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新得町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日

高校通学費補助を

2019年6月17日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「高校通学費補助を」について質問し、教育長 武田芳秋、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
貴戸愛三 議員
答弁者
教育長 武田芳秋、町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 貴戸愛三

通告にしたがいまして、1項目について質問させていただきます。1.高校通学費補助を新得町から外の町の高校に通う、高校生への通学費の補助を行うべきという質問であります。この質問は過去に複数の議員が、一般質問、予算委員会等で行ってきた質問であります。あえて今、この質問をさせていただきます。それは、過去と今では大きく状況が変わったからであります。過去は1人でも多く、地元の子を道立新得高校へ入学させ、新得高校の存続を図っていた時期であり、また町立高校の議論を行っていた時期でありました。新得高校が閉校し、町立高校の議論を断念した今、わが町の子どもたちは、15の春に外の町の高校に通学せざるを得ない宿命を背負ったことになります。これは子育て世代に対し、大きな経済的負担になり、また、町に高校があるかないか、どのくらい移住定住の選択に影響するかは明確ではありませんが、ウィークポイントであることは確かであります。しかしながら、わが町の高校生に通学費全額補助を打ち出せば、全道初の取り組みであり、新得町の全ての子どもたちに高等教育を受ける機会をつくり、子育て支援と移住定住促進への大きな材料となると考えます。町長の考えをお伺いいたします。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

貴戸議員のご質問にお答えいたします。高校への通学費に対する補助についてのご質問でありますが、就学に関する支援策として、現在、町では新得高等学校が生徒の募集を停止した平成29年度から、経済的困窮世帯を対象に、通学費および下宿代の一部を補助する制度を設け、実施をしているところであります。また、国による就学支援金制度、いわゆる授業料相当分の支援や北海道による奨学給付金支給制度、北海道高等学校奨学会による奨学金の貸し付け制度などがあり、対象者の制限があるものの、一定の負担軽減対策が行われております。その上で、ご質問のありました高校通学費の全額補助につきましては、子育て世代の負担軽減や移住定住につなげる視点での施策の意義は認識するところでありますが、高校教育に係る費用は保護者負担が原則であることや、各種負担軽減策が講じられている状況を踏まえ、当面は現状の通学費補助制度の運用としたいと考えております。しかし、これまでの議会などでのご意見もいただいておりますので、子育て支援策や保護者負担軽減など町行政の全体の中でどのように取り組められるか、その施策の範囲や目的、効果、財源対策などを含めて、十分に研究させていただきたいと考えております。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]

質問 貴戸愛三

簡単に言えば、ゼロ回答で通学費の補助はやる気がないというふうに言っているような感じがします。財源の問題もありますし、ただ、今まで北海道立新得高校を守るためにということで、教育委員会が長い年月にわたってかなりのお金を支出してきています。実は町村の教育委員会には高等教育に対するお金を支出する根拠というのは実際はない。だけれども、高等教育だから教育委員会が所管してやってきたということであります。われわれもそれを容認してきました。町には高校が必要だという1つの信念でそれを認めてきました。例えば平成23年度一般会計予算書の中に、目に見える新得高校の支援策だけでも2,748万5,000円という金額がある。要するに、それくらい多くのお金を使ってでも新得高校を守ろうとしてきた。だけれども、結果的には守れなかった。そして、町立高校の議論も、これは浜田町長の4期目の公約の中に書いてあったものを、任期折りたたみもいかない間に断念している。教育委員会を責めているわけじゃない。だけれども、結果的に道立高校も守れなかった、町立高校も議論を断念した。そのときに教育委員会であれば、ではわが町の子どもたちが高等教育を受ける、その機会をどうやって確保するか。そういった発想にならないのがおかしいと、私は思っている。今まで、北海道立新得高校があったおかげで、そこに通う生徒に対して新得町がさまざまな支援策を打ってきたことで、高等教育を修了できた子どもたちが過去に間違いなくいた。そして、もしかしたらこれからもいるかもしれない。だけれども、万が一、通学費負担が家計的に耐えられないとか、そういった家庭がこれからもないとは限らない。そういった子どもたちに高等教育を受ける機会をつくるというのは、私は逆を言えば教育委員会の使命じゃないかと、そう思っている。だから、今、全額補助という数字を打ち出している。もう1回、教育長からその辺の判断をお伺いしたい。そして、財源の問題でありますけれども、確かに過去に2,700万円とか、多いときは3,000万円超えていたときもあったように記憶している。そういう教育委員会が高等教育に対してお金を出すという、実際は根拠はない。だけれども、今までそれをやってきた。そして、新得町の今の高校1年生、2年生、3年生の数というのはほかの町の高校に通ったり、下宿したりという子どもが136人、確かいるはずだ。もしかしたら、計算間違いあるかもしれないですけれども。136人の子どもたちがそれぞれの高校に通うにはどのくらい通学費が掛かっているか。ざっくりですけれども、JRの定期代、それからバスの定期代、これをざっと計算していくと12カ月を考えると年間で1,650万円を超える金額になる。これをほかの町村でやっているんですけれども、10カ月計算、要するに夏休み、冬休みは定期買わないということで、10カ月計算でやると、1,380万円くらいになる。過去に支出した新得高校を守るための金額から比べればはるかに少ない。今までやってきた財源確保ができない理由というのはなかなか見当たらないと思うんですよね。わが町の子どもたちのために、高等教育を受ける機会を教育委員会としてきっちりつくる意志があるのかないのか、それをもう1回お伺いしたい。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

お答えします。今、言われた平成23年のときに新得高校存続ということで2,700万円ですか、支出があったという話がありまして、そのとき新得高校を存続するということで、そういうような策をしておりまして、その財源について目的が存続というようなことでありますので、その財源をまた今後、通学費に充てるということはちょっと違うのかなというふうに考えているところでありまして。貴戸議員が今、言われたとおり、交通費を全額補助することによって、いろんな負担軽減も効果はあるのかなというふうに認識はしているところであります。いろんな町でも、補助制度を活用してやっているところもあることは認識しているところでありますけれども、基本的に先ほども1回目の答弁で話しましたように、今の制度を活用したいというふうに思っております。しかし、新得に高校がなくなって、中学校を卒業してほかの市町村に通わなくてはならないという、そういう環境になったというのは現実でありますので、それによって保護者の方々の経済的負担は全体ではありませんけれども、ある程度はあるのかなというふうに思っているところであります。そんなことで、交通費によって高校に通えないというようなことは避けたいなというふうに考えているところであります。町としても、子育て支援だとか、保護者負担軽減、定住対策、少子化の対策だとか、全体でどれだけ支援できるか、議論も必要かなというふうに思っているところであります。先ほど話しましたけれども、補助の目的、効果、財政的な将来の見通しなどからどの方法がいいか、例えば一部負担だとか、現在の制度をどういうふうに改正していくかだとか、教育委員会の内部でよく検討して、関係するところと今後協議していきたいというふうに考えております。以上であります。

質問 貴戸愛三

今回の一般質問やるときに、北海道内でどれくらいの町村が自分たちの町の子どもたちに通学費の補助をやっているか、いろいろ調べさせてもらった。そうすると、数は多くないです。数は多くないけれども、しっかりやっている地域が結構ある。例えば、豊浦町とか、厚真町、南幌町、新十津川、滝川、喜茂別、増毛、北竜、こういったところは全額じゃないですけれども、ある一定のルールに基づいて通学支援をやっているということになっている。その町でそのお金を出すにあたって、所管しているところがどこになるかというのをやると、基本的に教育委員会が多いんです。教育委員会が多いけれども、例えば豊浦町なんかは、2分の1の補助をやるにあたっては、町民課子育て支援係が所管をして財源を確保している。厚真町なんかは、町民福祉課子育て支援グループというところが所管してそのお金を確保している。そして喜茂別町、ここは定住促進基本条例を根拠法にして、2分の1の通学補助、1人目は半分、2人目以降は全額というのを打ち出している。やっているのは教育委員会じゃないんです。だから、移住定住、例えば子育て支援負担軽減という枠で、このものを考えようと思ったら、教育委員会じゃなくて、ほかのセクションで物事を考えなくてはいけないということになる。そうすると教育委員会から外れて、町全体の支援の在り方ということになる。例えば北竜町なんかは定額制でもう完璧に子育て支援という形の中で支援策を打ってきている。そして、南幌町という札幌近郊の町なんかは、地元に南幌高校という高校があって、いろいろあるんですけれども、ほかの町に出て行く子どもたちにも定額制で、例えば岩見沢だとか札幌だとかという人たちが月額1万円。それより近いところの町に通う人は定額で7,000円とかでやっている。もちろん南幌町内で南幌高校に向かってくる交通費も補助しているんですけれども、地元の高校に、南幌高校に地元の子どもたちが入らない状況、自分たちでつくってしまったと。結果、調べてみたら、2018年道教委の高校の配置計画の中で、2020年の募集を最後に募集停止という結論が出ている。完全に子育て支援のためにそういう施策をやった結果として、地元の高校に地元の子どもたちが入らなくなって、地元の高校が募集停止になるという皮肉な結果になったんですけれども、これはもう完璧に地元の子どもたちに対する子育て支援だ。だから、この高校生に対する通学費補助というのは、子育て支援やそれから例えば喜茂別のような定住促進、これを根拠にして設けるしか、私は方法がないと思っているんです。となると、教育委員会じゃなくて、町行政のほうの判断が必要になってくる。最初、全額補助と言いましたけれども、もし、全額補助が出たと。そうすると、たぶん下宿やなんかを抜いていますから、1,500万円ぐらいの支出になるんだろうなとは想定しているんですけれども、もしそれができたときに、新得町には通学費も掛からない、授業料も掛からない、公立の高校が9つあると言うんです。鹿追に通っている子も何人かいます。清水高校が21人、帯広三条が19人、柏葉が12人、南商が11人、要するにそのほかに農業高校、工業高校。だから、そういった子は確かに通学には時間が掛かるかもしれないけれども、通学費も掛からない、授業料も掛からない、公立の高校を新得町は9つ持っているという言い方ができる。そのために、なんとかなりませんかという質問をしているわけです。これは最後、町長にお答えしていただければありがたいなというふうに思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。通学費だけでなくて、一般論でまずいかせていただきます。いわゆる負担軽減、それから安心感、いろんな切り口があるかなと思っています。そういうものをどうつくっていくかというときには、誰がそういう仕組みを担って、そして、仮にそこに必要なお金が掛かるとしたら、誰が負担するのか。そういった面はきちんと整理して、その上で、われわれ自治体の運営の立場からすると、やはり将来に不安のない財政運営というのがこれも当然出てくる。これは今言った一般論です。次、教育に関しての、私もあまり勉強していないですけれども、ある意味持論的な考え方なんですけれども、基本はやはり教育というのは国がきちんと責任を持って対応していただかないと、現実にやはり厳しいと、そういう思いの中でいきます。貧困が原因で少なくとも高校教育を諦めるという、そういう事態だけは私はやはり避けなくてはならないというふうに思っています。先ほど移住定住、いろんな話があったんですけれども、それはそれで私、切り口としては十分認識はしました。しかし、根本はやはり貧困の中で格差という社会ができて、そして、教育まで差が付くのかという思いだけは避けられるようには、それはわれわれやはり自治体の1つの責務かなという、そういう思いがあります。その上の大学も当然出てきますけれども、自治体の中でどこまで応援できるかと、これはまた別の議論がありますけれども、思いとしては、少なくとも高校教育の機会だけは失わないように対応していきたいと。先ほどに戻りますけれども、切り口はやはり私は貧困かなというふうに思っていますので、負担軽減をしていくという中で、貴戸議員のあった移住定住も含めて、それは当然1つの議論を加味する点では非常に参考になるかなと思っていますけれども、そういった中で、先ほど教育委員会も話しましたけれども、いま一度町民全体の子育て支援、それから負担軽減といったものを1回テーブルの上に乗せた上で、議論させていただきたいなというふうに思っています。今、私が答弁できるのは以上であります。[貴戸愛三議員 降壇]

出典:新得町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる