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新得町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月13日

町立高等学校設置断念の経過について

2019年3月13日、新得町議会の一般質問で、長野章議員が「町立高等学校設置断念の経過について」質問し、教育長 武田芳秋、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
長野章 議員
答弁者
教育長 武田芳秋、町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 長野章

今期、最後の一般質問になろうかというふうに思いますけれども、私、1項目について通告してございますので、よろしくお願いいたします。町立高等学校設置断念の経過についてお伺いをします。1.町立高等学校設置断念の経過について2016年2月に、町立高等学校設置に向けて、住民と意見交換会が開催され、町としては、地域振興と将来の担い手育成から高校は必要との説明を受けたところであります。私は、2016年6月に、「町立高等学校の設置は慎重に」という一般質問をいたしました。この中では、やはりどういう科目にするかということがなかなか見えてこない状況でしたので、そういう質問をさせていただきました。その際、教育委員会の答弁から、「まずは、専門員を配置し、その知識経験を活用しながら、学校像について調査研究を行い、また、庁舎内の検討委員会で、関係部署と連携し、状況や情報を共有し、行政全体で議論を深めていきます」という答弁をいただいところです。「その後、計画の策定に取りかかる時期については、当然、産業との連携や施設整備など、教育委員会単独では成し得るものではなく、役場全体で作り上げていく必要があります。町民の皆さんとの合意形成に向け、行政全体でスケジュ-ルや方針、戦略などについて、しっかり議論を進めてまいります」とのことでありました。また、2018年3月には、「新得町の特色を最大限に生かした、地域振興に貢献できる、地域創生を踏まえた町立高校を設置したい」との説明を受けたところでありますが、さらには、説明会以前にアンケート、住民説明会等で相当の経費が掛かってきたわけですけれども。しかし、今回の町政執行方針では、町立高等学校設置は、「今以上に検討を進めることが難しい」との突然の表明であり、この間、議会および町民に広報誌等で、地域振興策としてぜひ取り組んでいくと説明され、「さまざまなご意見をいただいた中で、見通しが立たない」と言われておりますが、どうして方向転換を図ったのか。また、地域振興、産業の振興はどうなるのか。どうしてこのような結論になったかについて、お伺いをしたいと思います。教育委員会として、私は説明する責任があるのではないかというふうに思いましたので、今回の一般質問をさせていただきます。3点について、お伺いします。これ以上何が難しくて、見通しが立たないとの意見は何か。子どもたちや保護者からアンケートも採って、夢と希望を与えたと思いますが、今回のことをどのように説明していくのか。この問題は、当初から無理ではないかとの意見があったと思いますが、先ほども触れましたけれども、それぞれ人を配置しながらアンケートもする、そういった中で一定程度の経費が掛かっていると思いますけれども、事業を計画するのに経費は必要だというふうに思いますけれども、しかし、どのような経費を掛けてどうだったのか。そして、どうして断念せざるを得なくなったのか。このようなことについてお伺いをしたいと思います。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

長野議員のご質問にお答えいたします。町立高等学校設置の検討につきましては、平成31年度の教育行政執行方針で述べましたが、さまざまなご意見をいただいた中で、高校設置の見通しが立たない現状では、今以上の検討を進めることが難しいといたしました。このことにつきまして、これまでの経過や今後進めることが難しいとした理由を申し上げます。町立高等学校の設置に関しての検討は、平成26年9月に北海道教育委員会から発表された平成27年度から平成30年度までの公立高校配置計画において、新得高等学校の平成29年度からの募集停止が決定され、同年の9月定例議会における一般質問での町立高校設立に関する議論を契機に進めてきました。高校の設置は、道立新得高等学校が閉校することに伴い、町内の中学生の進路先や高校教育の場の確保とともに、町の将来を見据え、人材の育成や担い手の確保、人口対策や産業の維持振興にもつながる可能性があり、地域振興策の視点からもその意義があるものと考えてきたところであります。その後、教育関係者による準備会を立ち上げ、町民意見交換会を開催いたしました。しかし、その中の意見として、具体的な詳細について示さないと議論ができないとのことから、設置の検討にあたって高校に関する知識を豊富に有する専門員を配置し、町民有志による検討会議や庁舎内検討会議での議論のほか、町民へのアンケートの実施などを行ってきました。これらの経過からいただいたご意見をもとに、平成29年3月に議論のたたき台とした「町立高校の望ましい姿について」をまとめ、その検討結果を議会などに説明するとともに、概要版を町民に配布し、また、同年8月に「財政シミュレーション」を作成し、その内容についても、議会をはじめ庁舎内検討委員会や町民検討会議などに説明をしてきたところであります。その中で、この間にいただいた主なご意見は、生徒確保に対する懸念や地域連携体制構築の懸念、普通科の高校とするのは無理があるといったものでありました。それらを受けまして、これらの課題の解消に向けて検討してきましたが、懸念される課題が解消できる新たな高校像を構築することは困難であり、町民の合意形成の見通しが立たない現状から判断したものであります。2点目のご質問につきましては、ただ今申し上げました経過と理由を、広報紙やホームページで町民の方々にお知らせをしたいと考えております。3点目のご質問につきましては、高校設置の目的として、先ほども申し上げましたが、教育の場の確保とともに、町の将来を見据えた地域振興策の1つとして、その可能性を求めて検討してきたものであり、結果として進めることが困難となったものの、これまで検討してきたことには意義があったものと考えております。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]

質問 長野章

答弁をいただきました。やはり残念なのはですね、私がなぜこういうことを言うかというと、執行方針までこの断念の報告が来てしまったということなんです。今、教育長からお話しあったように、やはり教育委員会としては、2018年3月にしっかり新得の特色を最大限に生かした地域振興に貢献できると言い切っているんですよね。ですから、その中でさまざまな意見があってやめたというのは、やめることがダメだとは言いませんけれども、町民の方にもそういうお話しをしながら、なんかいつの間にかやめたような、そういうふうに私は思っているわけですけれども。今、お話しを聞くと、8月くらいに財政シミュレーションをして、その結果もあまり良くなかったということで断念に至ったということですから、やはり平成31年度の事業、町の行政の今後進むべき道を執行方針でそれぞれが話するところであって、この町立高校断念を執行方針の前にきちっとわれわれも含めて町民の方に、私はお話しするべきでなかったかなというふうに思うんですよね。執行方針の中で、「ああ、やめてしまったのか」という、そういう状況と、いきなり新聞に出てしまったということです。だから、そういうものじゃないと思うんですよね。先ほどもお話ししましたけれども、やはりいろんなことをして、専門家も交えてやって、教育委員会としてはこれは最大のものだという話をしながら、やはり設置に向けていく努力は本当に十分だったのかと。それは十分やった結果だということであれば、それは今後はあれなんですけれども。「時代のすう勢を見極めながら、教育と地域振興の視点で何ができるのかを今後は考えていきます」と、執行方針でそういうふうに締めくくられているんですけれども、教育委員会として何か考えていることがあれば、お話しをいただければいいですし、これからちょっと考えますということであれば、それはそれでまた考えていただくというようなことにしたいと思いますけれども。私がちょっと残念なところはそこというか、きちっとやはり報告するところは報告していただきたいなと。それは説明責任が必要ではないかということで、今回の一般質問をさせていただきましたので、何かあればお答えいただきたいと思います。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。経過につきまして、先ほど1回目の答弁で述べさせていただきましたけれども、一昨年12月に議員の皆さんに財政シミュレーションの説明をしまして、その後、昨年3月に当時の村田専門員から町立高校の姿の内容について説明させていただきました。その後、5月上旬頃なんですけれども、村田専門員のほうから当初の開校の日から遅れることによりまして、自分自身の体力の限界があるというようなことで、辞任したいという申し出があり、5月末に辞任したところであります。その後、この計画の基本であります地域との連携ということでありますので、町内の各事業所を回って意見交換をさせていただきまして、このことにつきまして協力いただけるというふうな話も伺ったところであります。それから、町民の皆さんからいろいろと意見の多かった懸念される課題につきまして、課内でいろいろと議論してまいりました。例えば、その中で生徒が本当に集まるのか、その方法をどうしたらいいかだとか、可能性についてだとか、いろいろ言われておりました、もっと特色のある、そして魅力のある高校の姿、このことの意見に対するいろんな対案を議論したところでありますけれども、やはり専門的な知識のない中での議論でありましたので、限界を感じたところでありまして、結果として前に進むことができなく、断念することの判断としたところであります。今、言われたとおり、この経過につきまして、早めに議会等にお話ししなかったことは本当にたいへん申し訳なかったと思っておりますし、担当として力不足だったのかなというふうに思っているところであります。それから、教育委員会と地域振興の視点で何かできないかという話でありますけれども、今現在でお話しできることはありませんけれども、できれば人づくりの面で考えていければと思っているところであります。以上であります。

質問 長野章

ご答弁いただきました。この間、私たちの知らないところでいろんな苦労をされたということは、私も理解はできます。しかしながら、やはりもうちょっと決断するのが、決断はしていたんでしょうけれども、報告が遅かったのかどうか、その辺はあれですけれども、すごく町民の皆さんもわれわれも含めて関心を持っていた計画だったと思うんですよね。その中でやはりこういうような終わり方は、私としてはなかなか納得できるものではないなというふうに思います。私の質問、最後になりますので、浜田町長に伺いたいのですけれども、通告していませんから、答えられなければ答えないで結構ですけれども、町長の公約の中にもやはり高校設置について検討するという公約が発表されているわけですけれども、これらが高校設置から断念する決意に至ったと思うんですけれども、思いというか、今、教育委員会のほうから話があったとおりなのかなというふうに思いますけれども、その辺、もし考えを持っていればお聞かせ願いたいのと、今後、町立学校に限らず可能性を考えていくというような新聞報道もありましたので、その辺、何か用意しているものがあれば、お聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。まず、基本的な考え方なんですけれども、われわれはやはり常に説明責任というのがあると、これはもう間違いない事実でありまして、そういった中で、長野議員がもう少し早くという意味でいけば、執行方針の作成の前に教育委員会のほうから議会だけにでも説明をという、そう言われた記憶が私、ありました。ここまで来たら、執行方針で一発でもいいんじゃないかという、そういう判断をさせていただいたと思っておりまして、そういう判断という意味では、教育委員会と私の責任かなというふうに思っておりまして、いずれにしても、いろんな意味で説明責任を適宜していかなくてはならないというのは、あらためて頭の中に入れていきたいなというふうに思っています。それからもう1点、長野議員の責任という中でのお金の問題がありました。われわれはいろんなことを検討します。お金も掛かります。検討した結果、できないこともある。そして失敗することもある。だけれども、中には成功することがある。お金のことだけで議論するとしたら、やはり職員が萎縮したらダメだと私、思っています。そういった意味で、これからも失敗するかもしれませんけれども、職員のやる気という意味で、お金の掛かるものについて、もしくは職員の配置について、これはやはり積極的にやっていきたいというふうに思っていますので、ぜひ、その辺もご理解をいただきたいなというふうに思っております。次にもう1点、今回の公約という意味でいきます。当時を振り返りますと、いろんな課題があるけれども、やるだけやって検討していこうというのが自分の中にあったなという、そんな思いがありまして、そういう時間の中で今日まで来て、一生懸命努力いただいた教育委員会の職員ということでありまして、それはそれでひとつ、仕方がないという、そういう思いもあります。その上で、次の問題であります。われわれはやはり地域振興を含め、何をしていくかというのは常にこれからも考えていかなくてはならないというふうに思っています。それで、個別具体的に教育の問題だけ言いましたけれども、今、私の中にある新たな教育というのはなかなか今、発言できるような状況にありませんけれども、現在ある教育、例えば高等支援学校を含め、それからレディースファームスクールも教育の場所の一環だというふうに思っていますので、そういったところも今以上に良くなるように、やはり後ろから押していくというのが、われわれの立ち位置かなというふうに思っていますので、そういった中においても、これからも地元にいる人たちのため、そして、町外から来られる人たちのためにも、地域振興という観点、そして、人をつくっていく観点からも、これからもわれわれも応援していきたいなというふうに思っております。以上であります。

質問 長野章

私はお金を掛けたらダメだと一言も言っていません。ですからその辺、ちゃんと聞いていただいて、お金を掛けていろんなことを計画してダメになるのは当然あると思うんですよね。だけれども、きちっとやはり説明責任が必要ではないかということで、お話しをしておきたいと思います。いつも言うように、少しスピード感を持っていろんなことを進めていただければということで終わりたいと思います。ありがとうございました。[長野章議員 降壇]

出典:新得町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月13日 議事録 PDF(37ページ) 間違いを知らせる