新得町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月14日
定住自立圏構想協定締結後の具体的な進ちょく状況は
2012年9月14日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「定住自立圏構想協定締結後の具体的な進ちょく状況は」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 青柳茂行 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 青柳茂行
2.定住自立圏構想協定締結後の具体的な進ちょく状況は2問目でありますけれども、定住自立圏構想協定締結後の具体的な進ちょく状況についてお尋ねいたします。締結後、既に1年余が過ぎたわけでありますけれども、定住自立圏構想は、圏域の中心的な役割を担う中心市と周辺町村が、それぞれの魅力を活用して、相互に役割分担し、連携・協力することにより、圏域全体で必要な生活機能を確保し、地方圏への人口定住を促進する自治体間連携の取り組みと定義づけられておりますが、平成23年2月に、十勝圏における定住自立圏構想の推進組織が設置され、同年7月7日に帯広市と18町村の間で1対1の協定が締結されております。新得町においても同様に協定を締結しておりますが、その内容については、圏域の将来像や関係市町村が連携して取り組むビジョンとして、福祉、医療、教育、産業・振興など19の項目からとなっています。協定締結後、1年余りが経過しているわけですが、具体的な進ちょく状況と今後の展望について、特に米沢帯広市長は「フードバレーとかち」構想を立ち上げ、締結された項目の中にも「フードバレーとかち」に関する取り組みを連携して推進するとされていますが、新得町においてはどのような内容で推進されるのかお尋ねいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
青柳議員にお答えいたします定住自立圏構想は、圏域の中心的な役割を担う帯広市と管内18町村がお互いの持つ資源や機能などの魅力を生かし、相互に役割分担をしながら連携・協力をすることにより、十勝に住む住民の豊かな生活の確保と十勝圏のさらなる発展、魅力の向上を図ることを目的に、昨年7月、オール十勝で定住自立圏を形成いたしました。協定項目は圏域全体での取り組みを前提に、早期に実施可能な事業として19項目を定め、具体的な取り組みは、共生ビジョンにおいて、中心市と町村の役割分担などを定め、これらに基づいて各分野の事業を進めております。昨年度につきましては、医療や福祉、教育、産業振興などの各協定分野それぞれにおいて、19市町村相互の情報交換のほか圏域全体での一体的な情報発信や観光ピーアールなどを行ったほか、防災に関する連絡系統の整備、職員研修の合同実施など32の具体的事業を行ったところであります。今後の取り組みにつきましては、各年度の事業実績の総括を行った上で、各分野ごとに取り組み内容の充実や新たな連携事業の検討を行うとともに、共生ビジョン懇話会における意見や継続協議としている事業の検討も併せて行い、方向性を定めながら進めていくこととしております。次に、「フードバレーとかち」の取り組みにつきましては、定住自立圏の協定項目にもありますが、具体的な推進につきましては、圏域全体で推進協議会を設置し、昨年度は基本的な展開方策を定めた推進プランの策定や、主な取り組みを例示する戦略プランの策定が進められてきたところであります。施策の展開は、「農林漁業を成長産業にする」「食の価値を創出する」「十勝の魅力を売り込む」の3つの柱と19の施策を基に方向性が定められており、産官学それぞれの役割に応じた取り組みを進めることとしております。本町におきましては、これまでにも取り組んでおります農林業や商工業、観光事業などの産業振興施策を継続して実施することで、「フードバレーとかち」の一端を担うものと考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕
質問 青柳茂行
いわゆる定住自立圏の協定以降の推進状況について説明していただいたわけでありますけれども、この間、23年度の主な取り組み実績ということで資料も頂いているんですけれども、簡単にいえば、ほとんどが実務的な内容のものが多いのかなという気はしております。それと、来年度の取り組み予定を見ましても、ことすら具体的に目に見える形で事が運ぶというような印象はちょっと受けないのかなという気がしております。いわゆる定住自立圏の中身というのは、結局、こういう中身なのかなということで当初期待もしていたんですけれども、これ以上、まだ1年しか過ぎていませんから、さらに発展する要素はあるのかもしれませんけれども、では具体的にこれを結んだことによって、新得町にとってどのような発展方向、簡単にメリット、デメリットというとまた単純過ぎてしまいますけれども、具体的にどういう方向に進んでいくのかなというような気がしております。それが1つであります。それから、「フードバレーとかち」については、これは最初、帯広市長がかなり中心的役割を果たしたようなんですけれども、要するところ、この食と農林漁業、これを柱として十勝の地域経済、これを発展させるというのが大きな狙いだと思うんですね。その中に新得町も入っているということなんですけれども。その中で、なぜこういう発想ができたのかということの、ひとつこの資料があるんですけれども、とにかくこの帯広十勝については豊富な土地資源があるということなんですね。それで、十勝全体の面積というのは岐阜県に相当するぐらい広いと。それから、日照時間が2,000時間も超えて、国内有数だ。それから、冷涼少雨ということで、非常に大陸性の気候ということで気候にも恵まれていると。それと、国土交通省も行っている一級河川、これは札内川ということなんですけれども、こういう川も有していると。それから、農家の1戸当たりの平均面積、日本全体でいえば1.9ヘクタール、北海道では20.1ヘクタール、これに対して十勝は38.7ヘクタールということで、平均が日本全道に比べても非常に多い。それから、圧倒的な食料自給率ということで、今現在でも約1,100パーセントの自給率を誇っている。それから、これを進めるにあたってのいわゆる機関、組織といいますか、1つは畜産大学、それから北海道農業研究センター、それから芽室の農業試験場、それから新得の畜産試験場も行政機関として入っているということなんですね。こういうのをバネにして、この「フードバレーとかち」を推進していこうという計画のようなんですけれども。これもさきほどと同様に、農業、農林漁業、これに当てはめると新得は農林業になると思うんですけれども、これを成長産業にするということなんですよね。そうすると、しかも全体でいえば、アジアの食と農業の集積拠点にするということで目標値がかなり高いところにおいてありますよね。それでもう1つ特徴なのは、十勝で生産されたものを加工して製品にして、それを十勝の人が購入すると。いわゆる資金の循環式といいますか、そういうことをひとつの狙いとしておいてあるようであります。こういう分野からいくと、この「フードバレーとかち」というものにくみして、新得のこの農林業を中心にして発展させていくということになっていくと、今現在でも純粋の農業地帯でありますけれども、連携してやればどのような発展方向になるのか、その辺をひとつ確認したいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、自立圏構想というのは、いわゆる何ぞやというのがきっと切り口かなと思うので、私の考え方ですので間違っているかもしれませんけれども。十勝、今は19市町村、1つの圏域で、この間も「広域市町村圏」というそういった名称の中で、それぞれの自治体が連携して、いろんな意味で物事を進めてきておりまして、私、全国は分かりませんけれども、北海道内でこういうまとまりのある圏域というのは数少ないと、そういう印象を持っております。そういった中に広大な農地、林地を有していると。経済的にも何だかんだ言っても十勝圏というのは、ほかの、札幌圏はちょっと別格かもしれませんけれども、残りの12圏域からみると相当水準は高いのかなという、そういう印象があります。ある意味、土壌ができていたといったほうがいいのかもしれませんけれども。しかし、その上で国のほうで圏域の連携といったものを、この間国策として提言がありまして、そういった提言の中にあらためて十勝も定住自立圏構想ということで取り組んでいこうと。結果的にその裏には今までもやってきたけれども、これからやっていくと。その結果、いろんな財政的な支援というものがついてまわっていますので、そういったものを最大限利用していこうというのが大きな考え方にあるんじゃないかなと。その上で、これからもお互い連携をしながら、今よりもさらに行政コストも含めた、経済の拡張も含めた、そういったことも取り組んでいこうというのが定住自立圏かなというふうに思っております。さきほど議員からもあったように、スタートしたばかりでありまして、これからいろんな議論がされていくというふうに思っております。そういった議論の中に、定住自立圏構想というものが実感できるような、そういう施策というのも私は出てくるんじゃないかなと期待をしているところであります。次に、フードバレーであります。ある意味、この3本柱を含めて、そこにそれぞれの細かな施策を発展させていくということでありますけれども。ちょっと話が飛んでしまうかもしれませんけれども、道外等に行ったときに新得町という名前も当然ピーアールしてきます。本別町もピーアールします。清水町もピーアールします。帯広市もピーアールします。それぞれが、知名度にいろいろ差があるというのは実感しておりますけれども、そういった中で帯広中心に十勝1つで全体を売り込もうと、そのほうがネームバリューもあるだろうというのが私はフードバレーということの大きな意味かなというふうに思っております。こういったフードバレーの中で、さきほど議員から言われたように、海外の展望というのは私もたいへんいいことだというふうに思っておりまして、どこどこ農協の何々というよりも、「フードバレーとかち」で推進している、こういう農畜産物と言ったほうが私はやはりネームバリューという意味では非常に高いかなというふうに思っておりまして、ぜひそういった意味で新得町も、これまでやってきたいろんなものをこの中に取り込んでいただいて、さらに大きくなればいいかなというふうに思っております。若干議員からの質問とちょっと合っていないかもしれませんけれども、私からの答弁とさせていただきます。以上であります。
質問 青柳茂行
7月に米沢市長の講演がありまして、参加して話を聞いてきたんですけれども、基本的にフードバレーにしても定住自立圏にしても、本当にそのとおりにいくのであれば、さらに十勝の発展が見えるのではないかなという印象を受けてまいりました。そういう点では、定住自立圏については始まって間もないわけですけれども、今後推移を見守っていきたいなというふうに考えております。それで、町長の今答弁に世界に羽ばたくのではあればいいのではないかというような話もあったんですけれども、今、全国的な各自治体の状況というのは、平成の大合併のあと、自治体の数が、当時は3,000の自治体があったんですけれども、今は1,730市町村ということなんですね。その中で、人口が1万人未満の市町村が459ということで、数字的にいえば極めてこの1万人未満の自治体というのは非常に少ないのかなというふうに思っております。それで、この小さい市町村が集まって、「小さくても輝く自治体フォーラム」というのが平成15年から長野県の栄村というところで始まりまして、毎年、この各市町村長、町村長が集まって、フォーラムをやっています。今年は、ちょうど17回目ということなんですけれども、北海道で初めてということで東川町で開いているわけですよね。東川町というのは「君の椅子」ということで、世界に1つだけのいすを送るプロジェクトということは、子どもさんが誕生したときに送る、そういうプロジェクトでちょっと名前が売れていますけれども。そこで、集まった町長の中で、いろんなかたがいっぱいいるんですけれども、ちょっと新得町と似ているのかなと思っているところが、訓子府町長の菊池町長の発言なんですけれども、この訓子府町も、いわゆる合併はしないで自立の道を歩むことを選択した町なんですね。それで、最初は財政的にも非常に厳しい町であったようなんですけれども、財政再建もやりまして、今では貯金が17億から35億円まで増えたと。実質公債比率も20パーセントから12パーセント、あるいは10パーセントを切るところまでみえてきたようなんですね。そこで言っていることが「町づくりは人づくりだ」ということで、人づくりを重視しているということを強調しております。そこで、訓子府の町では、社会教育の町でもあるということで、今、国内外に毎年計画的に農業青年を派遣していると。TPP問題が浮上してからは、オーストラリアやカナダにも派遣し、それから国内研修では宮崎県とか、あるいは岡山県の、これは商店街にも派遣していると。そこに役場の職員も一緒に参加させているということなんですね。ですから、はっきり言えば町づくりは人づくりということだと思うんですけれども、新得でも、いろんな町の研修とか職員の研修とかいろいろやっていると思うんですけれども、訓子府についてはこれ以上のことはよく分かりませんけれども、そういうことを試みて、職員の成長といいますか育成にぜひとも励んでいただきたいなと思います。それからもう1つは、発言なんですけれども、最近、十勝管内でもメガソーラーですよね、各町村で始めていますけれども、今年の7月から、いわゆる買電制度、固定買取制度が施行されて、はっきり言えば採算の取れるような状態になったということもありまして、各地域で進んでいるわけですね。それで、しかしそれをやるためには広大な面積が必要だということもあって、それが障害でなかなかできないという面もあると思うんですけれども、ある人が、町のすべての人工構造物ですね、ですから、その上にソーラーパネルを敷き詰めれば、全体としてメガソーラーと同じ機能が発揮されるんじゃないかなというような提案もしております。なかなか難しい面もあると思うんですけれども、いずれにしても、今のエネルギーの改革といいますか、そういうことで各地で進んでいますので、さきほどのフードバレーの中にも、この水資源ですね、自然を生かしてということになっていますので、小さくても輝くまちづくりということで町長の力も発揮していただきたいなと思いますけれども、さらに伺いたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。町のいろんな意味で魅力あるそれぞれの資源をどうこれからも高めていくかといった意味で、議員からお話のあった人材育成というのは私も極めて重要なことだというふうに思っております。当然、われわれ行政側はもちろんですけれども、町民のかたがたの、たくさん私は知恵者がいらっしゃるというふうに思っております。ぜひそういったかたがたとこれからも連携をとりながら、町づくりというものを取り組む必要があるかなというふうに思っております。そういった取り組む中で、お話のあった海外研修等につきましても、ひとつのきっかけとして必要な事業であれば、当然考えていかなければならないかなというふうに思っておりますし、また、国内的にもたくさんやはり先進地というのも私もあるんじゃないかなというふうに思っておりまして、そういったことを頭に入れながら人材育成というものを考えていかなければならないかなというふうに思っております。それから、今ちょっとメガソーラーという話がありましたけれども、新得町においても再生エネルギーというのは極めて重要なことだというふうに思っております。しかし、この太陽光だけの議論をしていけば、なかなかいちょっと難しい部分もあるので、トータルとして再生エネルギーという中では、これからも新得町というのも積極的にやはり対応していかなければならないかなというふうに思っておりますので、あらためてその辺も極めて興味のある分野ということで、あえてお話しをさせていただきたいなというふうに思っております。以上であります。〔青柳茂行議員 降壇〕