利用して整備する。そうやって今までも進めてきたので、行財政改革のそういう財源として基金が一定のものが確保されているということでありますから、導入する際には、補助金、そして、その補助金の残りはこどもゆめ基金という部分を抱き合わせて活用することはありますけれども、やはり双方、有利な財源を確保しながら整備をする、いわゆる、子どもゆめ基金の単独だけで整備するということは、この事業では考えておりません。それと、再々質問の中でいろいろ話をされましたけれども、もう少し言わさせていただきますと、この導入については、総論的には非常に私もこの3歳児健診の中でやっていくことは良いと思うのです。総合的にいろいろ勘案するという中で、3歳児のお子さんというのは、やはりいろいろ感受性が高くなったり、親御さんがいない時に、この検査は少し薄暗いところでしないとできないんですね、それで先ほど環境的なことを考えてしなければならないということも言ったのは、その一つなんですね。そういった時に、子どもさんが適切にそのことを答えてくれるかということの状況も、やっぱり先に導入している市町の状況を鑑みて、どういうふうに整備をして、導入して環境を整えていくのが良いのかということを確認した上で進めていきたいということでありますし、また、うちの町は1回10人くらいでありますけれども、隣りの町を見ていくと、半分以下の人数ということもなってますので、そういった時には、いろいろ共同して進めるということもないわけではないということもありますので、そこはどこも話はしておりませんけれども、そういうこともあるかもしれませんので、いろんなこの整備については、条件だとか連携だとか、そういったものを進めながら環境整備をして、確実に子どもたちにこの屈折検査が良い状態で進められるように判断をしながら進めていきたいということでありますので、そのことを申し上げ、答弁とさせていただきます。