みんなの議会

新得町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月13日

新得町過疎地域自立促進市町村計画の推進と新過疎法への対応について

2010年9月13日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「新得町過疎地域自立促進市町村計画の推進と新過疎法への対応について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
廣山輝男 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 廣山輝男

私から、1点のみ質問をさせていただきたいと思います。1.新得町過疎地域自立促進市町村計画の推進と新過疎法への対応について新得町過疎地域自立促進市町村計画の推進と新過疎法への対応についてであります。1970年、農山村地域の人口減少等による生産機能の停滞等から、地域の再生に向けた「過疎地域対策緊急措置法」が制定されてきました。以降、10年ごとに過疎地域の要件、支援内容を見直しながら議員立法で更新・延長して、今年3月に平成22年度から27年度までの間「過疎地域自立促進特別措置法」が再制定されました。町もこれを受け、今議会で新得町過疎地域自立促進市町村計画を定めました。この新過疎法は、地方交付税で7割が補てんされる過疎債を発行できるなど、さまざまな優遇措置がとられてきました。今回、財政的には優遇措置のさらなる拡充はないのでありますが、事業施策等に、例えば認定こども園などの対象施設の追加と、地域医療の確保等のソフト事業の追加変更がありましたが、森林の耕作放置、荒廃が進む国土保全や水源かん養、さらに鳥獣被害対策事業、地球温暖化防止や食料を中心とした安全安心の確保、また、情報通信基盤の整備などなど、まさに過疎地だからこそ重要な事業が追加されませんでした。一方で、政府内には、国の補助金を、地方が基本的に自由に使える一括交付金に改める議論もあった中で、今回の新過疎法は期待されていただけに残念な思いが残ります。3点ほど伺いますが、1点目として、新過疎法の延長(改正)に向けた拡充の取り組みの経過と新得町の取り組み状況について、1点は伺っておきたいと思います。2点目に、新得町過疎地域自立促進計画の事業として、6番に「医療の確保」の項がありますが、以下、医科診療所閉院と医療確保が課題とありますが、具体的な対応はどうなるのかということが2点目。3点目には、第7期総合計画後期計画との整合性はどのように図られていくのか、以上お伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

廣山議員のご質問にお答えをいたします本年4月に「過疎地域自立促進特別措置法」、いわゆる新過疎法ということで一部改正が行われ、法律の失効期限が平成28年3月末まで延長されたところであります。内容的には過疎債の対象施設の追加や要件緩和のほか、自立促進に関するソフト事業を対象とする制度拡充が行われ、本町におきましても今回の改正に基づきまして、自立促進市町村計画を策定し、先に議決をいただいたところであります。その上で、ご質問の1点目の新過疎法の延長に向けた拡充の取り組みについてでありますが、過疎地域における現状は、依然として厳しい状況にあり、法律の失効後も引き続き振興対策に取り組んでいく必要があることから、この間、北海道町村会や全国過疎地域連盟など全道、全国レベルの組織において新たな過疎対策についての法律の制定に向けた要請活動等を行ってきたところであります。次に、2点目の医師確保の具体的対応についてでありますが、計画書の中では現状の医療体制の状況と、課題として屈足地域の医療の確保を記載しております。医師確保については引き続き努力していくとともに、具体的な事業に取り組む必要がある場合におきましては計画に追加して対応していきたいと考えております。次に、3点目の総合計画との整合性についてでありますが、過疎計画の策定に当たっては、基本的な考え方として総合計画というのは町の上位の計画でありますので、整合性を図って事務作業を進めてきているというふうに考えているところであります。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕

質問 廣山輝男

町長のご回答をいただきましたから、今回、私としてはこの過疎法、既に新得町の町村計画は決まっている段階での質問提起をした、ちょっとした背景を前段申し上げたいと思うのであります。1回目の質問でも私が言いましたように、既に40年目に入っている、この法律ですよね。新しい民主党政権になって若干ニュアンスが、この法律が4月実施以前にはですね、流動的な状況があったと聞いております。それはどういうことかということで、いろいろと資料を見ながら勉強をさせていただいたんですが、全国1,700いくつかの市町村の中で、ほぼ半分ぐらいの市町村が、この過疎法の対象地域になる。一方、人口的にはわずか8.8パーセントとしか対処していないという中なら、現実実態の状況である。一方では、若干もう触れましたが、国の一括交付金制度なるものも今ご検討中だというようなことも聞いております。さまざまな補助制度もこれこれありだということでは、今年の今の政府の総務省から移し、総務大臣はですね、これは昨年の12月段階ですが、期限切れ後、直ちに抜本改正した新法を定めるケースが1つありだと。それから、現行法を数年間延長した後に改正するケース。つまり、この項では一括交付金にあらためる論議も併せてということで、二通りの考え方を、今は既に6年間延長しておりますけど、その前の段階です。つまり私が思うのは、この40年間といいますか、過疎法の役割、たいへん私は、私たちの地域にとっては評価されるものだというように認識しているわけです。一方、まだまだ明確ではありませんが、一括交付金がなるものが仮に、これは中身を含めてまだまだ分かっておりませんから、一概にこうだということは確かに言えませんけど。基本的に一括交付金制度にも仮にあるとしたら、7、8割はですね、もうほとんど固定的な予算がそこに入ってきますから、わずかなものしかもう残っていないわけで、となると、この過疎地においてはたいへん心配されるような状況もないわけではないだろうと、こういう見方も1つ出てくるわけであります。しかし、結果として今回の新過疎法は、本来であれば10年間延長するべきところが6年になったというのはそれなりの意味があるかなと。こうだから6年ということは言っておりません。例えば自民党さんは「あくまで10年延長すれ」と、一方の民主党側は「いや、3年でいいんだ」と、ほかの政党は「いや、永久にやれよ」という国会内での議論があったというようにも聞いております。結果的には6年というようなことになったと。それは今後の財政的な問題に大きくかかわってきているのかなというような感じがしないわけではありません。そのことについて、とやかくはこの段階では申し上げませんが、しかし私としては心配されるものですから、第1点目に私の申し上げたように、まだまだ事業として不十分なものはたくさんあるんですね、過疎法の中にはね、さきほど申し上げたようなこと。あるいは新得町も独自になんとか、いわゆる未立木地といいましょうか、そういったものが放置されていては、これは広域的なことも考えれば、たいへん残念であるということでは、町も金を出してでもですね、これを確保して山づくりをして、広域的使命の最大の発揮をしようかということも検討している。あるいは、ソフト事業でもちょっと絡んでくるのかもしれませんが、鳥獣保護対策、これも明確的に事業としてはまだ追加されていないわけですが、こういった過疎地であればこそですね、こういうような問題がある。それから、さきほども一部触れているように国土の荒廃も招くような、放置された林地等もないわけではない。あるいは、医療関係も私のほうから言えば、過疎地域はたいへん医者がいないとか、あるいはいても極めて不十分な状況。今回はソフト面が追加されましたから、例えば患者輸送バスだとか、そういったものにつくのかどうか分かりませんが、そういったものも今、検討の中に入ったということも聞いております。しかし、ソフト事業については、例えば新得町の予算的な面でいえば6,800万円、今年の予算の規模でいえばですね。6,800万円以内しか、それは認められてないという、たいへん財政的に不十分な状況もないわけではありません。そういったことから、さきほど町長のほうから言われておりましたけど、いわゆる全国過疎地域自立促進連盟等がですね、結構発足時から活発に運動しているようにも、最近私も調べてみるとありました。例えば、既に6月16日ですか、今年の。23年度予算について、施設に関する要望というものを、この過疎連盟では出しているというふうに聞いております。1つとして、5点ほどあるんですけど。「過疎市町村の財政基盤の確立」ということが1つ目に、これは本当にたいへん重要なことで、例えば新得町も該当しますけど、「道路、橋りょう等の公共施設の維持・補修にかかる経費、廃校舎の解体・再活用や火葬場、小規模用排水施設、上水道施設等の整備に要する経費など、過疎対策事業債の対象事業を拡大せよ」というようなことが、1つここではクローズアップされるのではないかと。大きな2つ目として、「住民が安心・安全に暮らせる生活基盤の確立」。ここに意思を明確に要求しているところであります。それから3つ目には、「高度情報通信等社会の恩恵を享受できるインフラの整備」というのも、新しく今回、富村牛地区の携帯電話普及のためには他の交付金を使って既に契約しておりますね。地域情報通信基盤整備推進交付金と地域活性化公共投資臨時交付金、それから辺地債、こういったもので今年1億8,000万円近くが使われておりますけど。つまり過疎債でどうのこうのというのは、今のところは対象外というような状況が1つありますから、この辺の要望と。4つ目に、「地域資源を活用した産業の振興と雇用の創出」。これは農林業、私が指摘した林業関係の充実の関係もこの項の中に入っているように聞いております。5つ目には「集落対策の促進と地域の活性化」。こういったものが、この6月中旬にですね、過疎連盟としては政府に要求しているということを私なりにも受け止めております。そういったことの中で、1つ再度質問したいのは、新得町として具体的に何かこういう問題については、こうせよということの、具体的にこの連盟なり、市町村の段階で要求しているのかどうなのかということ。それが結果的にどうなっているのかということも含めてですね、1点目はお伺いしておきたいと思います。それで、最後の3点目の第7期総合計画の後期計画との関係。整合性も当たり前だし、総合計画が上位にあるということは分かっているんですけど。たまたま今回、後期計画を今作成中で、この過疎計画、市町村計画は議決しておかなければならないということがあったもので、出てきたということなんですけど。結果的に私たちもまだ後期計画の中身は知らされておりません。しかし、基本的には5年前にできているというところからもってきたんだろうと、このように思うわけですが、この辺の何というか、事務の扱いといいましょうか、そういったものが問題ないのかどうなのか。どうしても、過疎法が新しくできましたから、それに基づいて早期にですね、市町村の計画を出さなければならないということは当然、予算的な扱いからいっても当然なんですけどね。その辺についてちょっと手続きというか、計画の1つの在り方として2点目に伺っておきたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えをいたします。これは過疎法に限らず、ちょっと話をさせていただきたいと思っております。昔は地方の時代と言われまして、その後は地方分権が出てきまして、最近は地域主権といろんな言葉が出てきます。その時々の政権与党が地方のことを考えて、いろんな諸制度が私はできているというふうに認識をしております。しかし、その制度が地域の現状に合っているかといったら、必ずしも合っていない分もやはりあるかなという、そういう認識でおります。逆を言えば、地域の実情に合わせていく要望をしてきているというのが、われわれの大先輩もきっとやってきていると思っていますし、私自身も町長になって年数は少ないですけども、要望をしてきているというふうに思っています。ちょっと何点かお話をさせていただきますけども、例えば交付税制度というのがありまして、これはどこの自治体においても極めて大きなウエートを示す。例えばなんですけども、この交付税の中でいろんな算定のルールがあるんですけども、同じ町の面積を考え方1つとっても、極端なことを言えば、国有林はその算入の中に入れていない。逆を言えば行政需要がないという、そういう考え方のようであります。新得、約11万ヘクタールありますけども、国有林が8万4000ヘクタールと。極端なことを言えば、8万4000ヘクタールは行政需要がないということで算入されていない。これは新得だけの問題ではない。そういった問題もあります。また、同じように公立の診療所については交付税で算入されますけども、新得町のような過疎地域にある町が支援をしている診療所については対象にしないと。いろんな問題があります。そのほかにもたくさんありまして、ぜひそういったものが地域の実態に合うようにということで要望をしてきているということで、とりあえず報告だけさせていただきます。その上で過疎債の問題ですけども、今回ソフトが算入されてきたということは、私は評価をしております。今までインフラが中心だったものが少しずつ変わってきたのかなというふうに思っております。しかし、現実的にはまだまだ実態に合わない部分もあるので、地域の財政力の弱い自治体においては、さらに一歩踏みこんだものというのは当然かなというふうに思っております。その上で、議員のほうから言われたように、従前の過疎法というのは10年間、今回は6年でありまして、私はその背景がなかなか読み取れない部分もあるんですけども、議員から言われていることも含めて、いろんな意味があるのではないかなということが今回出ていると。だから、6年ではないかなと私も予想しています。その中の1つにちょっと一括交付金という話がありましたけども、この一括交付金、使い勝手を良くするという意味では私は評価をしたいと思います。しかし、今まで都道府県も含めて地方自治体にきていた国からの補助金、交付金の総額が、同じ金額が担保されるのであれば極めていいことだというふうに思います。しかし、今の考え方というのは違うというふうに思っておりまして、この辺、市町村長含めて懸念を持っているのが現状でありまして、これからの議論の推移を見なければならないかなと思っております。最後になりますけども、後期計画は今、取りまとめ中でありまして、事務作業上のそごという意味では、もしかしたら若干出てくるかもしれませんけども、そのそごは修正のきかないそごというふうに思っておりまして、この間の総合計画で町民の方とお約束してきたもの、これは最大限配慮していかなければならないというふうに思っていますし、その後の新たな課題が出れば、新たな課題についても当然加えていかなければならないと。さきほどの医療の問題と同じように必要な事業が出てくれば、計画の見直しということで作業を進めたいというふうに思っております。以上であります。

質問 廣山輝男

私から最後の質問でありますけど、率直に申し上げて10年に1回しか法律が出てこないものですから、私たちも勉強不足だという面はなかったわけですけど。今回、さまざまな今の国の置かれている財政状況やら、政策の一定の見直しといいましょうか、新たな展開といいましょうか、そういったなかんなかで見ますと、この地域に与えるこの過疎法の関係にも相当影響が出てくるという意味で、あえて私はここで問題提起した意味で質問させてもらっているわけであります。詳しく調べてみますと、過疎法とはいいながら過疎地帯にどれほど、ある面ではメリットはいわゆる都市部と比較してあるということは分かるんでありますが、本当の意味で、さきほど言ったインフラの問題でもソフトの問題でも、さらなる充実がなぜできていないのかなという感じが率直に思ったもので、当然、今後は議論もさらには、あるいは町長にもですね、ぜひ置かれている新得町の実態というものを率直にいろんな段階で問題提起していってほしいなということを感じるが上にこういうような質問をさせていただいたところであります。いずれにいたしましても、私たちの自治体は過疎地でありますから、人口も減るは、事業はすべきことはどんどん増える。高齢化社会になれば、さらにやることは増える。ということになりますと、どうしても財政的な、いわゆる充実をより積極的に求めていく必要が私はあると思うんです。このこともかなり議論はされたようでありますけど、結果的には今回そのものは、ソフト事業が大きく追加された面以外はですね、あまり事業の拡大もそんなにされておりません。そういった意味で最後にお願いしたいのは、町長もこの過疎債の財政対策の充実について、いわゆる優遇措置ですね、こういったものの姿勢をより上部段階といいましょうか、この過疎連盟等に反映すべきだと思うんですが、その辺のご決意を伺って終わりたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

まず、優遇制度という意味では、私はやはりこれからも当然継続されるものだというふうに思っていますし、していただきたいというふうに思っております。しかし、国の全体から見ると、1つは国家財政の問題、それから人口の割合の問題、いろんな意見があるようであります。これは過疎債のみならずですけども。それだけ国の中での財政問題というのは極めて厳しいというのが現状かなという、そういうのが少しずつ感じられております。何回も同じような答弁になるかもしれませんけど、やはり地域の実情に合った制度というのは、これからも要望していきたいというふうに思っております。若干、答弁がずれた部分もあるかもしれませんけども、現状はそういう思いであります。以上であります。〔廣山輝男議員 降壇〕

出典:新得町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月13日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる