新得町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月22日
木質バイオマスエネルギーの推進に向けた事業化について
2017年6月22日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「木質バイオマスエネルギーの推進に向けた事業化について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
それでは、私から2項目にわたって質問させていただきます。1項目目については、木質バイオマスエネルギーの推進に向けた事業化についてということで。1.木質バイオマスエネルギーの推進に向けた事業化について国は再生可能エネルギーの推進に向け、法整備も含めさまざまな取り組みを行っています。新得町は総面積の88パーセントを占める9万3,700ヘクタール余りを有する豊富な森林流域を有し、その森林を最大限利用した「再生可能エネルギー」の構築が可能と考えられます。今日、森林・木材を活用した木質バイオマス等の有効利用が進んでいます。町の第8期総合計画でも、資源有効活用の推進施策として、「再生可能エネルギーの調査研究・導入開発を検討します」と方針化しています。森林育成・間伐材等の積極的な利用で、「木質バイオマスエネルギー推進」の事業化に向けた取り組み状況を伺います。1つとして、チップ、ペレットを利用する事業化の検討は。2つ目に木質バイオマスエネルギーに向けた具体的な取り組みはどうか。以上。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。木質バイオマスエネルギーの推進に向けた事業化についてでありますが、平成18年にも、間伐材などを活用したバイオマスボイラーについてのご質問があり、町としても検討を進めてきました。その当時も間伐材についてはチップ化されまして、町内の畜産農家の皆さんがたに敷料ということで活用されていましたことから、ダムの流木や林地残材、未利用間伐材の利活用を念頭に置いて検討してきました。その結果でありますが、流木は自然的要素により発生することから供給が不安定であるとともに、含水率、水分が多く、また砂なども含まれ、エネルギーとしての利活用は難しいと。また、林地残材につきましては、平成21年より林地残材の集積、林外搬出の低コスト化について検討、そして実証してきたところでありますが、集材からチップ加工までのコストが高く、実用化は困難と判断したところであります。現状でありますが、当時と同様、畜産業が盛んな本町においては、町内の間伐などで出る材につきましては、町内林産事業者によりチップ化され、敷料として活用されるなど地域内循環が図られております。また、今後でありますが、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えますが、林業の成長産業化を目指すということで、やはり第1には公共建築物などの木材利用を促進し、豊富な森林資源を循環させていくことが重要というふうに考えております。これらを考えたときに、総合的にはやはり本町の現状では、木質バイオマスのために利用可能な木材を燃料にして利用するのではなく、まずはやはり建築物等の利用、そのほかは敷料としての畜産振興に利用することが地域材料として効果的であるというふうに現状では考えているところであります。なお、北海道内では、現在4カ所の大型木質バイオマス発電所が本格稼働しております。結果、間伐材等の価格が上昇して、畜産関係者の敷料という意味でもなかなか入りづらい、そういう状況になっているようであります。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 廣山輝男
ご答弁いただきまして、新得の特質を最大限生かす、そういう意味ではこの木材の利用の仕方もいわゆる畜産関係の敷料、そういったものを中心にやっているということが大きくお答えいただいたのかなということです。私自身も今、全国的というか、日本国内的にはもう既にバイオマス発電所とかそういうのは結構やって、今答弁ありましたように、北海道でも大きなものが既にスタートしたり、あるいは建設中のものもあります。若干将来的なことを考えると、こういう発電所の将来性はどうなのかなというのは、率直に疑問を持っております。木材の高騰のみならず、世界的にも今、材が不足気味の状態にあります。不足というよりも、再生産のやり方も含めてなかなか大変な時期に来ているというのも1つあります。一方では、ペレット化というのも進んでいるところであります。新得の1つの姿として、畜産がたいへん進んでおりますから、そういう意味では今、敷料で有効利用をしていくと。循環的な再生産活用ですね。このことは最終的には敷料が使い終わった後は畑に還元されてくるということですから、永久に再生産がされるということで、たいへん望ましい姿かなということは言うまでもありません。そういった意味では、この新得町は、私の質問は事業化ということですから、もう既にスタートしていると言っても過言でないということは受け止めていきたいと思いますし、むしろ私は積極的にこのことは進めていただきたいなということを1つ結論として申し上げておきたいと思います。たまたまバイオマスエネルギーということでは、ここで事業化はどうなのかというようなことも申し上げているんですけれども、さきほど申し上げましたたいへん心配される国内の情勢があるということでは、できればこういう利用は、具体的に避けたほうがいいかなと。こういう言い方もあまりよくないのかもしれませんけれども。この新得町では、そういうふうに事業化まではやらないほうがいいのではないかということも、私自身も受け止めていきたいなと思います。むしろ今、敷料等が将来的に不足するだろうと、こっちは見ております。酪農業はますます進化するのであろうと。近辺の町村でも、そういう動きもないわけではありません。そういった意味では、この新得は、今言ったように間伐材の残材とかそういうものを利用していく、一般的にいろんな木材の使い方はあるのでありますけれども、この周りに国有林というたいへん大きな財産があるんですね。これをまた国の1つの施策の中では、全国的なエリアの中で経済活動というか、入札とか行われて事業も進んでいる。あるいは事業体もそういう全国的な人たちが取り合うといいますか、事業を展開するわけで、この材は、ほとんどが新得町に下りて来ないのではないかということが心配されます。私自身としては、国有林野事業のいわゆる使命としては、地域振興というのが1つあるんですね、大きく。もちろん生産活動もありますし、環境活動もあるんですけれども、地域振興という使命があるわけですね。それであるならば、この新得の山で採れる間伐材の一部でも残材でも、敷料に新得町は使わせてもらいたいというのですか、今の時点でいえば。そういう取り組みを一段とやる必要があるのではないかなという感じが率直にします。そういう意味では、国有林に対するそういう、このすぐ近くであります。ただ、さきほど町長からもご答弁ありましたように、この残材を集めてくるというのは相当コスト高になるのは事実であります。それらを相当工夫しなければなりません。極端にいえば、新得町のどこかに一括して全部集積していただけるような取り組みが一番望ましいんですけれども。あるいはそういう生産地の事業所ですか、そういうところに運んでもらうのが一番理想なんですけれども、なかなかそうはいかないんですけれども。しかし、木材としてそういう国有林の中にたくさんあるというふうに受け止めております。私の理解では1,000ヘクタールぐらい人工林がありますから、当然今、盛んに間伐が進んでいくわけであります。そういった意味の残材については、なんとか新得でも利用できるような道を、町としても積極的に取り組んでいくということぐらいは必要かなと思います。今の国有林の中でもほとんどが天然林であります、1,000ヘクタール以外は。そこで生産林的な扱いをしているところが3分の1ぐらいあるんです、国有林の中でも。そういうところのいわゆる天然林の間伐をやったらどうだという提起も在職中はやったことがあるわけであります。つまり、そういった残材等は、利用できないわけではないわけですね。そういった意味では、そういうことまで含めてこういった今後の敷料は不足するだろうと、こういうふうに認識しております。そんなことありませんというのならまた別ですけれども。私は将来的にはこれはかなり不足するのではないだろうかと。近くの町村からもらってくるという手も1つあるかもしれませんけれども。幸い国有林が大きな領域を持っておりますから、そこから出る木材の再利用というのを積極的にここの場合は国有林に対して働き掛ける、そういった考えはどうなのかなということについて、再度質問させていただきたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
やはり新得は、私も山の町だというふうな認識を持っておりまして、そこに携わるかたも多くのかたいらっしゃると思っております。その結果、さきほども地域振興という話ありましたので、本町の持つ資源として有効利用ができるというのは望むところであります。最後、コストの問題とか、いろいろ出てくるかもしれませんけれども、ただ、いずれにしても、資源の1つである国有林、現状の把握はたいへん申し訳ないですけれども、私、勉強不足でよく把握しておりませんでしたので、あらためて現状と今後の推移というものをきちんと把握した上で、今、議員からお話しありました地域振興含めて、有効利用というものを官と民と一緒になってこれからも考えていきたいなと思っております。以上であります。
質問 廣山輝男
よろしくお願いします。最後にこの中で、ちょっと的外れるかもしれませんけれども、当然、国有林野に対する要請といいますか、そういう活動もしていただければありがたいかなというふうに今、第2質問させていただいたのだけれども。それと関連して、あえて申し上げますが、極めて単純なことですが、今回の災害でたいへん国有林野事業、民有地もそうなんですけれども、林道が不通になりました。これは林業生産活動においての影響だけがどうのこうのと言われるのなら、それはそれでいいのでありましょうが、観光だとか、あるいは特にうちの場合は、トムラウシ温泉があるとすれば、例えば登山客はトムラウシ以外はほとんど入山する状況は今のところありません。となると、観光問題、直接東大雪荘への宿泊なども含めますと、たいへん大きな影響が出てくるのではないかというようなことで、私、林野庁とも対応したんですけれども、「3年ぐらいは掛かります」なんて言い方しているんです。全線全部オープンするということは、それでも言っていないんです。一応幹線という道路がありますから、そういうものも修復までには3年は掛かるという言い方しています。私は、そういうことは言っていられないと、もう今年中に全部直して、来年から100パーセント使えるようにしてもらいたいというような言い方、一般的にはできるんですけれども、そういった意味で、林道の不通箇所が民有地も多いんですけれども、町有地もあるんですけれども、国有林の中にもたいへん多くあります。そういった意味では、観光振興とか木材の利活用等々も含めまして、再度、国有林に積極的にこの辺については強い要請をやはりすべきでないかなという感じがしておりますので、ぜひさきほどの問題も含めて、町長のご見解をいただいておきます。お願いします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。台風の被害状況、先般、新聞にも載っておりまして、新得の細かな状況、たいへん申し訳ないんですけれども、私、把握しておりませんので、これ以上答弁できないんですけれども。いずれにしても、早期復旧というのは当然のことだというふうに思っておりますので、その上で地域資源としての有効利用と、これらについて、あらためて国有林の、東大雪支署になるか、札幌になるか、東京になるか、分かりませんけれども、議員からお話しがあったことを含めて、意見交換というのはなるべく早い段階で持っていきたいなと思っております。以上であります。
質問 廣山輝男
よろしくお願いいたします。念のために申し上げておきますけれども、トムラウシ山への林道の通過は可能です。それ以外はダメということで、実態はそうなっています。