新得町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月14日
屈足地区への医師招へいの取り組みと新得町の医療体制の整備について
2012年9月14日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「屈足地区への医師招へいの取り組みと新得町の医療体制の整備について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
私から、2項目ご質問させていただきたいと思います。1.屈足地区への医師招へいの取り組みと新得町の医療体制の整備についてまず1項目め、屈足地区への医師招へいの取り組みと新得町の医療体制の整備についてご質問させていただきます。平成19年9月30日屈足医院が閉院し、ほぼ5年を経過しています。この間、屈足地域は生活の基としての医療の保障に向け早急に医師招へいを求め、「医療と健康を考える会」、これは私たち4人の町議会議員も入っている組織でありますが、その中で私は一応事務局も担当しているということですが、医師招へいへの集会や町長への要請、住民アンケート調査など町民要求や意思を確認、早期解決へ医師招へいを強く求めてきています。この間、町長は医療体制の整備にあたっては、住民生活の近いところに医療があることが望ましいとした基本的な考え方を持ち続けてはいますが、今日まで5年を経過しつつあるとき、極めて不満ではありますが具体的成果が見えていない状況です。今後一段と地域の切望に応えることを強く強く求めることを受け止めていただき、今日までの取り組み状況と今後、基本姿勢を変わらないとして、具体的取り組み姿勢について伺っていきたいと思います。なお、屈足として医師招へいを求める住民アンケート調査を5月2日から5月25日までの535世帯を対象に実施しまして、6月上旬にその集約がなされ、63.9パーセントと住民の切実な実態も含め高い回答率を受けています。具体的な項目の集約として、屈足に直ちに医師招へいをというのが30パーセントありました。新得町全体で解決をというのが34パーセント、その他、町村にこだわらず、さまざまな町村の協力も得て、毎日屈足に出張往診でも良いからというのも36パーセント、だいたい3対3対3という割合でしたが、医療の確保も含めた医療体制の整備を強く求めているという実情が明らかにこの調査からされたということです。行政側にもこの調査内容は報告されているのでありますが、5年という経過、高齢化の進行、アンケートの中でも医療を受けている者、これがたいへん高くて62.7パーセントと、こういう受診からも医師招へいへ早期解決を図られるよう最大限の努力を強く要請しなければなりません。以下具体的に何点かあるのですが、屈足地区に医師確保の基本姿勢、これは町長は変わっていないということですが、あらためてお願いします。そして2つ目に、アンケート調査から町民の要求・意見等へのご見解をいただければと。3つ目に、今後の具体的な取り組み課題と姿勢はどうなのかと。4つ目に、どうしても新得町全体の問題として、医療体制の充実策、当然屈足地区についても関係するだろうと思いますが、そういった充実策についてはどうかということについて。以上4点伺います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。屈足地区の医師が不在になってから5年ということでありまして、なかなか体制が整わないことにつきまして、たいへん申し訳なく思っているところであります。この間、私どもの努力が不足していたかもしれませんが、結果として医師の確保には至っておりません。昨年、地域有志のかたがたにより「地域医療と健康を考える会」が設立され、今年5月に実施されましたアンケートからも多くのかたから医療体制の整備の要望があることを感じているところであります。そこでご質問にある、屈足地区に対する医師確保の基本姿勢でありますが、従来からの基本的な考えと変わらず、住民生活の近いところに医療があることが望ましいと考えておりますので、医師確保に向け今後も努力を続けてまいりたいと考えております。次に、アンケート調査に対する見解でありますが、約5年が経過し、さまざまな意見がありますが、冒頭にも述べましたが医師の確保を求める声に応えることができず申し訳なく思っているところであります。今後の具体的な取り組み課題と姿勢についてでありますが、医師の確保は、本町のみならず、日本各地で医師を含めた医療スタッフの確保に苦慮している実態がありますが、それぞれの自治体、医療機関での対応では限界もあるのではと考えている部分もあり、国策として制度設計ができないか話題にもなってきておりますので、町村会や関係者とも議論を深め、引き続き医師確保に向け努力を続けてまいりたいと考えております。最後に、新得町全体の医療体制の問題でありますが、この間、新得町におられる既存の先生がたとも、いろんな意味で協議をさせていただいておりまして、新たに開業する先生、医療機関に対する開設の支援、もしくは既存の医療機関に対する医療施設・機器等の支援と、そういったものを行ってきているところでありまして、今後につきましても、医療体制を継続することを前提に、必要があれば新たな制度などの創設などについても考えていく必要があるんじゃないかなというふうに思っております。また、昨年11月に新得町地域医療介護協議会から「医療・介護の連携に向けて」とした提言をいただいておりますので、可能な限り実現に向け取り進めることが医療体制の充実につながることと考えているところであります。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕
質問 廣山輝男
町長のご答弁は従来の姿勢と変わらないということでありますし、当然5年を経過しているという状況ですから、一定の反省といいましょうか、実現に至らなかったことについてのご見解までいただいたのですが、この医療問題については、とにかく早期に解決していく以外に道はないというのが率直な地域住民の認識ということは言うまでもないわけであります。私たち、このアンケート調査をやるときには、既に、今年の5月、4月段階から議論しているんですけれども、4年経過している中で、やはり住民の中にもさまざまなご意見が顕在しているという実態も、やはり率直に住民の状況というのも学んでおく必要があると。そしてお互いに、2つ目には、どうしても医療というのは、単にそこに医者が来るから患者と医者ということではなく、地域の生活圏の問題として、命の問題は当然ですが、お互いに医療と住民とがいろんな意味でのキャッチボールができる、あるいは予防医療も含めて、場合によっては住民側のほうから医者と共に運動展開したり、病気だとか、今は介護の問題までありますから、そういったところまで対応できるようなシステムというのもやはりあってしかりでないだろうかというようなこともかんがみながら私たちは調査したところであります。現実やはりそんなようなアンケート集約状況も見えてきたのではないかと思うわけです。率直に私の見解としては、60パーセントを超える、いわゆる回答率、回収率というのか、これは率直に私は高かったなと思っています。つまり、それだけ住民の皆さんは、当たり前ですけれども関心の高さといいますか、あるいは、場合によっては切実なご要求という、そういったものがあると。だから、なんとかしてくれという期待の高さもこの集約する中から表れてきたのではないかということです。それから2つ目には、4年経過したわけですから、もうあきらめている人もかなりいるということですね、率直に。したがって、当時はまだ新得のサホロクリニックに医者が来るとか来ないとかほぼ見えた段階でしたけれども、新得町全体の医療については本当に心配しているかたもいるわけで、そういったものも含めて、新得全体で解決するというのもやはり結果として3割ぐらいいいたことからいうと、やはり考えていかなければならないのかなという意見もあったということです。それから3つ目に、やはり第一条件、どこの自治体もそうなのかもしれませんが、いわゆる内科的な医療といいますか受診といいますか、こういったのは62.7パーセントもあったんですね。私たちはせいぜい40パーセントぐらいかなとはみていたんですけども、それほど多くの人たちがやはり医療というものに対してかかわらざるを得ないという、そんな実態もある。そういう中で、最近ですと高齢化とか、あるいは辺ぴな地域ですから通院問題だとか、あるいは今度は退院後のリハビリ等、こういった問題についてもやはり互いにご指摘とかご要求がある。こういうのもあります。そして最後の4点目には、これは建設的な意見ということで私はうれしく思ったんですけれども、やはり医療という全体を見た場合に、予防というのは極めて大切だと。だから行政に対しても、保健師となんとかよりまだ充実させて、地域の皆さんのいわゆる病気になる前の状態というのも学んでいったり、その対策というのもやはり積極的に取り組む必要があるというようなこと。そして現実には、さきほどの一部と重なりますけれども、リハビリ施設等もやはり置いてもらいたいというのも結構あったと言わざるを得ないのかなと思っております。そういう中で、せっかくの機会でありますから、アンケート等の集約の中から具体的な、いろいろ回答を単なるマルバツでなく筆記する場所があったわけですけれども、そういった点が何点かありますので、ちょっとお話しさせていただきたいと思います。厳しいご意見も出てくるかもしれませんが。「行政の取り組みは見えない」と、「なぜ町立病院がないのか」と、「民間の病院に頼っているだけでは何を考えているのか分からない」と、「ますます屈足は受診困難者が増えると思う」と、「自家用車で通えるうちはいいが、そうでなくなったとき不安だ」という住民のご意見もあり。2人目をご紹介しますと、「私は、昨年引っ越ししてきた」と、「自分で運転もできるので、具合の悪いときは新得の病院に行っています。より切実に思っているかたの考えを優先してくさだい」と、「電話1本で、例えば福祉タクシーも走らせる方法なども実現可能な政策ではないか」と。今の屈足のおかれている状況ね。したがって、「安心できる屈足地区になってほしい」というふうに望んでいるかたもおられます。あるいは、具体的に、すべてを読みますと個人名まで明らかになりそうなものですから、多少注釈しながら説明させていただきますが、「私は母と一緒に暮らしていますが、母は認知症で他の施設に入っております。そして、弟たちもいるのではありますが、生活、いわゆる収入の関係があって札幌近辺に住んでいる」と、「母の気持ちとしては、ずっと屈足にいたい」と、「しかし、近くの個人の車に乗って私はその母を見舞いに30分くらいかけて行くのですが、認知症でも、物が盗まれたとか、お金がなくなったとかいうことをその施設に言って、たいへん迷惑をかけている」と、「たいへん近所のかたにも迷惑をかけ、今現在ほかの施設でお世話になっていて、毎日リハビリで本人は頑張っています」と、「何があっても病院が近くにあったらいいな」と、「バスは乗ることは無理です。テレビを見て、親を殺す気持ちも分かるような気がします。本当に大変です。病院が早くこの地にあれば、いい結果を楽しみにしております。よろしくお願いします」と、切実に具体的に書いております。また、「介護医療タクシーの導入なども検討してはどうか」というふうに具体的に問題提起しているかたもおりました。それから、きょうの町長からのご回答もありました介護との関係もありますが、「行政と民間がもっと密接な関係を維持して、介護や医療、そして検診体制を強く求めていきたい。住民側も可能な限り福祉関係において協力姿勢がほしい」と、「今、全町教育ということが取り組まれていますが、新得町も全町健康推進づくりなるものもどうでしょうか」というふうに問題提起されているかたもおりました。また一方、「介護施設を造るとたいへん大きなお金がかかりますが、しかし私は、介護4と5のかたが入居できるのですが、5年を待っても今まだ無理なので、でも若いかたがたが働ける場所がないのが残念です。私は、まだ年金が6万や7万円ですから、弟から、家族から1万円ずつ送ってもらって、なんとか灯油だとか下水道とか固定資産、そういったものを払っているが、このまま病気になっては、あるいは病院も遠いということでは、もう極めて不安です」というように。そして最後に、「特定健診では、受診内容が足りないのではないでしょうか。心電図や胸部レントゲン等も新得町独自の項目として含めたらどうでしょうか」と、「今のままでは健診を受けていなくても、まあいいかとなってしまう」と、「市街地でないところに居住している高齢者に、定期的に保健師や看護師が無料相談するなど医療医師以外の対応も考えてはどうか」と、こういったつもり病院が今、屈足にありませんから、そこからそれをベースにして、住民の皆さんは考え思いつつ、この具体的なアンケート調査にお答えしていただきました。今回びっくりしたのは、個条書きにする欄を小さく作ってしまってたいへん申し訳なかったんですけれども、なんと100項目ほど今回のアンケート調査で集約されていたということであります。町長からもさきほどご見解いただいたのではありますが、いずれにいたしても、今、屈足地区の関係では、やはり早期に医療を整備してほしいというのは言うまでもありません。アンケートの中でも具体的に、例えば福祉タクシーだとか、いろんなものがほしいというようなことも言われておりましたけれども、今何点かお話ししました関係も含めて町長の見解もいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。医療問題、地域にそういうものがないということに関しては、この間基本的な姿勢ということでお答えをしたとおりであります。その上で、医療機関があれば解決することと、医療機関があっても解決できないこと、町立病院が解決できることと、町立病院でも解決できないこと、やはり私はいろいろあると考えています。そういった上で、それぞれのかたがたが望む行政サービスと必要なサービスをどう確保していくのか、これは最大限努力をしなければならないというふうに思っています。しかし、その前提になる、かかる費用というのは誰が負担するのかということも、やはりどうしてもわれわれ考えなければならない。このサービスというのは、屈足地区だけの問題ではないし、全町的に、中で相当市街地から遠いかたもいらっしゃると、そういったことも考えていかなければならない。言い訳になるかもしれませんけれども、そういった全体の中で、どうバランスをとりながら必要なサービスを確保していくのか、そういった意味で担当のほうも相当悩んでいるかなというふうに思っております。その上で、私の考え方ということになるんですけれども、やはり地域でこれからも進むということは私は大切なことだというふうに思っておりますので、そういった意味でぜひそういう思いが少しでも前に進むように今の段階、努力をしていくとしか、ちょっと極めて抽象的な言い方かもしれませんけれども、今の私の中で考えられる答弁というのはそれしかないということで、答弁とさせていただきます。
質問 廣山輝男
確かにいろんな困難な課題があるということは言うまでもないのでありますけれども、いずれにいたしましても命の問題であります。なんとしても実現できるように、努力はするということでありますけれども、最大の努力を、私もこの場では年内に一定の結論を出せるぐらいのことで頑張っていただければありがたいのではありますが。とにかくにも今、さきほどのご回答の中でも、いわゆる懇話会、解散した部分ですね、そして11月、介護協議会の提言もあったのでありますけれども。ある自治体で、これもまた広島県のお話しですけれども、医療と介護の連携ということで、そのお医者さんはケア会議というのをつくったのでありますが、医療や福祉職の人、それから民生委員も入ってもらって、例えば独り暮らし高齢者、あるいは地域を熟知している民生委員の役割、こういったものも大きいから、そういう体制の中でさまざまな体制、ケア体制をつくっていったらどうかというようなことで、具体的に取り組んでいるのもあるように聞いています。最近、医療と介護、こういったものは密接に国のほうでも取り組まれるということでありますが、とにかくにも医者がいなくてはどうしようもないという部分もないわけではありませんけれども、今、新得町で取り組もうとする新得全体の取り組みの1つとしては、こういった問題についても、ひとつ積極的に取り組んでいただけるよう、どこまで進んでいるのかよく分かりませんけれども、その辺のご見解があればありがたいと思います。いずれにいたしましても、屈足地区の対策として当面、今年はさきほどご意見がありましたように、いわゆる一般的な緊急対応は救急車等があるからいいようにみえるのですが、地域で生活している人にしてみれば、常に医者がいないわけですから、医療体制の対応をできるような救急車というのか、そういったものも配置してくれというご要求も、結構このアンケートの中でありました。私もそれは理解できるところです。それもまた町長の口から言わせると、とはいってもお金のかかることだよという反論も1つ出るかもしれませんけれども、そういったご要求のあることについてのご見解も最後に伺っておきたいなと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
地元の先生含めて介護に携わっている施設のかたがたと、この間同じテーブルの中で何回か議論をさせていただいております。そういった議論の中から、将来の新得町ということを念頭に置きながら発言をいただいている先生もいらっしゃいます。そういった先生がたとこれからも連携をとりながら、新得町の地域全体の医療と介護といったものを、少しでも皆さんにとって安心できるようなそういう体制づくりというものを、私の立場からも努力をしていかなければならないかなというふうに考えております。その上で、具体的な問題も含めてなんですけれども、確かに、私はお金の問題を言いましたけれども、そういう安心感という意味では、お金は仕方ない部分も当然あるというふうに思っております。しかし、いずれにしても、誰がどういう形でどの程度負担をするのかというそういう議論が必要だというだけで、必要な施策にかかる費用というのは当然やはり皆さんの税金で対応していくわけですから、そういった意味では、われわれも担当課を中心に細かなことも含めて少しでも安心できるように体制がとれることを念頭に努力をしていきたいなというふうに思っております。極めてちょっと言葉尻も含めてなかなか力強い発言にならないで申し訳ないんですけれども、いずれにしても努力をこれからもしていくとあらためて申し上げまして、私からの答弁とさせていただきます。以上であります。