新十津川町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日
旧渡辺鉄工所跡地のゆめのむら事業計画について
2017年9月7日、新十津川町議会の一般質問で、鈴井康裕議員が「旧渡辺鉄工所跡地のゆめのむら事業計画について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 鈴井康裕 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 3番 鈴井康裕
それでは議長のお許しをいただきましたので、町長に一般質問をさせていただきます。昨年、民間業者が、旧渡辺鉄工所跡地にゆめのむら構想の発表をし、いわゆる道の駅の建設を目指す動きがございました。当初、本年の夏のオープンを予定していると、そういう説明がありましたが、現在のところその兆候は見られません。1月にゆめのむら事業計画書が発表され、その中で公衆トイレの建設、駐車場の整備については新十津川町に要望し、お願いしているとの記述がございました。いまだに工事が始まらないのは、事業計画に無理があるのではないかとそういうふうに、私は思います。このような状況下で、本町に旧渡辺鉄工所跡地に道の駅が必要であるのかどうなのか、町長の見解を伺いたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは3番議員さんのご質問にお答えいたします。まず、経過について概略を少し説明をさせていただきます。まず、農産物の直売所など本町の振興発展に寄与する施設につきましては、関係者の連携を図るため、昨年、町がコーディネーター役として調整し、事業関係者、JAピンネ及び商工会の職員とともに道内の道の駅の視察を行ってきたところでございます。また、昨年の第3回定例会において、3番議員からゆめのむらの進捗状況に対する質問がなされ、私の答弁としまして、民間事業であるため詳しくは説明できないが、老朽化した工場の解体によって地域環境が良くなったことに対する感謝の思いと、新たな観光PRや町の情報発信機能を持つ施設として、私の立場からもオープンを待ち望んでいる旨をお答えをさせていただいたところであります。その後、民間事業者の方では、今年の夏のオープンを目指し構想を具体化すべく計画を進めておりましたが、計画を進める中で、将来、より多くの集客を図るためには道の駅として整備することがより良い方法であるという考えにいたり、道の駅として認証を受けるためには行政の関わりが不可欠であり、民間事業者のみではどうしてもクリアし難い壁にぶつかったとのことから、道の駅として整備していくための方策について、要望及び提案が事業者の方から町に対して寄せられたところであります。ここまでの状況につきましては、今年の1月12日に町議会議員の皆さまに概要を説明申し上げたとおりでございますし、今、質問の趣旨にも入った中身になってございます。これらの経緯などを踏まえ町といたしましては、民間主導で提案のあった道の駅構想について、官民連携という枠組みの中で検討することといたしまして、関係機関及び関係団体の構成による検討会議を設置いたしました。検討会議は、名称を観光PR等拠点構想検討会議とし、事務局を町に置いて、当該事業者、観光協会、商工会、JAピンネ、振興公社、商工会青年部といった関係機関の職員や団体の代表等の方々に参画をしていただきました。会議は、この3月から月に1回程度、これまで全6回開催され、本町における観光PR拠点の必要性、求められる機能、施設規模、設置主体及び運営主体、官民の連携のあり方等々多岐にわたって検討がなされ、様々な課題やご意見が出されたと伺っております。また、検討会議には、今回提案をされた事業者自身に入っていただき、官民連携という考えのもと、必要に応じゆめのむらの構想や計画の内容を説明いただきながら会議を進められ、今後、近いうちに報告書が提出される段階であると聞いております。ご質問の現時点で事業計画に無理があるのではないかというご指摘につきましては、民間主導の事業計画でもありますので、私の方からのお答えは、前回同様、差し控えさせていただきます。今回、民間事業者から観光の振興や地域の振興を推し進めるという観光PR拠点の整備について提案がありましたことにつきましては、町として大変重要な提案として真摯に受け止めさせていただいております。道の駅という制度を活用する整備手法についても、官民連携という枠組みを前提として次の段階の議論を進めるために、どのような考え方が本町にとって良いのか、検討会議による報告書の内容を十分に確認し、熟慮をした上で判断をさせていただきたいと考えていることを申し上げ、3番議員さんの質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 3番 鈴井康裕
それでは、再質問をさせていただきます。町長から、今までの経過も含めて丁寧な答弁まことにありがとうございます。官民連携の枠組みで民間主導をもとにやっていくということでございますが、私は、そもそもこの問題が、ゆめのむら直売所をやるということで、再開発がいつの間にか道の駅設置へ、また、民間主導での計画に著しく町が巻き込まれていっている状態に問題があるのではないかと、その辺に問題があると思います。先ほど町長からもありましたが、ちょっとおさらいをしてみたいと思います。平成21年に経営が破綻した渡辺鉄工所は、その敷地が無人化したことにより景観を損なっていたほか、防犯上の懸念も広がっていました。このことは数年間、新十津川町の憂慮すべき問題となっていたことは皆さんご存じのとおりであります。そこにある民間業者が現れ、平成28年の1月に敷地を取得、3月から工場等の解体作業を経て更地にしていただきました。そして4月に、町内の観光振興と経済の活性化のためにゆめのむら整備事業に着手、5月には町内有力者の出席のもと、ゆめのむら開発祈願祭が開催されました。その後、1棟4戸のマンション2棟を建設、11月までに3世帯の方が入居され、春には8戸すべてうまったと聞いております。先ほど町長からの説明にもございましたように、8月には町の産業振興課が調整役となり、事業関係者、ピンネ農協および商工会の職員により、千歳市と恵庭市の道の駅の視察研修を行っております。年が明けて本年の1月、先ほど申し上げましたように、ゆめのむら事業計画書が発表され、目的の中に国土交通省の道の駅認可の取得を目指すと明記されました。そしてさらに、平成29年7月上旬の開業を目指すとも書いてありました。非常に性急な事業計画であります。当初は、この民間業者が自分達で駐車場などの整備をすると言っていたと記憶しております。熊田町長の発言で、民間主導で開発が進むことは歓迎すべきこと。町の企業振興促進条例に基づき支援策を講じていきたいと、当時の新聞にあります。それが1月の事業計画では、トイレ、駐車場については、町で作っていただきたいとの方針転換であります。これはやはり無理なお願いであります。しかしながら、一部では町はもっと協力すべきだという意見もございます。ですが、そもそも国土交通省の道の駅の設置要件として、トイレ、駐車場、情報提供施設は、道路管理者または市町村で整備するとあります。計画者は、この設置要件をきちんと理解していなかったのではないかとも思われます。そして今、ゆめのむら計画で道の駅を建設しようとしている土地は、すでに民間業者の所有となっております。このまま計画を推し進めますと、私有地の上に町が建物を建設することになります。町有地はこの新十津川町の中、ありとあらゆるところにあふれています。わざわざ私有地に町の建物を建てる必要などあるのでしょうか。様々な疑問があります。このことは長年、新十津川町の課題であった渡辺鉄工所跡地問題を、ある業者が町の気持ちを推し量って動いてくれたおかげではあります。ついこないだ世間で流行った忖度、このようなものがあったのではないかと、私は思います。逆の立場で町は、鉄工所を壊してくれたから、何とかしてあげようと忖度のお返しではないかと思います。そのお互いの忖度が、この道の駅問題を迷走させている原因ではないでしょうか。また、一部の人達で計画を推し進め、さっぱり状況が見えてこない状況です。先ほど町長の答弁の中に拠点構想検討会議というのがございまして、その中で検討されているということですが、その情報公開があまりにも少ないと。リアルタイムに、進行状況が私達に伝わってこないのが問題だと思います。去る8月24日に行われた橋本区の議会報告会で、一人の住民の方が言いました。これはサイレントマジョリティーではありません、はっきりとこう申されました。新十津川に道の駅は欲しいけれど、あの場所じゃだめだと。端的にこの問題の本質をついた発言だと思います。昨年も9月の定例議会で、道の駅のようなものとゆめのむら構想について、私は一般質問させていただきました。住宅地の中の道の駅、また、道の駅とアパートの共存は成り立つのか質問をさせていただいております。その時の町長の答弁の中に、先ほど申されましたように、町が指導、調整すべきことがあれば対応させていただきますと。また、地域住民の安全、安心、財産を失うことのないようにリーダーシップをとっていくとの発言もいただきました。今こそ町長が、この問題に対して道筋をつけていく時だと私は思います。先ほどの検討会議の報告を待つことなく、町長が何らかの指針を示していただくべきだと、そういうふうに思います。本気で道の駅を作るならば、今の状況を白紙撤回して、町民に広く意見を求め、時間をかけて議論し、新十津川のシンボルとなるものを計画するべきです。鉄工所跡地利用と道の駅の問題、直売所問題は切り離して考えるべきだと思います。ここで今一度、道の駅問題はすべて白紙に戻し、一から議論を始めるべきだと思うのですが、町長はどう思われているのかお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは再質問のお答えをさせていただきます。今、3番議員から、さらなる経過を含めて、私の答弁の内容も含めながら質問をいただきました。道の駅の考え方について、いろいろ意見の食い違うところがあるというふうに思います。道の駅を町主体で作るということは、今までもそのことは発言をしておりませんし、観光振興計画にも載っておりません。したがって、今までの状況と今の状況では、町100パーセントで道の駅を作るということは考えていないわけであります。そういった状況中で、今、民間が道の駅的なものを最初作るという言い方をしていたのは、歓迎をしていたということでありましたけども、その後さらに、道の駅的ではなく道の駅に、いわゆる格上げをする方策がとれないのかというような提案があって、で、先ほど私の答弁の中で言いました検討会議の中で、そういったことが官民連携の中でうまくいくのかどうか、十分議論をしていただいたところであります。その報告書については、今、近いうちに報告書が私のとこに届くということになっておりますので、その報告書の内容を見て、やはりなかなか民間主導で、いわゆる官を、確かに行政を巻き込んでいるのは事実でありますけども、これは良い意味で巻き込んでいるというふうに、私は今、理解をしているとこであります。なかなか民間主導の中で、いわゆる本来、官がすべきところを自分達のノウハウを活かしてやっていこうというのは、町民のすばらしい発想でありますし、道の駅で一番難しいところは、経営がうまくいくかどうかというものが、やはり官主導でいくとそういったものが一番欠落するところなんですけども、民間が入ることによって、培われたノウハウがそこで生かされた中でこの道の駅ができるかどうかという報告書が、今、近いうちに上がってきて、その報告書を見た中で、私の考え方を示しながら議会に相談して、これを前に進めるかどうかということの議論をしていきたいというふうに考えておりますので、先ほどの答弁が、そのようなことから報告書をもらったあとに確認をし、熟慮したいということのお答えとなったところであることを、ご理解をしていただきたいというふうに思います。確かに、いろんな視点だとか見方があって、いろんな角度だとか見方によっては、今ほど3番議員さんの言われたような観点もあるのは事実でありますけども、やはりせっかくの民間主導の発想を生かせるかどうかということを十分にそこを考えていく。今、忖度という言葉でありましたけれども、特にそういう忖度は全くありませんので、行政として、本当にこういう機会が有効に活かせるかどうかというその判断をさせていただきたいための検討会議の報告書であるというふうに理解をしておりますので、それを見てから十分に判断をさせていただきたいことを重ねて、報告と答弁とさせていただきたいというふうに思います。
再質問 3番 鈴井康裕
町長に失礼なことを申し上げて申し訳ありませんでした。丁寧なご説明ありがとうございます。道の駅は、この空知管内でも様々な所にできて運営されております。近くでは、雨竜、鶴沼、江部乙に早くからございます。ほかに北竜、深川、歌志内、芦別、奈井江、三笠とありまして、調べましたところ、北海道では既に118か所。全国では1,117か所もの道の駅があるそうです。新十津川町はやはり出遅れた感があります。この9月23日には当別町で、北欧の風道の駅とうべつがオープンする予定でございます。国道337号線の田園地帯の真ん中、もう少し行くと札幌大橋があるのですが、先日、私もオープン前ですがちょっと行ってきたところであります。広大な敷地に北欧風の建物、設計者は我が新十津川町の庁舎と同じく株式会社ドーコンであります。実にモダンで田園風景にあっていると、私は感じました。そして、この道の駅は、国土交通省が選定する重点道の駅にも選ばれております。重点道の駅とは、地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の国土交通省の重点支援で効果的な取り組みが期待できるものでありまして、全国で35か所、北海道ではニセコ、厚田と合わせて3か所があります。なぜこのような取り組みができたのか。これは官民合わせて知恵をしぼった結果ではないかと、私は思うところであります。当別町は、今から3年前、平成26年に道の駅検討委員会を立ち上げ、実に4か月の間に8回も委員会を開き答申書を提出しております。その間に食と観光によるまちづくりワークショップを3回開催し、町民の間でもその意義を浸透させております。さらに道の駅開業に向けた売れる商品開発、改良セミナーを開催しております。このような町全体を挙げての取り組みが国土交通省の選定を受け、さらなる飛躍に結びつくのだと、私は思います。また、こういう計画が本町で無理であれば、ほかにもやり方があると思います。今年5月14日にオープンした江別市の野菜の駅ふれあいファームしのつが参考になるかと思います。国道275線沿い、石狩川を渡る手前のこちらから行くとちょうど左側にある赤レンガ色の建物で、皆さんも一度は目にしたかと、立ち止まって見たことがあるかと思います。これは、もともとふれあいの里という直売所があったところで、今年、もう一つの直売組合と共同でこの施設を建てたそうであります。営業期間は4月から11月までは休みなしと。冬季間は閉鎖するそうであります。また、駐車場も普通車61台、大型車3台を確保しています。新鮮な野菜をふんだんに揃え、生産者の顔写真を貼り出し、多くのお客さんでにぎわっています。近くに町村農場が控えているのも大きいのかと思います。2年前に発表された新十津川町総合戦略では、平成31年までに直売所の設置目標を3か所とうたっています。ゆめのむらの道の駅構想に目を奪われることなく、こちらの方の直売所設置の取り組みに本腰を入れていただきたいと、私は願うところであります。やはり正式な道の駅は、大変ハードルが高いと思います。半年の検討で作るべきではないと、そういうものだと思います。今こそ本町は道の駅をあきらめて、直売所の設置に本気で取り組むべきだと、私は思うのですが、町長の考えをお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
今ほど当別の道の駅の事例だとか、お話をいただきました。当別の道の駅の検討した資料だとか内容も、私もすべては読んでは、すごく厚い資料なので、十分そういった内容も確認はさせていただいております。当別は、そういう行政が中心となって町民のいろんな方々を巻き込んで、道の駅の構想を整備したということは拝聞しているところであります。今、先ほど説明したのは、行政ではなく民間が主導になってできるかどうかということを、今、検討していただいておりますので、そういったことも別な視点から取り組んでいることでありますから、最初からそれを否定するのではなく、そういった民間主導でやるということも十分尊重していかねばならないと思っております。改めて申し上げますけれども、もう一度、報告書を確認した上で、しっかり判断をさせていただきますので、そういうことは繰り返しさせていただきたいというふうに思います。それから直売所と今、リンクしたような質問だったというふうに思いますけども、直売所は直売所を、町内の農業者の方々を中心に設置をしていただきたく、応援条例等も支援をする内容も整備されておりますから、直売所をこのこととすり替えるということではありませんので、直売所は、町内の方々の新鮮な野菜が売れるような、そういう農業者の方々の自家販売を期待をしているところでありますので、そことは切り離した中でしっかり整備ができることを期待をしていることを申し上げ、再々質問のお答えとさせていただきます。以上です。