新得町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月13日
新得高校1間口への町の対応は
2010年9月13日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「新得高校1間口への町の対応は」について質問し、教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 山本均、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 貴戸愛三 議員
- 答弁者
- 教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 山本均、町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 貴戸愛三
一般質問通告書に従いまして、2項目について質問させていただきます。1.新得高校1間口への町の対応は1項目め、過日、北海道教育委員会により、平成23年から25年にかけた道立高校配置計画案が提示された中、平成25年新得高校は2間口から1間口へとの案が示されました。新得高校よりも入学者の少ない高校が2間口を維持し、また1間口から2間口への復活など、とても容認できるものではなく、また7月22日、道教委による説明会においても町民の疑問、質問に対する明確な回答は皆無といっていい状況でありました。新得高校の最悪のシナリオは、1学級からキャンパス校、そして募集停止であります。多くの町民が新得高校存続を願う中、これらを回避すべく、町は新得高校2間口の維持のために今後どのような活動をやっていくのか、町内、町外の生徒獲得のための支援策の在り方も含めてお伺いしたい。
答弁 教育委員長 廣瀬顯嗣(教育委員長は2014年3月まで)
貴戸議員の質問にお答えいたします。北海道教育委員会は、本日、公立高等学校配置計画(平成23年度から25年度)の公表をするようです。これまでの間、数回にわたり、北海道教育庁等へ撤回の要請訪問をするとともに、町内教育6団体連名による要望書も提出したところであります。また、北海道教育委員会による市町村レベルでは初めての説明会・意見交換会では、町民あげて強く撤回を求めたところですが、意に反するような結果が予想され、誠に遺憾であります。新得高等学校の各学年が1学級になっても、もちろん学校は存続するのですが、将来的に再編整備する可能性はありますし、そうなれば中学生の進路の選択肢が少なくなるとともに、保護者の経済的な負担で高校そのものを断念する生徒も予測されます。さらには、町に対する経済的な影響も大きく、新得高等学校の存続に向け最大限努力しなければならないと考えています。なお、この計画は3年後の計画でありますが、北海道教育委員会では毎年見直しをすることにしており、これからの入学者の状況により再び見直しが行われることも考えられますので、今後も2間口確保に向けた取り組みを行っていきます。高校支援制度につきましては、平成18年度から支援内容の充実を図ってきており、地元からの進学率が10パーセント程度上がってきております。また、入学をする生徒数もこの2年間は50人を超え、2間口を確保してきており、支援制度は効果があると考えております。今後も、地元進学率がアップするとともに、生徒が一人でも多く入学し、より効果が上がるよう、支援制度の見直しを進めています。また、新得高校に対しては、学習、進学や就職に向けての指導、部活動の振興など、特色ある選ばれる学校づくりに、これまで以上の努力を求めていきます。今後も北海道教育委員会に対し、学級減撤回に向けて、町内教育関係機関と連携を図りながら要請活動を行い、新得高校2間口確保に向け努力していく所存であります。以上であります。[廣瀬顯嗣教育委員長 降壇]
質問 貴戸愛三
新得高校の存続という部分について、新得高校よりも入学者の少ない高校も同じような判断をされたのなら仕方ないのかなというような気がいたしますけれども、平成22年度新得高校に入学した生徒は50名でございます。大樹町が47名、2間口。足寄町は40名、2間口。これは2人の留年生がいて、今42名。上士幌高校は入学者30人。ところが、これは30人でありながら1間口から2間口に復活しているというのが現状としてあります。50人で2間口を維持している高校が1間口になって、30人しか入学者のいない高校が1間口から2間口に増えるなどということは到底容認できないと私自身は思っています。ただ、今まで新得町が行ってきた新得高校の支援策、結果的にかなりの費用を要してきたというのが現実としてあります。町民の中には「3,000万円を超える予算措置が必要なのか」といった意見があるのも事実であります。平成21年度の決算でいけば、3,020万円が新得高校支援策として使われている。平成22年度に至っては、3,360万円がおおむね予算として計上されております。ただ、この予算額が増えてきたという経緯はですね、例えば外から来るこの子どもたちに対する通学費補助というのは昭和54年に条例制定されたものでありまして、段々段々外から来る子が増えてくるたびに、その支給額が増えてきた。そして、確か平成20年ですけども、全額補助に踏み切った段階でさらに増えたと。平成19年で42名の通学者に対する補助が、平成22年、今年は65名に増えていると。23人増えていますから、200何十万円かの支給額が増えてくる。それから、平成8年に制定されました町内の子どもたちに対する奨学金制度、これは平成19年には1年生から3年生までで、わずか8人しかいなかった制度であります。ところが、平成22年、本年度その対象者は57名、プラス49名の増でありますから、自然と予算額は増えてくる。すなわち、過去に制定された条例に基づいて執行した結果、予算が増えてきたということでありまして、何か特別新しい補助制度をつくったわけでもなんでもない。その上で、なぜそこまでお金を入れなくてはいけないのかという意義になりますと、これからの子どもたち、今入学している入学者の数を言いますと、今1年生から3年生まで入学した生徒の数は、新得町内47名が新得高校に入学したことになっております。これからの生徒数を考えていきますと、だいたい60人から70人の間の子どもたちは新得高校に行くだろう。要するに1年生、2年生、3年生を累計していきますと。すなわち、新得高校に通う理由として、それは個々それぞれ理由がありますから1つにまとめるわけにはいきませんけれども、この町に生まれ育った子どもたちが、新得高校に行きたいという子どもたちが毎年20人以上いるんだという、この現実を考えたときに、新得高校はあったほうがいいのか、なかったほうがいいのかという議論、どちらにいくか。そのために、そのために町外の生徒を獲得しなければ2間口の維持ができないということだと思っております。あくまでも第一義は、新得町内で生まれ育つ子どものために新得高校の維持を考える。その上で、募集停止の影響というのを考えたときにですね、例えば、今、新得高校には20数人の教職員の方がおられます。これは住民票すべて新得町において生活されております。人口でいきますと、掛ける2点なんぼになります。先生の異動等で多少変動はありますけれども、おおむね60人以上の関係者の家族が新得町にいると。これがもし万が一、最悪のシナリオで募集停止になれば、2年間でこれはすべて新得町から消えてなくなるということになります。その上で、学校の先生ですから、そこそこの年間所得がございます。恐らく1億数千万円の給与所得がこの新得の町から消えてなくなるという影響が考えられる。そういった理由から、さらに新得高校を存続させるために、例えば支援策の内容の見直し、拡充、そういったものを考える必要があるのではないかというふうに思っています。例えば、今、短大、大学に行った生徒さんに対してですね、入学金の補助を行っております。これは専門学校には出ない。それで、短大と専門学校の違いって一体なんだということになりますけれども、教育長なら教育行政が長かったからお分かりでしょうけれども、短大卒業の人というのは俗に言う、準学士といわれる身分になると。4大卒は学士ですけれども。じゃ専門校は何になるかと言いますと、これは専門士と呼ばれる位置づけになるんだそうです。ところがですね、例えば公務員試験、地方公務員試験もそうですけれども、地方公務員試験は、記憶に間違えなければ上級、中級、初級と3段階に分かれてますけれども、今、中級職の募集をかけている自治体というのはほとんどないかと思っています。じゃ短大を出た人たちは、どういう身分で地方公共団体に入るのか言いますと、その方の持っている資格、例えば幼稚園教諭とか保育士とか介護福祉士とか、そういったような資格で入るケースが多い。としますと、これは専門校となんにも変わらないんですね。専門校を卒業すれば、例えば介護福祉士の資格を取って、もしくは幼稚園教諭の資格を取って、保育士の資格を取って、そういう自治体に入ってくるというパターンが多い。そうすると、例えば短大と専門学校の違いはほとんどないに等しいと。とすれば、例えば専門学校をその対象にしてみるとか、そういうことがあってもいいんじゃないかというふうに思います。これは別にやってくれと言っているわけじゃない。そういう方法もありますねということなんです。もう一度、教育委員会にお尋ねしたいのは、もう平成23年、4年、どんなことがあっても2間口を維持するためにどういった活動を行うのか。その上で、実を言うとあまり時間がないといいますか、その条例をもしかすると変えなくてはいけないということも起こり得る。そうしますと、11月には、だいたいどこの中学校でも3者面談が終わります。それまでの間に、明確に平成23年以降の支援策というのを各生徒さん、保護者に伝える必要がある。そのときに、もしかすると条例改正等が必要になってくる可能性もあるので、その辺を含めてですね、これから教育委員会の対応をお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 山本均(教育長は2012年9月まで)
お答えしたいと思いますが、はじめに、ほかの高校のことをおっしゃってましたけれども、私の感じるところは同じであります。ただ、ほかの高校がなぜ2間口から1間口にならなかったという理由は私は分かりませんが、新得高校が3年後、1間口といわれている理由は、ご承知のように道教委としては、西部地区の子どもの数、新得町の子どもの数、さらには交通の利便性ということだと思います。それから2つ目のお話にありました、新得町内の中学生が新得高校に入ってもらうのは、もちろん第一義であります。さらにプラスして、それだけは物理的に適正な教育課程ができるようなクラスになりませんので、ほかの町からも来ていただくということが基本かなと思っております。それから、さきほど言いました支援策の見直しでございますけれども、国の高校授業料無償化などもあります。これまでの事業効果を検証して、より一層の効果があるよう検討を進めてまいりたいと思います。さらにお話にありました専門学校のことなんですが、昨年は11名もおりまして、大学や短大進学者よりも多くなっています。専門学校における保護者の年間負担額は大学と短大と同じ程度であると思っておりますので、出口対策として支援制度の見直しに合わせて検討させていただきたいと思います。さらに、この支援策の決定の時期的なことなんでございますけれども、ご指摘のように、11月になりますと保護者の説明会、さらに三者面談が始まります。できるだけ早く整理をして、町内中学校をはじめ西部方面、帯広市内の中学校を訪問し周知を図ってまいります。以上であります。
再質問 貴戸愛三
それでは2回目の再質問ということで、ぜひ町長にお伺いしたいと思います。このまちづくりというものを考えたときに、どうしても外すことのできない柱というのは何本かあります。例えば、それは産業だったり、医療・福祉だったり、あるいは教育もまちづくりの中では外すことができないことだろうというふうに考えております。実際、例えば教育委員会がこういう方針、こういう方向性を示したときに、そこにかかる予算措置うんぬんが、最終的には町全体の財政を見ながら町理事者の判断に委ねられるのかなというふうに思っています。私は、さきほども申し上げましたように、この23年、24年は死に物狂いで道教委が1間口を撤回せざるを得ないぐらいの対策を講ずるべきだというふうに考えておりますが、町長のお考えをお伺いして最後の質問にさせていただきます。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えをいたします。私自身、5年前に町長に就任をしまして、当時、時を同じくして北海道教育委員会が新たな高校教育の指針というものを出されまして、それを読ませていただきまして、素朴な疑問として「高校教育って、なぜ2間口はだめなのか」というところから自分自身スタートしております。逆を言えば、新得の地元の子どもに高校教育の場として北海道が考えている高校ではない、ふさわしくない場所を町が提供し続けるために支援策を出していいものなのかというのが根底にありまして、そこから自分自身スタートしております。北海道教育委員会は何も答えてくれていない。通り一遍の話はきました。それはお答えしていただかなくても書いてあることを言っているだけで、私は答えになってないというふうに思っておりまして、その結果、普通科、総合学科、職業科といろいろあります。それはそれで子どもたちがどう選択していくのかという、そういう問題だと思っております。経済的な問題、時間的な問題、いろんなことを考えると、やはり私は地元に高校があるべきだという立場であります。その支援策として、お金の問題をいろいろ言われる方も私自身も承知しております。お金の問題だけで教育の議論をしていったら、私はもうそれ以上議論は続かないというふうに思っておりまして、きちんとはやり必要性の問題、これはわれわれも含めてですけど、だからこういう支援をしていくと。そういうのが、われわれの説明責任かなというふうに思っておりまして、そういった意味で自分自身が納得できるまでは高校に対して当然支援もしていくし、納得できる中で金額も最終的に判断させていただきたいというふうに思っております。以上であります。
再質問 貴戸愛三
ありがとうございました。