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新得町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月11日

サホロ岳北斜面開発への対応は

2010年3月11日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「サホロ岳北斜面開発への対応は」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
青柳茂行 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 青柳茂行

次に2項目めでありますけども、サホロ岳の北斜面開発の対応につきまして質問を行いたいと思います。2.サホロ岳北斜面開発への対応は先日の議員協議会の中で、サホロ岳北斜面の国有林24ヘクタールに新たなスキーコースを造成する新コースは5本で、高速リフト2基を設置するという説明を受けました。さらに、浜田町長の行政報告の中でも「北斜面開発に向け後方支援をしていく」と述べています。いうまでもなく、サホロリゾートの存在については、新得町の経済の活性化を考えた場合、切り離せない存在であることは十分承知しているところでありますが、今回の北斜面開発計画に当たって、いくつかお尋ねいたします。①今回の開発に当たって、あらためて環境アセスメントの必要性の有無についての確認はしているのか。②景気低迷の折、スキー客が減少しているのではといわれているが、加森観光株式会社の経営状況は把握しているのか。③開発行為に伴う森林施行のあり方調査結果については町民に公表できるのか。④後方支援をしていくという、具体的にはどのような支援になるのか。以上、4点についてお伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

青柳議員のご質問にお答えをいたします。サホロ岳北斜面のスキーコース造成に関することでありますが、まず1点目であります。今回の開発に当たって、あらためて環境アセスメントの必要性の有無についての確認でございますが、事業者からは必要がないとの報告を受けております。2点目の経営状況でありますが、把握はしておりませんが、今回の造成に関しての意見交換の中で、長らく悪化の傾向にあった損益状況も経費圧縮で改善しつつも、まだ赤字の状況とのお話がありました。今期は特に景気低迷の影響を受けたが、来期はグループ力を生かした取り組みを進めながら早期黒字転換を図っていくということでありました。今回の北斜面の開発は、国内・北海道のスキー来場者の動向、ならびに国の観光活性化策の1つでもあり、外国人来訪者を増やすという方向性が示され、国際的なリゾート地を形成し、長期の積雪期間確保による経営の安定化を図り、現状を打開するための事業であると聞いております。3点目の開発行為に伴う森林施行のあり方調査についてでありますが、平成4年、株式会社西洋環境開発において既に調査を終了していることであり、その後の時間経過もあることから、今回事業者である加森観光株式会社において、再度あり方調査に準拠した形で自主的調査を行っていると伺っております。あり方調査の内容については、一部法的なことで公開できないものもあると聞いておりますが、事業計画等においては説明の場を設定するということであります。最後に4点目であります。具体的な後方支援ということでありますが、今般の不況の中、この開発を機会に新得町への入り込み者増大による町の経済の活性化や雇用の場の確保として期待されることから、町内において支援をする動きがあるようですので、行政としても町内の動きに歩調を合わせながら協力をしてきたいというふうに考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕

質問 青柳茂行

町長の答弁ですね、いただいたわけでありますけども、私はちょっと2つの視点でですね、またお伺いしたいと思います。1つはですね、今の町長の答弁にもありましたように、赤字でですね、なんとか黒字に転換したいという状況であるということをですね、初めて伺ったわけでありますけども。だいたいこの北斜面の開発という報道がされた瞬間にですね、少なくない町民の人たちからもですね、本当に斜面を開発して大丈夫なのかと、行き先大丈夫なのかという、そういう懸念のですね、声も聞かれているわけであります。それで、外国人のですね、客にですね、たくさん来てもらいたいという、そういう願望があるということなんですけども、スキー客がですね、どんどん減っているという状況が1つあります。それで昨年、平成20年度のですね、北海道観光入込客調査というのがあります。これは毎年7月にですね、やっていると思うんですけども。この北海道経済部観光局というところで調査しているデータがあるわけですが、これを見ますとですね、北海道の観光入り込み客数ですね、これは4,707万人です。これは平成20年度ですね。前年度比はどうかといいますと、94.9パーセント、251万人の減になっております。そのうち外国人はですね、69万人。前年度比96.9パーセント、2万人のですね、減に一応なっているというふうに押さえております。それで、じゃあ現実にですね、その全道のスキー場のですね、リフト・ゴンドラの輸送実績というのが出ているわけでありますけども、全道的にはですね、1991年が9,000万人ということなのかな。9,000万人、約9,000万人ですね、最大ピークが約9,000万人です。それで2008年度はどこまできてるのかといいますと、約4,500万人ぐらいでですね、全道のスキー客というのは50パーセントにですね、落ち込んでいるというデータが1つあります。それでサホロリゾートの場合はですね、これは途中までしかちょっと資料がないんですけども、最大がですね、1992年です。つまりサホロリゾートのですね、アセスがあったころでありますけども。このときはですね、230万9,000人ですね。これが92年最大であります。それが2000年の代ではですね、145万9,000人というふうに相当落ち込んでいるというデータがありますね。それでもう1つはですね、入り込み客の中で、この2004年からですね、2009年までの外国人がですね、この新得町にどのぐらい宿泊したのかというデータもあります。これはですね、これを見ますと2004年から2009年までの5年間でありますよね。新得の宿泊施設に宿泊した人数でありますけども、15万7,488人というデータがあります。ちなみにですね、ニセコは11万622名でですね、私も初めて分かったわけでありますけども、ニセコの宿泊施設よりも新得町の宿泊施設が約4万6,000人も多いっていう事態なんですね。既にこういう事態になっております。それで、この中でですね、じゃあどのぐらいの外国人が来ているのかといいますと、一番多いのがですね、台湾が10万7,552名、香港が1万9,981名、韓国が5,811名、この3つ。台湾と香港でほぼ80パーセントを占めております。中国人は557名ということでですね、この期間だけでいえば約0.35パーセントという状況であります。ニセコにつきましてはですね、これは、ここもほとんどです。台湾、香港がほぼ半分を占めてますね、約52パーセントを占めています。それでオーストラリアが非常に多いということでありますけども、新得町は約3,500に対して、オーストラリア人は1万2,114名、それから中国が3,583人ですね。オーストラリア人は確かにですね、新得よりも多いんでありますけども。今ですね、当面注目されている中国人の数はですね、意外と少ないということがですね、分かったわけでありますよね。それで、これからその中国に視点をあてる。すべて今、日本の商社関係はですね、中国へ非常に目を向けているわけでありますけども、じゃあ将来、中国の経済はどうなるのかという点でいけば、今、バブルがはじけるのでないかというですね、そういう疑念の声もあるわけでありますけども。いずれにしてもですね、こういう現象の中でその外国人のですね、入り込み客が見込めるのかどうなのかですね。この辺がですね、ひとつ見極める必要があるのではないかというふうに思うわけであります。それで確かに説明を受けたときに、ニセコにおいてはですね、外国人も非常に最近増えているということでありますけども、一時的にはですね、07年、08年度は増えておりますけども、09年度に入ってガクンと落ちているという状況もありますよね。ですから、全体的にですね、パイの大きさは恐らく決まっているのではないかなというふうに思うんですね。その中で新得町にどれだけのですね、外国人を呼び込めるのか。その点をですね、しっかりですね、見極める必要があるのではないかというふうに思います。それが1つであります。それからもう1つはですね、自然環境の保護の関係でありますけども。私も機会がありまして数年前にですね、このサホロ岳の北斜面にですね、一度入ったことがあります。そのときにはですね、私の印象とすればダケカンバですね。これはもう推定200年以上あるようなダケカンバとかですね、それからトド、エゾですね。こういう木がですね、新得町とすれば非常に珍しいですね、光景だなというふうに思ったわけでありますけども。サホロ岳北斜面の調査隊といいますか、これは1992年ですね。このときにですね、15名の新得在中の人たちがですね、調査に入った記録があるわけでありますけども。ここに書かれているのはですね、山の奥深くダケカンバ帯に移行する辺りに、500年も生きてきたかと思われる、3人で抱えても足りないくらいの太いミズナラが静かに立っている。これは神木だというふうにですね、思わず叫んだと者もいるということですね。それから斜面中腹には直径60から100センチメートルぐらいのミズナラ、ハリギリ、シナの木、トドマツ、エゾマツが群状に比較的広い面積にわたって、かなり高い密度で残っている場所もあった。短いですけど、こういう記録も一応残っております。先日ですね、加森観光の担当の方がですね、説明に来たわけでありますけども、そのときにはですね、あまり木が生えていないようなですね、旨のことがありまして、自然にはあまり触らなくてもいいような、そのような内容のたぶん説明であったかなと思うんですけども。私自身も実際に見にきたわけでありますけども、相当数のですね、ダケカンバの林になっておりますし、中腹にはですね、トドマツのですね、群衆がなっている。そういう意味では、私もあちこち新得の山を歩いていますけども、ああいう光景は非常に珍しい光景だという印象も持っています。そういう状況の中で、本当にですね、自然保護の関係でいったらですね、あの木がですね、どのぐらい切られてしまうのかなというですね、危ぐも持っております。そういう意味ではですね、町長にですね、ぜひですね、後方支援は結構でありますけども、さきほど言った経営、運営の面ですね、そしてもう1つは、その自然環境のですね、保護の立場でですね、きちんと見極めていただきたいなというふうに思います。2項目め、以上の質問といたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。まず1点目のほうから、ちょっとお話しさせていただきます。自分自身の2期目の立起に当たってもお話をさせていただきましたけども、やはり私、経済なくして生活なしというのは基本というふうに思っております。民間企業の方が生きていくためにさまざまな取り組みがなされていく中で、われわれ行政なり住民のかたがたが応援することによって予想される課題等が解決され、スムーズな経済活動につながって、会社はもとより地域や十勝が良くなることについては、私は応援していきたいというふうに思っております。その基本の上で今回は、具体的な将来のスキー客の動向等については、たいへん申し訳ないですけど、これはわれわれが判断することではなく経営をする側が判断することだというふうに思っておりまして、われわれ行政としての後方支援をする立場では、判断を変えていくような材料にはならないというふうに思っております。次に、2点目の自然保護の問題です。そうは言いながら私も環境問題というのは極めて重要だというふうに思っておりまして、今回の開発がどういう影響があるのか。それは許可をする側、例えば林野ですとか北海道ですとか、そういった判断をできるだけの能力を持っている機関がやっていくというふうに思っております。それを私は信用するしかないというふうに思っております。ただ、いずれにしても現状というのは、私自身も一度しか行ったことがありませんので、さらにこれから加森観光が説明会を開催していくというふうに聞いておりますので、ぜひ私もそういった中には出ていきたいし、なおかつ機会があればですね、現場についても私自身も見ていきたいなというふうに思っております。以上であります。

質問 青柳茂行

確かに北斜面の開発はですね、町長が行うのではなくて、一会社がですね、行うのが当たり前でありますから、そういう意味ではですね、責任というか、ないわけでありませんけども、100パーセント責任があると私も思っているわけではありません。しかしですね、この豊かな森林地帯ですよね、町長もカーボン・オフセットをやると公約で言っているわけでありますから、この開発自体はですね、カーボン・オフセットに私は、町長の意にですね、反するかどうかわかりませんけども、町長の本意ではないのではないかなというふうに思います。それでですね、92年のですね、アセスメントのですね、激しいころの北海道新聞の社説があります。これは非常に相当なですね、大きな社会的な問題になったんだろうと私は推測するわけでありますけども。社説にまでなっているわけですが、そのときのちょっと引用したいと思うんですけどね。このサホロの景観、いわゆるアセスがとおったと。その中で景観は保たれたけども、疑問が2点あるというふうに書いてあります。1つはですね、景観を大事にすることに異論はないし、その観点から南斜面を現状維持できたのが良かったと思う。しかし、自然保護は景観ばかりではない。人目に触れない北斜面の開発規模拡大について、動植物への影響、生態系の配慮は本当に心配ないのだろうかというのが1つであります。それからもう1つは、当否はともかく、アセスのあり方には懸念は残る。これが2つ目であります。さらにですね、陰りの見えた村おこし競争に変わって登場したリゾートブームの実態につきまして、最近のリゾート市場は嗜好(しこう)が多様化しており、ゴルフとスキーと高級ホテルだけではニーズをとらえきれないとの指摘もある。これらの内容のですね、社説が載っております。そしてもう1つですね、これは十勝毎日新聞、これも同年の7月11日でありますけども、当時ですね、この施設のですね、開発の推進のその先頭に立っていた当時の佐々木忠利町長のですね、話も載っております。これは「木は切らないでほしい」というのが町長のですね、お考えだったと思うんですけども。最も心配されるのは自然環境問題だが、これまでの経緯から見て、その辺は心配していない。ただ、木はなるべく切らないでほしいということは今後も要請を続け、念を押しながら見ていきたいということですね。ですから私は、92年ですから今から18年前の話であります。それで、この社説に書いてあるのはですね、18年前のものでありますけども、現状に合わせてですね、今となってはますますですね、これは明確になっているのではないかな、内容的にはですね。さらにはっきりしてきている点ではないかなというふうに思います。もう1つですね、私、別の角度から要請でありますけども。昨日のですね、北海道新聞にですね、日ハム野球教室、三笠で年100回。つまりプロ野球の北海道日本ハムファイターズの協力で、4月から1年間、小中学生に向け、野球教室を市内で週2回、年間計100回程度開催するという記事が載っております。私はですね、これ野球に関しては横浜高校がですね、新得高校に来ましてですね、応援をいただくというのもありましたが、本当に子どものときからですね、こういう応援というか支援をしていただけると本当にありがたいんじゃないかなと思うんですね。それでスキー場に戻しますけども、新得はスキー場が2つある。管内でも本当に恵まれた地理的にもですね、そういう状況あると思うんですね。今回、オリンピックもありましたけども、十勝管内からですね、有名選手が出まして、メダルも取ってくるという快挙をなし遂げておりますけども。このスキー場を利用してですね、その子どもたちに、できればオリンピックに出るか出ないかにかかわらずですね、やはり力のあるコーチに来ていただいて、スキー場を利用してですね、さらに子どもたちに夢を持たせる、あるいは町民に夢を持たせる、そういう企画ができないのかなというふうに1つは思っております。それからもう1つはですね、やはり地場産品ですね。いろいろ食材とか、いろいろですね、安いものがいいということで、なかなか地元のですね、食材が取りあげられない傾向にあるというふうに聞いておりますけども、これは生産する側にもですね、いろいろな問題があると思います。食材費が足りないとかですね、いろいろ聞いておりますけども。いずれにしても、そういうですね、施設ができることによって雇用の関係、それから実際に地元のですね、商工業者が経済的に潤うようなですね、そういう方向はですね、もっと真剣に追求してもいいのではないかなというふうに思います。以上、2つ3つでありますけども、まずその点を確認したいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。どういう答弁をすればいいのか、ちょっと迷っているんですけども、まず自然保護ということ、あらためてお話をします。一切手を付けてはまかりならないということも、もしかしたら入っているのかもしれませんけども、それは、私がさきほどお話ししたとおり、企業がどう経済活動をしながら生きていくかと。そういった中で、1つの基準の中で開発がされるとすれば、それはさきほど私も言いましたけども、私も現場を見たいと思っていますけども、ある意味、是というふうになろうかなというふうに思っています。従前とは違う、私はやはり今、会社側の対応じゃないかなというふうに考えております。逆をいえば最大限、懸念についてはですね、払しょくできるように努力をしていくというのが今の会社じゃないかなというふうに思っております。それから、前町長の「木を切らないでほしい」という話がありましたけども、私自身も加森さんのほうには「今回の開発する面積と、少なくても同じぐらいの山づくりというのは同時並行で進めていただけないでしょうか」という、そういう話はさせていただいております。それから今度、スキー場の利用であります。将来の子どもたちが、そういうオリンピックを目指すかどうかは別にしても、そういった子どもたちに、ぜひ利用していただくと。これは私もたいへんいいことだなというふうに思っております。具体的にどういう話になるか分かりませんけども、提案もしていきたいなというふうに思っています。また、地元の食材という話がありまして、当然、地域においても経済というものの波及効果という意味では、そういう取引関係というのは大きなウエートを占めるんだと、そういうふうに私も思っておりまして、これらについてもですね、機会があるごとにお話もさせていただいております。今後もやはり新得町の中の1つの企業として地域と一緒に歩むというような、そういった姿勢の中で、ぜひ地域に対して入るというような、あらためてまたお話をさせていただきたいなというふうに思っています。以上であります。〔青柳茂行議員 降壇〕

出典:新得町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月11日 議事録 PDF(58ページ) 間違いを知らせる