新得町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月11日
トムラウシ温泉東大雪荘について
2022年3月11日、新得町議会の一般質問で、湯浅真希議員が「トムラウシ温泉東大雪荘について」質問し、町長 浜田正利、産業課長補佐 市川栄樹が答弁しました。
- 質問者
- 湯浅真希 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、産業課長補佐 市川栄樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 湯浅真希
それでは、私からは2項目、まず最初のほうに、トムラウシ温泉東大雪荘について質問を進めてまいりたいと思います。1.トムラウシ温泉東大雪荘について第3セクターであるトムラウシ温泉東大雪荘は、長年町民の福祉増進などに寄与され、温泉は町の宝として愛されてきました。十数年ほど前からは、宿泊、日帰り利用ともにお客さまが少なくなり、常に厳しい経営状況が続いております。整備資金充当のため積み上げてきた基金も残りわずかとなり、債務超過の状態では、抜本的改革が早急に必要と先日の議会でも決議されたところです。町の宝として残すためには、早期の検討と決断、実行が不可欠です。そこで、次についてお伺いいたします。「事業意義、採算性などについて外部識者を入れ検討を行い、公的支援の在り方についても検討すること」を求めましたが、行政はどのように受け止め、どのような対応を取られるのか、お伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
湯浅真希議員のご質問にお答えいたします。町が100パーセント出資しております株式会社新得観光振興公社は、現在、トムラウシ温泉東大雪荘の指定管理者として施設の管理・運営をしておりますが、公社の経営状況につきましては、平成19年度決算から14期連続の経常損失となっております。平成31年3月より、ぜい弱な組織を補うため、総支配人を配置し、総支配人と支配人の両輪で、組織体制の強化と売上増への対策を講じてきたところであり、大手総合アウトドアメーカーとのコラボTシャツ作成や、ライブカメラ導入による今の東大雪荘を見せる工夫、公社主導によるさまざまな取り組みや、国や北海道、町で実施いたしました観光事業を下支えする事業への参加などに取り組んできたところであります。しかし、旅行形態の変化や自然災害に加え、新型コロナウイルス感染症の影響などにより、休館や来訪者が減少し、令和3年度決算見込みにおいて、平成7年度のピーク時から比べて利用人数は約35パーセント、売上高は約45パーセントまで減少する見込みとなっております。先日の定例町議会初日に、東大雪荘経営強化事業補助金4,500万円の補正予算を可決いただいた際に、付帯決議も可決されましたが、町といたしましては、たいへん重く受け止めており、東大雪荘の運営に関わるさまざまなご指摘を含め、経営改善に向けて最大限努力をしていく所存であります。経営改善に向けましては、さまざまな手法を検討していった中で、東大雪荘を存続させる方法として、まずは新得観光振興公社が運営していくことを念頭に、段階的に実行と検証を繰り返し、町の宝として明確な経営理念とブランドコンセプトに基づき運営をしていくこと、ならびに町民の皆さまおよび国民の皆さまの保健休養の増進と福祉の向上に寄与することを第一として、適正利潤を確保できる施設として発展させていくことを目指してまいります。その上で、経営状況を改善するための具体的な方法として、ホテル業に精通している方とアドバイザー契約を結び、業務・財務内容の改善、経営戦略の見直しなど、改善すべき点を洗い出し、実行していきたいと考えております。また、閑散期の週2日の休館日の設定や、長期休館の導入を検討するほか、従業員体制の見直しや意識改革も進めるなど、適正利潤が確保できる体制の整備を行ってまいります。また、今後においての公的支援の在り方についてでありますが、できれば収支均衡が取れた適正利潤が確保できる施設にすることが大前提であり、まずはそこを目指し、注力していきたいと考えております。段階的に行う実行と検証を1年ごとに行い、最大3年以内を目処とし、各段階で達成が不可能な場合に備え、新得観光振興公社以外の会社等が運営していく方法も同時に検討をしていく考えであります。東大雪荘は、昭和40年に開業して以来、新得町にとってたいへん重要な観光施設であり、多くの観光客を迎え入れてきました。豊かな自然の恵みの中で暮らす新得町民にとっての誇りであり、「町の宝」の1つであると思っておりますので、この宝を、行政や公社職員、町民の方々など、全ての力を合わせ後世につないでいけるよう、経営改善に最大限取り組んでまいります。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 湯浅真希
ありがとうございます。先日、決議がされたところでありますけれども、ご賛同いただいた議員の皆さん、トムラウシ温泉をなんとか残したい、大切にしていきたいという思いは同じであります。今、とっている指定管理者制度、この目的というものは、民間のノウハウを最大限活用しつつ、サービスの向上と経費の削減を図ることを目的とした制度であります。経営改善は新得観光振興公社、民間である部分が、自発的にしっかりやっていただかなければならない部分だと思っております。アドバイザー契約を結んで、内部のサービス改善などをしていきたいというふうにありましたが、ぜひ、民間の部分のほうからこういうような声が上がって、そういった部分こそ基金で対応していったらいいのではないかと思っております。あまりにも、行政側が裁量してしまいますと、この制度を利用している意味を考えなくてはならなくなってしまうのではないかなというふうに思っております。そこで、お伺いしたいのですけれども、トムラウシ温泉に対して、業務委託ではなくて、指定管理者制度を現在導入していますが、現状で町が考えるこの制度を導入するメリット、こういったものはどこにあるとお考えになりますでしょうか。そして、先日、トムラウシ温泉の運営状況をご説明いただきましたが、借入金、たいへん大きいもので驚いたのですけれども、新得観光振興公社が借り入れる上限額というものは、特に決められてはいないというふうに伺っております。第3セクターは、基本は自らの経営に伴う収入をもって経営に必要な経費を賄うのが原則というふうに総務省では出されております。この第3セクター等の経営健全化等に関する指針というものが総務省でも出されているのですが、どうしても支援が必要な場合ですが、公的支援を行う場合は、漫然とした継続や規模の安易な拡大を行わないこと、地方公共団体と第3セクターの間で公的支援の上限、期限、打ち切る要件等について、取り決めておくことが望ましいというふうにされております。この借り入れ、たとえ債務負担行為というものを結んでいなくても、やはり自治体としてはリスクになり得るのではないかなというふうに考えております。この辺を決めていく必要性はないのか、お伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず議員、トータルの問題で、先に私、言います。東大雪荘、昭和40年代からきっと始まって、ここからは記憶なのでもしかしたら間違ったら後ほど訂正させていただくのですけれども、町の直営でずっとやってきたと思っていまして、結果として、昔の木造の東大雪荘で職員が配置になって、町民の利用も含めて、多くの方に利用されてきた。その上で、収支というのは、赤字だったかもしれません。そうこうしている中で、東大雪荘の改築という話が、いきなり飛んでしまうんですけれどもありまして、当時からやはり経営というものについて、相当悩んでいたというのを何となく私、感じていまして、その結果、いろんな方が支配人になってきました。そこには民間出身の支配人の方もいらっしゃったという、そういう認識を持っています。そうこうしているうちに、町の職員が全然畑違いと思われる方がそちらの支配人ということでいきまして、その方のフットワークというのは、私も覚えているんですけれども、町内あちこち回って、お客さんの獲得に奔走したと。それから、1つの登山ブームという背景があって、経営的には本当に大きく改善してきました。道内的には第3セクターの見本といわれたという、そんな記憶がありまして、それはもう過去の栄光になってしまったのですけれども、最後、何を言いたいかといったら、やはりトータルとして、その時代、その時代でみんな頑張ってきていると私、思っています。そして、それを受けた後の人たちも私は頑張ってきていると。だけれども結果がついてこない。これは本当に、今、私が社長ですから、社長という意味での責任は強く感じています。その上で戻りますけれども、基本はこれからも残していくことが大前提ですけれども、やはりわれわれの知らない世界というのはたくさんあると思っているので、その知らない世界の中に、ぜひ、そういうことを知っている方たちを中に入れて、次のことを考えながらこれから議論していこうというのが今回の答弁の基本かなと思っています。その上で今、具体的な細かないろんな話がありまして、今、私、答弁できるだけの材料を持ち合わせていないのですけれども、担当のほうで答弁できれば答弁させますけれども、いずれにしても、放っておけない状態をどう改善していくかと、逆に今度、議員の皆さんたちのほうが、もしかしたらわれわれ以上にそういう経営というのが詳しい方もいらっしゃるかもしれないので、一緒になってぜひ内容を吟味していっていただける、そういう雰囲気になってくれたら私、ありがたいなというふうに思っています。私のほうからは以上であります。
答弁 産業課長補佐 市川栄樹(産業課長補佐は2023年12月まで)
お答えします。新年度にアドバイザー契約をして、経営改善に取り組んでいく予定ということになっておりまして、湯浅真希議員もおっしゃっておりましたけれども、第3セクターの在り方とか、ガイドラインの作成をしてみるのはどうかというお話しだったかなと思うんですが、その取り組みの中で必要な部分については検討して、その作成する部分も皆さんに説明ができる形で検討させていただいた中で、作成するときは作成していきたいなと思っております。以上です。
質問 湯浅真希
ありがとうございます。指定管理者制度、このメリットというものが十分に発揮できるのかできないのか、瀬戸際にきているなというふうにやはり感じます。最初の答弁にありましたけれども、長い間、連続赤字となってしまっている。昨年度は債務超過ですから、やはり速やかに経営健全化に取り組む必要があると思います。この点検評価の方向にあたっては、総務省のほうでも第3セクター等の在り方に関する指針というものを出されています。これに取り組むいい機会ではないかなというふうに思います。先ほどの町長のご答弁の中にもありましたけれども、トムラウシ温泉、いろいろな流れを経て、たいへん黒字でいい時代もあったというふうに伺っております。そのときはやはりかなり営業を頑張って、町民の方も皆さんこぞって宴会なんかで利用されたというふうに伺っております。トムラウシ温泉のニーズ、これは時代とともに変化してしまったのではないのかなというふうに感じます。これはもう致し方ないことではありますけれども、だんだんと人口も減ってきましたし、宴会というものも少なくなってきてしまった。そして、今はコロナということで、局面が大きく変わったなというふうに思っております。時代とともにターゲットというものが変化して、ニーズも変化した、ここをやはりしっかりと受け止めなければならないなというふうに思っております。行政として考えられること、民間として第3セクターが考えること、ここはやはりすみ分けしながら対応していく必要があると思います。ほかの自治体なんかでは、この第3セクターの在り方に関して、検討委員会などを設置して取り入れているようです。どうしても私たちだけで考えると、残したいという思いばかりが先走ってしまって、客観的な評価・分析というのがなかなかできないのではないのかなという部分もありますので、こういったところは必要になると思いますが、いかがでしょうか。資金の公的支援の在り方なんですけれども、これも第3セクターに関する指針で総務省から出されています。第3セクターの資金調達方法としては、事業自体の収益性に着目したプロジェクトファイナンスの考え方を基本とすべきであり、これに基づく資金調達が困難である場合には、第3セクター方式による事業化を原則として断念すべきであること、こんなふうに書かれているんです。たいへん厳しい書かれ方だなというふうには思うんですけれども、一方で、至極まっとうなことではないかと思っています。宝であるはずのトムラウシ温泉がリスクというふうにならないように、しっかりと行政として指針を出していく方向性を示していただきたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
議員の発言の趣旨というのは十分私も理解しています。あと、結果の出し方がどういうふうに出せるか、納得していただけるか、その辺かなというふうに思っています。話が飛ぶかもしれませんけれども、私、町長になってトムラウシのこういう経営実態を把握して、そのたびに経営改善計画を作って、年度を変えただけじゃないかなと思いながら、職員にこんなことを言ったら怒られるかもしれないですけれども。そのときに、実を言うと、ある民間会社の方に相談したことがある。その方がふさわしいかどうかは別です。その話をした方は、結果的に収入と支出の差額は持ってくれと。要するに赤字をきちんと補てんしてくれたら、経営はわれわれがやりますと。分かりやすく言ったら、そういう答えでした。だったら、第3セクターでやっているのと何が違うんですかと。もしかしたら、そういう民間の方にお願いしたほうが赤字額は圧縮できたかもしれません。でも、結果的にそれ以上は話が進まなかったという経過を思い出したので、あえて発言させていただきます。ただし、その方も指定管理者でした。あくまでも指定管理者の枠の中でというのがもう1つ。それで今度、本題にいきます。次どうするかという議論の中に、往々にして私自身も残すためにどうするかが、頭の中、ほとんどなので、それももしかしたら、指摘される中ではもうそれを取り除けという中で議論していかなくてはならないのかもしれませんけれども、ぜひ、そういったことも含めて、われわれはわれわれで努力していきます。しかし、先ほど言ったように、われわれの知らない世界の知っている方というのは、やはり当然われわれも必要としていますので、ぜひ、そういった方と少しでも議会の決議の重さを踏まえた上で次に議論が進むような、そういうものを早急に出せるように努力していきたいと、今、もうそれしか私、言いようがないのですけれども、やはり宝が宝でなくなったら、現実につらくなるので、それは十分頭に入れた上で進めていきたいなというふうに思っています。以上であります。
質問 湯浅真希
ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いいたします。