みんなの議会

新ひだか町議会 令和7年第2回定例会 2025年3月10日

我が町の昆布漁復活の回復策について

2025年3月10日、新ひだか町議会の一般質問で、田畑隆章議員が「我が町の昆布漁復活の回復策について」質問し、水産林務課長 新川兼一、町長 大野克之が答弁しました。

質問者
田畑隆章 議員
答弁者
水産林務課長 新川兼一、町長 大野克之

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 田畑隆章

おはようございます。壇上から一般質問させていただきます。項目は、1番目、1つしかないのですけれども、我が町の昆布漁復活の回復策について伺います。近年の海水温上昇は、すさまじいものがあります。漁業に従事されている方々の悩み、不漁の原因が、黒幕がここに現れた、いや、一部が顔を出したと思います。北前船で昆布やサケの交易が行われ、以来浜の豊かさの象徴であったサケ、三石昆布漁が厳しい状況に置かれています。困難な状況にある三石昆布に携わる方々のために町はどのように頑張ろうとしているのか、以下伺います。1番目、三石昆布漁について現在の状況をどのように認識されているのか伺います。2番目、三石昆布漁について回復の手だてをどのように検討されているのか伺います。3番目、大学など研究機関や北海道の関係セクションとの連携をどのように考えておられるのかお伺いいたします。以上、よろしくお願いいたします。

答弁 水産林務課長 新川兼一

おはようございます。私からは、田畑議員からの御質問の「我が町の三石昆布漁の回復策について」御答弁申し上げます。当町で生育している天然の三石昆布は、主に水深5メートル以浅の浅海域に生息していることから、高水温の影響を受けやすく、その資源量は年々減少傾向にあります。特に令和5年から令和6年にかけては海水温の上昇が続いたことに加え、夏場のしけや波浪が少なかったことが影響し、生育不良や根の付着力の低下により流出した結果、大幅な減産となっております。そこで、御質問の1点目、三石昆布漁について現在の状況をどのように認識されているのかについてでございますが、当町の漁業者のほとんどが従事しており、主要な漁業として位置づけしている三石昆布漁における近年の三石昆布の資源の減少やこれによる昆布漁の減産は、当町の基幹産業の一つである漁業を維持する上で重大な問題と捉えており、今後も長期にわたりこのような状況が続くことに対して危機感を募らせております。続きまして、2点目の三石昆布漁について回復の手だてをどのように検討されているのかについてでございますが、近年の海洋環境の急激な変化などにより減少している三石昆布の資源回復は急務と考えており、川端議員の答弁でも触れましたが、全道的な昆布資源の減少に対し、現在北海道においてコンブ生産安定対策検討会議が令和6年8月に設置され、これまでの会議では昆布の生産推移、既存の取組状況、昆布の減少要因などが確認されるとともに、各地域の課題、要望について議論され、昆布の生産安定対策の素案が示されております。なお、今月中旬にも会議が予定されており、対策の決定後各地域での対応策について示されることとなっておりますことから、当町としましては引き続き昆布漁場の保全等の活動を推進するとともに、同会議から結果が示され次第その内容を精査し、当町海域における対策を検討するため漁業協同組合などの関係機関と協議を進めていかなければならないと考えております。最後に、3点目の大学等研究機関や北海道の関係セクションとの連携をどのように考えているかについてでございますが、大学等との連携につきましては令和5年8月に行いました昆布養殖試験の実施に向けた三石鳧舞地区の昆布漁業者との話合いでは試験の実施には至らなかったものの、北海道大学の四ツ倉教授にもリモートで参加していただき、指導助言を受け、検討した経緯があり、現在も必要に応じて御協力をいただいているところでございます。また、当町における昆布の回復策の検討や効果的な実施のためには北海道の関係セクションの協力が必要であるとの認識から、取組の推進を図るべく日高地区水産技術普及指導所や地方独立行政法人北海道立総合研究機構、日高海域を管轄する栽培水産試験場といった試験研究機関からの技術的指導や助言を受けるとともに、北海道水産林務部や日高振興局水産課ともこれまで以上に連携の強化に努めてまいりたいと考えております。以上、壇上での答弁とさせていただきます。

再質問 5番 田畑隆章

1点目の再質問をさせていただきます。御答弁ありがとうございました。極めて同感するところなのですけれども、まず1点目、確認させていただきたいことがあります。町政執行方針の中の2点目、基幹産業の強化と新分野の産業創出の中、5ページでありますけれども、水産の中でまた近年の海洋環境の変化に対応するため関係機関と連携しながら効果的な対策の調査研究に取り組んでまいりますと述べられておりますが、三石昆布はこれに含まれているのかどうか確認したいと思います。

答弁 水産林務課長 新川兼一

三石昆布につきましても、調査研究の対象として考えております。

再質問 5番 田畑隆章

それでは、1点目ですけれども、2020年、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの四ツ倉典滋、当時は准教授でありましたが、このグループが海水温上昇に伴い日本の昆布は70年後にはほとんどいなくなるという衝撃的な論文を発表されました。私は、まさかという思いとまだ先だ、私が生きている間はそんなこと起きないと思っていました。しかし、地球温暖化と対馬暖流が津軽海峡を通って日高沿岸の近くを流れ、日高の沿岸を強く暖める状況は、私たちの皮膚感覚でも桜の超早期開花やサケの回帰不全、不漁など誰の目にも海水温上昇による影響が明らかだ。特に近年さらに強まっていると実感しています。町のお答えの危機感を募らせているというお答えも、実感として共有するところであります。いつかは昔のように冷たい海に戻る望みは極めて難しくなったと私は思います。同意しづらいと思いますが、町の見解はいかがでしょうか。もう一つお聞きしたい。

再質問 5番 田畑隆章

分かりました。

答弁 水産林務課長 新川兼一

三石昆布の資源の減少というのは、当町で漁業を行っている漁業者のほとんどが昆布漁を営んでいると捉えておりまして、生産の減産が地域の漁業に大きな影響を及ぼすということは、壇上でも答弁させていただきましたが、大変危惧しているところでございますので、この対策については早急に取り組んでいかなければならない課題だと認識してございます。

再質問 5番 田畑隆章

さらに確認したいのは、このような海洋環境の中で南茅部など養殖昆布、マコンブですけれども、養殖昆布は影響を受けなかったのかどうか、この辺確認したいのですが。

答弁 水産林務課長 新川兼一

北海道内、特に道南のほうで養殖昆布が盛んに行われているという状況の中で北海道全体、ひいては日本全体、日本の海域全体で海水温が上昇しているもの、それがどのように影響を及ぼしているかというのは、考えますとやはり養殖を行っていく上でも天然の昆布が必要となっております。これは、天然の昆布を使って胞子を取って、その胞子を基に新たな養殖用の昆布を生育させていくという手順が今の昆布の養殖業の主流となっておりますので、その部分で天然の昆布がなくなると養殖自体も継続が難しくなっていくのではないかというような状況が危惧されておりますので、そこら辺が現時点で、特に日本海側や道南のほうが磯焼けという事象がちょっと顕著である海域においては天然の昆布が少なくなってきているということが今後影響を及ぼすのではないかなと考えております。

再質問 5番 田畑隆章

そういった点については、北海道の会議でも話されていて、危惧されているところと伺っています。ただ、近年この日高の沿岸でマコンブが見られるようになったというようなことも含めて環境が相当変わってきているのだ。そして、研究機関は日高昆布の養殖についても道南のほうで研究されていると聞いております。そういったことを含めて次の質問に参らせていただきますけれども、三石昆布、日高昆布は明治中期に宮部金吾さんが標準和名として三石昆布と名づけられ、全国的に有名なブランドでございます。おいしいということで有名です。近年の状況は、過去になかった江戸時代から連綿と出荷され続けてきた昆布漁ですが、近年厳しい状況に置かれています。関係する皆様は不安な状況で年が明け、今後どうするか、昆布漁の復活や模索する漁業者の皆様に町はしっかりと寄り添い、そして北海道や漁業協同組合と回復策を進めてまいりますといったアナウンスを水面下で、確定した事業はまだ表面ではないですけれども、水面下で一生懸命やられているこのアナウンスをしっかりしていただく必要があると思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 水産林務課長 新川兼一

地域の漁業者、資源の動向が不安定、もしくは減少しているという状況を大変心配されているという話も聞こえております。その中で現在取り組んでいる動向を地域にアナウンスしてはどうかという御質問ですけれども、やはり今現在当町のほうで収集している各種情報につきましては、その内容を十分精査して、そのときに必要な情報を適時提供していかなければならないと考えておりますので、今後も引き続きその認識の下、情報提供に努めてまいりたいと考えております。

再質問 5番 田畑隆章

3点目の再質問でございますが、町政執行方針にあるように、調査研究を進める、これはとても大事なことですので、お聞きします。昆布の養殖は、海水温の上昇環境に対しても強く、安定した生産が見込めるものですが、この養殖法を導入するといっても技術支援を含めた調査研究は誰がどのように行うのか。試験研究には、幅広い経験と深い知識が必要です。過去のこの管内の昆布養殖試験は、事業化に至っていません。実現のためには大学や研究機関、企業などに研究委託、研究連携をするというのが現実的かと思うのですが、いかがお考えでしょうか。

答弁 水産林務課長 新川兼一

現在当町海域での昆布を主とした養殖に関して実証化にまだ至っていないという状況で、その対策を検討している最中でございます。その中で我々今考えておりますのは、それぞれ協力していただける機関と連携を取って、どのような取組を進めていくことが効果的であるのかというようなことを現在検討している最中でございますので、そこら辺も含めて引き続き関係機関と連携を取って、取組に向けた検討を進めていきたいと考えております。

再質問 5番 田畑隆章

もう一つ、試験研究には三石昆布漁を現在営んでいる漁師さんの積極的な関与が必要と考えます。そのための情報共有、あるいは視察研修、こういったことも大事な事業だと思いますが、いかがでしょうか。その講師さんには先ほどの四ツ倉教授、今回の北海道の機関の学術のほうの筆頭メンバーですけれども、四ツ倉教授にもお越しいただくのはもちろんですが、日高地区水産技術普及指導所の所長さんが函館、それから松前の養殖についてもとても詳しい方ですので、北海道との連携を深め、講師あるいはその他に御依頼されたらよいと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 水産林務課長 新川兼一

我々も常日頃より日高地区水産技術普及指導所、これ北海道の出先機関ではございますが、そこの所長はじめ職員の方、その方と対話する機会は設けるように心がけております。やはり専門家として知識も経験も豊富な方々がそろっておりますので、地域のほうで今後養殖等に向けた、もしくは昆布の資源回復に向けた話合い、その場において普及所の職員の方々の知識や情報を提供していただくことは大変有意義だと思いますので、今後そういった地域での情報共有の際には普及所に限らず適任者のほう、適任と思われる方を我々のほうからも含めて依頼して、会話、対話に努めていきたいなとは考えております。

再質問 5番 田畑隆章

さらになのですけれども、今までこういうことを考える必要がなかった時代を経てこういうことになっているわけなのですけれども、試験研究が成功した後の事業の本格的な横展開、試験が、研究が見通しがつくよというようなことになったときに横展開として相当な規模の事業となっていくのだろうと思います。そのときには横展開の方法、あるいは組織運営方法、それから個別漁業者の経営支援など、いろんな検討する必要が出てくるのだろうと思うのです。このためには組織、すなわち漁業協同組合とか漁業者とか漁業協同組合連合会とか北海道とか研究機関、そして町が連絡調整を密にしていく、そういった組織も必要になってくるのかなということは考えられるのですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。

答弁 水産林務課長 新川兼一

壇上でも御答弁させていただきましたが、事業の実施に向けては、取組の実施に向けては関係機関と連携を強化していくと御答弁させていただいておりますけれども、事業化のめどが立って、それで終わりという認識は持ってございません。当然事業を進めていく中で新たな課題や問題が出てくる可能性がありますので、そういったことを踏まえますと、やは御質問にあった横のつながりということも継続していくことが大事だと考えております。現在まだ具体的にどのように体制を整えていくのかということはまだ決まっておりませんけれども、事業を実施する、実施に向けて、それから実施後の取組の推進に向けて将来的に継続していくべきだというふうな認識の下、御質問のような組織の立ち上げからそれの運営といいますか、継続的な活用、そういう組織を使った活用して、情報共有する場を維持するということも大事だと考えておりますので、その際には必要に応じて立ち上げを検討していかなければならないと考えております。

再質問 5番 田畑隆章

このように厳しい状況に浜の方々は置かれています。そういった中で、町長にはぜひそこの中に、状況が厳しい中に入られて、励ましていただければいいかなと思うのですけれども、この辺についてはいかがでしょうか。

答弁 町長 大野克之

田畑議員から水産業をめぐる本当御心配の御質問をいただいているところでございますが、私も昨今の水産業をめぐる情勢というのは非常に厳しいと認識してございます。その上で、1月の臨時会でしたか、水産関係の皆さんに資材価格高騰ということで、次の漁においてもしっかりと取り組んでほしいということで、所要の金額を皆さんの御理解を得ながら交付してきているところでございまして、もう既に恐らく、もう3月入っていますので、事業者の皆さんには手に入れられたか、我々のほうから交付させていただいたと認識しておりますが、そういう中におきまして一番大事なのは、そこの地域で営んでいる方々が次のステップに行くかどうかということが一番重要だと思います。ステップをどうやって踏んでいただけるのか、そこには町も入りながら、あるいは関係機関のノウハウもいただきながらこういう状況、この方向にいったらこうなるのでないかということを丁寧に地域の皆さんとお話しすることが大変重要だろうと思っていまして、昔の話をすれば日本会員側で磯焼けが起きて、そは今から30年以上前ですけれども、そのときに北海道として日本海対策というのを打ったことがあるのです。それは。国の事業を使ったものではなくて、北海道単独で日本海対策をやろうということで、主に水産、農業の現場でもやりましたけれども、そういう地域対策をやった事例もあるわけです。そういう中において、今養殖が本当に道南のほうで一生懸命やっておりますけれども、そういう時代背景を経て養殖のほうに踏み込まなければならないということをそこにいる事業者の皆さんが十分やっぱり理解しながら取り組むことが必要だと思っておりますので、町としてはそういうところをしっかりと情報提供しながら、漁業者の皆さんと一緒になって取り組んでいくことが重要だろうと思っています。それと、各関係機関との連携につきましては、十分各関係機関の皆さんも心配していただいておりますので、それは私どもの海域に限ったことではなく、北海道の水産に対して心配していただいて、いろんな研究もされておりますので、そことの連携については十分図ることが可能だろうと思っております。いずれにいたしましても、漁業者の皆さんに、私の両親の実家も鳧舞で昆布やっていたりして、水産業に携わっていたものですから、昆布漁の大変さ、オカマリの大変さ、私もやったことありますけれども、それは十分認識しておりますが、そういう中においてやっぱり地域を守るためにはしっかりと町としても取り組めるところはやっていきたいと思っているところでございます。

再質問 5番 田畑隆章

御丁寧な御答弁ありがとうございました。しっかりと進めていただければありがたいと思います。ありがとうございました。これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。

出典:新ひだか町議会 令和7年第2回定例会 2025年3月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる