新得町議会 平成26年第1回定例会 2014年3月17日
新得町教育委員会の自主的判断として「土曜授業」を実施しないこと
2014年3月17日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「新得町教育委員会の自主的判断として「土曜授業」を実施しないこと」について質問し、教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 斉藤仁が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 斉藤仁
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
2.新得町教育委員会の自主的判断として「土曜授業」を実施しないこと労働時間の短縮が社会的に求められ、週休2日制が実施されてきています。文部科学省でも、学校教育法施行規則の条文で公立学校の休日として、「日曜日」に加え「土曜日」とし、学校週5日制が導入されてきました。例外的に一部、学校週5日制を進める立場の中で、「授業参観や運動会・学習発表会・文化祭など地域・PTA活動、保護者との関係でこれまで実施したものに限る」として、土曜日・休日の活用が一部ありました。しかしながら、26年度から文部科学省は「土曜授業」を予算化するなど具体的な実施を通知して、北海道教育委員会も道内いくつかの地域で実施する考えと聞きました。これを受けて、新得町でも26年度から一部の学校で実施されると聞きました。その経過はどうなのかということを1つ目に、あくまでも教育委員会の判断で実施されるものなのか、お聞きしておきます。当然、これは例外的なものを除き、新年度からというようなことを前提にしてお聞きするところであります。2つ目に、土曜授業については「学校週5日制」の立場から取りやめるべきと私としては考えているのですが、教育委員会の考えを伺います。
答弁 教育委員長 廣瀬顯嗣(教育委員長は2014年3月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。土曜授業の実施についてでありますが、文部科学省では、平成25年児童生徒の土曜日の過ごし方についての全国調査の結果を踏まえ、子どもたちの成長にとって土曜日をこれまで以上に充実したものとすることが肝要としております。このため、学校・家庭・地域の三者が連携し役割分担をしながら、学校における授業、地域における多様な学習や体験活動の機会の充実などに取り組むべきであり、「土曜授業」については、学校において子どもたちに土曜日における学習機会を提供する方策の1つとしてとらえ、その推進を図ることとしております。平成25年11月、学校教育法施行規則の改正により、公立学校において、当該学校を設置する地方公共団体の教育委員会が必要と認める場合は、土曜日に授業を実施することが可能であることが明確化されました。これを受け、北海道十勝においてもモデル事業としてまさに学校・家庭・地域が一体となり推進している、「全町教育の町」新得町に照会があったところであります。新得町においては、町長公約でもある全町教育の推進も、平成20年に事業の前身である「学校支援本部事業」を経て、新得町全域にわたる「全町教育」と改め、4年目を迎えているところであります。学校・家庭・地域が連携して「新得の子どもは新得で育て上げる」との旗印のもとに進めてきておりますが、各種事業の参加は希望者のみ、学校における活動は子どものみであり、今後は一歩進め、土曜日における授業においてもすべての子どもとその保護者も、そして、地域のかたがたも一体となり、共有する時間と場が必要と考え、かつて学校支援本部事業のモデル校として経験のある新得小学校において、土曜授業のモデル事業として実施しようとしているものであります。実施にあたり、議員のご指摘のとおり、「週休2日制」に伴い、スポーツ少年団活動や個々人の活動も土曜日に多いことから、その調整や配慮が大きな課題となっており、さらに教職員の勤務体系も十分に考慮していかなければならないと考えております。現在、十勝教育局と調整中でありますが、3月から7月までの準備期間を経て、8月より月1回ぐらいで実施を予定しております。以上であります。[廣瀬顯嗣教育委員長 降壇]
質問 廣山輝男
今、回答をいただきまして、いろいろ授業としての位置付けは「モデル事業」ということなんですけれども、私の受け止めは「本格授業」に入る前段の取り組みかなというようなことで受け止めざるを得ませんが。今の回答の中で、さまざま、この土曜日については、日曜日もそうだったのですが、子どもたちのスポーツや文化活動、家庭、地域、いろんな形で活用されるべきことで、そういう意味ではこの週5日制が実施されて、既に12、3年になると思うのでありますが。まだ軌道には乗っていないように見られますが、かなり推進されてきたような感じが現実としてはしていたわけです。それが端的に言えば昔の、いわゆる「学校週6日制」みたいな形に移行するような、今はモデル事業として実施されるわけでありますが、私としては、どうしても納得できない趣旨で今回提起したのですが。どうしても、この土曜授業を復活せざるを得ないというのが、うちでは今、全町教育がどうのこうのということがあります。あるいは学校と家庭、さまざまな協働事業みたいな位置付けで、そちらのほうではいろいろと説明がされているわけでありますが。これからもやはり、地域の皆さんと子どもたちが、本当にスポーツや文化、さまざまな活動で学校以外のところでもやはり、積極的に子どもの育成のために充実させるということも必要だし、学校関係者にしてみれば、月曜日から金曜日のいわゆる授業というのは、かなり過去から見れば拡大してきております。そういった意味では、たいへん先生の負担も極めて高くなるということも、私としては受け止めているわけです。そういった意味では、この関係についてはどうしても納得しないわけであります。全町教育が1つの指針みたいなことを言っておりますけれども、たぶん十勝では今回、新得の1カ所というように聞いております。なおかつ、説明はまだありませんけれども、新得町内の中でも、学校は小学生にしてみれば一応3校あるわけですが。それが新得小学校というように私どもは承っております。そういった、「モデルだからそれでいいんだ」ということもひとつあるのかもしれませんが、なぜそうなっているのかということについて、もう少しお話しをいただかなければ、なかなか納得できないところであります。それから、「土曜授業」という位置付けでありますから、今後は今まで月曜日から金曜日までやった授業が、当然土曜日に繰り入れられるというか、付加されてくるということも必至な条件であります。当然、今までも私たち地域の、いわゆる皆さんの協力ということで学校に対する支援というような形で、昨年も普通の日ではありましたけれども、体験学習などにも私たちも協力した経験もあります。そういったものが今度は、今の説明ですと普通の日は別にして、土曜日にそれを重点的にやっていくようなことになるのかどうなのか。一部の協力する立場のほうからすれば、そのほうが都合がいい場合もあるのかもしれませんけれども、そういった問題ではなく、やはり地域との関係よりも学校の授業をやはり土曜日に固定化していくというような1つの方向性が、この中には入っているんじゃないかなという感じがたいへん危ぐされますので、そういった意味では、こういった土曜日の授業の復活といいましょうか、そのことについては私もあまり納得しないのですが、なぜこのような形になってきているのかということについて、やはりもう少し説明していただきたいと思います。併せて、国も今年から土曜授業ということで、これは今の段階ではまだ「通知」という方策しか言っていないんですけれども、推進事業として2億円だとか、教育支援で18億円だとか、トータル的には20億円ぐらいのお金を予算化して、土曜授業の推進に国としても予算化しているような状況もあります。そういった中で、例えば非常勤講師、外部人材、民間事業者の支援を受ける等々のことを求めて、こういう予算化もしているようでありますが。こういったこともするということは、一方では授業も1つ、一般的にこれには入ってくるだろうとは思うんですが。しかし、地域のさまざまな課題、あるいはここで言えば去年やったような郷土の研究会の皆さん、私はそばの関係で協力したことはありますが。おもしろ調査隊の皆さんにも協力いただいて、去年の例ですと普通の日、火曜日だったと思うんですけれども、やった経験もありますが。こういったものも、当然今度は土曜日に固定していくような意味合いで私は受け止めたのですが、この辺の関係についても今一度詳しく説明していただきたいなと思います。
答弁 教育長 斉藤仁(教育長は2016年6月まで)
お答えいたします。土曜授業につきましては、さまざまな課題がありますので、学校、保護者、各種団体と協議しながら、全町教育を推進する町のモデル校として土曜授業を実施し、メリット・デメリットを精査し、今後の実施に対応していきたいというふうに考えております。教職員の勤務の関係につきましては、今までと同じような運動会などの休日勤務と同様に、振り替えにより休日に対応していくことになってございます。その実施にあたりましては、今までは授業日の前後でありましたけれども、さらに、長期休業中、あとは春休み等の休み期間においても取得も可能となってきており、振り替えを確実にやれるようになっております。また、これまで全町教育の取り組みを進めてきておりまして、全町教育のコーディネーターなど支援体制も整ってきており、地域の教育力を生かして、教職員の負担に配慮して実施できるというふうに考えております。それから、土曜授業の内容でございますけれども、これまで月曜日から金曜日までに実施してきました体験学習ですとか、学校行事を土曜日に移すことになりますので、月曜日から金曜日までの時数は少なくなって、時数に余裕ができるということであります。それから、新得小学校をモデル校にした理由でございますけれども、本来であれば全町教育の趣旨から言えば、全校での実施が望ましいというふうに考えておりますけれども、新得小学校につきましては、学校地域支援本部事業のモデル校として実施しておりまして、ボランティア活動の実績もあり、協力体制が整っているということで今回、新得小学校をモデル校として試行することにしております。それからこの授業の関係ですけれども、子どもたちに必要な教育活動というふうに考えておりまして、子どもたち全員が参加をして、そして家庭・地域が一体となって参加できる場所づくりを整えたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。以上です。
質問 廣山輝男
いろいろとご説明いただいたのですけれども、私はあまりよく理解できません。しかし、どうしてもモデル事業としてやりたいということらしいのですが、私としては納得しないんですが。基本的なことを2つほど伺います。「学校週5日制」については、全然変わっていないですよね。この事業が実施されるにしても、学校週5日制という部分については、既に法でも過去に決まっていますから、このことについては変わっていないという認識で受け止めていいかどうかというのが、ひとつ最後に承っておきたいということと。それから教育委員会の判断でうんぬんと、今のモデル事業であろうが、どういう事業であろうが何でもいいのですけれども、そういうことで今回提起されたと。私自身、この問題について質問しようかしないか迷ったんです。なんとなれば、今年の執行方針の中では、教育委員会の中からこの問題については、提起が率直に「遅くなりました」と言えばそれまでですけれども、ありませんでした。しかし、私はその辺でさまざまな道教委の状況も承っておりますから、当然十勝のどこかでこの事業はあるのかなと。私が聞くところによると北海道では14地区で、場所によってはその14地区の中ですが、その町村においてはすべての小学校でやるということもあります。したがって、この辺はまさに教育委員会の判断なんですけれども、そういった、「その程度の」というのですか、私の受け止めが悪いのかもしれませんけれども。その程度の内容だったということで、程度もどのくらいあるのか分かりませんが、執行方針の中で提起しなかったのかどうなのか。最後の教育委員会の姿勢について、今回は疑問だったものですから、最後にこの2点について伺っておきたいと思います。
答弁 教育長 斉藤仁(教育長は2016年6月まで)
お答えいたします。学校週5日制につきましては、学校・家庭・地域の三者が連携をして、役割を分担しながら社会全体で子どもを育てるという理念で導入されておりますけれども、土曜授業においても、これまでの理念と変わらないことで取り組むこととされております。しかし一方では、土曜日を必ずしも有意義に過ごしていない子どもが少なからず存在するという指摘がありましたので、今回、文科省のモデル事業として取り上げております。また、町内におきましては、今年の全国学力学習状況調査が行われまして、その中で土曜日の過ごし方ということで調査が行われました。町内の6年生の結果でありますけれども、土曜日の午前中で、学習塾や学校以外の場所で勉強している子が2.3パーセント、習い事やスポーツに参加している子が18.2パーセント、両方合わせて20.5パーセントとなっておりますけれども、全国平均から見ると下回っております。また、家でテレビ、ビデオ、DVDを見ていたりゲームをしていると答えた子どもが22.7パーセント、家で過ごしている子が13.6パーセントとなっておりまして、新得の子どもにつきましては、土曜日に地域における学習やスポーツ、体験活動に参加する子どもが少ない傾向にあります。このようなことから、うちのほうでは土曜授業ということで実施したいというふうに考えております。あと、今後のことになりますけれども、さきほどから課題がいっぱいあるという話をしておりますけれども、今後につきましては、教職員をはじめ保護者、少年団等々の関係団体に説明を行いまして、十分理解を得ながら進めていきたいというふうに考えてございます。以上です。
答弁 教育長 斉藤仁(教育長は2016年6月まで)
今回、執行方針には載りませんでしたけれども、局のほうから土曜授業の実施ということで、新得町に要請がきております。これにつきましては、新得町が全町教育ということで、児童・生徒・保護者・地域を含めてそういう取り組みをしているということで、新得町に要請がきたのが今年の1月下旬ということになっておりまして、今回の執行方針には載せることはできませんでした。さきほどもお話ししましたけれども、学校週5日制についても、これからも継続されるというふうに考えております。〔廣山輝男議員 降壇〕