新得町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月14日
野生動物管理および生態系の保全に向けた取り組みについて
2012年9月14日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「野生動物管理および生態系の保全に向けた取り組みについて」質問し、町長 浜田正利、教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 山本均が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 山本均
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
2.野生動物管理および生態系の保全に向けた取り組みについてそれでは、2項目めに入らせていただきます。野生動物管理および生態系の保全に向けた取り組みの関係についてお伺いします。1点目に、北海道では、農林業被害や交通事故の回避ならびにエゾシカの有効活用に向けたエゾシカ捕獲方法を定めた「エゾシカ対策条例」、これはまだ仮称でありますが、を定める策定作業が進められていると聞きます。食害やエゾシカ肉利用拡充に向けた対策としては理解できますが、2013年度制定を目指しているとされています。推定65万頭にまで増えたエゾシカを40万頭以下まで減少させたい設定目標はまだ50パーセント強までしか達成できていないと、こういう現状打破に向け条例化を急ごうとしているようです。しかしながら、その捕獲方法がちょっと具体的ですが、銃の夜間発砲・消音機付き銃を認めると。それから、これは私の解釈ですが、餌付待ち伏せ銃打ち方式、これはアメリカで導入して具体的にしているシャープシューティングというのですが、等々で、極めて危険な行為を認めようとしているというふうに思われるわけです。囲み網方式が普及しつつある中、捕獲方法の環境づくりは多少普及しつつある中で、今後のエゾシカの捕獲等管理に向けた新たな動きに対する新得町としての対応ならびに対策を1点目には伺いたいと思います。2点目に、また一方、北海道では生態系保全の基本的な対応として「生物多様性の保全に関する条例」、これも、仮称ですが、条例化に向けて2012年度中に制定の動きがあります。昨今、アライグマや鳥類、ザリガニ類などにも本来北海道には存在していなかったものが侵入して生態系への悪影響を与えているところでありますが、基本的には一定の規制は私は賛成するのでありますが、しかしながら、例えば新得町では十数年前に、当時の議会答弁から理解しているのですが、教育的に捉えながら保存活動してきたヘイケボタルの扱いが、本来的には特定外来種扱いされている中、今後の対応が不安視され、結果として規制の対象に成りうるのかどうか、新得町としての対応が問われますが、今後条例化の対応も含め具体的取り扱い、ならびに今日までの調査・管理等取り組み実態も含めてお伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
廣山議員にお答えいたします。本町においてのエゾシカによる農業被害額は、平成22年度で約5,700万円、平成23年度においてもほぼ同額というふうになっております。有害鳥獣駆除については、毎年度猟友会や関係機関と連携を図りながら銃器による駆除と囲いわななどで実施してきております。実績といたしまして、平成22年度のエゾシカ駆除は510頭、23年度におきましては416頭ということで捕獲しているところですが、結果として、なかなか農林業被害というものの発生はあまり大きく減っていかないという状況であります。さて、ご質問にあります、北海道において2013年度中に制定を目指している「エゾシカ対策条例」、仮称ではありますが、推定65万頭まで増えたエゾシカを40万頭以下にするための素案づくりが進められております。現在、北海道環境生活部環境局エゾシカ対策室が中心となり具体案の策定に向けた基本的な考え方を作成するため、エゾシカ対策に係る課題や取り組み方法につきまして、各振興局ごとに地域の実情を踏まえた意見交換会を開催しております。本町といたしましては、道条例制定に向けた素案の内容について情報収集をし、地域に合った条例となるように積極的に意見交換をしてまいりたいと考えております。特に、廣山議員が懸念されております、銃の夜間発砲や消音機付き銃を認めるなどに関しては、北海道としても現行の法律で規制されている事柄を条例に盛り込むことにはならないとの見解を持っているとお聞きしております。今後の効率的な駆除を図るために仮に法改正がなされた場合には、安全性を最優先にした地域に合った方法等について、意見の反映をお願いしてまいりたいと考えております。2点目のホタルの関係につきましては、教育委員長のほうから答弁をいただきます。〔浜田正利町長 降壇〕
答弁 教育委員長 廣瀬顯嗣(教育委員長は2014年3月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。ホタルの保護・保存に関する経過でございますが、平成17年度に、ホタルの調査・保護活動などを目的とした「しんとくホタル保存会」が町民有志により設立されました。また、町としても、ホタルの生息状況等を把握する目的で、4年間にわたり、保存会に、生息環境調査業務を委託しておりました。保存会については、その間の調査で、生息地における自然環境や発生状況はおおむね把握できたとし、一定程度の成果を得たとのことから、平成20年度をもって組織を解散しております。町に提出された調査報告書には、ホタル保存基本計画の概要、生息地位置図、各生息地における日ごとの個体数調査結果などが記録されております。現在、町内では、ホタルの保存活動に取り組んでいる団体はありませんが、個人で観察をされているかたもいらっしゃり、今年もヘイケボタルの発光を確認しているとのお話しを伺っております。なお、町内のヘイケボタルについては、ほかの地域から持ち込まれたものではなく、もともとその地に生息していたものと伺っております。以上であります。
質問 廣山輝男
エゾシカの条例制定の関係です。今、町長からもご答弁ありましたように道の見解も含めてご回答いただいたのですが、私は、今回取り上げたのは、たまたま、北海道新聞なんですけれども、1月18日にそういうニュースを見て、かつ、そこには今私が冒頭申し上げたように一定の今までにないような条例をつくって、いわゆるたくさん捕ろうという、目標に向かって捕ろうということなんですが、そのほうが捕りやすいというような、捕獲しやすいということだったので、これが条例化されるとたいへんなことになるなと思いつつも、一方では狩猟法がありますから、いわゆる国のですね。今は、もちろん夜間は禁止されておりますから及んで、太陽が没する寸前から禁止されているんですけれども。当然、そういった国のルールの改正がなければ、これは実現しないのも当たり前なことなんですけれども、しかし、それを乗り越えてまでも、国に要請をしてまでも実現しなければならないぐらい、北海道におけるエゾシカのいわゆる被害といいましょうか、食害等々は深刻なんだぞということを一応担当としては描くのかもしれません。したがって今の段階では、そういうことは見解からするとないということでいいのでありましょうが、いずれにいたしましても、エゾシカがそれだけ大量にいることは事実でありますから、これを今、条例化するかしないかはちょっと別のところに置いといて、具体的にやはりシカを大量に、かつ、ある程度現実的にも対応できるような策というのも一方では求めていかなければならないと思うわけであります。私自身は、一部、一昨年あたりから始めたのですが、この地区も、町有林関係はどうか分かりませんが、林道の除雪を一定程度やることによって、ハンターの皆さんがそこまでいわゆる車で行くわけですから、捕獲しやすいし、運び出すのもしやすいというような一定のメリットがあるということで、一部の国有林等では実施しているという話も聞いております。また、その成果も出ているというお話しもあります。したがって求めたいのは、ここは国有林がたいへん多いんです。確か推定で、この新得町内にある国有林の林道はたぶん400キロぐらいあるんじゃないかと思うんですね。すべて除雪すれなんていうことは、それは無理なことなんです。しかし、里山近くぐらいは、あけられることによってシカの捕獲条件がやりやすくなるということであります。そういった町有林の林道もありますけれども、その辺も含めまして、今後そういった林道の除雪について積極的にやるような関係機関も含めて要請していくようお願いしたいところでありますが、町長のご見解を伺っておきたいと思います。それと、このホタルの関係ですが、もともといたと言えば、もともと知らないところにいたと言っても、誰か持ってきたものだという経過もないわけであります。ただ、専門家の話ですと、北海道の場合は釧路湿原にその兆候はあったということは聞いておりますが、だいたい外来種だということは何となくみえているわけです。そういう生物多様性の、条例を作るか作らないかというのはちょっと別にしても、一定の調査をしたのですが、教育的な視点も含めて取り組んできたわけですから、今後この扱い、それは個人で楽しんでいることは、それは否定しませんから、行政としてこれをどうやろうとしているのか。ただ、好きにやってくださいだよと言うのか。せっかく4年間も調査して、ヘイケボタルのいる場所は公開しておりませんから、それはそれでいいんですけれども、今後の扱いについて行政は関係ないよと言うのか。いやいや待てよと、これだけ話題になってくると、一定の、その規制とかそういうことじゃなく、保存活動ということで対応したと私は認識しておりますから、そういった意味での今後の対応について行政としてどうするのか、その辺について最後に伺っておきたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。林道の問題につきましては、いろんなかたと相談をして、必要であれば管理をしているところにお願いをしていきたいというふうに思っております。その上で、私やはりエゾシカというのは、どのくらいの頭数が適正な頭数か私は分からないですけれども、仮に40万頭が適正だとしたら、少なくとも、この25万頭は多いわけですから、その25万頭を、年数を定めて、きちんと捕獲できるようなそういう施策を私は打つべきだという立場で北海道のほうに発言をさせていただいております。その上で、今度方法論ですけれども、銃ですから専門的なかたが対応しているというふうに思っておりますので、私、何が危険なのかたいへん恥ずかしい話よく分からないんですけれども、仮に安全であれば私は夜間でもいいんじゃないかなという立場も持っています。また、よく言われるのが、日の出から日の入りという問題も多少はずれてもいいんじゃないかなというふうに思ったりも考えたりもしています。また、町村長の中では、自衛隊にお願いをして一定期間駆除するべきだと、そういう意見もありました。いずれにしても、各町村それぞれでいかに減らすかということで悩んでおります。ぜひ廣山議員のほうも、林道の除雪も、これはこれで私もいいことだなと思いますけれども、ほかの行為が本当にだめなのかどうなのか、私、目先は分からないですけれども、私は安全な部分もあるんじゃないかなという、そういう認識をしているということをあえて申し上げまして、答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 山本均(教育長は2012年9月まで)
お答えします。はじめに、新得町の自然環境とか歴史的遺産を大切にします姿勢につきましては、議員も所属しております各種団体のおかげというふうにあらためて感謝申し上げるところでございます。このご指摘にあった自然環境につきまして、これを守るためには、人為的に保護する場合と、あるがままの姿にするという2つの方法があると思うのですが、ホタルに関しましては、昔から人の手が加えられていない環境の中で生息してきた生き物なので、あえて自然のままにしておくことが望ましいという結論でございました。そのため、生息地は7か所あるのですが、これも公開しておりません。その活用にも至っていません。その後の調査もしておりません。ただ、ご指摘のように、黙っていていなくなったら困りますので、そういった意味では今後、関係部署とも取り扱いについては協議したいという必要性は感じております。以上です。
質問 廣山輝男
確か最後ですよね。どちらも条例化の問題から出発しているんですけれども、いずれにいたしましても、自然の対応の関係が非常に多いので、たいへん新得町だけでうんぬんというものもなかなか難しいものがあるんですけれども。現実この新得町内で、今のシカの問題についてもたいへん大きな被害を受けているわけですから、そういったものの積極的ないわゆる捕獲にあたっての政策というのも具体化していかなければならないのも分からないわけではありませんが、しかし、危険な行為は私は決してよくないということは申し上げなければなりませんが。いずれにしても、さきほどの除雪の関係については、できるものからひとつやっていただければ、多少なりとも波及するのではないかと、一定程度の影響は出てくるのではないかとは思っておりますので、その後またよろしくお願いしたいと思います。ホタルの関係については、取り扱いとしてはしていくような姿勢は示していたんですけれども、これは12年度中にもう既に条例化する動きであります、率直にね。となると、当然その調査というのは、現実にいるとかいないとかという、これはホタル以外のやつも生物多様性の中ではあるようにも聞いております。内容は別にしてもね。ただ、たまたま私、今回はホタルについて取り上げたわけですけれども、そういった関連も含めて、行政の中でも十分なる調査・研究というものも含めてやっていってもらいたいということを最後に申し上げて、きょうは終わりたいと思います。よろしくお願いします。