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新得町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月17日

地熱開発に伴う初期調査協力への慎重な対応を

2014年6月17日、新得町議会の一般質問で、長野章議員が「地熱開発に伴う初期調査協力への慎重な対応を」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
長野章 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 長野章

それでは、私は今回の一般質問で地熱開発に伴う初期調査関係と、チャレンジショップの今後についてということで、2項目についてお伺いをしたいと思います。まず、地熱開発に伴う初期調査協力への慎重な対応をということで、質問をしたいと思います。1.地熱開発に伴う初期調査協力への慎重な対応を地熱資源は、深さ約3キロメートル程度の比較的表面に近い場所に蓄えられた、地熱エネルギーを資源として利用するものであります。本町の大雪山国立公園トムラウシ地区は、新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施した広域調査で地熱が有望とされた地域であります。そのことから地熱発電所設置に伴う地熱資源初期調査が、電力会社の手によって行われようとしております。4月8日には、電力会社と町の共催による住民説明会が開催され、出席した住民からは、計画の説明を聞いた上で、計画に対する懸念を示す声がありました。今回の事業で、トムラウシ地区が選定された理由として、熱源による新しい火山、地熱兆候、高温泉の存在などが示されました。しかし、予定されている初期調査地については、国立公園第3種、第2種特別地域で、トムラウシ温泉があり、また、国内5カ所しかない原生自然環境保全地域に隣接しております。ほかの調査地でも、これは新得以外というふうに思っていただければいいのですけれども、初期調査といえども自然環境に影響があるとの意見もあります。最近になって国立公園の中でも、自然環境保護の重要度が高くない地域での、条件付きでの発電所の設置ができるよう緩和されてきている状況であります。地熱発電を可能にするためには、高温の熱水や蒸気を安定して噴出させ、大量の温水をくみ上げる必要性から、生産井も次から次へと移動しながらの掘削となり、広大な面積が開発され、自然環境および温泉源にも影響を与えてしまうことが懸念されています。また、計画から実施まで長い年月がかかり、他の自然エネルギーに比べてコストも高くなるとの調査結果もあり、デメリットが多く考えられますことから、本町での計画を断念することを意見として申し上げたいというふうに思います。この計画については、町長はこの事業の初期調査に協力するとの見解を示しておりますが、現在でもその考えに変更はないか、お伺いをしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

長野議員のご質問にお答えいたします。トムラウシ地区における地熱資源調査に関してのご質問でありますが、一般論として、エネルギーの安定供給を行っていくためには、多様な電源を確保することが必要であります。純国産資源であります地熱資源をエネルギー源として活用することは、近年のエネルギー政策の中でも大きな期待が寄せられております。また、地熱資源は再生可能エネルギーでもあり、北海道においても省エネ、新エネの導入促進に向け、地熱についても期待が寄せられており、活用が可能であれば貴重な電源になるものと考えております。その上で、本町のトムラウシ地区におきましては、北海道の中でも地熱資源の有望地域として位置付けられており、昨年5月31日に電源開発株式会社から初期調査を行いたい旨の申し入れを受けたところであります。初期調査の目的は、地下にある高温貯留層の存在の確認とされており、資源の存在と活用の可能性を探るものであります。町としては、あくまでも初期調査の段階であることから、特段の問題はないと考えておりますので、これまで同様に最大限の協力をしていきたいと考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕

質問 長野章

考えが変わっていないということで、お伺いをいたしました。初期調査をしてみないと、いろんなことが分からないのかなというふうな気もするわけですけれども。調査をした結果、取り越し苦労なのかもしれませんけれども、有効でなかった場合は結局、私が考えるのは環境だけが破壊された自然が残ってしまうのかなというのが、まず懸念されます。初期調査でどのくらい自然環境に負荷を与えるのか、説明ではそういうことがないんだというような話もありますけれども、実際的にはやってみないと分からないのかなというふうに思います。町長も今、お話しがありましたとおり、エネルギーの少ないわが国ですから、地熱は数少ない貴重な地下資源で、再生可能なエネルギーであると、私も認識しているわけですけれども。それと、この地熱発電所の設置となると、大きな経済波及効果もあるのかなというふうなことは考えられますけれども。しかし、やはり採掘コスト高というふうに言われているんですよね。どこがというふうになると分からないんですけれども。それから、生物への影響もあるんでないかなと。それから、他の再生可能エネルギーに比べて、やはりちょっとリスクが大きいのでないかというふうなことも言われています。これが、地熱資源を利用して、自然エネルギーを使ってということでありますけれども、しかしやはり、有限だと思うんですよね。無限でないと思うんですよね。ですから、どうしても使ってしまえば減るというようなこともあるかなというふうに思うんですよね。ですから、これは化石燃料でも何でもそうなんですけれども、もうちょっと違う自然エネルギーというのも考えられるのではないかなというふうに、私は思います。それで、大雪国立公園の中でこの事業をやろうとしているわけですけれども、やはり環境破壊が心配かなというようなことも思っています。大雪国立公園を世界遺産に登録して、自然環境を図ってはとの意見があるというふうにも聞いております。どういったところでそういう運動が行われているか、分かりませんけれども、十勝、上川含めてそういった自然を考えるかたたちのお話しだというふうに思いますけれども、そういう考えがあるというふうに聞いています。そういったことから、地熱開発ではなくそういった貴重な世界遺産として登録をしていきながら、環境保全を行うんだというようなことも考えてはどうかというふうに思います。このようなことから、初期調査、事業への協力、町長は見直す考えがないということですから、私の質問はこれで終わりますけれども、ぜひ環境に配慮した調査が、私は行われないことが一番いいかなと思いますけれども、そうはなかなかならないのかなというふうに思いますので、ぜひ慎重な対応をお願いしたいと思います。意見がなければこれで終わりたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

長野議員の懸念する自然環境というのを、いろんなかたからいろんなお話しをいただいておりまして、自分自身でも程度の差はあるかもしれませんけれども、そういった問題は大切な問題だという、そういう認識はしております。しかし反面、あくまでも今回は建設を前提にしたものではないという認識を自分自身ではしておりまして、あくまでも「調査」と。その上で、調査をした結果、次、どうなるかと、少しずつ時間の経過とともにまた違う問題が出てくるかなというふうに思っておりますけれども。いずれにしても、多くのかたたちと議論をしなくてはならないという、それは現実の問題でありまして、関係するかたがたともこれからも議論を深めながら、調査の目的というものをきちんと説明をして、理解を得ながら進めたいというふうに思っておりますので、ぜひその辺もあらためてお話しをさせていただきまして、現状の考え方は変わらないということをあえてまた、申し上げたいなと思っております。以上であります。

質問 長野章

ぜひ、いろんなかたとご相談をされて、結論を出していただければなというふうに思いますけれども。私はやはり初期調査をすると、最終的に設置ということになっていくんじゃないかなということで、その懸念を含めて質問をさせていただきました。

出典:新得町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月17日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる