みんなの議会

新得町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月19日

教育現場の長時間労働是正及び経済的困難者への支援策を

2017年12月19日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「教育現場の長時間労働是正及び経済的困難者への支援策を」について質問し、教育長 武田芳秋が答弁しました。

質問者
廣山輝男 議員
答弁者
教育長 武田芳秋

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 廣山輝男

私から2項目について、ご発言させていただきます。1項目目として、教育現場の長時間労働是正及び経済的困難者への支援策、この件について何点か伺っていきたいと思います。1.教育現場の長時間労働是正及び経済的困難者への支援策を学校現場における長時間労働も含めた業務の適正化が問われています。国は平成29年3月に「働き方改革実行計画」を決め、「日本の働き方を変える改革にとって歴史的な一歩である」として、一億総活躍社会実現に向けた取り組みを始めつつあります。現実的にはさまざまな企業や団体で長時間労働が恒常化、命や健康問題等が発生している一方、学校現場における長時間労働の「働き方改革」は重大な課題になっております。文部科学省が今年4月に公表した2016年度の「公立小中学校教員の勤務実態調査」によると、1カ月換算で80時間の超勤を行っている教員は小学校で33.5パーセント、中学校で57.6パーセントの実態が明らかになっています。また、連合総研の調査において、週60時間以上働いている教員は小学校で72.7パーセント、中学校で86.9パーセントと、他産業と比較して突出しており、一般的にいう過労死レベルで過酷な勤務実態が明らかな状況です。一方で、教育再生の名のもと学力向上策が強められ、社会的な取り組みも増えています。業務の適正化、長時間労働の是正も僅々の課題です。新得町における長時間労働の実態と是正策はどうか、克服策はどうか、1つは伺っておきたいと思います。もう1つの課題で、社会的な情勢として格差・貧困が拡大され、子どもの貧困に関する北海道実態調査結果でも、「過去1年間に経済的理由で家族が必要とする食料を買えなかった経験がある」と答えた世帯が20.5パーセントに上るなど、子育て世帯の厳しい経済状況があります。また、道内の就学支援を受けるものが23.1パーセントと全国的にも4番目に高く、小中学生の4人に1人が援助を受けており、進学も困難な状況にあります。町では、奨学資金制度的なものは一部取り組まれていますが、本来は国の支援策が必要だと思います。経済的困難者への対応として給付型奨学資金制度を創設することを提起しますので、伺っておきたいと思います。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

廣山議員のご質問にお答えいたします。1点目の教育現場の長時間労働に関するご質問についてでありますが、議員のご指摘のとおり、文部科学省が行いました「公立小中学校教員の勤務実態調査」により、教職員の長時間労働の実態が見られる状況であります。これは全国的な課題である中、道教委としてもかねてから「時間外勤務・業務の縮減等に向けての指針」や「教職員の時間外勤務等の縮減に向けた取り組み方策」の策定などを行いながら、時間外勤務の縮減に取り組んできたところでありますが、長時間労働の解消には至っていないのが現状かと思っております。本町においても、統計的な調査は行っておりませんが、各小中学校からの聞き取りによりますと、時間外勤務の常態化が見られるところであります。また、社会情勢の変化とともに、複雑、多様化する教育ニーズや児童生徒への対応、新学習指導要領への対応など、教育を取り巻く環境は厳しさを増しており、教職員の負担が増えている要因とも感じております。こうした現状にあることから、道教委では今年度内に時間外勤務の縮減に向けたアクションプランを策定する予定とされており、それらの動きや文科省で検討している働き方改革案などの動きを注視するとともに、本町においては、各職場での業務の点検・効率化などの見直しや定時退勤日の励行、学校休校日の設定など、時間外勤務の縮減に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。次に2点目の経済的困難者への対応に関するご質問であります。6月議会での貧困対策の議論と関連いたしますが、現代社会における貧困問題への対応として、国においては貧困対策に関する大綱の策定、北海道においては貧困対策推進計画が策定され、これらに基づいて各種対応策が講じられるものと考えております。こうした中、現状では学校に関する経済的困難者への支援といたしましては、町において小中学校の児童生徒に学用品や給食費、修学旅行費などを援助する就学援助制度があるほか、高校への通学費の助成制度、大学や専門学校に進学する際の入学資金の貸し付け制度などを行っております。また、高等学校の就学に関しましては、国の制度として高等学校等就学支援金、いわゆる授業料の実質無償化制度があるほか、北海道の制度として入学学用品や教科書、教材費などの授業料以外の教育費に対し、返還する必要のない奨学のための給付金制度などの支援策があります。これらの状況を踏まえ、ご質問にある「給付型奨学資金制度」の創設につきましては、教育の無償化の国の動きなどを注視しながら、その必要性につきまして見極めていきたいと考えております。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]

質問 廣山輝男

新得町の実態調査といいましょうか、実態については、今後、さまざまな点検や見直しという回答をいただいて、できればこの席でさまざま議論を具体的にしたかったのでありますが今後にいたします。私は、教職員の過酷な超過勤務時間の解消は、学校教育の差し迫った、今回取り上げた問題で言えば、たいへん重大な認識を持っているのですが。基本的な解決策としては「給与特別法」の改正、これがやはり最大限必要だろうと。それからもう1つは、いろいろな教科の、例えば英語の教科が来年から3年生、4年生にも始まるとか、道徳教育もどうのこうのというような文部科学省の方針もありますけれども、教員の増員、そういうことで年間授業時間の削減あるいは学習指導要領の改正等々も必要ですが。一部では今、中教審でも特別部会でも見直し議論が始まっているということは話があったとおりなんですが。やはり労働基準法改正が本当は必要だったのですけれども、これも国会ではこういった教職員の関係については素通しされてしまっている状況があります。したがって、今現在の結果としては現行制度での可能な解消策が必要ですが、現場実態は国または道教委へ強く解消策や制度の見直しを求める必要は今、当然あるわけですが、何としても現場での早期解決が必要ではないかということで、今回も一般質問でも取り上げさせていただきました。教職員の健康も含め、疲労困ぱいで不測の事態が発生しないように、あるいは子どもたちへのさまざまな影響、たいへん多くの取り組みがあるということも私たちも聞いております。そういった意味では、最大限の努力が求められております。現場の実態、状況調査は検討される、あるいは点検する、見直しする、いろいろと今、回答があったのでありますが、今後に向けてそういった調査、課題等について、もし今の段階で明らかであれば、お答えいただければありがたいかなと思っております。もう1つの給付型奨学資金、ストレートに申し上げたんですけれども、国も道もあるいは新得町も、さまざまな具体的な取り組みをやっているのは分かっているのですが、ますます格差が広がっている状況で、どうしても給付型の奨学資金が必要になってきているということは言うまでもありませんので、国、道の動きもありますが、さまざまな取り組みに合わせ、子どもたちの就学展望が妨げられないように最大限努力をお願いしておきたいと思います。具体的に奨学資金制度、すぐなんぼでもすれなんていうことは今申し上げませんが、教育委員会としてもさまざまな検討をされているということですが、そういう子どもたちが学校に行けないことのないような形を、やはりとっていく必要があるのでないかなということで、この辺についても、最後に意見としてこの奨学資金の問題については申し上げておきたいと思います。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。私も教員の皆さんの長時間労働ということで懸念しているところでありますけれども、学校の校長、教頭の管理職にも実態を尋ねたところ、やはりさきほど言ったように、長時間勤務の恒常的な実態があるということで聞いているところでありまして、今、次期学習指導要領ということで、平成31年、32年から始まりますから、それが確実に実施するためにもやはりそういう多忙な働き方を見直さなくてはならないのかなというふうに思っているところでありまして。先日、国において中教審の中間のまとめが新聞に載っていたかと思いますけれども、それによりますと、教員が学校以外で担うべき業務だとか、学校の業務であっても必ずしも教員がしなければならない、そんな項目を3点ほど明確にして、そういう案が出てそれをどうしていくか。例えば外部のかたにお願いする部分はお願いしていくと、そんなことで載っていましたけれども。それから北海道も、さきほど触れましたけれども、来年3月末までには北海道のアクションプランということで今、考えているようでありまして、勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実だとか4つの柱をもとに今、取り組んでいくというようなことで聞いているところでありまして、それを注視しながら見ていきたいなと思っております。それと、11月末なんですけれども、管内の教育委員の研修会が帯広であったんですけれども、その中の研修でグループ討議をしたわけなんですけれども、そのときに教員の負担増への対応という、そういうテーマがあったんですけれども、ほかの町の委員さんからも、学校を支援するボランティアの体制づくりが必要でないかというような意見も出まして、学校の業務で地域や保護者でカバーできるところ、そういうことがあれば教員の負担軽減につながるのではないかというような話も出ていましたので、まさしく地域とともにある学校づくりということでコミュニティスクール、そんな体制につながっていくのかなというふうにあらためて思ったところであります。いずれにしましても、こういう難しい問題でありますから、本町でも今後は実態調査、学校と協議しながら進めていきたいなというふうに思っておりまして、その中で国と道の動き、そして教員の皆さんが負担にならないような、そんな対応策を考えていけたらいいなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。

質問 廣山輝男

教育長のご答弁、理想的な言葉を結構いただいているんですけれども、現実はそうはならない、率直に申し上げて。今日は細かな学校の実態については私は申し上げませんでしたけれども、聞くところによると実態、外から見ていてもたまたま例えば屈足においても夜8時から9時ぐらいまでは学校は明々と電気がついております、率直に。例えば4時半勤務終了とあったにしても、食事もしないでその時間まではほとんどの職員がいるのかなと、こっちは想像ですけれども。これはもう常です。これはどこの学校もそうかなと思っています。屈足だけ、新得だけということじゃないと思っています。だから、さまざまな国や道の、そしてさまざまな業務の見直し、私の言葉で言えば是正策をやはりちゃんと立てていかなくてはならないというのは言うまでもないのであります。そういったようなことからしても、例えば目先の中でも解決できるものがあるのかなと。私が思っているのは、さきほども全町教育の話がありましたけれども、私もトムラウシに一度住んでいましたから、いわゆるトムラウシの子どもたちとも接触して、地域が中心になって子どもたちと一緒にアウトドアをしたり、登山したり、釣りに行ったり、あるいは環境教育を学んだり、私の場合は木炭づくりを子どもたちと一緒に、これは木炭づくりと言って今日すぐ解決できませんから、1カ月ぐらい準備して授業を成果させていくんですよね。これはほとんどの小学1年生から6年生まで参加させて、先生もときどき参加してもらってやったわけです。そういう実績というのは取れないわけではないんです。ところが今、新得町が行っている全町教育の中の土曜授業というのは、先生も参加しなさいということですから、教科として当然やっているということですから、こういったものも例えば是正させることも、今、目の前で新得町的なことで言えば、ないわけではないということは私は思っているんです。全町教育についての議論は今日はしませんけれども。そういう目先の新得町教育委員会の中でもさまざまあることも点検したり、見直ししたりするということですから、そういったものも入っているのかもしれませんけれども。是正させることは100パーセントは無理にしても、ないわけではないということは、先生のやはり長時間労働は解消される引き金になるのでないかという感じがするわけです。そういった意味でも、この土曜授業について当面、これもやめましょうかというぐらいのことは言えないのかなということについて、最後にこの関係については伺っておきたいと思います。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

お答えいたします。さきほど言った道だとか国の動き、本当に全てできるかといったら難しい部分もあるかなとは思っていますので、それが新得町に合う部分は行っていけたらいいかなというふうに思っているところであります。それから、土曜授業だとか全町教育の話が出ています。土曜授業が平成26年から新得小学校、今、屈足南小学校もやっておりまして、富村牛小中学校におきましてはグリーンクラブの活動を土曜授業の一環としてやっているところでありまして、土曜授業につきましては、学校の授業としてやっております。今、年にそれぞれ4回ずつやっていますけれども、そのときは振替休日ということで対応しておりまして、取れているかどうかというのは確認はあれですけれども、夏休み、冬休みも含めまして、振替休日に充てている部分もあるかなと思っております。それから、全町教育でありますけれども、これはやはり新得町の取り組みということで、平成23年から6年間やっているところでありますから、町ぐるみで地域の子どもたちを見守って育てるということで、その理念で学校と地域、家庭が連携を持ってやっていることでありますから、そして子どもにいろんな体験活動をさせて、将来における子どもの生きる力を育てるということでやっておりまして、全体的に土曜授業も含めて教員の皆さんの負担になっているところもあるかなと思っているところでありますけれども。しかし、やはり全て子どものためになるのかなというふうに思っておりますので、そこを教員の皆さんのご協力とご理解を得ながら、これからもお願いしていきたいなというふうに思っているところであります。以上であります。

質問 廣山輝男

最後の回答について、反論したいことが多々あるのでありますけれども、率直に納得いかないこともたくさんありましたので、最大限、是正に向けて取り組んでいただきたいと思います。

出典:新得町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月19日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる