みんなの議会

新得町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月9日

バイオマスプラント建設の計画は

2012年3月9日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「バイオマスプラント建設の計画は」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
青柳茂行 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 青柳茂行

私は2つの項目の質問をしたいと思います。1.バイオマスプラント建設の計画はまず1問目でありますけれども、バイオマスプラント建設の計画についてお尋ねいたします。近年、化石燃料に代わる有効資源として、バイオマスプラント(有機物資源の有効活用)の建設が各地で進んでいます。隣の鹿追町では、平成18年にバイオマスプラントを核とするバイオマスタウン構想を樹立し、道営事業により、バイオマスプラント、堆肥(たいひ)化プラントを整備し、既存の汚泥処理施設と併せて環境保全センターを設置し、1日処理能力は乳牛1,870頭(成牛換算頭数)のほか、生ゴミと汚泥を処理し、家畜ふん尿処理数では日本一の施設と言われています。この施設を建設したことにより、農業後継者問題解決、電力の供給、農業地帯の環境整備など多くの成果が伝えられております。町内においてバイオマスプラント設置の具体的な建設計画はないのか、お尋ねいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

青柳議員のご質問にお答えいたします。バイオマスプラント建設の計画についてでありますが、町の第7期総合計画の中に新たな地域活性化の方策として「新たなまちづくりプロジェクト」が位置づけられております。その1つとして、新エネルギー活用も含めた新産業創生事業を平成18年度から19年度、2年間検討してきたところであります。検討委員会での中間報告は、家畜ふん尿利活用については、施設建設に広大な面積が必要である、買電単価が当時は安価で採算性が厳しいことなどから、今後の検討事項ということで先送りをしてきております。また、一昨年からは家畜排せつ物の処理について、JA 新得町と共に関係機関および農業者と連携し、本町に適した堆肥処理システムづくりについて協議中であり、年度内に試験結果が出され、今後、処理方法を検討する予定となっております。ご発言の鹿追町では、夏の観光シーズンと農地への堆肥(たいひ)散布が重なることから、観光客からにおいに対する苦情があり、それを解消するためバイオガスプラントを平成19年度から本格的に稼働してきたと伺っております。現在では、当初計画になかった他町からの産業廃棄物の受け入れ収入もあり、収支均衡がある程度図られているとのことであります。しかし、牛舎での飼養形態によるふん尿の形状の違いなどで受け入れ体制に違いが生じたり、プラント設置場所におけるふん尿運搬エリア、距離による収支など、また近年においては機械類の修理費の増大傾向と、今後の発電機など各種機械更新に多額の費用が予想されるなど課題もあるとのことであります。さて、本町におけるバイオマスプラント施設の建設計画でありますが、今後の国のエネルギー政策の状況、また、今年7月施行の電力買電の価格関係を注視しながら、本町の家畜ふん尿処理の在り方と新産業創生も視野に入れ、費用対効果を念頭に置きながら検討を進めていきたいと考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕

質問 青柳茂行

今、町長の答弁をいただいたわけでありますけれども、最後のところですね、今年7月から始まります電力の買電、固定買い取り、全量改定価格の買い取りに併せて、それも注視しながら費用対効果を念頭に置いて検討していくというような前向きな答弁として私はとらえたつもりでおります。そこで、2回目の質問をしたいと思うんですけれども。私もこの鹿追の、今お話しされましたプラントの施設に伺って直接お話を聞いてきたところでありますけれども。まず最初に驚いたのは、昨年の4月、平成11年度から始まりまして、私は2月の中旬ごろにお伺いしたんですけれども、既に1,500人を超える視察団といいますか、が訪れているということで、いかに鹿追の施設が注目を浴びているのかということを印象づけられたわけであります。今答弁にありましたように、いわゆる家畜ふん尿のにおいということなんですけれども。新得町もそうですけれども、鹿追町も然別湖がありまして、年間、夏場がピークだということがありますけれども、70万人の観光客が訪れているということであります。そういうことと併せて、なんとかこのにおいを解決する適正な施設はできないものなのかということが、この施設を造ることの発端になったというふうに伺っておりますけれども。費用対効果ということもありましたけれども、実際に進めていかなければ分からない面もあると思うんですけれども。今、出来上がっている施設は一応17億円かかったということなんですね。それで国からの補助金が55パーセント、それから道の補助が22.5パーセント、それから町独自の持ち出しといいますか、それが22.5パーセントということなんですけれども、過疎債を利用しているということもありまして、70パーセントは免除されるということもありまして、実質17億円はかかっておりますけれども、町からの持ち出しというのは1億円で出来上がったという説明も聞いております。そこで、いわゆるバイオマスというのは言うまでもなく、家畜ふん尿に含まれているこの有機物ですね、これがメタン菌などの微生物に発酵されて、いわゆるバイオガスというふうに呼ばれるガスが発生する。そのバイオガスを燃料として、電気、温水、蒸気などの熱エネルギーを利用するものということが一般的に言われております。それからもう1つは、特徴として、いわゆるカーボンニュートラルですね。つまり二酸化炭素排出には換算されない。もともとふん尿には、もともと植物ですから生育する段階で呼吸、吸収しているわけで、仮に燃やしたとしても、二酸化炭素は当然出るんですけれども、プラマイゼロで、量として大気中の二酸化炭素としては換算されないということで、カーボンニュートラルというふうに言われていますね。そういう点では、今問題となっております地球温暖化の問題にはならないというふうに言われております。私が伺ったところのポイントが3つ4つあるんですけれども。1つは電力発電ですね、これが極めて高いものだなというふうに感じました。2つの発電機、100キロワットと200キロワットの発電機があるんですけれども、1日の発電量が4,500キロワットというふうに言っております。これは一般家庭の450戸分の電気量に相当するということですね。それで、半分は施設に使っておりますけれども、残りの半分は買電して売っているということなんですが、昼間が9円、それから夜間が4.5円というような状況で、年間640万円ほどの売り上げがありますということです。さらに、この7月から始まります全量買取制度が始まりますから、ここにさらなる期待を施設としては持っているということでありました。それから2つ目とすれば、散布用の有機肥料ですよね。これは100立方メートルの殺菌槽を2つ用意してありまして、70度 Cですね、1時間消化液の殺菌をするということなんですけれども。殺菌後の消化液というのは、病原菌や雑草ですね、種子がすべて死滅するということで、非常に安全な肥料になるということなんですね。それで、3基の貯留槽がありまして、ふつう春から夏にかけてまくわけですけれども、冬期間の貯留にも十分な容量があるということなんですね。ですから、散布にも十分間に合うということであります。牧草地、畑作農地にも還元していますということなんですね。それからもう1つ、これは今進めているということなんだけれども、今現在発生しているバイオガスというのは、ボイラーや発電機の材料として使用されておりますけれども、今後、バイオガスの中に含まれております二酸化炭素、あるいは有害ガスを撤去して、このメタン濃度を高めて、いわゆるプロパンガスですね、あれと同様にボンベに充てんして、将来的には町内でのガス利用も検討しているということなんですね。ですから、そこまで発展できる見通しをもって今進めている。つまりクリーンエネルギーを利用して、エネルギーの地産地消をさらに進めようとしている、そういう計画を持っているということでありました。それで、この役場の庁舎から、かなり役場から3、4キロ、5キロぐらいあるのかな、ぐらいのところにあるんですけれども、遠隔の監視システムがありまして、そこの施設の発酵層の温度、ガスの利用状況、プラントの稼働状況が役場の庁舎内からも確認できるというようなことでありまして、職員は十分監視の仕事ができるというようなことでありました。それから運営面でありますけれども、町長はさきほど費用対効果のことも多少懸念されておりましたけれども、だいたい収入になっているのがどのぐらいあるのかということですけれども。家畜ふん尿の処理料金ですね。それから消化液の散布利用料金、これは1トン500円ということでありましたけれども、それが2つ目であります。それから農業集落の排水の汚泥処理量ですね。それから動物性残さ処理料金。あとは生ゴミの処理料金ですね。それから電気の買電料金ということであります。ですから、この6つからの収入が事業として含まれております。年間の決算を見ますと、年間の収入が3,670万円ですね、それから支出が3,658万円ということで、わずかでありますけれども約20万円近くの黒字というということで、実際にここでは4人の雇用者もいるということで、人件費を出しても、なお黒字の経営をしているということなんですね。ですから、やり方によっては黒字の経営が十分できるのではないかなというふうに私自身も思っております。そういう点で、鹿追町の例をみますと、いわゆる臭気問題から始まったんですけれども、さきほど後継者問題というふうに話しましたけれども、実際に将来的に農業を継ぐつもりがなかった青年が、そういう環境整備をすることによって農業をやってみようかということで、家に戻ってきて新たに農業後継者になったかたがいるとか、ここは14戸で組合をつくってやっているんですけれども、その14戸の中にそういう後継者も新たに育ちましたということがあります。実際、においの解消、それから堆肥(たいひ)のですね、要するに積んでおくというか、そういうことが全くなくなって、実際に農家さんも多少のというか、一定の利用料金を払わなければならないという点もありますけれども、農業環境が大きく変わったということもあります。あと、町の活性化、経済の活性化に大きく変化をつくりだしているということもありますので、ぜひこの新得町でも、なんとか実現に向けて、そういう方向に向かうことができないのかどうなのか、あらためてお聞きしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。極めて具体的なお話しでありまして、ぐらぐらとくるものがありました。その上であらためてお話しをさせていただきますけれども。まず、興味があるかないかといえば、極めて興味のある分野というふうに思っております。ちょっと答弁からずれるかもしれませんけれども、士幌の農家のかたで同じように施設を持ちましてやっているかたがいらっしゃるんですけれども、そのかたと昨年ですけれども会う機会がありまして、そのかたの発言でいくと、今の施設はやはり課題が多いと。しかし、今検討している施設については、発電の効率からいって極めて有望だというお話しをいただいておりまして、もしそういうときになれば、また町長のほうにお話しをしますよという、そういうお話しもありました。その上で、町の売りとして視察、それから後継者の問題、また、現実の問題として堆肥(たいひ)の問題、二酸化炭素の問題、極めて本当に興味のあるそういう動きだなということで、私どもも鹿追町の動きというものは注視しております。最終的に1回目と同じような答弁になるんですけれども、いずれにしてもお話しを申し上げたとおり、極めて興味のある分野ということはあえて付け加えさせていただきまして、今後の動向についても十分配慮していきたいと思っております。以上であります。

質問 青柳茂行

非常に興味ある話だということで、いつもに比べてさらに前向きになっていただけたのかなというような気はしておりますけれども。しかし、私はさらに驚いてはいるんですけれども、この鹿追町が、今年の秋に向けて、さらに2基目の開発をするということなんですよ。簡単に言えば、今の約3倍の施設を造るということなんですね。実際に私もここで聞いたときに、やはり機械その他は普通の機械と違いますので、傷む確率はやはり高いというふうに言われておりました。ですから、その点がちょっと気になるんだというふうに言っておりましたけれども、しかしそう言いながら2基目を造るということなんですよね。ですから、相当なやはり自信がたぶんあるのではないかなというふうに私は思っております。それともう1つ。大樹町でも、これは民間分野ですけれども、ここも相当大きなものを、鹿追町よりはるかに大きなものを造りそうだと、数字を見たら鹿追町よりもちょっと大きいのではないかな。ふん尿処理は102トンですね、約1,400頭分に相当するものを造るという計画がありますから、十勝管内でも各地で計画が進んでいるというふうに思っています。それともう1つ、町長の今答弁の中で、発電の関係ですよね、電力の関係で相当興味あるという話を聞いたんですけれども。最近、東京電力が電力料金を上げるということで、テレビその他で大きな問題というか、報道されていますけれども。今、東京の23区の各自治体では、東京電力から電力を買わないということが実際進んでおりますよね。PPS ということなんですけれども、特定規模電気事業者ということなんだけれども、これはごみ処理の中で生じた電力、それから火力、水力、風力ですね、いわゆる今言ったバイオマス電力の設置者が1つの事業者をつくって、そこで1つの会社を立ち上げて電気を売ってるということなんですね。これが東京電力からみれば非常に料金が安いということもあって、今、東京23区の各自治体が非常に積極的にそれを進めようとしているのが実際に今起きているわけですよね。ですから、昨年の3.11の問題から含めて、この電気を取り巻くこの環境というのは非常に大きく様変わりしているのではないかなというふうに思います。ですから、この北海道でどうなるか分かりませんけれども、さきほどの全量、これは北電がもう買わなければならないということで義務づけられていますので、いろいろ問題はあると思うんですけれども、間違いなく化石燃料の電気、水力ダムは水力ダムで既存としてずっと残っていくと思うんですけれども、明らかにその化石燃料が、自然のエネルギーを使った電力発電というのが、これから相当占めていくのではないかなというふうに私自身も思っています。そういうことも含めて、私は鹿追町と新得町と比べてどこが違うのかといえば、自衛隊の基地があるかないかぐらいが違うところであって、あとほとんど遜色(そんしょく)ないと思うんですよ。どちらがいいかと言ったらちょっと語弊がありますからあれですけれども、ほとんど、観光地でありますし、農業も基幹産業でありますから、全く変わらない町だと思うんですね。だけど、このバイオマスプラントについては、私ははっきり言って鹿追町に完全に水をあけられてるなと、今、現瞬間ではですね。ですから、私はそこのところを念頭に置いて、町長の答弁は非常に前向きな答弁だと思うんですけれども、ぜひ検討していただければなというふうに思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。鹿追との違い、もしかしたらやる気の違いかもしれませんけれども、いずれにしても3.11というお話しが今ありました。国の基本的な考え方として、やはり電力の供給にあたっての多様化というものは、間違いなくこの間も議論されていることというふうに思っております。その上で、ほかにもいろんな議論が出てくるかなというふうに思っていますけれども、本町としても、ぜひ今までお金にできなかったものが、例えばこういう電力の問題とか含めて多様性のある中で有効利用ができれば臨むところというふうに思っておりまして、同じことの答弁になるかもしれませんけれども、状況をよく見極めた上で、やれるものについてはやっていきたいというふうに思っております。以上であります。

出典:新得町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月9日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる