新得町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月14日
トムラウシ温泉東大雪荘の経営健全化を
2012年9月14日、新得町議会の一般質問で、長野章議員が「トムラウシ温泉東大雪荘の経営健全化を」について質問し、町長 浜田正利、産業課長 鈴木義夫が答弁しました。
- 質問者
- 長野章 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、産業課長 鈴木義夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 長野章
第3回定例議会9月議会ということで一般質問をさせていただきたいと思います。1.トムラウシ温泉東大雪荘の経営健全化を私は1項目のみで、トムラウシ温泉東大雪荘の経営健全化をということで、現状を把握しながら、どういった取り組みが可能かどうかということに触れながら、町長のご意見を承りたいと思います。まず、トムラウシ温泉東大雪荘は、1964年11月に町営の国民宿舎として開業いたしました。その翌年には、新得・トムラウシ温泉間の直通バスが運行されまして、多くの観光客で賑わいを見せたところであります。1995年には、利用者数が5万4,000人を超え、売上高も2億5,000万円で4,000万円余りを整備基金に積み立ててきたところであります。しかしながら、2009年7月には不幸にも発生したトムラウシ山での遭難死亡事故をきっかけとして大幅な登山客の減少に伴い、株式会社新得町観光振興公社が指定管理者として現在トムラウシ温泉を運営しているわけですけれども、経営もたいへん厳しいものになっている状況であります。本町の宝でありますトムラウシ温泉をなんとか存続させるというか、ぜひなくしてはならないというふうに私も考えておりますので、あまり厳しい状況になってからではなかなか手が打てなくなってしまうんじゃないかなというようなことを考えましたので、今やはりなんとか手を打っていかないとならないんじゃないかなというような状況かと思います。先に経営改善計画が示されましたが、今後のトムラウシ温泉東大雪荘の経営健全化を図るために町としてどのように考えるのか、町長の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
長野議員にお答えいたします。まずはじめに、東大雪荘を管理しております新得観光振興公社の経営状況についてでありますが、平成19年度以降、5期連続での赤字となり、平成23年3月に経営改善計画書を作成し経営の見直しを進めてきたところでありますが、残念ながら平成23年度におきましても経常損益がマイナス900万円を超えるというそういう状況になっており、本年5月に再度経営改善計画の見直しを行ってきたところであります。今年度の入り込み状況につきましては、8月末現在で前年比、宿泊が10人マイナス、日帰りについては約100人の減であります。なお、計画に対しては宿泊客で300人余りの減というふうになっております。売上も、前年比マイナス230万円であります。計画比でも580万円の減少と、厳しい状況になっているところであります。例年の最盛期であります7、8月を経過してからの数字でありますので、今年度の計画達成についても厳しい状況という認識を持つとともに、秋以降、集客のいっそうの努力が必要という、そういう認識をしているところであります。公社では、今年4月に人事異動を行うなど営業体制の強化を行い、管内、管外への積極的な営業活動を行い、新規顧客の確保を図っておりますが、営業実績を上回る登山客の減少や常連客の減少により計画をカバーできていない状況であります。このような状況下での公社の経営改善を図るための現状での考え方でありますが、その1つとして、これまで公社が経営の中で負担してきた部分の経費の負担につきまして、一部見直しを図りたいと考えております。具体的には、建物本体の修繕につきましては、大規模なものは当初予算または補正予算を組み町費で実施しておりますが、早急な修理が必要な部分など、公社の会計において修繕している部分が年々多額となっております。建物本体はあくまでも町の所有物でありますので、昨年度から、早急な修理が必要で公社が発注した場合であっても、後日、町がその費用を補てんする形で負担してきているところであります。また、土地使用料や鉱泉料などについても、これまで公社会計に負担いただいておりましたが、今後は管理施設の一環と考え、町が負担する方向で対応していきたいと考えているところであります。かつて、公社からは議員からお話しがあったとおり多額の寄付金を受けておりますが、この寄付は、毎年、経営が順調に推移する前提で行っていたものであり、結果的ですが、現在の会社としての自己財源が不足するといった事態を招いてきております。こうしたことからも経営の安定化が図れるよう、必要な支援について検討していきたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 長野章
経営改善の計画の進め方などをご説明いただいて、今後の取り組み状況もお話しがございました。そこで、ちょっと重複するかもしれませんけれども、私は3点について、提言というところまでいかないんですけれども、私の試案でありますけれども若干述べさせていただいて、もし参考にできれば参考にしていただきながら、町長の見解をお伺いしていきたいと思っています。まず、改善計画の関係でありますけれども、昨年の事業報告では、前年度より1,087名の減、比率では92.8パーセントで、1万4,108名の実績がそれぞれ公表されたところであります。特に、7月、8月、9月の3度にわたってトムラウシ山短縮登山口へ向かう林道が大雨により決壊し、289名の宿泊予約がキャンセルであり、330万円の減収というような報告があったわけですけれども。こういった中で、改善計画、具体的な計画の中では、この減をどういうふうに取り戻していくかということだと思うんですけれども、その中の1つで、帯広方面の送迎の定期バスの運行をはじめとして20項目に及ぶ計画が示されていますが、この改善計画がどのくらいの期間を要して計画が実施されていくのかが示されていないんじゃないかなというふうに私は思い、ちょっと私の計画書の見違いであれば、これは後ほどご訂正をいただければと思うんですけれども、ちょっと不十分じゃないかなというようなことを思いましたので、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。それから、2点目の指定管理者を変更して新たな指定管理者で経営健全を図ってはどうかということでご提案申し上げたいと思うんですけれども、現在のやはり振興公社、これはあくまでも三セクでありますので、なかなか経営が厳しいという状況になりますと、いろんな面でやはり別な指定管理者ということも検討してはどうかというふうに思います。私が見る限りでは、やはり現在の会社ではなかなかこの経営そのものを良い方向にもっていくのは厳しいものがあるんじゃないかなというふうに思います。この会社をどうするかということについては、これはやはりトムラウシ温泉を管理運営するだけの会社でありますので、私はこの会社を閉じても特に問題はないんじゃないかなというふうに思います。この辺、どのように考えるか、それぞれの考えがあろうかというふうに思いますので、100パーセント町が出資の会社でありますから、そういったことは、意外とやりやすいといったらおかしいですけれども、できるんじゃないかなというふうに私は考えております。1項目のところでお話しもしましたけれども、トムラウシ温泉は本町の宝でありますので、あくまでも施設は町の所有であります。さきほど町長からもご答弁をいただきました。運営していただく指定管理者を新たに求めてはいかがかなというふうに思っております。なんとか存続をということは、これは私も含めて町民皆さんの願いじゃないかなというふうに思いますので、ぜひご検討いただければというふうに思います。それから、この改善計画の中にもありますけれども、営業戦略の見直しなんですけれども、ネットだけというふうには思ってはいませんけれども、ネットの営業でやっているわけですけれども、やはり顔の見える営業、さきほど町長の答弁の中にもありましたけれども営業マンの育成というのが必要じゃないかなと。これはなかなか、営業が軌道に乗るには何年もやはりかかるんじゃないかなというふうに思いますので、たいへんなことじゃないかなというふうに思います。ちょっとネットのほうも見させていただいたんですけれども、利用者から意見が出ています。それに職員が丁寧に答えておりますから、私は、ネットが悪いというふうには言いませんけれども、そういった中で十分な営業になっているのかなというふうに思いますけれども。しかし、やはり営業マンが顔を見せて営業するということも非常に必要じゃないかなということで、2回、3回とお伺いするうちに、では使ってみようかということにもやはりなるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そういった営業に歩くということも非常に必要じゃないかなというふうに思います。以上3点について、これは私の考えを申し上げましたので、町の考えとまた違うのかもしれませんけれども、考えがあればお聞かせ願いたいと思います
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。新得観光振興公社自体の社長が私ということでありまして、こういう成績ということにつきましては、たいへん申し訳なく思っているところであります。その上で、現状をどう打開するかということで、この間も考えられる範囲で現場のかたがたが中心になっていろいろ手をつけてきたんじゃないかなというふうに思っております。しかし、結果として数字がついてこないというのが現状かなというふうに思っておりますので、まだまだ努力が足りないのかなというふうに考えているところであります。その上で、今後の問題なんですけれども、1つは議員から提案のあった指定管理者自体の見直しというお話しもありました。現状の公社につきましては、本年の3月に契約を締結しておりまして、期間は27年3月というふうになっております。この間でどういうふうに考えて整理するかが今一番1つかなというふうに考えておりまして、議員からお話しのあった新たな指定管理者というものも選択肢の大きな1つかなというふうに考えております。なお、当面の課題ですけれども、やはり現状の会社の中で、営業努力なり経費の節減というのは当面の当たり前のことだと思っていますけれども、その期間の中では町が直接か間接か含めて支援をして、なんとか次につながるような対応というものを考えていかなければならないかなというふうに思っているところであります。いずれにしても、そんなに多く選択肢はないかなというふうに思いますけれども、あらゆる選択肢を排除しないで、今後の存続を前提にした経営の在り方というものを考えていきたいなというふうに思っています。私のほうからは以上であります。
質問 長野章
ご答弁をいただきました。ありがとうございます。さきほどもお話しがありましたけれども、トムラウシ温泉東大雪荘を維持していくためには、町が負担するもの、指定管理者が負担するものもきちんと整理、区別する必要があるというような町長の考えじゃなかったかなというふうに思います。私もそういうい点では非常に重要な課題じゃないかなというふうに思います。さきほどもちょっとお話ししましたけれども、やはり第三セクターの指定管理者が悪いとは言いませんけれども、やはり限界があるんじゃないかなというふうに思っています。町長が社長、副町長が専務ということですから、いろんな仕事を持ってのことですから、なかなか大変じゃないかなというようなこともあって、私は指定管理者を替えてはどうかという、そういう意見になったわけですけれども。新しい指定管理者を選定するのは、今年3月に締結したということですから、27年までということですけれども、しかし、さきほどもお話ししましたとおり、この会社は本当に東大雪荘だけの運営の会社ですから、私は、もしやろうとすれば、これから来年の3月までの間にやはり検討することはできるんじゃないかなと思うんですよね。その会社と、どうなるかというのはこれはまたあれですけれども、検討して、新たなところにシフトしていくというのも1つの選択肢で、指定管理者を替えたから、すぐこの経営がよくなるというのはなかなか厳しいものがあるとは思いますけれども、しかし、やれるところからやっていき、さきほども言いましたとおり、町がやるもの、指定管理者がやるものときちんとこれを分けていけば、当初予算のうちから分けていけば、意外とこの経営もやはりきちんとしたものになっていくんじゃないかというのが私の考えですので、今のやり方がということではありませんけれども、今確かに急ぐときには会社でやってもらって、そのあと町が補てんしていくというような状況ですから、まずは、経営的には変わりはないのかもしれませんけれども、しかし、いざ何かをやるといったときには、やはり現地の会社がきちんとやれるという状況がつくれるんじゃないかというふうに思いますので、ぜひ検討してみてはというふうに思います。それから、これは、さきほど町長の答弁もいただきましたけれども、私は永遠の課題かなというふうに思っているんですけれども、用地の取得問題ですけれども、これがやはりできれば、やはり経営も変わってくるんじゃないかなというか、プラスに働く面があるんじゃないかなというふうに思います。これは、私も元担当させていただきましたけれども、担当課長が代わるたびに、やはり新得営林署、元ですから帯広営林支局、今ですと十勝西部森林管理署に、東大雪荘でなんとか販売というか売ってもらえないだろうかという話はその都度担当者がしてきているわけですけれども、なかなかこれがうまくいかないというか、国有林側にとってもたいへんな財源ですから、なかなか離してもらえないというのはあるのかなというふうに思いますけれども、しかし、やはり粘り強く交渉をしていきながら、これがなくなると非常に経営もちょっと楽になるんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひ、あきらめてはいないでしょうけれども、あきらめず粘り強い交渉を期待していきながら、私の質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
あらためてお答えいたします。議員からの発言と、たいへん重たいものだという認識をしておりまして、われわれも、さきほど平成27年3月までであると発言させていただきましたけれども、それ以前でもいろんな選択肢というのはあるんじゃないかなというふうに思っておりますので、そういったことを頭に入れながら、所管するほうでもいろいろ悩んでおりますので、一刻も早く方向性というものを提示させていただいて、また皆さんと議論をしていきたいなというふうに思っております。その上で、今、用地取得のお話しがありました。これにつきましても、私も事あるごとにお願いはさせていただいております。しかし、なかなか前に進まないというのが現状でありまして、もっと違う方法があったら前に進むということであれば、そういったことも含めて、また悩んでいきたいなというふうに思っています。以上であります。
答弁 産業課長 鈴木義夫(産業課長は2017年3月まで)
さきほどの長野議員からの質問の中で経営改善計画の期間ということで質問がありましたので、当面の目標として平成27年度を目標年度としております。それから、営業の関係ですが、ネットの強化ということもございますけれども、帯広方面につきましては、町内会を単位に、町内会長さんのところへ支配人が自ら営業に歩いたりして、努力をしているところです。以上です。〔長野章議員 降壇〕