新得町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月18日
町取得施設の活用方法は
2018年12月18日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「町取得施設の活用方法は」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 貴戸愛三 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 貴戸愛三
通告にしたがいまして、1項目質問させていただきます。1.町取得施設の活用方法は本年新得町は、理由はそれぞれ異なるわけでありますが、2カ所の施設を取得いたしました。1つは元新得診療所の土地・建物であり、もう1つは狩勝牧場の施設であります。私ども議会も、これらの取得に対して反対することなく、容認したわけでありますが、これらを町所有とした後の活用方法はどうあるのか、特に狩勝牧場の施設の活用をどう考えているのか、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
貴戸議員のご質問にお答えいたします。まず、元新得診療所の土地・建物についてでありますが、開業しておりましたドクターが体力の限界を理由に本年3月31日をもって廃院することとなり、これに伴い、補助金交付要綱に基づく返還金が生じたため、土地および建物の財産を返還金相当として代物弁済を認めることとし、町所有の土地・建物となったものであります。取得につきましては、これまで保健福祉分野での活用を模索しておりましたが、具体的な活用方法がないことから、現在、活用の範囲を拡大してさまざまな分野での活用方法を検討しているところであります。次に狩勝牧場の施設活用についてお答えいたします。今年3月、約半世紀にわたり、本町の酪農業を支えてこられた狩勝牧場が閉鎖することとなりました。牧場の閉鎖に伴い、産業振興上必要不可欠と判断し、町で一括購入をいたしました。現在は、酪農業の担い手育成を目的とした研修牧場の自給飼料確保のため、農地およびバンカーサイロ等の一部施設について、株式会社シントクアユミルクに有償で貸し付けを行っております。また、畜舎や事務所等の施設全体について、農業、畜産振興を図る上での有効な活用方法について、JA新得町とも検討をしてきておりますが、今現在、具体的な活用策について、報告できる状況にはありません。なお、林地につきましては、町有林として維持管理をしている状況となっております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 貴戸愛三
この質問をするときに、まず議員協議会等でいろんな説明を受けて、議会で反対する声は1つもなかった。新得診療所に関しては自分で経営した期間は短いんですけれども、その前、雇われる形の中で、地域医療に貢献してくれた部分もあって反対することはない。狩勝牧場についても、50年近く営農してくれたということに対して、その間、地域の雇用やいろんな意味での貢献というのを考えたときに、誰も反対しなかった。ただ、その議論の中に1つだけ、その後の活用はどうするというものを投げ掛けなかったのが、私たちのミスなのかなというふうに思っています。例えば新得診療所であれば、平屋ですけれども結構な面積がありますし、駐車場の土地も結構あります。ですから、福祉うんぬんで活用するめどが立っていないという、その福祉とかうんぬんじゃなくて、あの施設を買いたいと、ちゃんとした事業計画を持ってあそこでこういう事業をやりたいと、法人、個人関係ないんですけれども、そういうかたがおられるのであれば、売却も1つの方法じゃないのかなと。要するに使途目的がない町有物件を持っていても、新得町にとっては何のプラスにもならない。そういうふうに思っています。どういうふうに対応されるか分かりませんけれども、もし、将来何かこういうものが必要だったときに、「ああ、あそこだったら使えたかもしれない」なんてというのはずっと先の話で、今、新得町の中でそういう事業を計画してやりたいという人がいるのであれば、公募する形でも何でもいいから私は売却してしまったほうがいいんじゃないかなという気がしています。それから、狩勝牧場、畑の部分と山林の部分で2億円という価格で新得町が取得いたしました。それに伴って、狩勝牧場の営農に関わっていた牛舎、住居、事務所、資材庫等々を基本的には無償で新得町が譲渡を受けたというふうに理解しているんですけれども、このときも本当はただでもらえるのだったらいいかなぐらいの感覚だったのですけれども、もし譲渡を受けるのであれば、それを今後どうやって活用するのかというのをその段階で私たちも町に振っておくべきだったなというふうに思っています。この夏場に二度ほど、あそこの牧場、見に行かせてもらいました。住宅だけでも5棟6戸分があって、あれだけ大きい事務所があって、これだけ整備するだけでももう1億円ではきかない。そのほかに、少なくとも2年前までは、牛舎で牛を飼っていたわけですから、それなりの使い道になるもの、あの施設を今、整備しようと思ったら、たぶん6億円、7億円、もしかしたらもっと掛かるかもしれない。そういうものを新得町が受け継いだというか、もらったというふうに理解しているんですけれども、これをなんとか活用する方法はないかというのが、今回の質問の趣旨です。湯浅佳春議員の一般質問の中で、私ども10月半ばに浜中町と別海町を訪問させていただきました。浜中町はもう新規就農の実績のある町でありまして、昭和58年から平成30年までの間に41組の新規就農がある。今、浜中町の農家戸数の20パーセントを超えるという実績のある町であります。もう1つ別海町、研修農場に行きましたけれども、あそこは3つのJAと別海町と、それから地元の乳業メーカー、これらが出資した有限会社で運営されておりますけれども、総事業費は14億円という形の中で、フリーストール、タイストール、2つの形の牛舎を設けて、研修生の住居、宿舎等、それから事務所、整備されてやっておられるというのを見てまいりました。ちょうど別海町の施設を見ているときに、こういう方式で狩勝牧場の跡地を活用できないかというのを思いました。必要なものはほぼ全てあると。ということは、あとは新規就農のために勉強したい研修生を集めて、どういうシステムでそれを運営していくかというのを考えていけば、比較的イニシャルコストの掛からない中で新しい形の研修農場を運営できるのではないかと。シントクアユミルク研修農場という形の中で今、営農されております。確かに素晴らしい農場で、なるだけ人の力を使わないで多頭数を飼育していると。たぶん未来の酪農の形になるだろうと。ただし、たぶんそれは10年先とか20年先の話であって、今、必要な酪農の形態というのは、やはり40頭とか50頭を飼育する農家さんが新規就農の場合、必要なんだろうというのは私の考え方なんです。農家の戸数が減っていく比率と、新得町の人口減少の比率が似たような数字になっているというのがあって、それが全てではないにしても、やはりある程度の農家の戸数を維持していく、もしくは何か機会があれば増やしていくという努力が行政として必要じゃないか。そのときにイニシャルコストがこれだけ掛からないで、運営方針うんぬんを考えればできそうな施設を今、新得町が持っているというのは、もっと有効に使用する方法を考えるべきじゃないのかなというふうに思うんです。町長はどのようにお考えなのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、財産を町が取得する話をちょっと基本的な考え方だけお話し、まずさせていただきます。基本は、やはり利用目的をきちんと皆さんにお示しをした上で、ご理解いただいて財産を取得すると、これが基本であります。その上で、例外という形もちょっと言葉、語弊あるんですけれども、診療所については、この間、やはりドクターとして本当に町民のために努力をしていただいたということも含めて、施設についてもまだ新しかったということもあって、代位弁済ということで皆さんにお認めいただきました。同時並行で有効利用について内部でも議論しました。しかし、現実に皆さんがたにお話しできるような結果は出ていないという意味で、本当にたいへん申し訳ないなというふうに思っております。私の役割というか、われわれの役割は明かりが消えた建物に明かりをどうつけるかというのが現実の問題でありますので、議員から言われた売却というのも選択肢の1つというふうに思っておりますので、あとはやはり町民の財産として町民のかたに損害を与えない、そういう中で物事というのは整理していきたいなというふうに思っています。それから、狩勝牧場であります。これにつきましても、目的はもうはっきりしていたんですけれども、もう1つのやはり大きな理由というのは、丸八殖産の意向も含めて、ぜひ新得町にということも現実ありました。その上で、われわれはやはり農地を分散させるのは、新得の農業振興上やはりマイナスだという判断をさせていただいて、合わせて林地、そして施設と、それを一体で購入したのが、この間、お話ししたとおりの経過であります。その上で、具体的な活用については、今、農協のほうとも今後どうするというような、現実、打ち合わせを進めております。その中にあって今、貴戸議員の話というのも分かりました。それが農協のほうも含めて現実的な対応として可能なのかどうなのか、その辺も十分頭に入れながら議論を深めていきたいなというふうに思っています。また同時に、それ以外の活用方法についても、いろいろ今、頭出しはしています。しかし、現実にそれがものになるかといったら、さきほど言ったようにまだまだ皆さんにお話しできるような状況にないのも現実でありますので、せっかくの財産でありますので、有効利用していくという中でわれわれも努力していきたいなというふうに思っております。以上であります。
質問 貴戸愛三
狩勝牧場の農地や山林を買うということに対しては、議員の中でも反対する人はいなかった。それで、山林の部分は新得町が進めていく、地元の産業である林業振興のためにも町有林を増やして、何十年かのサイクルで回していくというものに対して反対する人はいない。それから、農地についても、例えば新得町で生産された牧草が、新得町の生産にならない可能性があるというのが出てくる可能性があった。デントコーンでもそうですけれども、ほかの農場に、町外の農場に稼働してもらう、そういったものは避けるべきだと。やはり新得町内で生産されたものは、牧草であってもデントコーンであっても、それがそのまま新得町の生産につながる、そうあるべきだというのはわれわれもそういうふうに思っています。それで、もとの質問のところになるわけですけれども、要するに自分たちで整備したら、たぶん6億円、7億円は掛かると。ほかの町は今、総事業費で14億円掛けてやったと。ほぼ同じようなものが今、ここにあるわけですから、これを活用しない手はないだろうというのが考え方。それで、そのシステムがどういうシステムで運営されているのか。湯浅佳春議員も言ったその支援策がどういうふうにあるのか。それと、いろいろ組み合わせしながらその研修農場を造っていくというのが、あの施設を一番有効に活用できる方法じゃないのかなというふうに思っている。それは、地域の中で農家の戸数を減らさない、もう1つは今後離農するかもしれないと、いろんな酪農家も含めた農家の事業継承も含めてやるための1つの方法になるのではないか。これだけイニシャルコスト掛からないでできるという町は、北海道中探してもないというふうに思うところです。ぜひ、そういった形の中で取り組んでいただきたい。そしてその上で、もう1つ町長にお願いしたいのがあって、この個々の農家さんを研修農場で作っていくとかうんぬんとやるときに、われわれも浜中町、別海町をお伺いしていろんな支援策、聞いてきました。だけれども、実は財源まで聞くとかうんぬんというのはなかなかできない。要するに町の単費でやっているものなのか、国の施策の中のものを町が窓口になっているものなのかとか、やはりいろいろありますよね。この部分をすぐじゃなくてもいいのですけれども、担当課、これは産業課になろうかと思うんですけれども、それか、たぶんまちづくりという部分に大きく関係してくるので、例えば戦略室の人間とか、そういう関連する職員を一度、浜中町とか別海町を訪問させてもらって勉強させてもらったらどうかなというふうに思うところなんです。ない袖は振れないのであれなんですけれども、そういったときは農水のこういう補助政策を使った、別海とか浜中なんかはある程度年数がたって、スーパーL資金という形の中のものを活用するようにしているとか、今でいったら農地バンクの活用方法があるのかないのか。公社を使うかどうかと、いろいろ切り口はあると思うんですけれども、そういったものを含めてぜひ担当職員を浜中とか別海とか、先進地に訪問させて勉強させてもらうと。その上で、今の狩勝牧場の活用方法というのを考えていただけないかどうか、いかがでございましょうか、町長。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
切り口今、研修牧場だけの切り口でお話しされたんですけれども、一般論としてなんですけれども、われわれ行政も当然勉強不足な部分が相当ある。結果、そのことをもうちょっと勉強すれば良かったなとか、たくさんありますので、そういう意味で職員の質を上げるというか、レベルを上げるという意味では、現場をやはりきちんと見た上で、国や北海道含めていろんなかたと相談しながら制度論というのは当然やっていかなくてはならないかなというふうに思っております。それから、戻りますけれども、施設の有効利用というのはわれわれも望むところでありまして、議員からお話しあった点、十分頭に入れながら最後はやはり農協さんとも十分相談していかなくてはならないのもこれもまた現実でありますので、その辺、一緒になって前に進むように努力していきたいなというふうに思っております。以上であります。[貴戸愛三議員 降壇]